体験レポート

残す大切さを教えてくれた、築150年の閑かな古民家「そよも」

そよも

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ぜひご覧ください。

県公式YouTubeチャンネル↓

https://www.youtube.com/watch?v=oPEheSf48TQ&list=PLz5WWvVQew69AsQCPuGnFEUL0e2S078jB&index=2

 
そよも

【古民家 宿 そよも/滋賀県米原市】

滋賀県米原市の北東部(湖北地域)。
この山深い集落に佇む「そよも」は、約150年もの間、地域を行き交う人々を見守ってきた古民家の宿です。
モダンな内装にリフォームされた建物は、日本家屋の伝統的な建築の美しさを活かしつつ、
夏は快適に、冬は暖かく過ごせるような作りになっているため、四季を通じて滞在を楽しめます。
米原市のこの地域では、当主の名をその家の屋号として呼ぶ風習が古くからあり、
この家はその当時の当主・惣右衛門の愛称「そよも」という屋号で親しまれていたことから、
そのまま宿の名前になりました。

 

訪れた方にとって第二の家になるように

そよも2

「そよも」を運営する田邊さんは、古民家を扱う古民家再生協会に参加した縁から、
米原市の空き家を活用した連携協会を訪ね、市内の空き家を何軒も内覧されていました。
その中で、「そよも」に出会った時、建物そのものの魅力だけでなく、
周りの住民の方々の気さくでアットホームな雰囲気にも心を打たれ、事業を始めることを決心したそうです。

 

たなべさん

この地域では約150年前に大火災があり、たった3棟の建物以外は全て焼けてしまったと伝えられています。
「そよも」はその火災からの復興の時に建てられたので、築およそ150年ぐらいとされています。

内装

天井が高く開放的なダイニングテーブルがある部屋には、元々囲炉裏がありました。
昔は、天井の部分に
茣蓙(ござ)や筵(むしろ)を敷いて冬用の薪や茅葺き屋根の茅葺などを保存していたそうです。
ですが、その保存部分のスペースを無くした形跡等もあることから、
この屋敷に代々住み続けてきた人々が、その時代の生活様式に合わせて、
どのように「そよも」をリフォームしてきたのかを知ることができます。

 

内装2

例えば、梁にある凹み。
これはこの村に昔あったお祭りの名残です、と田邊さん。
「餅をつく」人々と「餅つきを止める」人々に分かれて餅つきをするお祭で、
邪魔をされる前に早く餅をつかねば、という場面で杵を急いで上げた際にできた凹みなのだそうです。

 

内装3

直近までこの建物に住んでいたおばあちゃんやそのご家族は勿論、
代々この家で生活してきた方々の記憶や思い出を大切にするため、
建物の傷や凹み、改修の跡をあえて残しています。
そしてこの趣にあふれた家を次の世代に残そうと、
この地域の文化や先人の想いをこれからも語り継いでいかれるそうです。

 

こだわりのメイドイン米原

周りの方にコンセプトを受け入れてもらえ、米原市から全面的にバックアップを頂き、
いざリフォームに取りかかるという時。ここ米原の地で始めることなので、できるだけメイドイン米原にしたいと考え、
現場監督や職人さんは米原出身の方にお願いし、そのほか畳・照明なども可能な範囲で地元の方にご協力いただきました。
そしてみんな一丸になって、米原市が自慢できる「古民家宿そよも」を創り上げることができたのです。
寝具も、米原市のふるさと納税返礼品1位の、メイドイン米原の商品です。
ふわふわでとても感触が良く、建物と同じように身体を優しく包み込んでくれます。

 

ベッド

時間をかけて訪れたい、心地よさに満ちた空間

周りを見渡せば、日本遺産『東草野の山村景観』の雄大な自然が広がっています。
木々が蒼々と茂る夏も、雪がしんしんと降る冬も、
「そよも」は、風景に溶け込んでひっそりと佇み、季節ごとの豊かさが感じられます。

 

紅葉

私たちが訪れたのは、ちょうど紅葉を楽しめる11月。
静かな空気の中に揺れる色とりどりの紅葉や銀杏の葉は、眺めているだけで心が落ち着くようです。
美しい自然の中、時代を超えて受け継がれてきた古民家は、心も体もほっとする場所。
「そよも」が訪れた人の「第二の家」になることを願っています。

 

柿

「古民家 宿 そよも」のデータ

べじらいす
住所 滋賀県米原市甲津原457番地
電話番号 0749-57-6303
ホームページ https://soyomo.jp/