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更新日:2025年3月18日

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「地域主導型」森林境界明確化の紹介(甲賀市)

地域の力で、森林の境界を明確に!

「だれの土地か」「境界がどこか」がわかるように!

山に土地を持っているが、場所がわからない。隣との境界が分からず森林の手入れができない。

こういった声にお応えすべく、行政や森林組合では境界を明確化する様々な取組を進めています。特に市において森林境界明確化事業などが進められていますが、森林の面積は膨大であり、人手不足などもあって順調に進んでいるとは言えません。

そこで、甲賀市ではこれまでの市が進める境界明確化事業に加えて、地域が進める境界明確化→「地域主導型」森林境界明確化の取組を始めました。

画像:地域主導型森林境界明確化現地作業を行っている様子
「地域主導型」森林境界明確化の様子

1 「地域主導型」森林境界明確化とは?

地域が主導することで、より迅速に自分の地域の森林境界を明確化することができる手法です。令和2年度に甲賀市甲賀町の大原地域で始まり、現在も同地域で年々規模を拡大しながら実施されています。

従来型と地域主導型のイメージ図

2 特徴は?

  1. 地域で境界明確化の実施時期・場所を決めることができます。
  2. 境界が明確になることで、森林の手入れ(間伐など)を進めることができます。
  3. 地域に森林境界に詳しい方がおられる場合は、自身の森林の位置が分からなくても所有地の位置を特定できることがあります。
  4. 地域の住民が自ら動く必要があります。
  5. 甲賀市の場合、活動経費の一部を補助する制度があります(R6年度時点)。

3 進め方は?

甲賀市甲賀町大原地域で実施されている手法をご紹介します。

体制としては、区・自治会ごとに実施し、境界明確化推進メンバーを10名ほど選出しています。基本的にはメンバー間で話し合って決めますが、中心となって進める方が数名おられます。

1 実施エリア決め

3~5ha程度の実施エリアを決めます(現地立会1回分)。場所が決まったら、県に連絡し、合成公図※1と赤色立体地図※2という現地立会に必要な図面を受け取ります。

2 土地一覧表の作成

1で決めた実施エリア内の森林所有者をExcelにまとめます(森林所有者は10人以内が目安)。

3 日程決め(合意形成会議+現地立会)

区・自治会の境界明確化推進メンバー間で連絡を取り、会議日+立会日を決めます。森林組合の立会指導が必要な場合は依頼しておきます。

4 会議案内送付

会議案内、同意書兼委任状を作成し、実施エリアの森林所有者に郵送します。

5 合意形成会議(1時間程度)

現地立会の内容説明、地権者の確認、同意書兼委任状回収

画像:合意形成の会議を行っている様子
合意形成会議の様子

6 現地立会(半日程度)

10名ほどのメンバーのうち、5名ほどが出役し、森林所有者とともに、境界の確認、現地状況の記録、境界杭打ち+杭番号記入、樹木テープ巻き+所有者名記入、境界図面作成などを行います。

<役割分担例>

  • 進行・土地一覧表担当1名
  • 杭打ち・テープ記入担当2名
  • タブレット担当1名
  • 境界図面作成担当 1名

画像:進行・土地一覧表担当が、情報をメンバーに伝えている様子
進行・土地一覧表担当が、情報をメンバーに伝達

画像:所有者の案内や周囲の状況を元にして境界を決めている様子
所有者の案内や周囲の状況から境界を決める

画像:境界杭を打ち、目印として左右の樹木にテープを巻き、所有者の名前を記入している様子
境界杭打ち/左右の樹木にテープを巻き、各所有者名を記入

画像:タブレットで現在位置を確認し、赤色立体地図へ杭の位置を記入している様子
タブレットで現在地を確認/赤色立体地図へ杭の位置などを記入

7 市へ提出

現地立会で書き込んだ土地一覧表(森林の樹種、林齢などを記入)、境界図面(杭、境界線、所有者名を記入)を整理し、市へ提出します。

画像:赤色立体地図に境界を書き込んだ図面のイメージ図
境界図面(赤色立体地図に書き込んだもの)

8 市が委託して測量し、測量成果を保管

データは市が保管し、森林の手入れをする際など、境界情報として利用できます。仮に現地に打った杭が抜けてしまっても、データを使って現地に杭を復元することができます。

※1合成公図:公図を地図上の地形に合わせて変形させたもの。所有地の目安として使える場合がある。県が整備中(未整備の部分もある)。

※2赤色立体地図:数値標高データ(DEM)から、傾斜量を赤色の彩度で、尾根谷度を明度にして調製した全く新しい地形の立体表現手法の地図。©アジア航測株式会社

これまでの地形図よりも細かく地形を判読できる。タブレットにもデータが入っており、タブレットと紙(赤色立体地図)を見比べることで現在地の把握がしやすい。

4 これまでの実績は?

令和2年度から令和5年度までの取組実績は以下のとおりです。境界不明な森林の解消が進んだことで、今後森林の手入れ(間伐など)が進むことが期待されます。(1ha=100m×100m)

  • 現地調査:43ha(うち現地測量まで完了したもの 27ha)

5 Q&A

Q.この取組を始めるにはどうすれば良いですか?

A.(甲賀市内の方の場合)甲賀市役所 林業振興課にお電話や訪問等によりご相談ください。境界明確化には様々な手法がありますので、ご事情に応じて対応を検討する必要があります。

(甲賀市外の方の場合)地域主導型の取組は実施されていない可能性が高いです。同じような事業がある可能性もありますので、一度お住まいの市区町村等にご相談されてみてはいかがでしょうか。

Q.個人でもこの取組を実施することはできますか?

A.基本的に地域(区・自治会単位など)で実施いただくことを想定しています。

Q.取組を実施するにあたり、森林所有者、地域の負担はありますか?

A.現在実施されている、甲賀市甲賀町大原地域では市の補助金を活用しており、森林所有者、地域ともに金銭的負担はありません。ただし、現地立会を行う際など地域の方の出役が必要であり、書類作成などを行っていただく必要もあります。

Q.境界が明確化した後、森林整備を行うにはどうすれば良いですか?

A.林業事業体などにご相談されると良いかと思います。ご自身で整備していただいても大丈夫です(行政手続き等ご注意ください)。

6 連絡先

甲賀市役所 林業振興課(TEL:0748-69-2197)

滋賀県 甲賀森林整備事務所林業振興係(TEL:0748-63-6117)

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