江戸時代に、洪水被害を避けて、高台へ移転した集落
提供:妹町自治会
体験者の語り 男性6名(昭和6・8・25~27年生まれ) 聞き取り日:平成26年8月8日
【この調査は立命館大学歴史都市防災研究室と協働で行いました】
東近江市の旧愛東町区域は、愛知川の右岸に位置し、鈴鹿山系を水源とする愛知川および加領川等の中小河川の氾濫によって形成された扇状地が広がり、県内有数の農業地域である。
妹は、愛知川右岸の河岸段丘の高台と、低地の2地域に分かれており、高台の集落は「上の段」、低地側は「下の段」と呼ばれている。かつては、「下の段」のみが居住地区だった。
1756年の洪水をきっかけに、「下の段」から「上の段」へ移住が始まった。
昭和36年9月16日の第2室戸台風は、猛烈な暴風雨で平均毎秒30mの風で、瞬間風速は50mにもなった。そのため、県下で大災害を引き起こし、交通はマヒして、通信は途絶した。
このような大きな台風だったが、長らく晴天が続き、干ばつ後の雨だったので、幸い雨による被害は比較的少なかった。
愛知川では、曽根地区で、名神高速道路の工事従事者や、妹の住民も木流し工法を行った。幸い、堤防の決壊はなかった。
住民の方たちの体験から、昭和13年・昭和28年台風13号・昭和34年伊勢湾台風・昭和36年第2室戸台風・昭和40年台風24号の水害をまとめてあります。