体験者の語り (大正11年・大正14年生まれ)
【どろどろの水が若宮神社に向かって流れた】
橋の上に水が乗るくらいきてたんや。水がにわかに、2、3尺減った(約60~90センチ)。水が減ったし、水があんまり流れて来うへんなって思って、どこぞで切れたんちゃうか、上が。
で、見てみたら、もう東のほうに堤防の高さと変わらんぐらいの水が、若宮神社向いて流れてた。そのどろどろの水が、若宮さん向いて流れた。
体験者の語り
昭和28年、台風13号で狼川の水位が上昇し、右岸の旧南笠集落付近が、決壊しそうになった。集落を守るため、集落のない左岸側の堤防を切った。
その時、川から流失した土砂が田んぼに1m程堆積した。その高さをかさ上げに利用して、民家が建った。