本県のリハビリテーションの質的向上を図っていくためには、地域リハビリテーションや総合的リハビリテーションを推進し、地域と県全域をつなぐ支援のネットワークづくりや、利用者本位の一貫したサービスを総合的に提供できる体制の整備などを行うことが重要であり、県立リハビリテーションセンターは、こうした県リハビリテーション施策の主要な事業として平成18年度に整備されました。
平成25年度からは、旧県障害者更生相談所の身体障害者更生相談部門が県立リハビリテーションセンターのグループとして加わり、地域リハビリテーション提供体制の構築を目的とした支援や、専門的なリハビリテーション医療の提供などを総合的に行います。
支援部門:事務室、相談室、研修室、図書資料室等を完備。
医療部門:外来診療は、診察室、処置室、待合、受付 病棟は、回復期リハビリテーション病棟40床、特殊浴槽対応浴室、病棟訓練室等を完備 療法室は、理学療法室、作業療法室、言語聴覚療法室、心理室等を完備
支援部門では、さまざまな活動を通じて一貫性のあるリハビリテーション体系の確立を目指しています。支援部門では、関係機関・施設・団体などとの協働により、教育・研修、情報の収集・提供、交流などの面から、各種事業を行います。また、障害のある方やご家族だけでなく関係者・住民の方に対しても、生活や社会活動のために、適切な時期に適切なサービスを受ける必要があることを理解していただけるよう啓発活動も行います。
こうした活動により、障害のある方やご家族だけでなく関係者・住民の方などのリハビリテーション活動の活性化を目指します。
医療部門は、病棟の開設とあわせて外来診療、理学療法・作業療法・言語聴覚療法・リハビリに関する心理的アプローチなどにより、専門的リハビリテーション医療の提供を行います。
総合リハビリテーションを実践する上で、一人の障害のある方のあらゆる問題に関わり、包括的に多職種によるチームアプローチを行います。
また、県全域を対象とする三次保健医療圏のリハビリテーション専門病院として、県立成人病センターが業務を担い、地域の関係機関や施設との連携により障害のある方の地域生活への円滑な移行を進めます。
医療部門を受診される場合には、原則地域の病院・診療所等からご紹介が必要になります。また、入院は、診察ののち入院審査会の判断により決定されます。
また、退院に向けての家庭・施設訪問の実施や地域の関係機関の方が参加するカンファレンスなども行います。