毎年、学生の生の声を届けたい【高校生】

毎年、学生の生の声を届けたい【高校生】

私は以前、教育対談に参加させていただきました。その中で、多くの参加校から学校の設備などの不便なところを述べている場面が多く驚きました。教育対談ではもっと県立高校の教育のあり方を考えたかったのに、それを差し置いて自校の改善して欲しいところを言わざるを得ない状況はすごく心が痛みます。ですが、あの場で直接、教育委員会の方とお話できたことで、納得したりちゃんと考えてくださっているのだと思ったりすることができ、「対面」でやりとりすることの大切さがわかりました。それはきっと、高校生にとって「政治(県)に自分の声が届いた成功体験」となります。論が飛躍しますが、参政したいと思ってくれる若者も増えるかもしれません。なので、前回の教育対談は県の数年に一度の方針の検討の機会でしたが、それに関わらず毎年高校生の生の声を、教育委員会のみなさん、さらに三日月知事にも届けさせていただけたら幸いです。

お返事(へんじ)

県教育委員会では、教育長とともに教育施策を判断する立場の教育委員が、学校や図書館などを訪問して、教育現場の実態を肌で感じるとともに、様々な立場で教育に関わっている方々との対談を通して、教育のあり方を考える一助とするため、「ふれあい教育対談」を実施しています。
これまでは、教員など、大人の方々との対談を主にしてきましたが、「こども基本法」が成立したことなどもきっかけとして、子どもたちの生の声をしっかりと聴く必要があるとの思いから、ご参加いただいたと思われる令和4年以降、比較的子どもたちの負担の少ない夏休みの時期に合わせて、子どもたちとの対談の機会を設けています。なお、令和5年は、小学生の子どもたちを招いて、対談を行いました。
対談を通じて「対面」の大切さをお感じになられたように、対談後に教育委員からも、子どもたち皆さんの意見をしっかりと受け止め、改善などに取り組みたいといった感想が寄せられています。皆さんからいただいた意見は、昨年12月に策定された基本方針「滋賀の教育大綱(第4期滋賀県教育振興基本計画)」や、様々な教育施策の下地となって生きています。
これからも、大人の声・子どもの声をしっかりと聴き、皆さんにとってどうすることが一番良いかを大切にしながら、本県教育の更なる充実に取り組んでいきたいと思います。みなさんも、機会をとらえて、ぜひご意見をお聴かせください。お待ちしております。