お手紙の紹介(ぶんか4【彦根城】)

 彦根城の近くに住んでいる小学生として、彦根城の世界遺産登録にとても大きな関心を持って、「世界遺産にしてほしい」という強い思いを受け取りました。とてもうれしく思っています。

 滋賀県と彦根市は、みなさんが生まれるずっと前の30年以上も前から、彦根城を世界遺産に登録するために、調査と研究を進めながらがんばってきました。

 「なぜこんなに時間がかかっているの?」と思うかもしれないけれど、それはわたしたちが「彦根城を世界遺産にしたい!」と思うだけではなく、世界中の人たちに「彦根城は世界遺産にふさわしい」とみとめてもらう必要があるからです。世界遺産は、世界中のみんなで守っていくための約束をするものです。世界中の人みんなにとって、未来に残していこうと思ってもらえないと、世界遺産に登録されないのです。

 今、わたしたちが世界に伝えようとしている彦根城の価値(かち)は、ここで大名が政治(せいじ)をしていたことが分かるということです。この江戸時代の政治(せいじ)によって、250年間もの安定が続き、今もわたしたちの周りにあるいろいろな文化や産業が育まれました。

 みなさんは、彦根城のどのすばらしさを世界の人に伝えたいと思いますか?ぜひ、家族や周りの人とも話してみて、世界に向けて彦根城のすばらしさをほこってください。そういったみなさん一人ひとりの思いや取組が、世界遺産登録への大切な一歩につながります。

 滋賀県でも、彦根城を世界遺産という人類の歴史(れきし)の一ページに加えるために、がんばっています。みなさんや周りの人が、彦根城の世界遺産登録のためにがんばっている取組があれば、ぜひ教えてください。