文字サイズ

令和6年度病害虫発生予察注意報第4号(タバコガ類)の発表について

タバコガ類による野菜類などへの被害多発のおそれ

「タバコガ類」の注意報を発表

 野菜類や花き類、ダイズなどを食害する蛾の一種であるタバコガ類(オオタバコガ、タバコガ)の成虫が、フェロモントラップ調査において多く誘殺されています。オオタバコガの累積誘殺数は平年の約3.9倍、タバコガでは約2.8倍であり、いずれも過去10年で最も多くなりました。また、露地野菜のほ場では幼虫による食害が確認されています。今後、次世代幼虫による被害がさらに増加することが懸念されるため、別添のとおり7月2日付けで令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発表しました。

 タバコガ類の注意報は、昨年に続いて2年連続での発表となります。

タバコガ類による被害について

 タバコガ類は、幼虫が多種の農作物を加害します。野菜類(トマト、キャベツなど)や花き(キク、バラなど)では、商品となる果実やつぼみを食害するため、商品価値がなくなります。ダイズでは葉を食害し生育が悪くなるほか、莢(さや)を食害することで被害が大きくなります。

防除対策

 県では、農業者に対して、(1)ほ場をよく見回り、被害を確認したら早期に防除を実施すること、(2)施設栽培では、開口部を防虫ネットで覆い成虫の侵入を防ぐこと、(3)防蛾用黄色蛍光灯の夜間点灯により成虫の飛来を抑制すること、を呼びかけています。

 

 

フェロモントラップ調査:オス成虫を誘引する効果がある物質(フェロモン)を利用し、オス成虫を捕獲して害虫の発生量を調査する方法。

防蛾用黄色蛍光灯の夜間点灯:夜行性の蛾類は黄色光を忌避するため、夜間に黄色蛍光灯を点灯することで、ほ場への飛来を抑制する防除方法。

お問い合わせ
滋賀県病害虫防除所
電話番号:0748-46-4926
メールアドレス:[email protected]
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。