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令和4年11月1日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和4年11月1日(火曜日)8時45分~9時20分
  2. 開催場所:災害対策本部室 危機管理センター
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1. 滋賀県環境こだわり農業推進条例の改正および基本計画の改定について

<宇野農政水産部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(江島副知事)
 事前にお話を聞いていたので、概ね了とする。14ページに記載の合成肥料を減らして、新たに追加いただいた家畜糞堆肥、カバークロップを入れることで、合成肥料農薬が減るという反比例の関係にあるということか。
(宇野農政水産部長)
 家畜糞堆肥は、有機農業に使う家畜の糞を発酵、乾燥させて作った堆肥で、化学肥料の代替になる。カバークロップというのは、緑肥作物で農地を覆うようなもので、レンゲ等をすき込んで肥料にしようというもの。したがって化学肥料と相反関係にある。
(江島副知事)
 合成肥料を減らして、こういった代替肥料を増やすということで承知した。
 7月25日に林さんがおっしゃった琵琶湖環境部との連携について、下水汚泥の話をされたと記憶しているが、下水汚泥はここには入れられないのか。
(宇野農政水産部長)
 琵琶湖環境部からは、高島浄化センターで下水汚泥コンポストが実用化されるので、何か活用できないかということで、昨日から具体的な課題を共有し、どういった方向性なら活用できるのか、農業利用や、家庭利用、園芸利用という選択肢もあるので、そういった県のスタンスを検討中の状況。下水汚泥は有機肥料ではないので、ここに位置付けるとオーガニック農業を名乗れなくなるという課題もある。こういったこともあり、どういった活用ができるのか整理しているところ。改めて協議させていただきたい。
(三日月知事)
 この計画は、この間色々言われている「緑の食糧システム」計画に位置付けられるものなのか。
(宇野農政水産部長)
 緑の食糧システム戦略を農水省が法律を制定して推進しているが、一旦、この法律に基づく計画は10月末に国に認めていただいたが、今回、環境こだわり農業推進条例を改正し基本計画も改定して、一旦国に認めていただいた計画を差し替える形で、全国に先駆けて推進しようというもの。
(三日月知事)
 新聞には、全国で初めて滋賀県が計画を提出したという記事を見た。
(宇野農政水産部長)
本来、条例改正して、新しい基本計画を改定してから認めていただく選択肢もあったが、一刻も早く農業者の方に税制優遇措置のメリットを受けていただくために、元の計画を一旦認めていただいた上で、計画改定後に差し替えるという形で国と年度初めから協議をして、先日の常任委員会でも同様の説明をさせていただいた。

2. 第2次滋賀県自転車活用推進計画(素案)について

<門間土木交通部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(鶴代警察本部長)
 警察としても、土木交通部と連携して、安全な交通環境整備に向けた取組をしっかりと取り組んでまいりたい。中高生が通学で自転車を利用して事故に遭われるケースが多く、そういった方を対象とした教育あるいは啓発に取り組んでいる。また、自転車交通の安全という意味では、道路環境の整備が非常に重要となるので、土木交通部とも連携して、そういった観点でも見直すべきところをしっかりと提言させていただきたいと思っている。
(門間土木交通部長)
 警察との連携だけでなく、教育委員会や学校の方々との連携による自転車の安全教育が重要と考えており、現在も小学校の頃から安全マナーを教育していただいている。また、自転車損害賠償保険に小学生でも入っていない方が一定数あるということもあり、広く認知を図るためにも、こういった場を活用し、啓発を進めていきたい。

(三日月知事)
 この数年来、自転車、サイクリング、ビワイチと自転車利用を推進してきたが、事故の発生件数は、資料の8ページにあるように、件数もお怪我される人も、一定抑えられている。お亡くなりになられた方は一時増加していることもあるが。実態としては、たくさんサイクリングに来られているが、おかげさまで安全は向上しているという認識でいいか。
(鶴代警察本部長)
 警察としてもそういう認識である。事故の発生件数としては減少傾向にある。
(門間土木交通部長)
 先ほどの警察本部長の発言のとおり、全体の傾向としては減ってきている状況であるが、年齢層で見ると、高齢者の方や小学生未満の割合が多いので、こういったことの分析も踏まえて、ターゲットを定めながら施策を打ち出していかないといけないと思っている。

(江島副知事)
 これも事前にお話を聞いていた内容ではあるが、利用者数で、前回の計画が20万人であったが、コロナの影響もあり8.4万人で未達成であった。今回の目標が11万人以上で、直近の実績を見て決めた目標だと思うが、ビワイチの日を明日、明後日に迎えることや、ビワイチ推進条例の策定等、色々と力を入れて取り組みを進めている中で、こういった目標で議会に示した際に、「目標が少ないじゃないか」という意見、議論が出ないかと心配する。前回計画の20万人という目標がいいのかどうかわからないが、今回の11万人というのが、現行ビジョンの令和6年度の目標だということは理解しているが、令和8年の目標とする際にもう少し上積みができなかったのか。
(門間土木交通部長)
 ご指摘の通り、令和6年度の目標は、シガリズム観光ビジョンの中でビワイチ推進方針と合わせたような形になっている。令和7年度以降については、観光の入れ込み拡大の推定方法等を琵琶湖で一緒ではなく、ビワイチプラスが始まることで推計方法の見直し、検討をしないといけないと考えている。この点は、専門家の意見等もいただき、推計方法を確定させて目標を考えたい。こういった中で、シガリズム観光振興ビジョンと合わせて、数値反映をしていきたい。いずれにしても、振興に係る施策は、力を入れてすすめてまいりたい。

(江島副知事)
 説明の際に、令和7年以降は状況によって見直すということだったので、その点をしっかりと説明いただき、よろしくお願いしたい。
(浅見商工観光労働部長)
 今の件に補足する。シガリズム観光振興ビジョンで12年間の計画のうち、最初の3年間は、コロナからの回復期に位置付けている。したがって、令和6年度のビワイチの目標値についても過去に最高の実績であった10万人以上ということで、令和6年度に11万人という目標を設定している。土木交通部長の発言のとおり、その後の計画値については、適宜検討するということで説明していく。
(大杉副知事)
 今朝たまたま感じたことで、一時間に一本の江若交通で通勤しているが、普段ガラガラなのに雨の日になると満員になる。普段、晴れの日は自転車通勤あるいは駅まで自転車の方がバスを使っているのかなと思っている。自転車通勤の推進とあるが、そういった際のバスの本数維持は難しいと聞いているが、トータルで充実できればと思う。
(門間土木交通部長)
 そもそも、この自転車活用計画の目標というのは、公共交通や自転車も交通手段の一つと考えていく、この中で、健康や環境意識の醸成を図るという計画になっているので、こういった点を意識しながら、引き続き考えていきたい。

その他

1. 滋賀県原子力防災訓練について

(藤田防災危機管理監)
 滋賀県原子力防災訓練について御案内する。今週の11月4日(金)から6日(日)にかけて滋賀県原子力防災訓練を長浜市と高島市の合同で開催する。また、今年は政府による原子力総合防災訓練の一環として行い、福井県の美浜原発が大地震により異常事象を引き起こしたとの想定の下、4日(金)には、この場所で災害警戒本部運営を、5日(土)には、災害対策本部の設置運営訓練を、知事、副知事、各部局長他に御出席いただく。また、6日(日)には、長浜市と高島市で、住民避難訓練を健康医療福祉部の協力を得て、医療機関等と連携し開催する。週末にかけての開催となるが、よろしくお願いする。
(三日月知事)
 この訓練は、官邸にいる総理ともつないで国全体で実施する訓練と承知しているが、そうか。
(藤田防災危機管理監)
 土曜日に実施する災害対策本部の設置運営訓練の中で、総理におつなぎし、知事からもご発言いただく予定。
(三日月知事)
 この間、立地自治体だけでなく、被害が広域に及ぶということで滋賀県も入れて美浜原発を想定して訓練を実施すべきだと主張してきて、今回、こういった訓練ができる。こういった機会を生かすためにも、緊張感をもって取り組んでいただきたい。

2. 総合経済対策について

(門間土木交通部長)
 先週末、政府の総合経済対策の閣議決定があった。このまま国会で御審議いただくと、11月中に補正予算が通ることになる。昨年も、例年より早い11月に補正予算が通っており、この11月定例会で補正予算をお認めいただけており、我々としても事業執行が早くなるとともに、余裕工期を設定しやすいということで、発注者、受注者の双方にとって非常に負担が減る。是非、今回も国の補正予算が早めに可決する見込みであれば、11月定例会で県の補正予算を御審議いただけるように配慮いただけないか。
(河瀬総務部長)
 11月補正予算の日程は既にお示ししているが、土木交通部から財政課に協議いただいているとお聞きしているので、国のスケジュールを見ながら、間に合わせるべきものは間に合わせるように対応していきたい。

(三日月知事)
 大事なことだと思う。国の総合経済対策を受けた県の対策、かかる県の予算についてはできるだけ早く議会にお認めいただき執行するというのはそのとおりだと思うので、今、総務部から示されているスケジュールに沿って作業していると思うが、もっと前倒しできることがないか、早めに取り組まないといけないことがあるのか、きちんと対応しよう。今のスケジュールでは間に合わないということか。
(門間土木交通部長)
 スケジュールで対応できると思う。

(三日月知事)
 できるだけ、11月議会に入れ込めるように。他の部局も同様の予算対応が必要なところがあると思うので、しっかりと見て、対応していこう。

3. 職員アンケートの実施状況について

(大杉副知事)
 掲示板等でも周知されているが、働き方改革・ひとづくり・女性職員活躍等に関する職員アンケートの回答期限が11月11日まで延長となっている。全職員が対象のアンケートであるが、現在の回答状況はどうか。
(河瀬総務部長)
 数字そのものを持っていないが、11月11日まで延長しており、先般の県政経営幹事会議でも働きかけをしている。ぜひとも、まだ回答していない方については、あまり回答に時間もかからないので、全職員対象なので、よろしくお願いしたい。

4. その他情報共有等

(市川健康医療福祉部長)
 コロナの感染動向について、やや感染者が多くなってきている。ただ、昨日も211名で、日によっては、500~600という日もあるが、一定感染者数も多い中で下がらなくなってきていると見ている。病床稼働率もじわじわと上がってきているが、コントロールセンターを運営している医師に確認すると、今の水準であれば、維持できるだろうとお聞きしている。
 一方で、インフルエンザは、定点観測しているが、10月23日~10月27日の第42週で、滋賀県で感染事例はなかった。もちろん、感染がないことはないと思うが、報告がないので非常に落ち着いている。年末年始の外来医療の逼迫が起こらないように、医師会と連携し、診療検査医療機関が受け止められるように対応を検討している。
 ワクチン接種については、5%程度であまり接種が進んでいない。11月7日から予約なし接種を県の広域接種センターでも始める予定なので、是非、接種促進の周知について御協力をお願いしたい。
(知事)
 
今、部長が言われたことよろしくお願いする。
 11月になったので、寒くなるが、雪寒対応、鳥インフルエンザ対応それぞれしっかりとお願いしたい。

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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