県庁舎本館のシンボルともいえる搭屋の内部については、通常立入りを制限しています。
搭屋コーナーでは、未公開の搭屋内部をご紹介します。
搭屋は、本館屋上に設置され、4層構造となっています。屋階部分(5階)は旧県庁(1888-1937)で正庁として使われた部屋を移築し記念室とされました。
記念室は、外壁が2重構造となっており、旧県庁正庁の外壁や窓などを完全に移築されています。
記念室は、明治23年に琵琶湖疏水開通式に明治天皇が行幸啓された際の御座所となったことから、移築保存されたもので、菊花の装飾がされたコーニスが今も残されています。
現在は残念ながら部屋を2分し会議室等として利用しています。
搭屋上部に行くルートは、屋上通用口が入り口となります。
屋上通用口を抜けると、記念室の外周通路になり、6層目へ上る階段があります。
6層目にはL字に通路が配置され、一番奥に記念室の屋根裏へと抜けるハシゴがあります。
屋根裏は天井も低く、明かりはありますがかなり暗いところです。
屋根裏には、棟札が建築当時から現在まで変わらずに設置されています。
屋根裏中央にはハシゴがあり、最上部に登ることができます。
最上部は、約3平方メートルと狭いですが、四方が窓に囲まれ非常に明るく、窓からは県庁舎周辺が一望できます。
周辺には高層ビルも建築されていますが、現在も琵琶湖を見ることができます。