3年に1度開催される水に関する世界最大級の国際会議「世界水フォーラム(World Water Forum:WWF)」。滋賀県知事として初めて参加するべく、18日~22日の行程でインドネシア・バリ島へ出張しました。
第10回世界水フォーラム(WWF10)は「繁栄を共有するための水(Water for Shared Prosperity)」のテーマのもと、世界各国・地域の元首・閣僚級を含む政府機関、国際機関や企業等から多くの参加者が集います。
私たち滋賀県は、湖沼の価値や重要性を考える国連の記念日として「世界湖沼の日(WLD)」が制定されるよう、日本最大かつ世界有数の古代湖を擁する日本の地方自治体として、働きかけを行いました。
当初のシティ環境林業大臣面会から急遽の予定変更でしたが、アル―副大臣とともに、世界湖沼デーを含む湖沼環境保全の展望などについて意見を交わしました。インドネシアには大小2000を超える湖沼があり、その持続可能な管理に向けて、滋賀県版SDGsであるマザーレイクゴールズ(MLGs)についてさらに知りたいなど発言がありました。
会場内では正木在インドネシア日本国特命全権大使や、同じく日本自治体としてご参加の大西熊本市長、難波静岡市長らとも意見を交わすとともに、滋賀県ブースにて本県取組をご紹介しました。
バスキ・ハディムルヨノ公共事業・国民住宅大臣は、「世界湖沼デー」制定を目指すインドネシア共和国の中でも中心的な役割を担われており、その制定に向けたさらなる国際連携推進を確認しました。私からは、来年の大阪・関西万博の折には滋賀県・琵琶湖にも訪問いただきたい旨、お伝えをいたしました。
本フォーラムでは数多くのセッション等が実施されており、その中でも私が登壇したハイレベル・パネルディスカッション13は、「私たちの湖を守るための緊急要請」をテーマとしてインドネシア政府主催により行われました。世界中で消滅の危機に瀕する湖沼が少なくない状況下、湖沼の重要性を認識し、SDGs目標6.「安全な水とトイレを世界中に」に貢献する象徴的な日として、「世界湖沼デー」制定が必要とされました。
私たち滋賀県は、世界有数の古代湖でありラムサール条約登録湿地でもある日本の貴重な淡水資源と生態系の宝庫・琵琶湖をお預かりする地方自治体の立場から、世界湖沼デー制定への賛同を強く発信しました。