春らしい暖かい陽気のなか、令和2年度の最終日を迎えました。
本日をもって退任・退職をされる方々に辞令を交付しました。
長きにわたり、滋賀県政の発展に誠心誠意ご尽力いただいた職員の皆さんに感謝するとともに、その経験と熱意をしっかり受け継ぎ、後輩職員の皆さんとともに、「未来へと幸せが続く滋賀」をつくってまいりたいと思います。
皆様のこれからの新たな分野や地域でのご活躍を心よりご期待申し上げます。
また、本日をもって、平成25年7月より本県副知事を務めた西嶋副知事がご退任され、感謝の気持ちで職員の皆様とともにお見送りいたしました。
大胆さと繊細さを併せ持ち、細やかな心配りを忘れない魅力的なお人柄で、私が知事に就任して以降、6年8か月にわたり、陰に日向に私を支えていただき、滋賀県勢発展のため、ご尽力をいただきました。
今後は、一県民として滋賀県政を見守っていただきご指導、お力添えをお願いいたします。
本日は朝から、予防のための子どもの死亡検証(CDR)に伴う提言をお受けする。
CDRとは、子どもが死亡したときの経緯や背景等を検証し、効果的な予防策の検討や予防可能な子どもの死を減らすことを目的に国が実施する事業で、その都道府県モデルの一つとして滋賀県が選ばれました。
未来を生きる子どもたちの「いのち」を守るため、引き続きCDRの実施を検討するとともに、今回の検証で得られた予防策を施策に取り入れ、防ぎ得る子どもの死を可能な限りなくしてまいりたいと思います。
午後からは、神戸学院大学との就職支援に関する協定締結式に出席。
神戸学院大学の佐藤雅美学長とともに協定書に署名いたしました。
神戸学院大学は、大正時代から始まる歴史と伝統のある大学であり、近年は国際交流に力を入れておられるとのことです。この協定を機に、本県出身の学生はもちろん、多くの神戸学院大生の皆様に、本県に立地する企業や事業所の魅力を知っていただき、世界から選ばれる滋賀を目指して共にご活躍いただくことを期待しています。
本日は、本県と株式会社滋賀銀行様がコラボレーションした『しがぎん』サスティナビリティ・リンク・ローン“しがCO₂ネットゼロ”プランの発表イベントに出席。
本商品は、融資先企業のCO₂削減量に応じて金利が変動するもので、しがCO₂ネットゼロの趣旨に則ったプランを商品化いただいたことに心より感謝を申し上げます。今後も、ひと、社会、環境や経済の未来に繋がるCO₂ネットゼロ社会へ共に歩みを進めてまいりたいと思います。
続いて、第10回滋賀県税制審議会に出席。
今年度諮問してきた「滋賀のふさわしい税制のあり方」に関する答申案について議論いただき、様々な角度から御意見をいただきました。今年度の議論を糧として、来年度の議論についてもしっかりと検討を重ねてまいりたいと思います。
その後、新型コロナウイルス感染症対策本部第34回本部員会議に出席。
緊急事態宣言が全国で解除されましたが、既に再拡大の波が本県にも迫りつつあります。次の波に備えるために、PCR検査と疫学調査および変異株の監視体制を強化するともに、医療提供体制の再構築、ワクチン接種を推進していくことを確認しました。
また、県民の皆様には、感染リスクを下げながら会食する5つのポイントを呼びかけました。
滋賀トヨペット株式会社様より、新型の「MIRAI」を御寄贈いただきました。平成27年度にも初代MIRAIを寄贈いただいており、再び篤いご厚志を賜りましたことに感謝申し上げます。
CO2ネットゼロ社会の実現に向けて、県が率先して次世代自動車の普及に取り組むべく、県公用車として活用させていただき、しっかりとPRに努めたいと思います。
午後からは、株式会社きたなかふぁーむ様から第80回中日農業賞農林水産大臣賞の報告をお受けする。
キュウリ栽培に関して、西日本でもトップクラスの栽培面積を誇り、全国でも有数の施設野菜経営を展開されていることや、外国人や障害者をはじめとする多様な方々が働きやすい職場づくりに努められていることが高く評価されたとのことです。本県農業のすそ野の広げる取組にご尽力いただいていることに敬意を表するとともに、地域農業のリーダーとしてさらなる御活躍を大いに期待申し上げます。
本日は東京にて公務。
朝から、「ここ滋賀」にて、連続テレビ小説「スカーレット」で、主人公・川原喜美子の夫で陶芸家の八郎役を演じられた松下洸平さんを「滋賀陶芸大使」に委嘱させていただきました。
土をこねたりろくろを回すシーンをご自身で演じられ、陶芸や滋賀に真摯に向き合う姿が印象的だった松下さんとともに、信楽焼や滋賀の魅力を発信してまいりたいと思います。
続いて、日本橋タカシマヤでの「第32回大近江展」の朝礼に出席。
昨年は断腸と思いで中止することとなりましたが、多くの方々の御尽力により開催できたことに心より感謝申し上げます。
今回は「滋賀の魅力再発見」をテーマに、おうち時間を楽しんでいただける商品を充実させて、近江牛や湖魚、スイーツや銘菓、近江の地酒、近江のお茶、近江の野菜に近江の名品と盛りだくさんが集結し、滋賀の魅了を日本橋から発信し、滋賀ファンを増やしてまいりたいと思います。
続いて、滋賀国際親善大使のSHIHOさんと今後の滋賀の発信について意見交換。
引き続き、オーガニック米やオーガニック茶、真綿やハーブなどの豊富な素材や産物、「長寿」など、滋賀の豊かさ、美しさ、健やかさを、連携して発信してまいりたいと思います。
今年は早くも春本番の温かさを迎えました。
県公館の枝垂れ桜は、早くも満開になりました。
本日は、朝から、関係部局と新型コロナウイルス感染症の現状や今後の対策について協議を行いました。
その後、県政経営会議に出席。次年度の施策構築の進め方や庁議の見直しについて、議論しました。引き続き、検討を進め、しっかりと来年度以降の施策を進めてまいりたいと思います。
本日は午後に、子どもの貧困対策全国キャラバンin滋賀に出席。
参加されていた貧困を背負う子どもや若者の皆さんの思い、そして、子どもたちの居場所づくり等の支援をいただいている方々からの声に触れました。
子どもの貧困は、なかなか表面化しにくい課題ですが、コロナ禍において、その深刻さが浮き彫りとなりました。
子どもたちの声を聞き、その思いにしっかりと寄り添いながら、未来を生きる子どもたちの「いのち」や「暮らし」、笑顔を守っていきたいと強く思います。
その後、東近江市役所に移動し、第6回近江鉄道沿線地域公共交通再生協議会に出席。
今回の会議では、沿線市町における自治体間の費用負担割合や地域公共交通計画骨子案等について審議・議論を行いました。
地域公共交通として、安全・安心な運行と利便性・サービスの向上に向けて、沿線自治体や鉄道事業者はもとより、沿線に住まう皆さんと一緒に考え、取組を進めてまいりたいと思います。
午後から、リチャード・メイ・ジュニア在大阪・神戸アメリカ総領事の訪問をお受けする。
1968年にミシガン州と姉妹県州協定を締結して以来、米国ミシガン州とは長年にわたり友好関係を築いてきました。過去3度も外交官として日本に赴任され、47都道府県すべて訪問されたことがあるというメイ総領事の存在を大変心強く思います。
次世代や環境をはじめ、草の根、地域レベルでの友好関係をさらに深め、広めてまいりたいと思います。
次に、生活協同組合コープしが様との包括的連携協定締結式に出席。
県民の生活を身近で支えていただいている生活協同組合コープしが様との連携をとても力強く感じます。このたびの協定を機に、地域の安全安心や環境保全、食育、健康増進、農業振興など幅広い分野で連携を深め、県民サービスの向上にともに取り組んでまいりたいと思います。
続いて、監査委員の皆様よりご提出いただいた「財政的援助団体等監査の結果」および「定期監査(学校・警察署等)の結果」について意見交換させていただく。
学校施設の更新や造林公社の経営改善、内部統制などについて、委員の皆様からいただいたご意見、ご提言を踏まえ、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
引き続き、滋賀県包括外部監査人の野口公認会計士から包括外部監査の結果報告書をお受けする。今年度は「観光施策に関する財務事務」をテーマに外部監査を実施いただきました。ご指摘、ご意見を真摯に受け止め、改善すべきものは早急に対応してまいりたいと思います。
続いて、びわこビジターズビューロー理事会に出席し、令和3年度の事業計画および予算等について議論するとともに、今年度の状況等について確認しました。引き続き、滋賀の豊かな自然や文化などを生かした新しいツーリズムの創出と観光物産関連事業への支援を「両輪」として、皆様と力を合わせてこの難局を乗り越え、新しい時代の観光振興に取り組んでまいりたいと思います。
午後から、MLGs(マザーレイクゴールズ)アジェンダ素案起草の報告をお受けする。石けん運動からマザーレイクフォーラムまで、自分たちの環境は自分たちで守るという私たち県民の思いを引き継ぐため、若い世代も巻き込んでみんなで検討いただきました。
7月1日の「びわ湖の日」に向け、より多くの皆さんとともに、暮らしや地球の課題を映す鏡である琵琶湖を通じて、持続可能な世界に向けて、未来につながる一歩を踏み出してまいります。
続いて、農林中央金庫大阪支店様から県産材を活用した木製品を、滋賀県森林組合連合会様からびわ湖・カーボンクレジットをご寄附いただく。
ご厚意に感謝申し上げるとともに、寄贈いただいた演台、司会台、シンボル台は、第72回全国植樹祭の式典をはじめ前後のイベント等で活用させていただき、木目の美しさや木のぬくもりなど木製品の良さを伝え、持続可能な循環の森づくりを進めてまいります。
本日は、日本電気硝子株式会社様と滋賀県造林公社によるびわ湖・カーボンクレジットパートナー協定締結式に出席。
日本電気硝子様にはびわ湖・カーボンクレジットに賛同いただき、造林公社が保有するクレジットの取引を通じて、公社林の保全を支援し、共に琵琶湖の水源を守っていただけることとなりました。今後、一緒に、一歩ずつ歩みを進めてまいりたいと思います。
その後、東近江市栗見在家町魚のゆりかご水田協議会様より毎日地球未来賞(大賞)の受賞報告をお受けする。
SDGsの達成に繋がる、時代を代表するような取組が、本県で続けられていることを大変誇らしく思います。この受賞を一つのステップとして、さらに取組を広げていかれることを期待しています。
続いて、全国知事会第2回ゼロカーボン社会構築推進プロジェクトチーム会議に出席。
小泉環境大臣へ、しがCO₂ネットゼロの実現に向けた本県の取組をご紹介するとともに、CO₂ネットゼロ化を進めるための国の総合的な交付金の検討をお願いしました。
本日は朝から、令和2年度緑化功労者「シャクナゲ賞」表彰式を行う。
今年度は、高島市でNPO法人麻生里山センターのセンター長として、山林の魅力発信や普及啓発に尽力され、本県の「やまのこ」事業や「森のようちえん」普及事業等の、森林環境学習にも幅広く貢献していただいている海老澤秀夫様を表彰させていただきました。「やまの健康」を支えていただいている海老澤様の知恵と経験を、県の取組にも活かしてまいりたいと思います。
続いて、2025年の国スポ・障スポ大会に向けてご寄附いただいた企業・団体様に、紺綬褒章の伝達および開催準備委員会会長感謝状の贈呈を行う。
多額のご寄附をいただきました、株式会社桑原組様、彦根ライオンズクラブ様に心より感謝申し上げるとともに、県民のスポーツ活動および健康づくりの拠点ともなる両大会の競技会場の整備のために活用させていただきたいと思います。
午前中、令和2年度滋賀県スポーツ顕彰・滋賀県民スポーツ賞表彰式に出席。
生涯スポーツ功労者および生涯スポーツ優良団体の皆様におかれては、各地域、各団体で長年にわたりスポーツの振興や優れた選手の育成にご尽力いただいてきたことに心より感謝申し上げます。
また、競技スポーツで受賞された皆様におかれては、各大会で活躍され、感動を与えてくださったことに、県民を代表してお喜び申し上げます。
コロナ禍で大会の中止、延期などの苦しい状況もありますが、このコロナ禍においてこそ、勇気や感動をもたらしてくれるスポーツの力の大きさを実感しました。
今後も、「する」「みる」「支える」など様々なかかわり方でスポーツを通じた、元気な地域づくりに皆様とともに取り組んでまいりたいと思います。
午後から、びわこビジターズビューロー企画広報委員会に出席。令和3年度の事業計画および予算等について議論するとともに、今年度の実施状況について確認しました。
観光物産産業においては非常に厳しい状況が続く一方で、今回のコロナ禍を経て、滋賀の豊かな歴史や自然環境、‟適度な疎“、自然と共生するくらしなど、滋賀の魅力、価値が再評価されました。
ウィズコロナ・ポストコロナ社会に適合するツーリズムの創出と観光物産関連事業への支援を「両輪」として、引き続き、事業者の皆様に寄り添いながら、これからの時代の観光振興に取り組んでまいりたいと思います。
午後から、「第1回死生懇話会」に出席。
それぞれの委員から3つのキーワードを出していただき、それを切り口に「生」と「死」という根源的なテーマについて議論させていただきました。
多死社会を迎え、行政ができること、行政に求められることは変わりつつあるのではないかと感じています。私は、「死」と向き合うことで「生」を充実させることができると考えていますが、その受け止めや考え方は人それぞれ。その多様性や違いを認め合いながら、「死」をタブー視せず真摯に見つめて「生」を考えるきっかけや場づくりをしていければと思います。
奥村芳正委員、九里学委員、白井幸則委員、村上元庸委員、清水ひとみ委員、駒井千代委員、節木三千代委員の7名から質疑をお受けし、私からは選ばれる近江牛づくり、公共交通のあり方、感染症対策などについてお答えしました。
その後、近江米「コシヒカリ」が一般財団法人日本穀物検定協会の令和2年産米で最高評価の特Aに認定されたといううれしい報告を受けました。
コシヒカリの特Aは、昨年産に続く2回目で、気候変動の影響下の非常に厳しい環境での快挙は生産者の皆様の日々の丹精の賜物です。コロナ禍のなかでも、美味しい近江米をつくっていただいていることをとても誇らしく思います。
これからも、多くの方から支持いただけるよう、「環境こだわり農業」、その象徴となる「オーガニック米」、さらに「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業」の取組など、滋賀ならではの安全・安心で、美味しく、生きものや地球の未来に優しい近江米づくりを進めてまいりたいと思います。
午前中、明治安田生命相互会社様からの「滋賀県がんばる医療応援寄附」贈呈式に出席。8月の「Kizuna運動」に重ねてのご支援で、コロナ対策に貢献したいというお気持ちに心から感謝申し上げます。
いただいたご厚志を医療現場の皆様にお届けするとともに、引き続き、感染防止対策にしっかり取り組んでまいりたいと思います。
午後から知事談話を行う。
今月11日で「東日本大震災」から10年の節目を迎えます。
大津波も襲い、亡くなられた方が およそ2万人、行方不明の方が2,500人以上、全壊した家屋12万戸以上という広域・甚大な被害が発生。福島第一原子力発電所の事故も加わり、まさに未曾有の複合大災害となりました。
被災された多くの方々、ご家族を失われた方々、今なお避難を余儀なくされている皆様に心を寄せたいと存じます。また、被災地の復興のためにご尽力いただく多くの皆様に敬意を表します。
いつ、襲来するかわからない地震災害への備えを強化するため、常に、最悪の事態を想定するなど想像力を働かせたいと思います。そして、感染症禍における自然災害への意識と知識を向上させ、組織を強化することで、 すべての県民のいのちを守る、ソフト・ハード両面の本県の「防災・減災、国土強靭化」の取組を着実に進めていこうと呼びかけました。