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第83回 「こんにちは!三日月です」

  • 対話相手「一般社団法人ママパスポートコミュニティ」の皆さん

知事から

  • コロナ禍で大変なときに、子どもたちの声を聴き、どうしたらいいかということを考えようという、全国の中でも先進的な、「すまいる・あくしょん」の作成に尽力いただき、感謝申し上げる。
  • 滋賀県では「子ども! 子ども!! 子ども!!!」として、子どもに関する施策を充実させようという取組を行っている。
  • 今日は子どもが幸せになるために、周りの人も幸せになるような取組をされているので、そのことをお聞きできればと思う。

参加者の皆さんから

自己紹介と団体の紹介

Aさん
 一般社団法人ママパスポートコミュニティ、代表理事をしている。「ママパスポート」は社名であり、子育て情報誌の発行・配布をメイン事業行っており、情報誌の内容は、全て各地域に特化したものになっている。当初は、滋賀県全域の情報を掲載していたが、各地域のイベントに子どもたちが行きやすいものをつくりたいという思いがあり、現在のような地域に分けたものを作った。滋賀県は7つの地域に分けて活動しており、滋賀県の他にも京都と吹田にも「ママパスポート」がある。

Bさん
5年前に、瀬田で小児科が開院したときにお母さんたちのつながりをやはり大切にしたいと思い、小児科だけども、医療だけじゃなく、子育て支援も大切にしたいということで始めた。今年、子育て支援室としてクリニックを開設し、そこで午前中は子育て支援をして、午後から小児の一般診察をし、夕方からは不登校児の集まりの居場所や、不登校外来等をしている。普段は、子育てしているお母さんたちが集まる施設を借りて、イベントを行っている。

Cさん
 近江八幡を拠点に活動しているグループと、竜王を拠点に活動しているグループの2グループで活動している。近江八幡市の子育て支援登録団体として、公共の施設や近江八幡駅前のショッピングセンターを活用しながら、活動している。竜王町の活動拠点は、多世代交流の集いの場があり、竜王の方はそちらで活動している。未就園児が対象のイベント等を行なっており、子ども達と、調理実習などのイベントも行っている。

Dさん
東近江市と日野町を活動拠点としており、定期的にパネルシアターというパネルを使った「動く紙芝居」というボランティアを16年行っている。子ども達に、地元ならではのものをプレゼントできればと思い、ハーフバースデーに使用する、木材を使ったプレゼントなどを日野町を拠点につくっている。日野町の役場の近くに活動拠点があり、子どもの居場所だったり、地域とつなぐようなところを無料開放している。いろいろな方とのつながりを広げ、「ママパスポート」のつながりも広げていきたいと思い活動している。

Eさん
「ママパスポートくさつ」の代表をしており、活動の会場として、住宅のモデルルームやスポーツ教室の会場、他にも各お店などの協力いただいている場所で行っている。草津の特徴は、「ママパスポートくさつ」を立ち上げたメンバーを含め、県外出身の方や、結婚がきっかけで滋賀に住み、初めて子育てする方、地元出身でない方などで構成されている。草津で初めて子育てをするにあたって、周りに知り合いがいない状態で、子育てを始めるという不安な状態から、みんなが集まれる場所をつくっていきたいという思いで普段活動している。

Fさん
「ママパスポート守山」の代表をしている。自身も守山で子育てをしているため、守山の子育てをもっとよくしていきたいと思い、代表をしている。守山市は転入者の方が多いことから、転入者向けのパーティーを定期的に開催している。最近のお母さんは、ほとんどの方が1年で仕事に復帰されるため、1歳の誕生日をゆっくりお祝いできないということで、生後6か月のお祝いをする「ハーフバースデー」、というのを行っている。最近は、イベントにお母さんだけでなく、お父さんも多く来てくれている。

コロナ前後の子育ての変化について

  • コロナ禍は人も集まれず、みんなに呼び掛けにくいながらも活動を続けていた。
  • コロナ禍で幼少期をすごした子どもたちは、イベント等の開催がなかなかできず、保育園や幼稚園に入る前に同世代の子ども達とのつながり等の経験、体験が少ないので、ご両親も不安に思っていることがあるのではないかと思う。
  • コロナ禍も落ち着き、マスクを外してよいとしてイベントを行ったときに、子ども達が予想以上に笑顔で、「子どもたちはこんなに笑うのか」と思った。やはり、子ども達には大人の表情をみせることが大事だと思う。
  • コロナ禍で、子育て世帯同士の交流がないのが普通と思われている子育て世帯の方が多いので心配である。
  • 兄弟間で体験してきたものに差があることが心配である。

男性の育児参加や母親同士の交流について

  • お父さんの子育ての感覚がコロナ前から変わってきていると思う。
  • 以前は育児に参加する男性を「イクメン」と言っていたが、いまは「イクメン」という言葉はなく、お母さんと一緒に子育てして、一緒に予防接種に来たり、イベントにも来てくれており、一緒に子育てすることが普通となっている。
  • コロナ禍ではどうしても家族以外の出産のときに立ち会いやお見舞いができなかった。現在、子育てされている方はコロナ禍の状況が当たり前であり、その間に両親で子育てについて話し合い、「やっぱり頼れるのは結局パートナー」だからというところで、変化があったのではないかと思う。
  • 昔の子育てのイメージはどうしても女性中心のイメージがあったが、今はどんどん変わってきており、例えば、イベントに男性の方が来られることが普通になっている。
    男性が育児に積極的に参加する社会になっていければよいと思う。
  • 母親同士の交流について、今まではイベントを行うことで同世代のお母さん同士の交流の中で友達づくりができたが、今は、いざイベントをやっても参加者同士でお話できないというようなことがある。
  • そうした中で、交流者同士のアイスブレイクのために、赤い羽根共同募金さんが、コロナ禍での子育て支援で何かやりたいことがあったら、こういう補助金とか、助成金を出すので、ということで、「ママパスコミュニケーションカード」を作成した。

 (知事と参加者の皆さんで「ママパスコミュニケーションカード」を実際に体験。)

医療や地域とのつながりについて

  • 自身でクリニックを開院しているため、子育て等に不安を感じているお母さんはクリニックの助産師外来にご案内している。また、心理士などの専門家につなげたりしている。
  • 私たちがイベントを行う際は、「困る前につながる」という意識を大切にしている。子育てに関することなどで困る前にイベントに参加して、仲良くなってもらう。そのようなつながりが本当に大切だと思う。
  • 日野町で普段活動しているが、日野町のお母さんや子ども以外にも、地域外の方や、東近江市在住の方が利用される。
  • 地域外の方が利用される理由としては、地域の大きな輪に入ることが難しいと感じているお母さんたちが多い印象で、子どもはいろいろなところで遊ばせたいし、いろいろな体験もさせたいと思い参加される方が多い。
  • 行政とも相談して、地域の拠点として何かできることはないかと思っており、そのような方をしかるべきところにつなげられればと思っている。

企業や団体とのつながりについて

  • 私たちは、楽しいイベントを開催し、イベントに来やすくできたら良いと思い活動している。
  • そのような活動イメージのため、活動に賛同して協力してくれる企業も多く、企業とのつながりをもつことができる。
  • 現在、ベビーカーやおもちゃなどををつくっている企業と協力してイベントを行っており、今後は「すまいる・あくしょん」や「こどもまんなか」というところでも企業と一緒に何ができるかを考えている。
  • 近江八幡市には市の委託事業として子育て支援拠点をされているところがあり、子育てコンシェルジュさんという方が常駐されていて、子育て相談窓口がある。
  • 我々も、その子育て相談窓口でイベントをしたり、発達相談デーや、助産師さんによる相談デーなどの情報も発信していただくことで、困っている方には窓口を案内するなど、協力して行っている。

イベントに関わる人を増やすことや子育て世代間のつながりについて

  • 「ママパスポート」はどこの地域も、イベントを手伝ってくれる「サポーター」がいる。
  • 「サポーター」は子どもと一緒に来てイベントを手伝ってくれる方や、一度イベントに参加したお母さんが翌週のイベントを手伝ってくれるなど様々であり、イベントや子育てに関わる側の人を増やしていくということが、地域として重要だと思っている。
  • 自身はママパスポートの活動を5年間しているが、うれしいことに5年前にイベントをしていたお母さんたちが、「今度は、自分たちが次の子育て世代のお母さんたちを支えたい」と言っていただき、協力していただいている。
  • 今まで「支えられていた方」が今度は「支える側」になり、恩送りになっていく。また、子どもたちも優しくしてもらえると、自分が大きくなったときに、優しさを次にあげられると思う。
  • 自分たちのしている活動は、ずっとつながっていくような活動であると思う。

職場などでの子育ての協力について

  • 出産や子育てに協力的な企業がもっと増えてほしいと思う。
  • 例えば出産しても会社からもいろいろなことを協力してもらえると、もっと気楽に子どもを産んでもいいんだなという若い世代が増えるのではないか。
  • また、企業の中でも上司が積極的に子育てに参加しているのを見ると、若い世代が子育てや出産に協力的になると思う。
  • そのためにも、滋賀県の多くの企業が子育てに協力的な考えになり、地域がそういった考えをまず持ってもらえるというような地域性になるとよい。

子育てのイメージや子ども中心の世の中について

  • 子どもの声が騒音のようにされている世の中を変えていかなければいけないと思うし、子育てに関するネガティブなイメージをポジティブなイメージにしていきたい。
  • 「すまいる・あくしょん」で今年、「こどもまんなか」というテーマが出てきて、企業さんが子育てに関して協力的な、例えば「子ども食堂をやっています」や「おむつ替えのシートを設置しています」とか、テレビとかで、子どもファーストで予約優先、子どもさんのいるところは先に聞きますよ、とか、そういう企業の取組をもっと前に出していこうと思い、シールをつくらせてもらった。
  • 子育てのイメージがネガティブイメージから、ポジティブイメージへの転換していったら、もっと楽しくできるのではないかと思う。