Aさん
地元の栗東市で農業をしており、私で33代目になる。栗東市は京阪神のベッドタウンということで都市化が進んでおり、農地が減ってきている。また、団塊の世代の農家が離農しており農地は減っているが、逆に、また私どもの経営している面積が増えてきている。私の経営しているところは農地面積の小さい経営ではあるが、不利な状況をどういうふうにメリットにしていくか考え、京阪神に近いという利点を生かし、つくったお米を、近所の農家のお米と一緒に、また、6次産業のように加工し販売するような形態をしている。
Bさん
愛荘町で直売所を経営している。小学生に学校の隣の田んぼで田植え、稲刈り体験や、と圃場と農舎の見学を実施している。その他にも年末に餅つき大会など、様々な取組をしており、「食育の継続」というものができるといいなと思っている。
Cさん
甲賀市で、43ヘクタールの水稲と、露地野菜、そして麦、大豆などを栽培している。水稲の収穫量のほぼ全てを医療関係、福祉関係に販売しており、その他の品種は契約栽培で全て販売しており生産から販売までを自己完結している。NPOと連携して「農福連携」というものを行っており、現在、利用者さんが施設外就労というかたちで、農作業に携わっていただいている。農作業は様々な方が携わることのできる作業があるので、多くの方に就労の機会を提供できるのではないかと思う。
Dさん
近江八幡市で、学校給食や関西のコンビニの一部にパンの原料として小麦を出荷している。日本の主食はお米でありもちろん大事だが、それ以外で輸入に頼っていたところを国産のものに何とか置き換えていって、品質を安定させて出荷したいという思いがある。
Eさん
彦根市の南部で、米、麦、大豆、果樹を中心に営農を行っている。近隣農家の協力とか地主の協力を得て、なるべく農地を集積、区画拡大して、なるべく機械で効率的に作業できるようにして経営している。近年では、水稲では乾田直播栽培、麦では後期重点栽培に取り組んだりと新しい技術を取り入れながら、経費削減し、経営を行っている。
Fさん
長浜の40ヘクタールの水田で、水稲、麦、大豆の複合経営をしており、水稲は環境こだわり栽培、一部無農薬栽培等も行っている。
Gさん
長浜市の湖北町で農業をしており、土が生み出す豊かなもの、それを食卓、もしくは暮らしにまで提案していけるような活動を情報発信している。
Hさん
高島の北部で、家族で水稲26ヘクタールを経営している。地域の特性上、水稲の単作が多い地域ではあるが、農業情勢をいろいろ見ていた中で、昨年度から、畑作物ができないかと思い、麦や大豆の栽培に挑戦している。
Iさん
彦根市で農地集約と大区画化をベースにして農作物をつくるように経営している。
Jさん
高島市の今津町で農業をしている。自然豊かなところで、父親から農業を継いでからオーガニック栽培に取り組んでいる。高島市の農業委員を6年間やっているが、やはり高齢化の波がどんどん進んできている。滋賀県の中でも、これから離農が増えてくるので、認定農業者、行政と一緒に相談しながら、地域の農業、高島市の自然環境と生き物たちと共存共栄し、頑張っていきたいと思っている。