今回は、NPO法人しが盲ろう者友の会の皆さんと対話を行いました。
滋賀県内には視覚と聴覚の両方に重複して障害がある「盲ろう者」が約130人おられます。盲ろう者は、「光」と「音」が失われた状態で生活しているため、独力でのコミュニケーションや情報入手、移動が極めて困難な状態に置かれています。多くの盲ろう者が孤立し「引きこもり」状態と推測される一方で、社会的な認知は進んでいない現状にあります。
平成13年に任意団体として発足した「NPO法人しが盲ろう者友の会」は、盲ろう者への通訳・移動介助・生活訓練や、通訳・介助者の養成・派遣・研修を行うほか、盲ろう者や家族への相談・援助などをを行い、盲ろう者の社会参加と自立を目指して活動しています。
今回は、友の会の活動や、支援者の方々の思いをお聞きして、滋賀県の目指す「すべての人に居場所と出番のある共生社会」の実現に向けて、盲ろう者を取り巻く現状や課題について語り合いました。