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第31回 「こんにちは!三日月です」

  • 対話相手(新校)長浜北高校・長浜高校・長浜北高校で学ぶ生徒の皆さん

(新校)長浜北高校・長浜高校・長浜北高校で学ぶ生徒の皆さん

今回は、(新校)長浜北高校・長浜高校・長浜北高校で学ぶ生徒の皆さんと対話を行いました。

滋賀県立高等学校再編計画(平成24年12月策定)に基づき、湖北地域で最大の8学級規模の活力ある学校として、長浜高校と長浜北高校の伝統と実績を引継ぎ、平成28年4月に(新校)長浜北高校が開校しました。

滋賀県のモデルとなる英語教育が特色で、実践的な英語力を身につけグローバル社会で活躍する資質と能力を持った人材育成を目指しています。

現在、長浜高校、長浜北高校2、3年生と(新校)長浜北高校1年生が、長浜北高校の校地で共に学んでいます。平成30年4月からは、元の長浜高校校地に建設される新校舎に移転する予定です。

今回は、学校生活や将来のことなど高校生の今を、生徒の皆さんと語り合いました。

知事から

今回の対話について

  • 4月から(新校)長浜北高校、長浜高校、長浜北高校の3校が一緒になって勉強していただいている。環境が大きく変わったと思うが、皆さんの高校生活について話を聞かせていただき、今後に活かしたいと思う。
  • 高校時代の出会いが、今の人生に大きく影響していると思っているので、皆さんにとっても高校3年間が素晴らしいものになれば良い。先生、友達、先輩、後輩と良い関係をつくってほしい。僕らはそれを精いっぱい応援する。今日は限られた時間だが、遠慮なくいろいろなことを言ってほしい。

(新校)長浜北高校・長浜高校・長浜北高校で学ぶ生徒の皆さんから

生徒の自己紹介

  • 長浜北高校2年生で生徒会長を務めている。知事とお話できるめったにない機会であるので、参加者全員とても緊張しているが、活発な意見を交わしたいと思っている。長浜西中学校の出身で、長浜曳山まつりの鳳凰山のしゃぎり方にも所属している。曳山まつりがユネスコの無形文化遺産に認定されたことを契機に、一層、長浜の観光や曳山まつりを盛り上げていけたら良いと思っている。
  • 長浜北高校2年生で副生徒会長を務めている。吹奏楽部にも所属している。すごく緊張しているが、ここで色々な話をして、学校をより良くしたいと思っている。
  • (新校)長浜北高校1年生である。このようなめったにない機会に参加できて嬉しい。趣味は釣りや運動。そのようなことも話せると良いと思っている。
  • (新校)長浜北高校1年生で、ホームメイキング部に所属している。めったにない機会なので、いろいろな意見を出したい。好きなスポーツは水泳。
  • (新校)長浜北高校1年生で、弓道部に所属しており、弓道1級である。西浅井中学校出身。まだ緊張していないので、今のうちしゃべってしまいたいと思っている。
  • (新校)長浜北高校1年生で、アメリカンフットボール部に所属している。趣味は読書。緊張しているが、話せることは話したいと思う。
  • (新校)長浜北高校1年生でESS部に所属。緊張していて、自分の思っていることが話せるかどうか不安だが、学校や地域がより良くなるように頑張りたい。
  • 長浜高校2年生で生徒会副会長を務めている。吹奏楽部に所属し、毎日部活に励んでいる。知事と話ができることは貴重な経験なので、色々なことを話して、学校、地域、滋賀県全体が良くなるといいと思っている。
  • 長浜高校の副会長を務めている。陸上部に所属。知事と話せるので、緊張しているが、とてもうれしいので、たくさん話したい。
  • 長浜高校の生徒会長を務めている。弓道部に所属し、日々練習にはげんでいる。昔から地域活性化のための活動などに参加している。自分の住んでいる町の活性化が進めばいいと思っている。知事と話す機会をいただけて本当に光栄。これを機に滋賀県が一層活性化することを願う。

高校生活や地域行事について

  • (新校)長浜北高校は、英語が3教科あって、どれも充実した内容である。実践的な英語力が身に付いてきたと感じている。将来は、自分の英語力を生かした職業に就きたい。英語の先生や翻訳家もいいと思っている。
  • 部が増えて、陸上部はグラウンドが使えないので、近くの神照運動公園まで行って練習したり、建物の向こうにある外周コースで走ったりしている。陸上は、(新校)長浜北高校、長浜高校、長浜北高校の3校が一緒にやっている。男子も女子も一緒にみんなでやっていて仲も良い。長浜高校だけのときよりも、3校が一緒になってからの方が明るくなった。トレーニングは厳しいが楽しい。
  • 県内にはアメリカンフットボール部が5つしかないので、増えればいいと思っている。
  • 曳山まつりは、しゃぎり方や、若衆さん、中老さんなどいろいろな方から、まつりを盛り上げていこうという思いが伝わってくる。小学校や中学校でも曳山まつりについての歴史を学ぶ授業がある。4月のまつりに向けて、春休みから役者さんは練習される。12基ある曳山が毎年4基ずつ出ることになっているが、ユネスコに登録されたということで、次回は12基全部そろって出ることになった。来年高校3年生で、しゃぎり方として、おまつりに関われるのは最後と思っているので、最後にみんなが集まれるのがとてもうれしい。
  • 釣りが趣味で、琵琶湖でブラックバスを釣り、釣った魚はきちんと回収ボックスに入れている。大きいのはめったに釣れないが、30センチぐらいの魚が釣れる。釣り場によく行くようになったので、ゴミが多いのが目につく。
  • ブラックバスを駆除するのではなく、釣りを盛んにしてほしい。駆除に使われている経費を、ブラックバス釣りの大会を開く経費にしてほしい。暑くなり過ぎると、ブラックバスが木の陰に隠れる。そこを狙ってワームやルアーを投げると簡単に釣れるので、暑いときに大会を開催してほしい。
  • 私が住んでいるところは高齢者の方が多く、朝にあいさつをするなどの交流はあるが、地域全体としての交流があまりないような気がしている。地域での交流が増えれば、家で高齢者の方が倒れていても、すぐに気付いて命が助かることもあると思う。
  • 長浜市の小堀町では、町内で集まって、ちょっとした出し物をするお祭りがあり、毎年参加している。

将来について

  • 将来就きたい職業としては、エンジニアに興味がある。
  • 看護系に興味がある。
  • 保育士になりたい。子どもが好きで、兄も保育士の大学に行っていたので、私も同じところに行こうかと思っている。
  • 心理学に少し興味がある。中学生のときにカウンセラーの人が真剣に相談に乗ってくれた。苦しんでいる人を助けられるというのは素晴らしいことだと思っている。
  • 今は英語関係のことをしたいと思っているが、この後2年半の高校生活で、また新しくいいなと思えることがあるのではないかと思っている。
  • システムエンジニアとして外国で働きたい。ドイツに小さいころから憧れがあるので、ドイツで働きたい。
  • プログラマーになって、自分の部屋に1台ロボットを置きたい。
  • 建築士になって家をつくりたい。人がものをつくっているのを見るのが好きなので、自分が設計したものが建つところを見たい。
  • まだ決まっていないが、英語に興味がある。最近将来のことを考えていて、小さいときに日本語の先生が書いた漫画形式のエッセーを読んでいたことを、ふと思い出した。日本語学校で外国人の方に日本語を教えるという仕事にも興味がある。

統合について

  • どうして長浜高校と長浜北高校が統合することになったのか知りたい。最初は長浜高校を卒業したいという気持ちが強かった。いきなり統合することになり、悪い方にしか考えてなかったが、統合してみたら、陸上部が明るくなったり、新しい友達ができたりと良いところもあった。でも、やはり最初はなぜ統合しないといけないのかと思った。
  • 統合についてはわりと満足している。いろんな人がいて、それぞれ考えていることがみんな違うので面白いこともある。逆に困ることもあるにはあるが、クラスもまとまっている。
  • それぞれの生徒会は、基本的に一緒に仕事をするため、交流がある。体育祭や文化祭も一緒にやっている。
  • 学校が統合して、人が増えた分、すごくにぎやかになり、友達も増えたが、その分トラブルもある。今日は生徒会でない子も来ているが、生徒会も長浜高校と長浜北高校、新校が統合して、4月に学校が始まるまで、お互いの顔も知らなかったので当初とても不安であった。何とか学園祭も終えられたが、例えば、卒業式のあいさつや答辞をどうするのかなど、まだこれからも不安がある。私たち2年生が最後になるので、長浜高校、長浜北高校としての誇りを持って卒業したいと思っている。みんなの意見をまとめるなど大変ではあったが、なかなか自分の学校が統合するというようなことはないと思うので、貴重な経験にはなったと思う。

知事から

対話を振り返って

  • 学校を統合することにしたのは、この高校で学ぶ3年間を充実したものにしてほしい、友達も多くて、様々な機会があるという学校生活を送ってほしいという思いから。これからの時代に合う、新しい学校をつくろう、つくりたい、つくらねばという意見が多くなって、統合した。反対意見もあったが、今3年間の高校生活を送る人たちの生活を一番に考えて統合することにした。
  • いろいろな考えを持っている人と出会えた方が、将来の役に立つと思う。これからいろいろなところで、いろいろな人と関わるときに、この3校で一緒にどうしていったらいいだろう、どうやったらよくなるだろうと考えた経験は必ず生きると思う。もちろん、みんながみんなプラスの印象を持っているとは限らないが、統合してよかったと思える人や思える時が多くなればいいと思う。
  • 自分は高校時代に、硬式テニス部をつくる運動をした。簡単に認められず、軟式テニスの先生から、硬式テニス部にはコートは貸さないと言われ、いろんな公園のテニスコートを借りて練習した。生徒会活動を一生懸命やれば認めてもらえるかもしれないと思い、生徒会活動もやった。自分が卒業するまでは同好会としてしか認められなかったが、卒業後に正式な部活動に認めてもらえ、今はインターハイに行ったりもしていてうれしい。また、学園祭のときにはグラウンドでキャンプファイアをやりたいと思い、校長室に直談判にも行った。消防署と、近所にも依頼に回った。近所の人はにぎやかなことは久しぶりだから、大いにやりなさいと言って署名してくれて、それを学校に届けて認めてもらった。その時はうれしかったし、みんなもやりたいことに挑戦したらいいと思う。今でも高校時代の友達とは会うし、高校のとき考えたこととか、いろいろ思い起こしたりするから、皆さんはあまり自覚してないかもしれないけど、大事な3年間だと思う。
  • やりたいことを我慢せずにどうしたらできるかを考えると伸びると思う。進路についても、私のテストの点数では行けないかもしれないと思っても、諦めず頑張ってみようとか、大会に出るのは無理かもしれないけど、頑張ってみようと思うと、必ず伸びる。自分でここまでと思わずにやったらいいと思う。
  • 僕が中学校のときの先生に、「着眼大局、着手小局」という言葉を教えてもらった。元々は囲碁の言葉らしいが、大きなところを見て、小さなことから始めてみろという意味で、今も大事にしている。ステージや、テーマはそれぞれでも、こういう考えを持ちながらやるといいなと思うし、折に触れ、生徒会活動や部活動、クラスでも生かしてもらえるといいと思う。