今回は、近江大中肉牛研究会ウシラボの皆さんと対話を行いました。
近江大中肉牛研究会ウシラボは、大中地区の肉用牛飼養農家の後継者12名で設立された団体で、20代から30代のメンバーを中心に、近江牛の肥育技術の向上に取り組む一方で、各種イベントでの積極的な広報活動や、フェイスブックなどインターネットを利用した情報発信にも意欲的に取り組んでおられます。
今回は、対話への参加メンバーのうち、お二人の牧場を知事が訪問し、近江牛の肥育や繁殖の現場を見学させていただいたうえで、「ウシラボ」の皆さんと、生産現場が抱える課題や、今後の近江牛の目指す姿などについて、知事が語り合いました。
参考URL(近江大中肉牛研究会ウシラボfacebook):
https://www.facebook.com/近江大中肉牛研究会ウシラボ-458586080872397/
ウシラボの前身にあたる「牧友会」は、ウシラボのメンバーの親の世代がつくった肉質向上委員会から発展したものだったが、自分達の世代が増えてきた時期に解体再編成して、後継者世代によりウシラボを2012年に発足した。
発足当初の目的は、牧友会からの流れで肉質の研究のみがテーマとなっていて、月に1回の各メンバーの牧場の巡回とディスカッションを始めた。翌年から、自分達の大会をしようということになり、ウシラボのメンバーの牧場から牛を選んで、その牛の肥育過程を追跡して、年末に枝肉の研究会を開いて、発表するという取組を始めた。今年の研究会では、牛のビタミン摂取量が牛の健康状態や肉質にどう影響するかを京都大学と協働で研究している。
また、近江牛の情報発信などにも取り組んでおり、近江牛自体をもっと活発にしていきたいと考えている。近江牛の定義は飼育した土地でしか括られておらず、コンセプトが弱い所があるので、大中という地域で近江牛のブランディングを強化していきたいという話が、最近の会議では話題に挙がっている。