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第5回 「こんにちは!三日月です」

  • 対話相手赤十字奉仕団滋賀県支部委員会の皆さん

赤十字奉仕団滋賀県支部委員会の皆さん

 今回は、「赤十字奉仕団滋賀県支部委員会」の皆さんと対話を行いました。

 赤十字奉仕団は人道と博愛の精神に基づき結成されているボランティアの組織です。

 滋賀県の赤十字奉仕団は昭和26年に結成され、県内全市町に56団(団員数約18,000人)組織されており、「苦しんでいる人を救う」という日本赤十字社の「人道」の実践と普及を目指す事業を、それぞれの地域で展開されています。

 その活動は、赤十字思想の普及、災害時の支援活動、献血の推進、高齢者支援をはじめとする地域福祉活動など広範囲にわたっています。

 特に、平成10年からは、県内の統一活動として、地域の在宅高齢者への訪問活動を通じ、高齢者が疎外感や孤独感を感じることのない住みよい地域社会をつくることを目指した「一声ふれあい運動」に取り組まれています。

 今回は、赤十字奉仕団が行っている災害に備えた活動や、地域(自治会)との協力体制について知事と語り合っていただきました。

知事から

今回の対話と滋賀の未来への想いについて

  • 先日、長野県白馬村で地震があった。幸いお亡くなりになった方はなく、あの災害でも地域での近所のお声かけが救出につながったということである。皆様におかれても、清掃の奉仕活動や、お祭りなどの行事で地域の方々への災害支援活動等の啓発などをしていただいていることにお礼申し上げる。赤十字奉仕団の皆様方の地域における常日頃のご活動に、心から敬意と感謝を申し上げたい。赤十字奉仕団の皆様方の存在と活動が、日本のいろいろなものを支えていただいていると思っている。
  • 県では新しい豊かさをつくろうと提案している。物質的に恵まれた豊かさから一つ越えた、物だけではない、自分だけではない、今だけではない、新しい豊かさを滋賀からつくりませんかと申し上げている。滋賀県は、琵琶湖を大切にしようとか、困ったときはお互い様とか、福祉や環境に対する意識が非常に強い。そういう気持ちを大切にして、滋賀から新しい豊かさをつくりませんかと皆さんに訴えている。そうした理念を持ちながら県政を進め、いろいろな施策を充実させていきたいと思っている。
  • 本日は気軽に忌憚なくご意見いただけるようお願い申し上げる。

赤十字奉仕団滋賀県支部委員会の皆さんから

(1) 赤十字奉仕団滋賀県支部委員会の取組

  • 基本目標を設定している。一つ目に、奉仕団組織の強化ということで、特に団員の増強による組織力の拡充、強化に努めていきたい。団員の高齢化、価値観の多様化などにより、団員の減少が著しくなってきており、これをいかに食い止めるか。さらに奉仕団の掲げる人道・博愛の精神に共鳴してもらえる人を一人でも多く迎えて、組織力の強化を図るとともに、未組織の地域があるので、奉仕団を結成していただいて、組織の拡充・強化に努めてまいりたい。また、他団体や自治会組織と連携を密にしながら、奉仕団の活動や役割が地域の住民の方に理解されるよう、また、存在を知ってもらえるよう目指している。
  • 二つ目は、日本赤十字社の社業の積極的な推進。奉仕団員は1人でも多くの社員を増やすよう日頃頑張っている。また、災害救護に関する奉仕団活動の促進として、災害時にはけが人などの応急手当や炊き出し、家財等の管理整理等、義捐金の募集等に積極的に奉仕している。また、青少年赤十字活動との連携を強化している。献血の推進として、一人でも多くの献血協力者が得られるよう、積極的に呼びかけに行っている。
  • 三つ目は、地域における身近な奉仕活動。奉仕団は、関係する他団体と協力して、地域社会の必要に応じて奉仕団活動を積極的に行うことが一番大事な仕事と考えている。特に一人暮らしの高齢者や高齢者世帯の方に「一声ふれあい運動」ということで推進を図っている。介護を要する方や障害者の方、そのご家族の支援を行うことや、医療施設、社会福祉施設(老人ホーム等)への奉仕に積極的に力を合わせて活動を展開している。
  • 各市町の奉仕団は、これらの基本目標を基にして重点目標を立てながら活動を続けている。重点目標では、様々な項目がある中から、特に「一声ふれあい運動」とするなど、各市町にあった内容を踏まえながら、活動を展開している。

 

(2) 地域の防災力を高める取組・自治会組織と赤十字奉仕団について

  • 奉仕団の最も大切な役目としては、自主防災に関わることと受け止めている。それぞれの地域、自治体の中で活動していくが、自治会長は毎年変わる。私たちも一生懸命活動しているが、なかなかつながっていないところがある。つながりをより深くしていきたいという思いがある。活動していく内容として、天災、人災など様々な災害の時に、いち早く状況把握をして、出役しお手伝いをしたい、後方支援や見守り、炊き出しもしたいという思いはあっても、自治会長とのつながりがあるところと薄いところがある。そうしたつながりをしっかり持っていくため、我々も広報活動や啓発をしっかりしなければならないことを自覚しているが、そうした自治会とのつながりが難しいという現実がある。
  • 団員の減少が大きな課題になっている。自治会から手助けを頼まれることもあるが、団員が少なく頼まれるところまでいかない現実がある。自治会の中で我々が自治会役員として位置づけられ、防災・減災に関わる力を持ち、日々の活動や実技訓練もしていること、団員も集めていることを知ってもらい、活動しているとご苦労さんと言ってもらえる存在でありたい。自治会と我々とのつながりをより深くしていきたいと思っている。
  • 新しい豊かさをつくる実戦部隊が奉仕団だという誇りを持ってやっている。行政に頼る前に、自分たちで助け合っていくという思いを持つ組織づくりのため、自治会長が主になって、一軒に一人は奉仕団に入るよう言ってもらえるくらいに、知名度や認識を深めていきたい。
  • そのためには、市長が地区長として、町長が分区長として、自治会長に一声かけてほしい。また、知事からも滋賀県支部長として地区長や分区長へ、地域の方が入団するように支援をしてあげるよう頼んでもらいたい。担当部署にも赤十字という存在を忘れないように言っておいてほしい。奉仕団は知られているが何をしているのかまではよく知られておらず、まだまだの状態。
  • これは団員が減少気味であることにも原因がある。重点目標にして活動しているが、若手の加入が少ない。定年後の、大事な第二の人生をいかに活動するかは大きなポイントになると考えている。そのあたりにも力を入れていきたい。
  • 県の職員が定年が来て退職される。それまでに、県の職員さんは、防災で警報が出ると即待機するなどされてきており、そうしたノウハウを十分知っておられる。その時に、第二の人生では奉仕団に入団してほしい。生きがいにつながるし、役にも立つ。役員をしていて、組織として皆をまとめたりなどする場合に、そうした仕事をしてきた者は、その経験が生きている。行政マンの方が退職後にそういう世界に入ることは、皆が喜ぶことで、地域と行政がつながる始まりにもなる。是非、これを退職されるときのはなむけの言葉に言ってもらいたい。広報誌で募集した時には消防士を退職した方も入っていただいている。県の職員さんが皆入ってくれると、県と地域とが強くつながると思う。身近な市町の職員さんにも入団をお願いしている。
  • 奉仕団が結成されていない地域もたくさんある。
  • 地域の防災力として地域の住民と奉仕団とが一体になるよう、つながっていきたい。
  • 自治会がしっかりしていて、自治会のことだけできていれば奉仕団はなくてよいという考えの地域では、奉仕団の組織が無くなってきている。守山市は人口約8万人だが、団員は約540名しかいない。いざという時には助けたり助けられたりが大事。地区長の市長が自治会長の集まりの時、奉仕団に人を推薦するように頼んでくれた。市長から奉仕団の活動をもっと啓発するよう助言をいただき、学区での活動を市の広報に載せてもらえるようになった。
  • 赤十字の日の5月8日には駅頭で朝に啓発をしている。
  • 奉仕団はお茶くみやご飯炊きだけしてもらえばよいと言う自治会長もある。地域を底辺から支える活動をしていることを知ってもらえていない。
  • 委員長研修には支部長の知事も挨拶に来ていただいている。お忙しいとは思うが、奉仕団の現状を知っていただくために、一緒に研修も聞いていただけないかと思う。
  • 最近の自治会長は1年で交代されるので、自治会のことを覚えたところで終わってしまう。自分のことで精一杯で、他の団体とつながりを持って何かしようという余裕がない。もう少し長く2年くらいしてもらえるとよい。
  • 会員になっていただいている市長もおられる。挨拶などで「私も会員です」と広報していただけるのでありがたい。市議会議員の方も会員になっていただいている。
  • 市の広報誌で毎年奉仕団の広報文が入るところがある。自治会の役員の方などが一軒ずつ配布していただいているが、この広報文を認識してもらえていない。もっと知ってもらえる方向になるとよいと思っている。各家庭に届くものなのに配布だけになっており、広報につながらずもったいないと感じている。
  • 私たち自身も、うれしく感じながら参加しているので、奉仕団ではありがたい仕事をしていることを自ら発信することも大事と思っている。
  • 県内で一番、団員数が多いのは大津市奉仕団で約2,000人。ただ、30万都市で約2,000人は割合としては少ない。市部がやはり少ない。
  • 昨年の台風18号で、高島ではひどい水害を受けた。未明に堤防が決壊して、家にも水が入ってきた。近所の方も「水が入ってきた、大丈夫だろうか」と心配されていた。幸い携帯電話はつながったので、まず、地元の住民として、ご近所の声かけをして安否確認をした。次に奉仕団の委員長として、何ができるかを考えた。奉仕団では災害時に炊き出しをするが、その時は全く災害の情報が入ってこなかった。私の地区は、避難勧告地域でなく救助地域だったので、避難のニュースも入ってこない時だった。ご近所に電話をして、元気なら2階にあがるように助言したり、ボートで運んでもらったことを確認するなどして、安否の確認ができた。その後、少し落ち着いてから、奉仕団として何をするか考えていたところに、副委員長の二人も様子を見に来てくれた。避難所は設けられていないが水が出ていないと聞いたことから、炊き出しをしようということになり、さっそく団員が有志で動いてくれた。並行して泥出し作業にも出てもらった。奉仕団としてよかったことは、ボランティアの人もたくさん来てくれたが、それより先に、まず初動で動けたこと。ボランティアセンターが立ち上がるまでに動けたことがよかったというのが一番にある。課題を感じたことは、力仕事は難しいということ。泥出し作業には本当に力が必要だったが、団員はみな高齢者なので厳しい作業となった。奉仕団としては炊き出し訓練はしていたので、連絡調整も難しいところがあったが、地元の自治会長に連絡してから、炊き出しをして持って行くと喜ばれた。そういうことができたことはよかったが、やはり本当の災害の時には力作業のできる人も必要。
  • 様々なボランティアの方がおいでになり、本当に一生懸命に作業をしていただいた。その結果、集落の中がボランティアであふれてきた。ボランティアセンターもあるが、自治会長が中心になって、家ごとに必要なボランティア人数などを連絡調整や指示してもらえるとよいと感じた。やはり自治会の組織で行う方がよい。奉仕団がそこにあれば、お手伝いもさせてもらえる。奉仕団には初動の力があることを知ってもらいたい。
  • 米原市では自治会組織で毎年一回、防災訓練をやる。町内には組があり、その各組の中で、高齢者で寝たきりの方、一人暮らしの方などをチェックしている。何かあった時には、まず、その方々のところへ近くの者が助けに行く。そして毛布で担架などを作って避難所などに搬送する。奉仕団員がいない未組織の自治会も多く、私たちも手伝いたいができていない。
  • 昔は全自治会に組織があったものだが、都市化が進み未組織の地域が増えた。
  • 一軒に一人の会員でないと活動しにくい面もある。家は家で守らないといけないので、役割を家族できちんと決めておくことも大事。

 

(3) 地域の防災力を高める取組・「一声ふれあい運動」で災害犠牲者をなくす

  • 滋賀県赤十字奉仕団では、約15年前から、重点目標で「一声ふれあい運動」事業を推進している。「一声ふれあい運動」は赤十字基本原則の人道を基本に、地域の在宅高齢者への訪問活動、声かけ運動を通じて、地域の人々との交流を深めながら、高齢者の方が疎外感や孤独感を感じることのない住みよい地域社会づくりを目指していく活動。
  • 2年単位の各市町交代でモデル地区を指定し、事業に取り組んでいる。今年度は近江八幡市赤十字奉仕団が指定を受け、「笑顔で一声地域の輪」をテーマに決めて取り組んでいる。同市では、平和堂、コンビニ、郵便局などと協定を結び、地域の見守りに力を入れている。しかし注文宅配などを活用されない方もあり、見守りからこぼれてしまうおそれもある。民生委員の方々は一人が何名も受け持たれており、十分に声かけをすることは大変ではないかと思う。そこで奉仕団の出番になる。地域の団員で見守りを実施して、つながり、絆を目指している。この網の目を細かく漏れのないようにして、民生委員や福祉協力員と横の連携もとりながら協力して活動している。防災力を高めることには、一見関係がないように思えるが、見守りの活動が要援護者・要介護者の把握につながっている。民生委員の方々にはそうした方の名簿などがあるが奉仕団にはない。自分たちで声かけをして、つながり、絆をつくっていくことが大事だと思う。それが、いざという時、災害の時に役に立つ。
  • 先日発災した長野県白馬村の地震では、新聞にも書かれていたが、住民同士の強い絆があるから犠牲者はゼロ、皆顔見知りだから下敷きになった人を助けられたということで、奇跡の死者ゼロと報道されていた。要援護者の方がここにいるというハザードマップを手書きで作っていることが役に立ったという話も聞いている。そういう活動を行政だけに任せるのではなく、奉仕団が先頭に立ってやっていきたいと思っている。各地域で防災組織が立ち上がり防災訓練を実施しているが、奉仕団は炊き出し訓練でのおにぎりづくりが活動のほとんどと思われている。しかし、炊き出しだけにとどまらず、日頃から災害時の支援講習なども受けており、災害時の応急手当や避難所での支援活動に力を発揮したいと思っている。県内でも、防災対策に積極的に取り組んでいる市町もあれば、少し遅れているところもある。地域によってばらつきがあるのが現状。そこで防災組織委員会の一員として、赤十字奉仕団の明確な位置づけを望むところである。今は、炊き出しのお手伝いという雰囲気は否めないところがある。地域によっては位置づけられているところもあるが、統一されていない。「一声ふれあい運動」を推進していくためには、民生委員や関係機関との連携も必要となってくるが、狭い地域の中だとうまく協力体制が取れないことも課題としてある。奉仕団との協力に積極的ではないところもあるし、一緒に活動させてほしいと民生委員の方から申出をいただいたところもある。状況は様々だが、そのあたりが課題と考えている。いくつもの組織が細やかに結びついていくための協力体制が築けるようにご協力をお願いしたい。
  • 民生委員の方々には守秘義務もあり、個人の状況を簡単に教えたりすることはできないと思う。それとの関わりと、本当に防災に必要なこととの接点を明確にしていただけると、打ち解けて話をしていただけるのではないかと思う。
  • 「一声ふれあい運動」に取り組んでいこうとしたとき、学区長に、活動への補助金を出してほしいなどの話をした。すると、民生委員の真似事はしなくてよいので、奉仕団としてするべき活動をしてもらえばよいと言われた。「一声ふれあい運動」は10年以上前から重点目標を立てて活動していることや、学校の見守りでもPTAや老人会などがいろいろな形で子供を守っているし、皆が協力して、弱い立場の人に声をかけて見守っていくべきではないかとも説明したが、そのように言われたことがあった。
  • 家族構成を調べようとしても、守秘義務があると言われ教えてもらえない。今どきの社会現象。この守秘義務に大変困っている。いざという時に守秘義務と言われると助け合えない。自治会長もこれで困っている。家族の誰が寝たきりの方かなどを把握したくてもできない。
  • 個人情報保護法ができてから、何もかもこのようになってしまった。
  • 結局、信頼関係が大事。私たちは私たちで努力しながら、民生委員などの方々とありがとうと言い合えて、お互いがつながれるようになればと思う。関係機関などには守秘義務があることは理解しているが、個人情報よりも命がまず大事。人道の実践は命を守ること。先日の研修の際に、財産やお金のことは個人の話であり言う必要はないが、一人で住んでいることや家のどこに寝ているかは、皆に知っておいてもらう方がよいことを高齢者の方と話をしておき、地域の福祉委員や奉仕団員が皆知っておくように徹底している民生委員さんの話があった。
  • 災害の時に助けようと思っていても、何も知らなければ助けにいけない。
  • 人間関係、信頼関係が大事。私たちも信頼される人間になろうという努力もしなければならないと思っている。
  • 雑談が情報交換にもなるご近所同士の井戸端会議も今は見られない。
  • 「一声ふれあい運動」は平成10年から重点目標にして活動してきた。それから約15年になる。
  • 見守りをきめ細かくしていくためには、いろいろな立場の人が高齢者のお宅などを見に行くことが必要。朝方に誰かが見に行って大丈夫でも、夕方には倒れているかもしれない。
  • 私は民生委員と奉仕団員の両方をしているので、そうした協力を関係の方にお願いしている。ここのお宅はこういう状況というようなことを、地域の関係の人にできるだけ知っておいていただきたいと考え、自治会長を通じてお願いしている。
  • 地域には空き家も多くなり寂しい限り。
  • 「一声ふれあい運動」で、知り合いとメール交換しながら活動している。私も今は一人で住んでいるので、少し活動などに行かないと「元気にしてるか」と相手からメールが来る。メールが来たり声を掛け合えると嬉しい。そういう関係ができた。こうしたことからも、やはり赤十字奉仕団がしている地道な「一声ふれあい運動」が大事だと思う。みんなが見守っていくことが地域の防災力になると思う。
  • お互いの組織の長が交流会をして話合いをするところから始めて、前へ進んでいければと考えている。
  • 今、県の団員は約18,500名。一番多い時で約25,000名いたが、だんだん減っている。2万名を超えるよう努力したい。
  • 草津市は特に減っている。去年から今年にかけて約130人減った。他にグループをつくってそちらに流れたり、高齢化などで知らないうちに奉仕団が無くなっていたりする。
  • 家庭教育、小中高の教育の中で困っている人を助けることを学ぶことも大事。困っている人を助ける気持ちを子ども達は元から持っている。先日、一人暮らし高齢者の集いを開催した。中学校3年生がお手伝いに来てくれたが、本当に気持ちよく手伝ってくれた。各テーブルに2、3人ずつ入りお茶入れなどしてくれたので、お年寄りもとても喜んでいた。よいつながりができた。先生も良い方で、始めに赤十字奉仕団の話をしてもらえないかと頼んできてくれたので、それはぜひと話をさせてもらった。人道の実践をすることは大事であることや、いつか奉仕団にも入ってほしいことなどを話した。そういう関わりが非常に大事であると思う。子どもの時に知っておいてもらう。大きくなってからでよいので、様々な機会や気付いた時に赤十字奉仕団のことを思い出してもらいたい。
  • 男性団員がまだ少ないが、今年初めて男性団員の研修会を開催した。分団長をしてもらっている方もある。約18,500名の団員のうち男性は約400名。これからは女性も男性も奉仕団の活動への参加が進むとよいと思う。

 

知事から

対話を振り返って

  • 自治会長は年々交代されるので、奉仕団の皆さんとのつながりの面ではご苦労があるのではないかと思う。
  • 防災組織の中での奉仕団の皆さんの位置付けや、民生委員の方々などとの協力関係をどうつくるのか、こうした関係機関などの守秘義務との兼ね合いをどうつけるのかということは課題であると思う。
  • これからは、地域のみんなで高齢者の方などを見守っていく時代になると思う。今は、息子や娘が近くいる人や、ずっと一緒にいられる人ばかりではない。
  • 団員を増やすことも大事なことと思う。
  • 今は、メリットは何かあるのかといって自治会に入らない人もある。学校のPTAでも苦労されていると聞いている。
  • 最近の子ども達は、お年寄りがいない家庭も多いので、お年寄りを手伝うことを学ぶ機会が少ない。
  • 奉仕団の皆さんには、学校などにも行っていただいて活動を広めてもらいたい。
  • 今日いただいたご意見の中で、団員の増強ということと、防災組織に位置づけするということについて、職員と協力してやりたいと思うので、各地域でのご協力をお願いしたい。