令和8年7月21日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
先般行われました滋賀県知事選挙の結果、引き続き滋賀県知事として仕事をする職責を与えていただきましたので、任期は昨日からということになりますが、本日改めて、登庁させていただきました。
この節目を大切に、気持ちも新たに職責に臨んでまいりたいと思います。引き続きということになりますが、手話で通訳するのが大変かもしれませんが、連続の不連続、不連続の連続を追求していきたいと思います。いろいろな課題がありますが、リ・デザインということで、今の目の前のこと、身の回りのことというのも大事にしますが、先のこと、未来のこと、投資、革新、こういったものも大事にしていきたいと思います。12年の経験、これは国、市町との関係もそうです。さらにはコロナ禍を経てきたということ、国スポ・障スポを経験させていただいたということ、この12年の経験を最大限生かしまして、知事、個人としては第2ステージをつくるつもりで臨んでまいりたいと存じます。対話、共感、共創の姿勢、さらには現場を大事にするという、こういう主義、このことは大事に、引き続き大事にしながらですね、身近な知事、みんなの知事であり続けたいと思います。
職員と一緒につくりましたパーパス、「琵琶湖とくらしを守る。三方よしで笑顔を広げる。豊かな未来をともにつくる。」このパーパスの具現化に努めてまいりますとともに、県庁の正面玄関で申し上げたように、職員とワンチームで仕事ができるように努めてまいりたいと思います。
言わずもがなではございますが、おごりや慢心を戒めて、元気な知事であると同時に、謙虚な知事であり続けたいと思います。政策的には、ともいき、ともうみ、ともそだて、ともにいきる、支え合ってともにいきる健康しがということで、選挙前にこの政策集をまとめ、皆様にお示しをさせていただいております。これを施策の中に落とし込んでいくこと、スケジュールをつくっていく、この作業を既に着手しておりますので、こういったことごとについて結果を出していけるように、様々な前進、良くないことは改善、良いことは前進、実現ということでつなげていけるように頑張ってまいりたいと思います。
当然、二元代表制の議会との関係もございますので、丁寧な対話、これは引き続き心がけてまいります。ひとの健康、社会と経済の健康、自然の健康、ひとづくりとともにいきる「健康しが」基盤づくり、そして次の時代の次代の健康という、こういった6つの柱に基づく施策を、進めていきます。メディアの皆さんとの関係も、緊張感のある、矜持を持った姿勢で、これからも処してまいりたいと存じますので、よろしく御鞭撻賜りますようお願い申し上げ、冒頭の私の御挨拶とさせていただきます。
[NHK]
今おっしゃっていただいた6つの柱に基づく政策について、特に選挙を戦っていく中で感じた課題であるとか、その中ですぐに取り組まなければいけないこと、また4期目というスパンを見る中で、特にこれには力を入れていかないといけないということを少し具体的に教えてください。
【知事】
支え合ってともにいきる「健康しが」ということを標榜し、4期目の政策づくりをしてきました。17日間の選挙期間、その前も含め、その後も含め、県内を回っていて、やはり一つ感じますのは、老いというものに対する寄り添いですね。当然、人口減少とか空き家とか耕作放棄地という、従来になかった現象が各地で起きているという、このことはもちろんなのですが、そういったことごとに対処するための人、組織、地域というものの老いというものが実感できる、そういう状況があるように思いましたので、フレイル対策を含め、また安心の医療、介護福祉体制、ケアシステムをつくるということも含め、この老いへの対応というのはとても重要だと思いました。と同時に、滋賀県は豊かな自然あり、そして全国・世界に誇る産業ありということで、投資や革新、イノベーションの可能性というのはまだまだあると思いますので、そういったところを伸ばす取組、さらには文化・芸術・アート・スポーツを生かして、今生きていることを輝かせる取組、観光という非常にビッグチャンスを迎えているこのタイミングを生かした施策の進化、こういったことは大変重要なテーマだと思いましたので、書いてある施策を一つ一つ実現・実行に移していけるようにしたいな、しなければならないなと思っているところです。
[NHK]
今おっしゃっていただいた老いというところで言いますと、どういったところで感じたか、シチュエーションを教えていただけたらと思います。
【知事】
皆さんも私たちも、一年ずつひと時ずつ齢を重ねるという、老いもありますし、全体的に地域にいらっしゃる方、また選挙を支えてくださる方、集まってくださる方の老い、衰えというのもありますね。当然、出て来られる方、会える方というのは、まだ出て行ける、会えるという状況にありますが、行きたいけれども行けない、会えないという、こういう方もいらっしゃいますし、御家族の介護で悩まれる方、認知症のことで悩まれる方、ゆっくりと歩く姿ですとか、そういった様子は、これまで以上に目にすることも多くなりました。また、お悩みをお聞きすることも多くございましたので、そういうことへの寄り添い、これはまさに支え合ってともにいきるということの1つの象徴、重要なテーマになるんじゃないかなと感じています。
[読売新聞]
前回の知事選の後は、選挙を経て、北の近江振興プロジェクトを始められたと思います。今回、県内ほぼ全て回られたと思いますが、この4年間の変化を踏まえて、新しいこういう取組が必要だなみたいなところは、まだ具体化しないのかもしれませんけれど、何か考えていらっしゃることはあるのでしょうか。
【知事】
今回、選挙期間中は、子どもに関する政策をまとめて、一緒につくりたいというメッセージを発しました。十分に浸透・反映できたかというと、まだまだなところがあるんですけれど、この姿勢を県政において具現化して、「すまいる・あくしょん」を進化させるとか、子どもたちとの対話をさらに充実させるとか、子どもの権利を守る取組、子どもの声・若者の声を聞く、反映する仕組みづくりというものは、これまで以上に強く打ち出していきたいなと思いました。前回は、コロナを乗り越えてということで申し上げ、概ねコロナ禍のときの閉塞環境というものは脱しつつあるのかなということを実感いたしましたが、よく聞きましたのは、コロナ禍以降、会う機会が減ったとか、いろいろなイベントがなくなったとか、さらにフレイルが進んだのではないかといった類の御指摘もいくつかお聞きしましたので、やはり私たちの社会をどのように再構築していくのかという視点で、イベントをつくったり、仕組み・組織をつくり直したりという、こういったことは重要になってくるのではないかなと思いました。
[読売新聞]
冒頭の御発言の中で、知事個人として第2ステージを築く、進むという発言がありましたが、これはどういう意味ですか。
【知事】
12年という期間を知事として担わせていただいて、その期間からの連続と不連続を。いいものは連続、よくないものは不連続、もしくはやり方を変える。従来の延長線上ではなくという意味で、第2ステージをつくっていくべきではないかという、1つの私の決意ですね。自分が変わることで、また見えてくるものもあるだろう、やり方を変えることもあるでしょうし、今までしていたことをしなくなるということもあるのかもしれませんので、少し変えてみようという意味です。
[読売新聞]
公共交通と交通税についての取組、4期目どのようにしていかれますか。
【知事】
公共交通・移動に関することは、地域交通計画を今年度から動かし始めて、それぞれ具体の施策づくり、またその実現・実行のために、市町とともに動き出していますので、これを着実に進めるということとあわせて、選挙後、この2週間あまりで、例えば県議の皆さんとの県政報告会とか、市長との市政報告会とか、あといろいろな挨拶回りの過程においても、この移動や交通に対する期待、ある意味では心配、そういったお声も多々いただきました。同時に待ったなしの課題であることも実感いたしましたので、これら、今進めている計画に基づく施策で、少し変わってきたな、変わる兆しがあるなということを皆さんに感じていただけるようにしていく。また、タウンミーティングをそれぞれの市町ごとに、来月から予定しておりますので、市長・町長、そして私もできる限り入って、みんなで私たちのまちづくり、暮らし、それを支える移動・交通というもののあり方について、議論を深めていきたいと思います。あわせて財源についても、今ある財源を有効に使いながら、さらに国の財源も最大限取り込みながら施策を実施・実行していきますが、それでも足りないとき、さらに財源を充実したいということに対して、どのような方策・方向性を見出していくのかという議論も、新たな税などについて丁寧に進めていきたいと考えておりますので、タウンミーティングの中でもそうですし、税制審議会においてもそうですし、当然議会においても、そのことで御議論いただく機会もあるでしょうから、こういったものは着実に積み重ねていき、結論が得られるようにしていきたいと思います。
[読売新聞]
北陸新幹線について、小浜・京都ルートで、駅が桂川の案というのが決定されました。それについての受け止めと、滋賀県にとっての影響、プラスマイナス、考えられるものがあるようでしたらお願いします。
【知事】
まず、与党としてルートを決定されたということであれば、着工に向けて、一歩前進したのではないかと思いますので、この決定に基づく着工条件を整えていただけるように、まだまだ乗り越えなければいけないこと、丁寧に説明しなければいけないことがあると思いますので、これを乗り越えて、できるだけ早く着工、そして工事の進捗、供用が図られるように努力していただきたいと思いますし、我々の出来得る限りの努力をしていきたいと思います。その様々な条件をつくっていく、乗り越えていくということの課題の1つに、並行在来線の問題等々も滋賀県としてはありますので、今回決められたルート、まだ政府として最終決定にはなっていないのかもしれませんけれども、与党として決められたルートに、滋賀県内に並行在来線はないと承知をしておりますが、そのことをきちんと確認していただくことも、重要なことだと思いますし、関西広域連合長として言えば、京都府・市、大阪府・市が抱えられる様々な課題等にも向き合って、寄り添って、全体として、この条件がクリアされる環境をつくるために努力をしていきたいと思います。
[中日新聞]
先ほどの地域交通のお話ですが、知事選の期間中にも、交通税が導入されるのではないかという、ちょっと歪んだようなことが伝わっていたりと、まだまだ認識が伝わっていないところもあるかと思います。タウンミーティングも開かれるということではあるんですが、まずは地域交通の施策として何をするかということを改めて一度考えて、そのための財源、というような話をもう一度考えるべきかなと思ったんですが、知事選での反響を受けて、そういったところをどのようにお考えでしょうか。
【知事】
おっしゃるとおりで、私たちの暮らしとか、それぞれ住んでいる地域のまちづくりを考えるときに、移動手段、もちろんマイカーもありますが、公共交通というのは極めて重要な役割を果たしていると。ただ、その公共交通というものの状況が、人口減少だとか、利用の減だとか、経営面でも、また運転手の確保という面でも様々な課題があって、減便とか負のスパイラルに陥っているようなところもあります。同時に運転免許の返納ですとか、あと運転免許を持っていない人たちの移動、送迎というものの負担をどのように考えるのかという今日的な課題もありますので、まさに待ったなしの課題として、この交通問題、移動問題というのがあるんだと思います。ただ、おかげさまで滋賀の場合は、近江鉄道のときの議論もそうでしたけれども、まだ、まだ幾分かの余力を持って、事業者、そして市町に対応することができるという状況にあると思いますので、今のうちに、みんなでどのような可能性があるのか、どのような必要性があるのかという議論を積み重ねて、財源の問題も、今ある財源をまず有効に使うということを基本にいたしますが、そして国費も、あらゆる財源を確保して充実をする。さらには、いろいろな資源がありますね。これは、今走っている事業者の公共交通だけではなくて、工場の送迎、病院の送迎、いろいろな資源をフル活用して移動に供する。また、自動運転、そしてデマンド、チョイソコ、いろいろな技術が進展しているものもフル活用して、私たちの移動や交通をより豊かにしていくことで、どういう未来がつくられるのかということを示していくことがとても重要だと思います。そして、戻りますけれども、財源についても、まずは今ある財源を最大限活用しつつ、新たな財源をつくろうとしたとき、足りないところをより充実させるために、どういう可能性があるのか、滋賀県においてはこれまで交通税という、議論も一定積み重ねてきましたので、それらをどのように使うのか、使わないのか、使うとすればどれぐらい、どのような形で使えるのかという、議論も積み重ねて、結論を得ていく方向性を見出していく、この努力も励んでいきたいなというふうに思っています。
[中日新聞]
ありがとうございます。この4期目の4年間で、そういった税のお話はどこまでに、どのようなスケジュール感で、という何かスケジュール感を持っていらっしゃるんでしょうか。
【知事】
1,400日余りですので、4年というのは長いようで短い、限られた期間だと思いますので、まず、計画に書かれた施策を着実に実現・実行して、市町とともに、事業者とともに、県も汗かいて実行し、そのことによって、例えば産業のこと、教育のこと、まちづくりのこと、変わってきたな、よりよい方向を見出しつつあるな、と、より多くの方が実感していただけるような状況をつくるということが重要だと思います。まずそのことが第一だと思います。同時に、財源についても議論を積み重ねて結論を得るという、計画に書いてある文言のとおり、まさに議論を積み重ねて、どういう方向性があるのかということを見出していくというのが、計画の期間と、私の4期目のこの任期とがちょうど同じぐらいのスパンでありますので、議論を積み重ねて結論を得るという、このことが1つの重要な目標になるのではないかなと思っています。
[京都新聞]
滋賀県の県政において4期目に入られる知事というのは初めてということになります。これについて知事がどんな思いを今持っていらっしゃるのか、教えてもらえますでしょうか。
【知事】
この会見でもいつも述べ、またいろいろなところで指摘されるように、一人の人が長く、大きな強い権力を持ち続けるということの弊害というのは、常に意識、自覚、また自制、自戒しなければいけないなと思っています。その長くというのが何年なのか、よく一般的に権腐十年ということも言われますので、10年を超えてくると、そういう傾向にあるということとか、組織として見れば、多くの職員が知事を忖度するような、このやり方でやれば知事とのコミュニケーションは問題ないだろうなということを安易に考えてしまうような、そのことによって硬直化したり、見なければいけないものが見えなくなったり、やらなければいけないことがやれなくなったりするようなことは戒めていきたい。ゆえに議会の皆さんとの対話、こういうメディアの皆さんとのこの関係、こういうものも大事にしながら、常に緊張感を持って、耳の痛い話とか批判や御忠告、諫言等々にも耳を傾けて処していくということがこれまで以上に重要になってくるのではないかなと思っています。そこを第2ステージ、連続の不連続、不連続の連続、という言葉で表現しながら自分自身が体現していけたらいいなと思っています。
[京都新聞]
その上で、一旦はもうあと4年間任期を得られているかと思うんですけども、この4期目において、知事としては、何を成し遂げたいか、何を成し得たいか、そのあたり何か目標はありますでしょうか。
【知事】
1つは、今持っている基本構想の最終タームに入ってきます。2030年を目標に12年間やってきた政策の、1つの完成形というか。どこまで行ったのか、行かなかったのかということを見て、その次の構想を描いていく。私たちはその際に、4年、5年ということだけではなくて、2050年に向けて、次の四半世紀、いろいろな仕組みをリ・デザインしていこうと。これは生き方も暮らし方も、例えば医療のことも、交通のことも、教育のこともという、こういったことを志向していますので、そういった各テーマごとのリ・デザインの道筋をつくるということが、とても重要な使命になってくるのではないかなと思いますし、この4年の間に完成の時期を迎えるプロジェクトもあります。例えば高専の設置ですとか、文化館の開館ですとか、こういったプロジェクトをその予定どおり完遂させて、その後の運営等に結びつけていくということも重要なテーマになってくるのではないかなと考えております。
[京都新聞]
老いを感じるということと連動性もあるかもしれませんが、選挙中に医療・介護のことについて、言及されて選挙戦で訴えられる機会があったかと思います。実際、医療の人材であったり、介護の人材というのはなかなか滋賀県内においても現状不足していますし、今後も予想されることかと思いますが、そういった選挙中で訴えられた医療・介護分野の改めての課題の認識と、先ほどからも述べられていますが、どのような形で県民の生活に安心をもたらそうとお考えなのか、少し具体的に教えてください。
【知事】
まず、先ほど来申し上げておりますとおり、医療・介護、安心のためのケアシステムを守り整えていく、届けていくという、このことは県の最重要の課題だと思います。とりわけ、人口が減少し、一人一人が老いていくこの状況下にあっては、この4、5年の取組というのが、その後に非常に重要な意味を持ってくるんじゃないかなと思います。まずは、一人一人が、これは私たちもそうです。すべての人が、1年ずつ、一刻ずつ齢を重ねていくことに立ち向かって、自分のできることは自分でやるとか、できなくなることをどのように補っていくのか、そのスピードを遅くしていくのかという、このフレイル対策ですね。これを社会を挙げてやっていく。おかげさまで滋賀県は他の県よりも長寿県、いろいろな取組が奏功して、長く生きる人が増えていますので、そういったいいところは伸ばしながら広げていく、まだできていない人たちに及ぼしていくということを、まずやっていきたいと思います。その上で、いざというとき、病になったとき、自分で自分のことができなくなったときの支え合いの医療の仕組み、介護の仕組み、これはやはり専門職を確保して、それぞれの地域に配置していただいて、地域ごとのケアシステムを整えるということが重要になってきますし、その人も少なくなってくるという状況下においては、計画的に、例えば看護職も医療職も介護職も、養成すると同時に、人でなければならないところは人でやり、人でなくてもいいところは人以外のものに置き換えていく努力ですとか、外国人県民の皆様方にも積極的に関わっていただいて、みんなで支え合いの仕組みを整えていく。だからこそ、その土台としての多文化共生とかジェンダー平等ということも大変重要になってくるのではないかという、そういう認識で取組を進めていければいいなと思っています。
[京都新聞]
観光分野について、秋からプレDC、来年は本番で、アフターDCと、知事の任期中に3年間観光施策が様々出てくると思うんですが、現状の課題認識とこの3年間の大きな機会を、どう滋賀県観光を発展させるために力を入れたいのか、考えを教えてください。
【知事】
観光は、課題であり可能性だと思っています。例えば、課題という側面で言えば、こんなにいいものがたくさんあるのにまだまだ知られていない、もしくはお隣の京都にはたくさんのインバウンドが来られているけれども、相対的に滋賀県にはまだまだ来ていただけていないのではないかというところは課題であり、そういうものを伸ばして、より多くの方々に来ていただけるようにする、ということは可能性だと思います。その可能性を発現させていくとてもいいチャンスが、今年度からデスティネーションキャンペーンのプレとして、来年度は本番として、その後はアフターとして迎えるということですので、例えば、多くの予算を掛けるけれども、いろいろな広報物をつくるけれども、それらがどの程度奏功しているのかというデータで可視化する取組ですとか。滋賀県単体でやるだけではなくて、少し広域で見る視点、滋賀にもう1泊してもらうような視点、ビワイチなんかもこれまで取り組んできました。いろいろな走行環境も整ってきましたけれども、泊まっていただく、食べていただけるような、また琵琶湖以外のところを巡っていただけるような、そういう環境づくりですね。こういったものに取り組んでいきたい。また、観光はよく、繁閑の、例えばゴールデンウィークやお盆の時期は多いけれども、それ以外の時期が閑散として、雇用として、産業としての安定性に欠けるのではないかという指摘がありますので、例えばそういうものを補うような、休み方改革ですとか、人の移動をさらにスムーズにするような取組ですとか、これは交通とも絡むのかもしれませんね。こういったことごとを、この観光のビッグチャンスを迎えたこの期間だからこそ、いろいろ試行してみて、新たな方向性を見出すことができればいいなというふうに思っています。
[京都新聞]
税制審議会が引き続き開催されるかと思うんですけれども、現状は、いわゆる交通税を有識者の方が議論されているかと思うんですけれども、それを継続されるのかどうかと、他にも何か新たなことを諮問されるお考えがあるのか、ちょっと教えてください。
【知事】
滋賀県で設置しています税制審議会は、交通、新たな移動等の税制をどうするのかということ以外にも、森林づくり県民税もそうですし、産業廃棄物の税もそうですし、様々な税制について御議論いただく重要な場として動かしていただいておりますので、この審議会はこれからも大事にしていきたいと思います。そこでの議論を踏まえた施策づくり、さらには議会に提案する条例改正案づくり、このことに取り組んでいきたい。また、重要なテーマの1つである、暮らし・移動を支える税制の仕組みについても、引き続き、これまで御議論いただいたようなこと、様々、議会をはじめ各地から指摘されているようなこと、市議会ではいろいろな議決もいただいていますので、そういったものをどのように取り扱うのかということも含めた議論を積み重ねていきたいと思います。
[滋賀報知新聞]
大きく2つ伺えたらと思います。まず一つ目です。選挙の結果なんですけれども、今回、投票率自体が40.4%ぐらいというので、結構かなり低い数値だったと。三日月知事の得票率なんですけれども、有効得票数から見て、前回3期目のときは86.9%あったんですけども、今回66.1%ぐらいに下がってしまったと。今回その選挙期間中、いろいろなメディアの意見とか、発信されている有権者の方の意見とかを拝見してた中で、議会の会派の支援支持が多くついた三日月さんがどうせ通るだろう、だからいいかなみたいな意見も結構たくさんありました。また一方で、4期目、多選に対する批判であったり、掲げておられる政策に対してちょっとこれは認められないからというネガティブな意味で違う人に入れようみたいな動きも一部あったんですけれども、この選挙戦でざっくり見て、応援してくれる人は応援してくれてる。声が届かないと思ってる人はやっぱりまだ一定数いて、そこの対立の溝というのがちょっと深くなったのではないかというふうには思うんですけれども、まずそれに対してどう思うか、何か御意見がありましたら伺わさせてください。
【知事】
選挙、とりわけ首長を選んでいただく選挙というのは、今御指摘いただいたような思考、行動、結果というのが必ずあるものだと思いますね。この人がいいな、もうこの人通りそうだから、投票に行かなくてもいいな。この人が言っていること、掲げていること、これ反対。でも、反対意見あるけれども、総体として賛成、投票ということもあれば、反対だから投じない、他の人に投じるという。結果、得票数、得票率にして比較をすると、高い、低いという、こういったことは当然あるのかもしれません。そのことをもって、入れた人と入れてない人との対立、支持する人と支持しない人との溝というものをどう見るのかというのは、絶えず、これは一人を選ぶ首長選挙では、起こりうる。こういう状況、結果だと思います。
問題は、この後4年間でどういう行動をし、どういう環境をつくっていくのか、どういう結果を出していくのかということの方が大事ではないかなと思いますので、当然、私に投じていただけてない方にも、入れてないけど、いいことやってるんじゃないかと思っていただけるように、また投じてない、もういいやと思ってた人にも、なんだ、ちょっと期待外れだなと思われないような、そういう行動と環境をつくっていくということが大事だと思いますので、溝を溝だと捉えず、どなたとも丁寧に対話して、共感を得て、共に創る共創という、その滋賀県政をつくっていけるように、知事としても県としても努力をしていきたいなという思いです。
[滋賀報知]
ありがとうございます。もう一点、先ほど他社さんの質問でもありましたが、今回選挙期間中に、もともとずっとこれまでやってこられたことの政策も含めてですが、明らかに間違えて認識をされておられる情報であったり、嘘である情報というのが、あたかもそれが正しいというようなものがたくさんまかり通っていたように拝見しました。総体的に見て、選挙というものが候補者4人おられたんですけども、皆さんと同じ土俵の上で戦っていたかなというのはちょっと疑問な部分はあるんです。例えばですけど、私が目にしたものでいくと、三日月さんは特定の外国の方を優遇するためだけの政策をしようとしているとか、三日月さんは交通税という新たな税をつくって新たな橋をかけようとしているとか、そういった、言われてないことというのが、まことしやかに広がっていくというのを17日間、結構目にしました。嘘とは言わないかもしれないけど、間違った認識ですよというのは、県は発信をしなきゃいけないと思うんです。間違ったものは間違った認識でいいですよで置いておくのではなくて、それは正しいものはこうですよというのをちゃんと言わないと同じ土俵で議論ができないかなと思うんですけども、そのあたり何かお考えがあれば伺いたいです。
【知事】
今おっしゃったような例に挙げていただいたようなこと、特定の外国籍の方を優遇しようとしているということはありませんし、交通税をつくるということを決めているわけでもなく、それを財源に新たな橋を架けるということも事実無根ですので、そのことは明確に申し上げておきたい。と同時に、事実に基づかないことを流布され、それが広がり、あたかもそのことが事実、政策のように語られ、反対の票を得ようとする行動、もしくはそれを広げようとする言動、こういったものをどのように私たちが社会的に見て、良識で凌駕するのか、もしくは規制等で制限するのか、こういう議論も、これは積み重ねていくことは重要だと思いますね。候補者としても、できうる方法で、例えば問われれば答える、ということは最大限やってきましたけど、すべてに対応できたわけではないということもありますし。これはまあ、メディアの皆さんとも一緒に考えていく重要なテーマではないかなと思います。
[産経新聞]
北陸新幹線のことでお伺いしたいんですけども、与党整備委員会が貸付料、JRの負担を75%以上を目指すというふうにまとめの中に盛り込んでおります。これがもし実現されるとしたら、例えば、京都府と京都市の合わせた負担というのが大体800億とか、そのくらいの額になります。例えば米原ルートですと、そもそも総工費が半分程度だったと思うので、またさらに半分とか、そのくらいの規模感になるかと思うんですけども、そういった規模感についてはどのように印象をお持ちでしょうか。
【知事】
公費の規模感、その公費の負担に対する規模感、それぞれの自治体の財政と比較した規模感というのはそれぞれあると思いますけど、今、例に挙げていただいたような金額の規模感というのは、決して滋賀県にとっても小さくない規模感、大きな規模感だと思います。もう1つ重要なことは、この貸付料の議論は、私が国会議員の時からずっとやってきた。また、この整備、新幹線のスキームをつくるためにもずっと積み重ねてきて、今があるスキームですけど、受益の範囲内で貸付料を決めますので、その数字上、割合上、大きくしたいという思いは分かるんですけど、得られないであろう受益を、得てるだろうと言って貸付料をつくることは、理論上できますけど、果たして現実的なのかということと、仮にそのことを政治が強い主張で押し付けたとしたら、見かけ上の受益をどこかで相殺することが必要になってきますので、他の不採算路線を切るとかですね、便を減らすとかという、しわ寄せが、それ以外のところに及ぶことを懸念しますね。もしくは運賃が上がるとか、得られない受益を得ているだろうということは、これは容易なことではないと思うので、それをどのように実現されるのかという過程は、私たちも注意深く見ていく必要があるんじゃないかなと思います。
[産経新聞]
75%というパーセンテージはあまり現実的ではないという感じですかね。
【知事】
そもそもその線区の貸付料を勘案するときに、例えば特急をどのように代替させるのか、そして新幹線を走らせることでどれぐらい収益が上がるのかというこの受益に基づくものを貸付料として算定して、一定年数払うという形になっていますので、その公費の割合でそのことを算定することと、貸付料を実際に受益の範囲で算定することがどのようにイコールになるのかということは、ちょっと私は今の報道で言われていることだけで判断できない要素が多々あるんじゃないかなと思います。
[産経]
その上で、また仮の質問になって恐縮なんですけども、もし整備委員会のヒアリングの際に、75% の貸付料だというようなことが提示されていたとしたら、望んでもないし、求めてもいないという発言というのは変わっていた可能性はありますか。
【知事】
ないと思います。その理由は2つです。1つは、先ほども申し上げたように、「仮に」と言われることの現実性が「仮に」という3文字で表現されるにも至っていない状況についての見解と、もし仮にというその想定があったとしても、決して小さくない負担、負担をしたとして見合う便益が滋賀県に得られるのかという確証が、これは財政負担だけではなくて並行在来線のことも含めて、持てる見通しが立ちませんので、そういう仮にの話があったとしても、滋賀県として米原ルートを推奨するようなことを言えるほどの環境にはならなかったのではないかと思います。
[読売]
私からは、まず、先ほどお話のあった7日に発生した甲賀市の土砂災害についてお伺いいたします。先ほど、災害対策本部を設置して本部会議を行われました。改めて県が把握している状況について、また、今回災害救助法の適用を決めた理由について教えてください。
【知事】
さきほど行いました滋賀県災害対策本部、第1回本部委員会議でも確認させていただいたとおり、甲賀市信楽町長野の住宅地の法面が崩壊いたしました。発生した日、日時は7月7日火曜日の朝でございます。高さが15から20メートル、幅が25メートル、全長が40メートルということでございます。その時点での、現時点での人的被害及び住家被害についてはございませんが、一部住宅において敷地の一部が崩落するということがございましたし、当時、上水道の断水、そして停電も一時的に発生いたしましたが、既に復旧済みということでございますが、下水道の調査は終えておりますものの、復旧は未定ということでございます。なお、状況を調査・勘案いたしまして、この対象地区内の15世帯45名の方にレベル4の避難指示を、そして10世帯22名の方に、レベル3の高齢者等避難を呼びかけているところでございます。現時点、避難されている方は1世帯3名と伺っておりますが、現場の状況を見て、ぜひ避難をお願いしたいという呼びかけを、本部員会議においても、また、これから繰り返しさせていただくことになります。ぜひ、御協力をお願いいたします。なお、この災害救助法適用につきましては、この間も地元甲賀市と、そしてこの災害救助法を所管いたします国、政府、内閣府とも協議を重ねてまいりまして、災害救助法施行令第1条第4号により、多数の者が生命または身体に危害を受け、または受けるこの恐れが生じた場合に当てはまるだろうということで、適用を決めたところでございます。やはり、避難指示、今後被害拡大の恐れがある、避難指示を継続する地区が存在する。そして、復旧に長期間を要するということから、避難生活が長期にわたる見込みがある。ということでありますとか、その避難所として宿泊施設等の借り上げを行う必要があると。また、避難所以外の避難から応急仮設住宅への避難を希望する方もいらっしゃるという、こういったこともございますし、既に道路防災ドクターに入っていただき、8日の日に現地調査をしていただいておりますが、盛り土による宅地造成が行われた地区での被災ということでありますので、今後の状況ですね、さらに盛り土がずれ落ちる可能性でありますとか、他の盛り土造成地区への影響の波及等とも勘案して、県が前面に立って、対応する必要があるだろうということから、県の対策本部を設置し、災害救助法の適用を決めたということでございます。
[読売]
先ほどの会議の中で、「創造的復興」という言葉もありましたが、今後、具体的に県が取られる対策について教えてください。
【知事】
まずは状況、二次被害等に留意しながら状況を調査いたしまして、まず現地の復旧、被災者への寄り添い、これを一番に行いますが、どのように復旧させていくのか、また元の住まいを取り戻していただくのかということについては、単に元あったものに戻すだけではなくて、より安全で、この盛土造成地区におけるこういった崩落の危険性を、どのように防いでいくのかという、こういう観点ですね。そういうものも入れて、創造的な復興をしようと、こういう趣旨で申し上げておりますので、具体・子細は、被災者の方や甲賀市等とも、よく議論・検討し、中身を詰めていきたいと思います。
[読売]
この点に関して最後に、避難指示が出ている地域の中で、まだ避難されていない住民の方もいらっしゃるかと思いますが、それも踏まえて、全体の住民の方に対するメッセージをお願いいたします。
【知事】
突然起こったことに、不安や心配、戸惑いを持たれている住民の方の気持ちにしっかり寄り添って、市、県、協力し、国の協力も仰ぎながら対応してまいります。もちろん、今住めるだろう、崩れないだろうという、こういう思いもあられるのかもしれませんし、避難先での生活に不安を持たれるがゆえに、避難を躊躇される方もいらっしゃるとは思いますが、現地現場の安全性等を勘案し、私ども出させていただいております避難指示、ぜひしたがっていただいて、私が現場視察いたしました7月9日にも、ポロポロっとその土砂が崩れ落ちる様子を実際に見ましたし、これから雨が降り、水が入り、さらに土砂が緩み崩れるという、こういう危険性も想定されますことから、できるだけ早く、この指示に応じた避難をしていただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
[読売新聞]
次に、北陸新幹線の延伸について伺います。10日に行われました与党の整備委員会で、日本維新の会が小浜・京都ルートのうち、京都の桂川付近に駅を整備する案と、米原ルートの2案を主張されたかと思いますが、今週にも方針を決める予定と言われていますが、これに関する知事の受け止めをお願いいたします。
【知事】
すいません、報じられているだけで、どのような検討が具体・子細なされ、どういう文言がついて、そのルートに決定されていると報じられているのかということを、私どもは把握しておりません。報告も受けておりませんし、説明も受けておりませんので、この時点で何か申し上げることはできないと思いますが、今国会中に結論を得ると、8ルートを再検証して結論を得るということで、今、精力的に議論が行われていると承知しておりますので、その議論の行方、そして結論の中身、ここを注目、期待して見守っているところです。
[NHK]
湖南市の野洲川で高校生2人が亡くなる事故があったと思います。まさに暑くなってきて、これから琵琶湖や川で遊ぶことも増えるかと思いますけれども、県としてどのように水難事故を防いでいくのか、あるいは注意喚起があれば、メッセージをお願いします。
【知事】
今もお尋ねの中にありましたように、暑くなってきて、川や琵琶湖、水で遊ばれる、親しまれる方が多く出る時期でもありますので、そういう機会は大事にしていただきたいと思いますが、一方で、水、川、湖、琵琶湖というのは、時に危険を伴うものであります。そのことを十分知り、そして留意して楽しんでいただければと思います。これは雨が降った後の増水、また流れが速くなる箇所、急に深くなる場所、ましてやお酒を飲んでとかですね、こういったことに伴う事故というのは大変多く発生する時期でもありますので、ぜひ皆様方には御留意の上、お楽しみいただきたいということと、県としても関係機関、自治体とも連携いたしまして、そういった注意喚起を、この当該箇所もそうですし、それ以外の箇所等でも精力的に行ってまいりたいと思います。
[NHK]
ありがとうございます。もう1点、すみません。この前、湖南市の川でPFASの検出があって、それで県としての会見が行われたと思います。今日この後、栗東市の旧産廃施設の近くからもPFAS関連のものが出たということで、元大学の先生が会見を行うそうですけれども、この湖南市の方ですが、今のところ健康上の問題はないというふうに、この前会見でおっしゃっておられましたけれども、ただ住民の不安の声とかにどういうふうに向き合っていくのかということと、あと県は今月中に周辺の工場とかにアンケートを実施すると伺っていますけれども、何か今の時点で、それ以上の情報で集まったものなどがあれば教えてください。
【知事】
後段お尋ねいただいた、今の時点で何か新たな情報等、アンケート等で得られているものがあるのかということについては、ございません。また明らかになった時点で、何か得られた時点で、きちんと御説明申し上げたいと思います。1つ目にお尋ねいただいた、この湖南市の川で、有機フッ素化合物PFOSおよびPFOAが、県や市町等による調査で県内で初めて指針値を超えて検出されたということに、不安を覚えられる方というのはいらっしゃると思いますし、そのことには寄り添って、しっかりと説明するといったことが必要だと思いますので、安全性もそうです、どこに原因があったのかといった調査も含めて、しっかりと調べた上で、基準や規定に基づく御説明をしていきたい。リスク・コミュニケーションとしても丁寧に行っていきたいというふうに考えております。
[毎日新聞]
過去の1期目から3期目で、知事はこれを成し遂げた、これはやりましたよという部分は何でしょうか。
【知事】
いろいろな見方もあると思いますし、メディアの御評価、県民の御評価、いろいろあると思いますので、今、問われたことに何を答えようかなと思ってるんですけど、例えば、子どもの医療費をどうするのかということは、市町と共同で高校生までの負担を軽減してきたという取組は一つあるのかもしれませんし、議会との関係、市町との関係、国との関係というのをよりよく保ちながら、滋賀県のことは言いつつ、社会資本整備を含め、様々な整備をしてこれたこと、これは1つあるんじゃないかなと。2024年予定でしたが、一年延期になった2025年でしたけれども、わたSHIGA輝く国スポ・障スポを無事、そして成功裏に終えることができたという、こういったことごとは、私の知事を担わせていただく期間にあった大きな出来事ではないかと思います。あわせて、これは起こることなんて想定していませんでしたけれども、コロナ禍において、悩みの中ではありました、反省点も多々ありましたけれども、皆さんと協力をして命を守る様々な取組というのをつくることができたことも、この知事12年の中でみんなと一緒にやってきたことの一部ではないかと思います。
[毎日新聞]
これは他の方も質問されているのと繰り返しになりますが、4期目何がしたい、これをやるぞというのは、もう一度言ってもらえますか。
【知事】
この間、健康しがというのは2期目から言ってきました。3期目、コロナを乗り越えと言いましたけれども、概ね乗り越えてこれたのではないか。ただ、老いがあったり、様々な課題があったり、気候変動があったり、人口減少があったり、技術の進展があったりという大きな変化の中で支え合ってともにいきるという、そのことを対立では分断ではなくつくっていく。このことが私に課された1つの大きなテーマではないかなと思います。もちろん、「支え合ってともにいきる」というものの中にも、いろいろな取組がありますので、その一つ一つを丁寧にやっていきたい。具体的に言えば、さっきも問われた「老い」というものを直視しながら、どのように支え合いの仕組みを保ちつくり、届けていけるのか、また、教育ということで言っても、県立高校のあり方検討を今進めていますけれども、私学が無償になって、県立公立の学校が相対的に選ばれなくなってきているとすれば、どのようなあり方を追求していくのか。こういったことも考えなければなりませんし、交通というものもそうですね。そういうものを県、市、町連携で、さらには部局連携で、そして官民連携でつくっていくということが、次の私の大きなテーマになってくるのではないかなと思います。もちろん、4年間だけで全てのことが成し得られるとは思いませんけれども、方向性を見出したり、兆しをつくったりということに取り組んでいきたいと思います。
[毎日新聞]
ワンチームというのは、文字どおりだとおっしゃると思うんですけれども、ワンチームというのはどういうイメージを持っておられますか。
【知事】
チームですね。もちろん、知事、議員、議会、さらには職員という、またそれぞれの部局、またその立場という、いろいろな決まり、隔てはあるのかもしれませんけれども、チームとして、みんなでまさに支え合ってともにいきるということを標榜する知事、県として、チームとして、様々な政策をつくろう、進めようという思いですので、そのことを表現してみた、言葉で表現するのは簡単ですけど、具体にそういうものが感じられるね。そうなってるねと皆さんに思ってもらえるような組織にしたり、取組をつくるということが、これからの重要なテーマだと思います。
【中日新聞】
議会との関係性をお伺いしたいです。この選挙では4会派の支援、支持を受けて、県議会での多数が三日月さんを支持されて、選挙戦を戦ってこられたと思いますけれども、選挙後も議員さんから私が聞いた発言では二元代表制で、是々非々でやっていくんだという話もいろいろ伺いました。選挙期間中は協力しながら選挙活動もされていたと思うんですけれども、議会になればまたいろいろな議論があると思います。また統一選に向けて、当然交通税など争点づくりのような部分も始まっていくのかなと思いますけれども、改めて4期目、議会に対する姿勢をどのようにしていくか。また、統一選に向けて、どういった議論を期待したいか、その辺り、議会との関係性について教えてください。
【知事】
議会との関係は、私が知事になって以降、最も重視する、どのように答えるのか、どのように処するのかということも含めて、また、議場、正式な場、表だけではなくて、どのように日常の関係をつくるのかということも含めて重視し、多くの時間を割いてきた、大きな心を砕いてきたことの1つですので、これからも真摯に、誠実に、向き合い、条理を尽くして対応していきたいと思います。ただ、この点についても驕りや慢心を戒めねばというのはありまして、例えば、私が知事になった12年前は、私が知事になる前から議員であった方ですとか、御経験もさらに長かったり、選挙の回数も私より多かったりという方がいらっしゃいましたけれども、だんだん私の方が年をとってきたり、私の方が長くなったり、私の方が選挙をたくさん経験していたりという、そういう経験や年齢からくる驕りや慢心というものを戒めながら、謙虚に御指摘を受け止めて、耳を傾けて、いいものはいい、そしてこれはどうかなって思うことも含めて、正直に答えていく。また、知事ですので、知事個人の考えだけではなくて、県としての対応・立場が問われますので、そういう答えでいいのかというコミュニケーションを職員や関係者としっかりと積み重ねて、民主主義のこの土台をずっと紡いでいく作業っていうのをやっていく必要があるんだと思います。統一選が半年後にございます。ここでまたどんなことが争点になるのかということは、その時にならないと分からない。また政党・会派それぞれのお考えもあるでしょうから、そういうものを掲げられて戦われると思いますが、その場でもその時の民意を示す重要な機会になると思いますので、そこで、どのような方が何を述べられ、どういう結果が出るのかというのは注目しながら、選挙には中立で対応いたしますけれども、政治という活動の中で政策を語ったり、いろいろな声を聞いたり、こういう機会もあろうかと思いますので、この機会を大事に、知事としても迎えられたらいいなと思いますね。
[朝日新聞]
武村元知事の後継で稲葉稔さんが3期満了されて、これまでの滋賀県の歴代知事では最長の在任期間でした。その稲葉さんについて、歴史的にという観点から、どのように三日月さんは思っていらっしゃるのか、あるいは稲葉さんの実績から御自身の今の県政で学び取っている点とか、そういうところはございますでしょうか。
【知事】
稲葉知事のことは、私は一度しかお会いしたことはありませんので、湖国寮の寮生、学生だったときに寮を訪問していただいて、そのときに一度お声かけいただいたこと、何をしゃべったか全然覚えていませんけど、その一度きりです。今、私の知事室にも稲葉知事が書かれた知事時代の様々なお考えとか、そういった御著書がありますので、折に触れ見ることがあります。
私が稲葉知事のことで思いますのは2つ。1つは、下流府県との関係で、これは洗堰のすぐ近くの南郷水産センターのところに石碑があると思いますけど、当時、下流府県との間で、琵琶湖と淀川治水のことで、様々な議論をして、そのときの総合開発の1つの集結というか、そういうものを見出していかれた。琵琶湖をお預かりする県の立場を下流府県にどのように解いていくのかということに腐心をされた知事だったと理解しています。それは単に開発ということだけではなくて、環境面も含めてですね。その姿勢はとても大事にしたい。それは何も、我が県のことだけを主張するということではなくて、理解してもらえる土台をつくるということも含めて大事にしていきたい。ゆえに、関西広域連合の取組は、そういったことを大事にする1つの重要な場だと思っていますので、今、連合長として努力をしています。もう1つは、稲葉さん自身にお子様がいらっしゃらなかったということもあって、随分、とりわけ若手の職員の皆さんとのコミュニケーションを大事にされ、
いまだに稲葉チルドレンのような方が多くいらっしゃって、その時のことを私に語ってくださることがあります。こうやって食事したなとか、稲葉さんの奥様にこういうことで世話になったなとか、そういうことっていうのは、やはりずっと職員の県に対する知事に対するモチベーションとして残っていくんだろうなということを、稲葉さんのそういった事々のお話から、感じることがありますので、稲葉さんもこのことができるかどうかというのは分からないんですけど、特に私も齢を重ねて55歳になり、自分の娘、息子の世代が職員、中枢として頑張ってくれていますので、そういう世代とのコミュニケーションという意味において、昭和の時代と平成の時代と今の令和の時代は違うやり方があるのかもしれませんが、もっともっとできることがあるんじゃないかなということは、これはまだできてないんですけど。
稲葉さんに倣って頑張らないといけないなと思うところですね