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知事定例記者会見(2026年7月7日)

令和8年7月7日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

今日もよろしくお願いします。4期目に向けて当選させていただき、当選証書を先刻いただきましたので、再来週の21日が4期目の登庁ということになりますが、いただいた御負託に応えられるように頑張っていきたいと思います。

先立ちまして、午前中経営会議がありました。4期目の当選を受けてということで、経営幹部の皆さんにお話しする機会がございました。琵琶湖をはじめとする豊かな自然、山々、つながる川、自然の豊かさを感じてきたということでありますとか、集落、街、それぞれに歴史、文化、文化財、人の暮らし、営み、生業があったとか、人が優しかったと、優しい人がたくさんいらっしゃると。そして、産業あり、企業あり、高校、大学、学校ありそれぞれの地域の活力、未来への希望を感じてきたと。ただ、人口減少、長寿化、気候変動におののく人たちが多くいたと。老いというものを感じたと。また、後継はいるのか、承継ができるのか、スタッフはいるのか。農業やお店や集落で不安を持つ方々のお声を聞いてきたと。そういったことを受けて、「ともいき、ともうみ、ともそだち、支え合ってともにいきる健康しが」をつくりましょう。やり方については、従来の延長線上だけではなくて、これまでと異なるやり方を模索・追求しようと。技術の活用であるとか、県、市、町の連携であるとか、官民連携。いろいろなやり方を追求しようということを申し上げた上で、人の健康、社会と経済の健康、自然の健康、人づくり、基盤づくり、次の時代の健康、次代の健康、6つの柱で施策について改めて確認をし、県庁の県政のスケジュールに落とし込んでほしいということを指示しました。来年度からだけではなくて、今年度からやれることを予算と体制でつくろうということも申し上げたところでございます。

オーシャンカップについて説明している様子

さて、本題に入ります前に、ボートレースびわこで23年ぶりのSG競走。これはスペシャルグレードSG競走第31回OCEAN CUPという非常に大きなレースが7月28日火曜日から8月2日まで開催されます。お手元に資料があると思います。この競走は、滋賀支部に所属される3名のレーサー含めトップレーサーが集われる、ということで、非常にレベルが高い、熱いレースが期待されるということでございます。このビッグレース競走開催中には、滋賀県出身の2025年のM-1グランプリの優勝者、お笑い芸人たくろうさんとか、2026年ボートレースのCM「ゼロからプロへマチダ教官物語」というお手元資料にその写真もあるかもしれませんが、主任教官役を演じておられる生瀬勝久さんなどをはじめ、タレントの皆さんも来場していただくイベントを多数開催します。ぜひ、このボートレースびわこへの御来場、また滋賀県への御来訪を期待したいと思います。

EVカーシェアリングの実証事業について説明している様子

もう1つ、こちらも配布資料がございますが、今日から県庁本館の西駐車場におきまして、公用車を活用したEVカーシェアリングの実証事業を開始いたします。平日、職員が利用する公用車を、休日は県民の皆様、旅行者の皆様が利用可能にしようということでございまして、昨年度に短期の導入可能性調査を実施いたしましたところ、多くの方に御利用いただいて、高い満足度、需要を確認できましたので、今年度から新たに3年間の事業として実施し、EVの普及促進、移動手段の多様化を図っていきたいと。事業実施にあたりまして、デビュー&利用応援キャンペーンを行います。7月に新規登録された方、7月中に1回以上利用された方に、後日使える割引クーポンを進呈しようと、こういうこともございますので、ぜひEVもしくはカーシェアというものを御体験いただければと存じます。

にじはぴスイッチについての説明1
にじはぴスイッチについての説明2

それでは、今日は2件、いずれも子どもにまつわるテーマを、御紹介させていただきます。1つは、子どもの声が県政を変える、子どもの意見を聞くオンラインプラットフォーム「にじはぴスイッチ」についてです。今日7月7日に開設という、このオンラインプラットフォーム「にじはぴスイッチ」でございますが、こちらは県が政策に関して子どもの皆さんに聞きたいことを質問しますので、それに対して、子どもの皆さんは資料で学ぶ、意見を投稿する、みんなの回答の傾向を知る、そして政策への反映結果を確認するという、こういうステップを一体的に行っていただける、そういうものでございます。県政に子どもの声も取り入れることで、施策の実効性がより高まるということとともに、県からフィードバックなども行いますので、子ども自身の自己肯定感、僕の言ったこと、私の言ったことが、こうなったんだという。あと自己効力感、社会の一員としての主体性が高まるということも併せて狙っているところです。開設に合わせて3つのテーマの意見聴取を実施しております。1つは基本構想の実施計画、県立高校のあり方、県立美術館、いずれも問いかけ方は分かりやすくこのとおり聞いているわけではなくて、子ども向けにわかりやすく問いかけていますが、意見聴取を既に実施しておりまして、今年度は15テーマ程度、意見聴取を実施する予定でございます。この「にじはぴスイッチ」は、私たちの県政の子どもの声の反映を大きく前進させるとても重要な取組だと位置づけております。ぜひ、「にじはぴスイッチ」から意見を投稿してみよう。そして、一緒に私たちの住んでいるこの滋賀の政策をつくっていこうということを呼びかけていきたいと思います。選挙の際にも、一緒につくろうということでパンフレットを配り、手に取った子どもたちからは、「へぇ」という、「聞いてくれるんや」という、「一緒につくろうと言ってくれるんや」という、そういう表情を浮かべながら手にしてくれる子どもの多さを実感してきたところですので、こういう「にじはぴスイッチ」などでも取組を補完していきたいと考えております。

しがのこどものなつやすみについての説明

もう1つは、しがのこどものなつやすみということで、子どもの体験機会を確保しようというものでございます。夏休み期間中に、地域の自然、文化、人との交流、こういうものを通じて、たくさんの学び、そして成長の機会を得てもらいたいなと。様々な団体、企業等が体験型のイベントを実施されております。今回、この県内各地の夏休み期間中の体験イベントを1つにまとめて、しがのこどものなつやすみ広報誌、お手元にそのものがお配りされていると思います。今回の広報誌、計104件のプログラムを掲載しています。昨年度もこの体験イベントの集約版のチラシをつくったんですけど、文字ばかりで見にくくて、昨年度の子ども議員の皆さんからいろいろな意見をいただきました。写真があったほうがいいねとか、ふりがなをうってほしいなとか、そういう御意見も踏まえて、分かりやすく表現をしております。中には、ヨシの紙すき、昆虫採集、観察、といったテーマ以外にも、魚の耳の耳石を観察しようという非常に難しいテーマの体験もあるということでございます。ただ、なかなか面白いですよね。申し込み用のホームページには普段入れない県内中小企業の工場を見学できるオープンファクトリーの取組や、県内の自動車販売会社様が展開されているにじいろレイク探検隊という非常に面白い取組など御紹介しておりますし、こういうこの広報誌に掲載しきれないイメージをたくさん御紹介しています。クーリングシェルター、暑さをしのぎながら時間を過ごしてもらう、こういう情報も掲載しているということでございますので、ぜひ子どもたち自身も見てくれると同時に、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に今度はどこへ行こうか、何しようかという、こういう検索・相談に使ってもらえればと思います。私からは以上です。

俳句を紹介する知事の様子

今日の当選証書を受けたときに読んだ句です。「地の塩か良よきともいきへ夏の雨」久しぶりに俳句を読みましたが、「地の塩」という。聖書に載っている言葉なんだそうです。「良きともいきへ」の良きに4期目をかけています。昨日、登庁したときの雨を受けて書きました。以上です。

[NHK]

早速ですけども、知事選について、1つお伺いします。やはり今回の知事選でも争点になったのが、交通税、新たな税について、多くの県民、有権者の方からもいろいろな反応があったかと思いますが、改めて交通税についてどういうスケジュール感でやっていくのか、そして今年度中にどういう見通しをつけていくのかというところをお伺いできればいいですか。

【知事】

ありがとうございます。まず、選挙結果については、投票率、得票数、そして地域別、そういったことも含め、選挙期間中にいただいたお声も含め、これから咀嚼、そして分析していきたいと思います。まだ全ての情報が私のもとに来ているわけではないので、ちょっとそういうものも見ながら考えていきたい。そして、今お尋ねいただいた交通政策については、私たちの日々の暮らしにとって、移動とか、通勤とか、通学とか、非常に重要なテーマでありますが、人口減少、利用減等で、ダイヤの減少や、バリアフリー化とか、運転免許証返納に伴う移動困難な状況にある方々など、いろいろな課題が顕在化しているテーマでもありますので、この4月から地域交通計画をつくって、それぞれのエリアごとに交通軸と、交通網の目指す姿を設定し、そこに向けて様々な施策を打っていく。そういうことを実施しているところですので、これをまず着実に実施していきたい。そして、変わってきたな、変わろうとしているな、より良い方向への兆しが生まれつつあるなということを町民・市民の皆さんに実感していただけるようにしたいというふうに考えております。また、今年度、県内市町において、この交通まちづくりについてのタウンミーティングを計画、今、協議しているところですので、そういう中でも皆さんのお声を聞いて、計画がよりスムーズに動くように、内容が充実するようにしていきたいなというのが1つ目です。そして、財源については、今回の選挙でも、交通税の導入が決まったように報じられたり、主張される方がいらっしゃいましたけれども、決してそうではなくて、施策を実施するときに必要となる財源については、まず今あるもの、つくっている予算、そして事業の見直し、こういうもので財源を工面します。そして、事業者の努力や利用者の負担や、国の補助、こういったものも最大限活用して実施いたします。それでも足りないものについては、新しい税などについての議論を慎重に、丁寧に積み重ねていきます。計画には議論を積み重ねた上で結論を得ていくという、結論を得ますという、こういう記述をしておりますので、このスケジュールに沿って財源の検討を行っていくということでございます。

[NHK]

先月ですが、北陸新幹線の新大阪駅までの延伸ルートについて、国交省の方で費用対効果の試算が示されました。小浜・京都ルートの費用対効果が高いという結果になったことと、与党の委員会で今月中旬に向けてルートの絞り込みを進めるというふうにしていることについて、三日月知事としてはどういうふうに考えて受け止めていらっしゃるのか、お伺いできればと思います。

【知事】

今月中ですか、今国会中ですか、政府与党をして懸案になっているルートを決めようという目標で今議論がされていて、その議論にとって、とても重要だとされている費用対効果についても、その試算内容が8ルートで示されたということであれば、ルートを決める過程においてとても重要な材料が示されたのではないかなと思いますので、その材料を有効に活用して、できるだけ早くルートを決めて。決めたルートに伴う課題がそれぞれあるでしょうから、その課題克服にどのような手段を講じていくのか、当然、国全体の大きなプロジェクトであると同時に、地方負担、地方への影響、交通事業者のいろいろな意向などもあるでしょうから、そういったものをよく調整して、着工というものがなし得るように、早期になし得るように、検討していただきたいし、我々も関係する自治体として、この議論の動向を注視していきたいというふうに思います。

[読売新聞]

リニア中央新幹線について。静岡県の鈴木知事が、静岡工区の着工を容認するということを午前中に表明されました。リニアは関西にもそのうち、延伸されますけれども、受け止めをお願いします。

【知事】

こちらもいろいろな課題がある中、それぞれの工区ごとに着工をどのようにしていくのかということについて調整、協議が図られてきた結果、私、報道を直接目にしていないので、内容定かではありませんけれども、静岡県においても、次の段階に行くステップが踏み出せそうだということであるならば、これは関係者の御理解や御協力が一定得られたと。ということで、敬意を表しながら、おっしゃったように、鉄道と言っていいのか、高速システムのリニアという、中央新幹線という形で、大都市間を短時間で結ぶという、こういうことを期待しながら、着工しても供用開始までまだ時間がありますので、できるだけ早く運行開始を見届けたいなという思いです。

[読売新聞]

静岡県の前知事が反対していた経過もあって、本来だったら来年度名古屋までは開業ということだったかと思います。概ね9年ぐらい遅れているんだそうです。その辺りはいかが受け止めていらっしゃいますか。

【知事】

当然、想定するスケジュール、そして開業見込みを持ったとしても、やってみて分かる、進んできてぶち当たる壁、問題というのもあろうかと思いますので、そういうものをどのように乗り越えていくのか、また関係者に丁寧に説明していくのかという、こういう過程を経た今だと思うので、そのことは我々が受容しながら、しかし与えられた、目指す姿に向かって着実に進んでいるという、こういうことも併せて必要なのではないかなという思います。

[読売新聞]

北陸新幹線の延伸とも関係、関わりがあるといえばある話かと思いますが、そのあたりへの影響みたいなところって何かあるかなとかお考えありますか。

【知事】

東海道新幹線も中央新幹線も北陸新幹線も通るところは違うけれども、大都市間をそれぞれの経由地を結びながら、高速で移動できる交通システムをつくっていくということですし、東海道1本だけでは、なかなか東京と大阪間を移動する人を運ぶということで不十分だという、こういうことで、リダンダンシーとしての役割も機能も期待されますので、そういう意味で、そのシステムができるだけ早く整うということが必要だと思います。リニアの場合は、到達時分が別格ですし、運転士と呼ばれる人もいらっしゃらないということだとすれば、ちょっと一世代先の交通システムということで、その後の日本の未来にとっても、いろいろな影響効果をもたらしうる交通システムではないかなと思いますので、新時代を開くという意味においても、とても重要なプロジェクトになるのではないかなという、そういう見方をしています。

[読売新聞]

発表事項で1点だけ、子どもの声を聞くプラットフォームなんですけれども、子どもの声を政策に反映するというのは、子ども基本法で位置づけられて言われるようになったと思いますが、滋賀県では、これまでどういう手法で子どもの意見をどのように政策に反映してきたのかということと、これを導入することによって、さらにどういうふうによりよく意見が聞けるようになるのかというところをもう少し話していただけますか。

【知事】

ありがとうございます。これまでどうだったのかということでいうと、こども県議会もそうですね。そして実際、子ども県議会議員に声を聞きながら、広報物どんなのがいいという、こういう取組をしてきたことにも現れるように、様々な場面で、社会の一員としての子どもの声を聞く取組はやってきましたし、コロナ禍において、学校休みにさせてもらったけれども、どういうことを気をつけて行動すればいいということで、すまいる・あくしょん。これはアンケートをまずやって、多くの回答があって、それをまとめて7項目のすまいる・あくしょんというものをつくって、子どもの声を聞いてつくった子ども向けのスマイルアクションは実は大人にも大事だねということで、大人向けの行動あくしょん7項目もできたということからすると、やはり子どもの声を聞いて、こういうことをしたらいいという施策のつくり方、進め方というのは、社会全体に大きな影響を及ぼしうるというこういう体験を私たちはしていますので、今回も県庁において行っているさっき一部御紹介した美術館とかあと基本構想とかそういうことについても少し分かりやすく問いかけながら意見を聞いてみると、意外に私たちに気づかない意見、目線が出てくるのかもしれませんので、それをただ聞いて反映されたかどうかもわからないということではなくて、意見を投稿した子どもたちも傾向、みんながどんなこと言っているんだろうということがわかったり、どうなったんだろうということがわかる、これとセットでやるということが自分も一員なんだということを自覚することにつながるんじゃないかなということで、大事な取組ではないかなと思います。2つ目におっしゃったことも一部、答えましたけど、やはりこういう過程を通じて、一人一人が、みんなが自己肯定感とか、自分も意見を言ったら社会の役に立つんだという、こういうことは、後々、みんな夢を持ってどこで何をするかわかりませんけど、滋賀県って僕たちの意見を聞いてくれたもんなということとか、自分も、この社会の一員だもんなという、そういうことにもつながるし、後々何か企業においても、社会においても、みんなで意見を出し合って、方向性を決めていくということにつながればいいなと思っています。

[読売新聞]

先ほども言及がありましたけど、子ども向けパンフレットを配ったということがあるんですが、4期目はさらにこういう取組に力を入れていこうと考えておられるということですか。

【知事】

そうですね。3期目の途中、選挙の前にも言っていましたけれども、子どもと向き合う時間を、知事として、県としてつくることを少し重視したいと思っています。そこから学ぶことの多さですね。そこから気づくことの大事さ。これはすごく、私は強く感じています。選挙期間中にも演説で言ったことがあるかもしれませんけれど、中学校のときに、割れる窓、壊される校舎、殴られる先生という状況を良くしようと思って生徒会で活動していたときに、当時の市長と懇談する機会があって、そういうことをしたいんだということを中学生である我々が言ったときに、市長が真剣に聞いてくれて、あなた方の取組を私が全面的にサポートすると言ってくれて、これは校長先生も一緒に行って、そのときの校長先生は後の教育長になられましたけれど。割れたガラスは翌日に全部入れ替えられたり、花いっぱい運動をしたいんだという私たちの提案に対して、プランターだとか種だとか、そういうものを御協力いただくようなこともあって、すごく、なんというか、自分たちのいるところを自分たちで良くするから協力してほしいということに対するレスポンス、反応というのがとっても大事なんだという実体験がありますので、そういうことを高校生世代でもそうですし、中学生やもっと下の世代にも何か感じてもらえたら。今、公園を良くしようとしていますね。あと、運転免許を持っていない子どもたちが利用することの多い公共交通を良くしようとしていますね。電車に乗っていても、よく高校生から声をかけられることがありますけど、一緒に考えようと。乗る人たちだけが高くていいかと。みんなで負担して財源をつくろうと僕は思ってるんだけど、どない思うって言ったら、絶対知事が言ってることの方が正しいと言ってくれる人もいるので、そういう目線で施策をつくるとどうなるのかというのを考えてみたいなと思います。

[読売新聞]

民主主義とか自治への参加という観点で言うと、そういうツールになるものということですかね。

【知事】

民主主義とか自治とか、漢字で言うとそういうことなんでしょうけれど、実践で言うと、やはりこうやってみんなで声を出し合って、束ねて、1つの方向性を決めていくということだと思うので、この過程・プロセスは大事にしたいと思います。

[京都新聞]

選挙お疲れ様でした。冒頭の句の「地の塩か」というのは、どういう意味なんですか。

【知事】

何か目立たないけど大切なものという意味だそうです。私もまだ勉強中なんですけれど、近江兄弟社のウィリアム・メレル・ヴォーリズ先生の教えの中にもよく出てきますね、「地の塩」というのが。

[京都新聞]

わかりました。選挙のことで少し過去のことを振り返りたいんですけれども、昭和61年に、3期務めた武村元知事が、辞任表明の際に「知事職は大きな権力の座。多選を避けたいというのが私の信念でした」という言葉を残されて、国政に転じておられるんですけれども、この言葉を知事は御存じだったのかということと、4期目当選されてになりますけれども、受け止め、御感想を教えてもらえたらなと思います。

【知事】

武村元知事が、知事という仕事をとても大事にされ、とはいえ知事の持つ大権、大きな権力に対して抑制的であられたり、多選を避けたいということで辞任表明され、後に国政に転身された、こういったことは存じ上げていますし、私が12年前に出馬する際も、知事という仕事はなとか、知事というものが持つ権力はなとかということはよく聞かせていただきましたね。当時、私が出るときに、何期までやでとか、そんなことをおっしゃったことはなかったです。一概に何か、知事という職を何期までということまで、武村先生から御指導いただいたことはなかったです。ただ、当時一緒に知事をされたり首長された方々は権腐十年ということで、10年以上やると権力が腐敗する、もしくは、例えば知事を忖度しすぎるとか、多選の弊害が組織の中に出てくる、こういうことを指摘される方々も多かったので、そこは自戒・自制の材料として持っておきたいなというふうに思っていますが、当時、知事をやってから国政という人たちが大勢いらっしゃって、武村先生もそのお一人でいらっしゃったので、なかなか辞めさせてもらえへんかったんやと。辞めようと思ったら、そういうこともやっぱり言わなあかんかった、というようなことを個人的に聞いたことはありますね。私の場合は国会から知事を、国会議員を辞めてから知事をさせていただいているので、武村先生の歩んでこられたものとは少し違う役割というのもあるのかもしれません。ただ、総じて長くやりすぎるといろいろな弊害も出てくると思いますので、そこは顧みて戒めていくようにしたいと思います。

[京都新聞]

今回の選挙なんですが、選挙活動の中で、県議会の方々もたくさん街頭活動で三日月知事の選挙を支えられたかと思います。半年後に県議の皆さんの統一地方選挙があるということで、来年春の統一地方選挙について、現状、知事がどのように動かれるのかといったスタンス、何かありましたら教えてもらえますでしょうか。

【知事】

今回も多くの方に御支援いただきました。その中心に先頭に、県議会議員の皆様方、それぞれの会派、それぞれの地域、それぞれの議員の皆さんが多大な御尽力をいただいたということには感謝しております。二元代表制の中で、例えば政策的な賛否については是々非々だということであるとか、それぞれの議員の皆さんが選挙区とされている地域のいろいろな課題、可能性、お声、そういうものを聞かせていただく場面に同行していただいたりというようなこともありましたので、それはとても心強い選挙期間でありました。この議員の皆様方の構成を左右する統一地方選が来年春に予定されているということですが、私が知事として何かそういった選挙に関わるということは、これまでどおり中立であり続けたいと思っています。選挙に対しては中立。そして、政治というものに対しては理念と政策もある、そして人と人とのつながりもあることですので、政治活動に対して、例えば報告会をするからとか、こういう勉強をするからということに、公務許す限り、可能な限り参加をしながら一緒に勉強するということはあると思います。

[京都新聞]

ボートレースびわこについて、収益からいろいろな県の施策の、一般財源になっているかと思うんですけれども、23年ぶりの SG レースということで、かなり大きなイベント・レースになるということで、改めて期待感を教えてもらえますでしょうか。

【知事】

まずこのボートレースは、近隣住民の皆様方の御理解と御協力で成り立っていますし、関係団体のいろいろな御理解・御協力もいただいておりますので、このことは常に念頭に置きながらやっていきたいと思います。今回、要望もしておりました滋賀県のボートレース場でSG、スペシャルグレードの競走レースを開催したいという、このことが実現し、いよいよ間近に迫っているということですので、とてもワクワク、楽しみな気持ちでいっぱいです。資料にもありますように、関連するイベントも著名な方々に来ていただいて行われますし、ドリーム戦とか出場選手を見ても、非常にレベルの高い選手の皆さんがしのぎを削られる、そういうレースですので、全国のこのボートレースファンの皆さんの注目も集められますので、当然注目が集められれば、投じていただく、買っていただくものも増え、収益というものに対する期待もできればというふうに思っております。が、こういったボートレースが、例えば多重債務ですとか、ギャンブル依存症とか、そういったことを生む問題の1つになり得ることもありますので、県としてもたくさん来るから、たくさん収益が出るから良かった良かっただけではない側面も持っていたいということとか、全国に24レース場ある中で、県という広域自治体が主催しているボートレース場は滋賀県だけ、他は市町ですので、広域自治体である県がこういうボートレースをやるということの意味を、先ほど申し上げた、ギャンブル依存症対策とか、あとは琵琶湖の保全ということとか、そういったことに活用できるような形で具体化したり、還元することが必要なのではないかという、こういう思いで臨んでいきたいと思います。

[毎日新聞]

御当選おめでとうございます。昨日の登庁後のインタビューで、知事は「ネットで事実でないことを流され、広められたが、十分対応できなかった」とおっしゃったんですけれども、具体的にはどのようなことがあったんでしょうか。

【知事】

まず、交通税というものの導入が、決まっているわけでもないけれども決まっているかのように流されたり、県内の市町に何か特定の国の方が住まれる街を形成するような情報というのも出てきていましたし、あとは琵琶湖を横断する橋とかトンネルとか、そういうものの調査については担当部局で今やっていますけれど、それをあたかも橋を架けるかのような記述・記載がなされていたようなことも聞いています。そういったことごとについては、直接お問い合わせいただいて実名を書いていただいた方には、事務所からも返信したりもしましたけれど、匿名で、どなたがどのような情報に基づいて出されているのかが定かでないものについては、十分反論したり、回答することができなかったという、こういう趣旨で申し上げました。

[毎日新聞]

また、昨日の話の中で、「事実と異なることを言われ、そのことに扇動される有権者が一定数いらっしゃるとすれば、どう立ち向かうのかが重要なテーマ」ともおっしゃったんですけれども、「扇動された有権者」というのは何を意味するんですか。

【知事】

やはり事実と異なる情報に基づいて行動をされる、その行動の原因となるようなことがあるとすれば、これを私は「扇動」という言葉で表現しましたけれども、それをどのように規制するのか、立ち向かうのかということは、社会的に考えていかなければならないのではないかという趣旨で申し上げました。

[毎日新聞]

そういう行動を受けられたのですか。知事に向かって、何か事実に反することに基づいた行動を受けられたのですか。

【知事】

ありましたね。駅頭に立っていても、「どこどこに、どこどこの国の何とかをつくるのは、許さへんからな」と。「そんなんつくるなんて誰も言ってませんよ、決めていませんよ」と言っても、全然いとまもなく、十分議論ができないとかですね。交通税についても「いつからいくら取るんや」って問われて、「いやいや決めてませんよ、まだ議論している段階ですよ」と言っても十分それができなかったり。でもその方々がそういう問い合わせをされるということは、どこかにそういう情報があるわけで、どこだろう、誰だろうと言っていたら、選挙の後半にそういうものが私や陣営の周りにも届く情報として、ネットで散見されるようになってきたので、「あ、ここか」と言いながらみんなで見ていたという、こういう状況はありますね。

[毎日新聞]

申し訳ないですけど、候補者にもいらっしゃったということですか。

【知事】

いや、そこは私は知りません。候補者とは、そういう演説会や討論会でも、対峙したことはありません。

[毎日新聞]

関連して、「メディアとの関係も含めて、ネットをどのように活用もしくは規制していくかもテーマ」と。規制も含めて、メディアとの関係性も見直そうというお考えなんですか。

【知事】

私とメディアとの関係ですか。いやいや、私とメディアとの関係は、これまでどおりの、例えばこういう定例会見をするとか、必要に応じて対話をするとかということについて変えるつもりは一切ございません。しかし、こういった事実か事実でないかということについて、どのように捉え行動するのかということについては、メディアも社会的な役割もあるでしょうから、それぞれのメディアの矜持・理性にしたがってなさることもあると思いますが、それを社会的にどう見るのかということについては、メディアも最近はネットで流れるメディアもありますので、みんなで考えていく必要があるテーマではないかなという、そういう趣旨で申し上げました。

[中日新聞]

災害時の情報発信についてお伺いしたいんですけれども、選挙期間中に警報レベルを伴う大雨が2回あったかなと思います。6月の下旬と7月の最初なんですけれども、その際、こちらも取材をする際に防災危機管理局の方に情報が集約されているので取材するんですが、最新の災害情報を聞いたときに、例えば今とりまとめ中であるということで教えてくれなかったりだとか、次の発表は定例の10時と14時の発表のときにというようなことを言われたり。災害時の情報発信というのは迅速性が求められますし、ましてや人命に関わることですので、緊急性が高いものはそういうのを待たずに早めに発信してくださいと私もお伝えし、そしたら定例外で出してくださったこともあったんですが。そういったところで、なかなか動きが鈍いんじゃないかと思うことがありました。あと、災害警戒本部も設置されて、会議も持たれたかと思うんですが、2回実施されて、2回目終わるときに、次の会議は翌日土曜日の9時から開催するとおっしゃっていたのに、その開催については当日中に連絡がなくて、その次の日の午前7時に流れるというようなこともありました。決まっている情報なのになんで流さないのかといってもあまり答えてはくれなかったので。今回、人的被害はなかったとはいえ、土砂が家屋に流入するとか大きな被害もありました。より大きな災害も今後考えられる中で、情報発信について鈍さが認められたんですが、そういったところの姿勢はいかがでしょうか。

【知事】

ありがとうございます。まず、今回、被災された方々もいらっしゃいますので、その方々にお見舞いを申し上げたいと思います。そして、今回の大雨対応における情報発信について、この警戒本部が立ち上がったのが令和5年の8月以来ということで、特に御指摘いただいたような情報の集約、そして広報・発信という面ですとか、市町との関係も含めて、様々な反省というか、十分ではなかったということも聞いておりますので、まず、御迷惑・御負担をかけた方々にはお詫びを申し上げつつ、今回のことを教訓・反省材料として、しっかりと生かして、次の災害もしくは警戒対応に資するようにしようということで、今アンケートをやったり、メディアの皆さんにもヒアリングをさせていただいたり、もしくは予定したりしているようですので、私からもそのあたりのことについては改善するようにということを言っています。特にメディアの皆様方に対する情報発信のあり方については、時期とか内容とか、皆さんが望まれる要点があると思うんですね。対応する側がその要点を十分わかっていないこともありますので、広報課も含めて、どういう体制で、誰がやるのか、いつやるのか、どうやるのかということについて、早急に決めよということを言っています。次の災害のときに、「すみません、ちょっとこういう理由でこうなっています、遅れています、ここがわかっていません」ということがあるのは、一定皆さんも理解されると思うんですけど、何か県の事情だけで皆さんを振り回すことがないように改善させたいと思います。

[中日新聞]

今後、また台風が発生していたりするので、災害が多い時期でもありますので、ぜひよろしくお願いします

別の話題で、ボートレースにたくろうさんが来るということなんですが、今度たくろうさん御自身が主催される「たくろう万博」というイベントが11月に予定されているということで、こちらはM-1を獲られたときに、賞金の使い道を聞かれた際に、大津市出身の赤木裕さんが「たくろう万博」を開催したいということで、その夢が実現されることになります。大阪府の吉村知事も興味を持っていらっしゃるということで、この間の会見でお話をされていました。ぜひ、その赤木さんの御出身の滋賀県として、何か参画されるようなことはどうでしょうか。

【知事】

そうなんですか、「たくろう万博」をされるんですね。さっそく夢が実現するというのはすごいなと思いますね。また、その「たくろう」と名のついた「万博」というのがどういうものなのか、私もとっても興味もあるし、楽しみですね。今回も娘と一緒に選挙を回っていて、もちろん真剣に訴えることも多かったんですけれど、ときどき場を和ませようと思って言ったことが全然いけてなくて。ダメ出しを食らったり、滑ったりということが多かったので、笑いのツボというか、そういうものを学ぶためにも、どういうコラボができるのか考えてみたいなと思います。

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