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知事定例記者会見(2026年5月19日)

令和8年5月19日
(県政記者クラブ主催)

熱中症の注意喚起

【知事】

今日もよろしくお願いいたします。ずいぶん暑くなりました。熱中症にも、まだ体が暑さに慣れていないということで、脱水症状になってしまったり、気分が悪くなったりすることがあるようでございますので、ぜひ気をつけていただきたいと思います。エアコンも、県庁もやっていますけど、早期に運転すること、また試運転をさせること、軽めの運動で体を暑さに慣れさせる、暑熱順化といったことをすることなどをお勧めしたいと思います。

安土城跡令和8年度発掘調査のスライド
「幻の安土城」復元プロジェクトのスライド
安土城跡令和8年度発掘調査区域のスライド

それでは今日は資料に基づいて2点、来月は、織田信長公の御命日、当然、明智光秀公の御命日ということで、そういった事々にちなみまして、安土城に関する話題を2つ。まず1つ目は、令和8年度の安土城跡の発掘調査についてでございます。この調査は、特別史跡である安土城跡の天主台周辺地区を整備するにあたって、必要な資料を得るために実施しているものでございます。ちなみに安土城の復元プロジェクトはこの3つの要素(安土城の実像の解明と保全、デジタルによる安土城の見える化、復元に向けての機運醸成事業)で成り立っているものでございます。今年は安土城築城450年という節目でございます。築城してから出来上がりの年もあれば、また、廃城になる年もありますので、その間、およそ10年かな。天主が出来上がるまで3年、お城としてあったのが7年ということで、この10年間を安土城にまつわる様々なイベントとして盛り上げていきたいなと思っているところでございます。今年度は、伝二の丸跡の北東の隅、あと天主台の北西面、西面、南面、南東面の4面を調査いたします。面積は600平米、発掘作業は6月3日から開始し、12月までを予定しています。今回の発掘調査で、次の2点の手がかりを得られればと。1つ目は、伝二の丸跡と伝本丸取付台とのつながりでございます。難しいので、後で、専門家から説明させます。2点目は天主台石垣の残存状況でございます。どの程度残っていたのか、崩れていたのかということについて改めて調査をすると。この発掘調査をもとに、安土城のかつての様子を彷彿とさせる整備を目指していきたいと考えているところです。調査の結果、内容については改めてお知らせをいたします。調査にも資する、また当然御見学にも資するトイレの整備もしておるところでございますので、こういった環境も併せて整えていきたいと思います。

歴史セミナーのスライド

もう1つも安土城に関連してでございますが、歴史セミナーでございます。3月に予定しておりました歴史セミナーが、中東情勢のこともあり渡航をおできにならず中止となりましたが、バチカン図書館の中国・極東部門の統括者でいらっしゃいますクララ・ユ・ドンさんをお招きしてのセミナー、御本人も強く御来訪を希望していただいており、調整いたしました結果、実現に至ったということでございます。6月21日の日曜日、午後2時から。今回、会場は滋賀県近江八幡市にあります男女共同参画センター、定員は400名ということでございます。今回のセミナーでは、このクララ・ユ・ドンさんに加えまして、長年、安土山図屏風の調査、研究に携わってこられた安土図屏風探索ネットワーク、ASRNのメンバーも国内外からお招きし、御講演いただくとともに、パネルディスカッションを実施します。クララ・ユ・ドンさんは、ローマ教皇に安土山図屏風を献上した天正遣欧使節についても研究されているということでございまして、今、探索中の安土山図屏風の行方を求めていくヒントが得られるのではないかと考えているところでございます。ぜひ、御取材等をいただければ幸いでございます。私からは以上です。

[中日新聞]

発表いただいた安土城の発掘調査、セミナー2つについて、最初にお触れいただいたとおり、築城450年ということが今年ありまして、発掘調査は文化財保護課さんでやってもらっていると思うんですが、やはり観光と文化、今年は部が一緒にもなっているということで、連携した取組というのはいかがでしょうか。例えば、確か2023年度からやってらっしゃる発掘調査の今の様子をイベントで発信するとか、いろいろなイベントとの連携というのも考えられるんですが、そのあたりいかがでしょうか。

【知事】

まず、この安土城復元プロジェクトの中で、「デジタルによる安土城の見える化」というのを既に行いまして、スマホで、こういう様子だったんじゃないかというのを確認できるものを既に用意して、お楽しみいただいているところですので、それも1つです。そして、今回のこの調査も、これまで3年やってきて、4年目ですけれど、少し早めに期日を設定して、これまでわかったことを資料としてまとめ、皆様に御覧いただけるようにしようと。御覧になった方が、そういうお城だったのかということで、またこういったセミナーに御来訪いただき、考古博物館も御見学いただくといったことにもぜひ繋げていきたいなと考えているところです。当然、文化財と観光とを常に意識しながら、守ること、そして活かすこと、両輪で取組を進めていきたいと思います。

[中日新聞]

セミナーの方も3月に残念ながら中止となって、すぐに再び開くことができるということで大変喜ばしいと思うんですが、安土山図屏風の発見というのは、私もすごく楽しみにはしています。このヒントを得られるではないかという期待もありながら、改めて今回セミナーをきちんと今回は開催できるということに対しての知事の期待感をお願いします。

【知事】

まず、安土城がどういうお城だったのか。信長公が戦国時代を治め、勝ち抜き、その後は平和で、多文化共生で、商いが自由にできてという、そういった理想像を描き、この安土の地で、その象徴としての安土城をつくろうとされていたんではないか。その容姿含め、大変興味深いものでありますが、残念ながらまだ発掘調査等が十分進んでいないということ。当時、写真というのはなかったので、絵で記した屏風というものもあるらしい、どこにあるんだということで探索中だということですので、そういった糸口を見出していくためにも、専門的に研究されている方々をお招きして、直接、最新の研究成果等についてお話しいただけること。しかも、滋賀の地で、お時間が許せば、いろいろと御視察等もしていただいた上でお話しいただけるとすれば、私たちの知らないいろいろなことも知れる、とても重要なセミナーになるんじゃないかと期待をしています。中東情勢のことで、こちらにお越しになることが叶わなかったところを強く御希望いただいて、調整に応じていただいて、こういった機会がつくれたことは大変ありがたく、嬉しいことだと思っております。多くの皆さんにお楽しみいただけたら嬉しいなと思います。

[中日新聞]

もう1点、別の話題ですが、いわゆる再審法のお話でお伺いしたいです。政府が15日に再審制度を見直す刑事訴訟法改正案を閣議決定されて、今後国会で審議が始まるところなのですが、こちらでは証拠開示の義務化、あと再審開始決定に対する検察官の不服申し立て、抗告の原則禁止が柱となっています。抗告について、この原則禁止ということに対して、やはり全面禁止を望む声もございます。この午前中には日野町事件の記者会見もありましたが、知事としてはどのようにこの閣議決定された案をお受け止めでしょうか。あと、今後の審議で注目される点についてはいかがでしょうか。

【知事】

私自身はまだこの再審制度、刑事訴訟法、勉強中なんですけど、なかなか難しくて、どういったことが論点・課題になっているのかというのを勉強しなければいけないなと思っています。お聞きしていますと、今もお尋ねいただいたように、再審開始決定に対する検察官の不服申し立てが全面禁止になっていないということとか、証拠の目的外使用が禁止されているという、こういったことが課題だと指摘されているということを承知しています。以前もお答えし、また、メッセージでも書いたことがあるんですけど、無罪とされるべき方がすみやかに救済される制度というのが重要だと思いますので、こういう視点で、どういう法改正が必要なのか、ふさわしいのか。まずは政府案が閣議決定され、国会に提出されるということですので、国会において充実した論議、そして必要な改正等が行われることを期待し、注視していきたいと思います。

[日本経済新聞]

安土城のことについてお伺いします。幻の安土城復元プロジェクトというのが、今年度4年目ということで、過去を振り返って、これまでの全体の進捗状況をどう評価なさっているのかが1点と、あと県外の歴史好きの人たちへのアピールというのを何かお考えでしたらお伺いできればと思います。

【知事】

まずこの安土城というのは、多くの方がどういうお城だったのか調べたい、復元したいと思われるお城ですね。やはり、この戦国時代を象徴する重要なお城、お城跡だと思います。信長公がつくらせたお城ですからね。当時、キリスト教など、海外との交流の中でいろいろな文化のもたらしもあったということが言われている時代につくられたお城。とはいえ、織豊時代の山城というか、防御のためのお城でもあったので、山の上に非常にそそり立つような形でつくられていたのではないかと言われているということで、大変興味、ロマンをそそるお城だと思います。昭和の時代も平成の時代も調査が行われたと承知をしておりますが、十分解明できていない部分が多い。特に平成の確認調査では、この天主台の近くも一部調査されたと聞いていますが、ほんの一部だけで、今回のように天主台の周りの面的な、ぐるりを調査するということができていないので、十分解明できていなかった。今回はそれを解明することになるということですので、今まで分かっていなかった多くの部分、天主の部分を解明していくための重要な調査になるというふうに思っています。ただ、この後、等高線にあるように非常に急峻な場所、焼けて倒れたと言われているこの辺りの調査も、この全体の期間の中ではやっていかなければなりませんので、そういったことと併せて、この安土城が天主台を含めてどういうお城だったのかということを解明していく。こういう令和の大調査を皆さんと一緒にやっていきたいなと思っています。当然、この内容は、今、「豊臣兄弟!」で非常に、小谷城を含め、皆さんに注目されておりますので、今回の安土城の調査につきましても、こういったことが分かりました、こういったことが分かりかけていますということ、これを県内のみならず、県外にも、できればいろいろ世界的にも発信できればなと思っています。もう1つお知らせしたセミナーは、その1つにもなろうかと思いますし、まさに日経新聞さんあたりが注目され、報道していただくと、これは全国的な注目にもつながりますので、そういったメディアの皆さんとのコミュニケーションの中でも、こういったことを知ってもらえるようにしていきたいなと思います。

 

[京都新聞]

いわゆる交通税についてお伺いします。税制審議会の中間答申がこの3月にあったと思います。そのとき知事に取材させていただいた際に、7月までの任期中に税の絵姿を示すということをおっしゃられていたと思いますが、今の時点でその絵姿というものは既に示されているのか、それともまだこの7月までの期間に示されるのか、その辺りの状況について確認させてください。

【知事】

地域交通計画の参考資料として一定お示しをしているものが、この時点での絵姿ということになると思います。それに基づいて、直近の税制審議会においても、その資料をもとに、例えば個人と法人でどの程度分担して税というものをつくるのか。均等割よりも、少し税率でかけた方がいいんじゃないかということも含めて御議論いただいたんですけど、そういう意味で、既にこの時点での絵姿というのはお示しできていると思います。任期中にこれ以上踏み込んで、突っ込んで、より詳しくということは現時点で考えておりません。今の時点の絵姿をもとに議論を進めていくと思います。

[京都新聞]

その上で、念のため確認です。参考資料として付けられたものが、絵姿として知事が示されたものということですが、県民の方への理解、税に対する理解というのは進んでいるとお考えか、それともまだまだこれから詰めていかないといけないとお考えなのか、そのあたりをお聞かせください。

【知事】

お尋ねの趣旨が、税に対する理解という表現がどういうことを含意されているのか。いわゆる一般的に税というものは何かということであれば、それぞれの方に御理解があるでしょうし、税の使途ということでいうのか、それとも税の仕組みということでいうのかによって、大きく異なる面もあるんじゃないかなと思います。ただ、総じて一般的に言えば、私たちが交通をより充実させるための新たな財源の一部としての税ということについては、まだまだ議論を成熟させていかなければいけない部分が多いのではないかなという理解をしています。

[京都新聞]

知事選について、この日曜日、自民党の県連が役員会を開いて、知事選に向けて三日月さんを支持されるということを正式決定されました。前回選に比べると、支援の度合いというものをちょっと落とされるというトーンとおっしゃっていたんですけれども、それを踏まえて正式決定したことについての受け止めと、今後、自民党とも協力していくことになるかと思いますが、その辺り、選挙戦にどう臨むかというところをお聞かせください。

【知事】

まず、政党には推薦を求めないというスタンスで、今回もやりたいと思っています。そういう中で、国政でお世話になっている、県議会でも一緒にやってきた、さらには市、町議会に多く構成されている自民党に所属される方々が、対抗、敵対、対決という形ではなくて、一緒にやろうと言ってくださることは、とても心強いことだと思っています。また、政策的な様々な御意見等も既にいただいており、一部、そういったことに基づいて調整作業させていただいておりますが、最終の公約を政策パンフレットとしてお示しすることで、今度は選挙期間中により多くの皆様方の御支持が得られるように、健康で元気な滋賀をつくる会を中心に活動を広げていきたいなというふうに思っています。当然、長く政権にいらっしゃって、多く議員をされていたり、いろいろな活動をされている政党の皆さんとの対話というのは、常に心がけていきたいと思いますし、もともと私が国政にいた時に所属していた政党が違うとか、選挙では戦ってきた経緯、経過があるとか、そういうことの中で、いろいろな御忠告や御意見いただくことも多いんですけど、おかげさまで至らない私に様々な御鞭撻や御指導いただける方も多いので、建設的な対話ができるように努めていきたいなと思います。

[NHK]

バチカン図書館の司書が来られる件、3月のときは、確かドバイ空港が封鎖されて便が欠航し、それで来られなかったように記憶しているのですが、今回来られるようになったのは航路を変更したのでしょうか。

[文化財保護課]

今回、航路が違う航路になりました。フィンエアーで来ることになり、中東経由じゃない経路で日本に来ることになりましたので、来られるようになりました。

[NHK]

安土山図屏風について、当時の副知事の大杉さんが親書を持ってバチカンまで行かれて、そのときにバチカンの方から歴史資料館などの収蔵品の調査をするとか、バチカンの外務局に協力を求めるというようなことを、当時、大杉さんが成果としておっしゃられていたと思います。その後、屏風がどこにあるかという屏風そのものの調査については、どのあたりまで進めるのか、どこら辺まで報告が滋賀県に入っているのかというのはいかがでしょうか。

【知事】

まだ現時点、私のところに「ここまで分かりました」、「こういう情報が届きました」という皆さんにお伝えできるほどの報告が上がるほどの状況ではございません。残念ながら。ただ、今回のこういうシンポジウム、クララ・ユ・ドンさんが、バチカン図書館でこういった研究を長くされているこの方が来られなかったことも乗り越えて来られる、こういったセミナーとして実現できることは、この調査が世界の関係の方々ともつながって進めようとしていただいていることの1つの表れでもあると思うので、あらゆることを糸口にしながら情報を探っていきたいと思っています。450年の歴史のあるものですので、なかなか簡単ではないと思います。海を越えていっているとすれば。ただ、海を越えてこういったお話をしに来てくださる。また、ASRNという、この安土山図屏風を探索するネットワークとのつながりも、当時の大杉副知事などがつないでいただいた中で起きてきたことでもあるので、今回はクララ・ユ・ドンさんだけではなくて、こういうネットワークの先生方もお越しいただいて、少し多方面からの議論、ディスカッションができるということは、これもまたとても楽しみなことだなと思っていますので、それを糸口にしていきたいなと思います。

[毎日新聞]

安土城の歴史セミナーについて、「英語通訳付き」とあるのですが、これはイタリア語を英語に通訳するという意味ですか。

[文化財保護課]

英語でお話をされるのを日本語に訳すということです。

[毎日新聞]

パネルディスカッションも日本語の通訳が入るのでしょうか。

[文化財保護課]

 はい。逐次通訳になります。

【知事】

そういう意味で、時間はかかりますけど、きちんと通訳を入れて意味も御理解いただけるようにするセミナーですので、安心して御参加いただけます。専門用語も多いですしね。歴史のことは、なかなかこういうセミナーで多言語で語っていただくことというのはハードルあるのですが、とても興味深いと思います。この当時の関わり、様子を御紹介いただけるというのは。一度は残念だなと思って諦めかけていたものが、こうして再び実現するという、この熱意や御協力にも感謝したいです。

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