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知事定例記者会見(2026年3月24日)

令和8年3月24日
(県政記者クラブ主催)

会見の様子

【知事】

今日もよろしくお願いいたします。桜の開花がもうすぐということで楽しみにしております。甲子園熱戦が続いておりますが、滋賀学園はこれから間もなくということです。近江高校惜しかったですね。接戦でした。皆さんの激闘、そして盛大な応援に感謝したいと思います。

春ということで言えば、サイクリングを楽しまれる方も多いと思いますが、 4月1日から自転車への交通反則通告制度、いわゆる青切符が導入されるということです。走行中におけるスマートフォンの使用、いわゆるながらスマホには反則金が課されることとなります。警察庁の自転車ポータルサイトに詳しく内容等を紹介されておりますので、ご確認いただければと思います。交通ルールも守っていただきながら、安全に気持ちよく、ビワイチをはじめとするサイクリングを楽しんでいただければと思います。すでに御案内しておりますが、今週末3月27日金曜日、LAGOクルーズと連携したビワイチライフに係るプレスツアーを催行する予定でございますので、ぜひ皆様方御参加いただければと思います。

M1でたくろうさんがグランプリということでしたが、 R1のグランプリでも、今井らいぱちさん、赤木さんと同じ打出中学校の出身と。打出の人は面白いというのかもしれませんけれども、まさに快挙、また一つということでございます。

それでは、資料に基づきまして、今日は2点御紹介いたします。1つは防災についてです。防災について2点、情報提供させていただきます。1つは、滋賀県防災アプリを3月30日に運用スタートいたします。このアプリは、令和6年11月に開発プロジェクトを結成いたしまして、 7部局28名の職員が開発に携わって、どういう仕様でやればいいのかということの検討をし、委託業務をいただいた後に今日に至っております。防災や水位情報など、ホームページ上でそれぞれバラバラであったものをまとめて、配信するアプリをつくったということでございます。トップ画面は、現在地のハザード情報が一目でわかるように工夫されているということでございますし、災害時には背景の色が警戒する色に変わる、紫色に変わるということで、利用者に危険を一目でお知らせできるということでございます。地図のマップ画面では、避難所開設状況など各部局の情報を一元的に確認することができるということでございます。日本国内なら訪問先の情報も確認できるということでございます。独自の機能として2点あるということでございます。一つは、「しがマイタイムライン作成機能」というものがございまして、これは専門知識なしで、どのタイミングでどこに逃げるかを事前に整理することができるということでございますし、つくったタイムラインは、家族や自治会などグループで共有することができる。職場でもできる。

避難行動を促すプッシュ通知が同じタイミングで届くということでございます。2点目はユニバーサルデザインです。難しい表現をやめて、漢字にふりがなを打ったジュニアモード、また、音声読み上げ対応のブラインドモード、そして、 6か国語の多言語にも対応しているということでございます。この点はとても大事にしたところです。ぜひこのアプリを、30日から運用開始ですので、ダウンロードしていただければと思います。

防災についての2点目、こちらも資料が別紙でお手元にあると思いますが、県内全てのエリアで、国が定める想定最大規模、 1000年確率以上の中小河川の洪水浸水想定区域を3月31日に公表いたします。浸水リスクを御紹介、お知らせするというものです。身近な水路等、水路も含めた浸水リスクを示した、いわゆる外水も内水も氾濫リスクを示した滋賀県独自の地先の安全度マップと合わせて、 1000年、 200年、100年、そして10年、多段階のリスクを示すことになり、避難計画や土地利用などに幅広く活用していただくことが可能となります。最初に御紹介した防災アプリと連携させようということで、こちらは6月の出水期までに、先ほど御紹介した防災アプリで確認できるように、この中小河川の洪水浸水想定区域も今、準備をしているところでございます。ぜひ、アプリとこの安全度マップと御活用いただいて、それぞれの防災力向上にお役立ていただければと思います。

それではもう一つ、公園についてです。THEシガパークの一つ、矢橋帰帆島公園子どもの広場が一部リニューアルされることになりました。老朽化によって一部の遊具の使用を停止しておりました子どもの広場を、現在利用停止することなく段階的にリニューアル工事を進めております。リニューアルに当たりましては、親子ワークショップやアンケートで寄せられた、「大きくて長い滑り台が欲しい」とか、「幼児も安心して遊べる遊具が欲しい」といった多くのアイデア、御提言、御意見を踏まえ、検討を進めてきておりまして、今般、リニューアルの全体イメージが完成しています。お手元の資料にも、小さくこのカラーの絵が載っていると思いますが、こういったイメージでございます。すでにこのエントランスエリアは、改装して今お使いいただける状態ですし、今回オープンするのはこの幼児遊具エリア。こちらが3月27日にオープンするということでございます。この幼児遊具エリアは、小さい子どもたちも安心して遊べるように、小さいジャングルジムとか、乗ってゆらゆら揺れる遊具、乗って飛んで降りる遊具などでございます。これ以外の先ほど示した、大きい遊具を設置する児童遊具エリアは、令和9年3月末までにリニューアル工事完了を目指して取り組んでまいりたいと思いますので、よろしく御利用いただければと思います。私からは以上でございます。

[中日新聞]

防災アプリにつきまして、ハザードマップを確認できたり、いろいろなプッシュ通知も来たりということなんですが、各市町でも、もしかしたらこういったようなアプリがあるかもしれないんですけれども、各市町の情報も一元的にこちらでキャッチできるということでよろしいのでしょうか。

【知事】

市町さんがどういう情報をどのタイミングで、どういう手段で挙げられているのかにもよると思いますが、可能な限り共有して、必要かつ有益な情報については皆さんにお知らせできるようにしたいと思います。特に、避難所の開設状況などは、先ほど申し上げたマップで一覧できるようになっておりますので、これは当然、市町で開設、運営していただくものですので、できる限り情報は共有して、一元的にお知らせしたいというふうに思います。

[中日新聞]

日頃から知事がおっしゃっているように、防災の日常化という意味でも、アプリを日常的に見るような機会があれば、こういう意識も高まるのかなと思うんですが、何かあったときのためにというのもありますが、その前の、日常から見てもらうような情報とか、例えばこのアプリを使ったようなイベントだとか、そういったことは考えていらっしゃるんでしょうか。

【知事】

イベントまでは考えていないのですが、先ほども御紹介しましたタイムライン。地震のようにいつ来るかわからない災害はさておき、大雨、台風、洪水情報などは、ある程度前から来るかもということがわかりますので、タイムラインをみんなでつくって、そしてグループや団体、自治会等で共有して、いざというときに避難の行動がいち早く取れるような体制づくりに役立てるということですとか。多言語で、また見えない方には音声読み上げで対応できるようにしておりますし、子どもたちにも難しい漢字など、ふりがなを打たれた状態でお知らせしますので、ひとりひとり、全ての人が分かりやすくこの情報を取ることができるということで、防災の日常化を進めていけたらいいなと思っています。

[中日新聞]

別の話題で、以前の県議会の最終日に、交通税と交通計画に関する決議が出されました。そこには交通税のことについては予断を排して議論を進めるようにというようなことも書いてあったかと思います。最後の御挨拶でも知事は重く受け止めるというようなこともおっしゃったかと思いますが、改めてそのお受け止め、それから策定まで大詰めを迎えているこの計画に何か考慮されることはあるのか、それから4月以降計画がいざ実施されていく中で議論が続いていくかと思いますが、それに向けての思いをお聞かせください。

【知事】

この交通、移動にまつわることについては、フォーラムやワークショップも重ね、ビジョンをつくり、ビジョンに基づいて計画をつくろうということで、長い時間、そして多くの方に関わって議論を進めてきました。そして今般、県民を代表する県議会議員の皆様方にも、精力的に委員会等で、今回は合同委員会を開催して御議論をいただきました。概ね、計画については、「やめろ」「変えろ」という大きな異論というのはなかったと思いますので、今週、年度末策定というものを完了させて、来年度からいよいよ具体的な計画に基づく事業を現場において実施するという段階に入っていきたいと思っております。しかし、その議論の過程で様々な御意見、御指摘があり、最終的に県議会で決議1号ということで、交通税および滋賀地域交通計画に対する決議をいただきましたので、これは重く受け止めたいと思っております。この中にも書かれていますけど、交通税の導入に固執することなく、本県の交通のあるべき姿に向けて、予断を排して真摯に検討されたしということですので、そういった文言をよく体現できるように努めてまいりたいと思います。

[中日新聞]

あともう1点、冒頭に触れていただいた、R1グランプリの今井らいぱちさんが優勝されたということで、今井さん御自身も、M1では赤木さんが優勝して赤木さんも打出中学校出身、今井さんも打出中学校の出身だということで、母校で凱旋公演できたらなみたいなことをつぶやいていらっしゃったんですが、結構滋賀県に向けた言葉なのかなと思っておりまして、そういったお笑いを通じた滋賀県のPRだとか、何かコラボしていきたいというようなこと、打出中学校出身者がこの M1と R1を制覇するというのはなかなかないことかなと思ったのですが、そういったことはいかがでしょうか。

【知事】

まず、 M1のたくろうさんもそうですし、今回の R1の今井さんも、すごい能力、才能だなと思います。また、しのぎを削ってトップを取られるということですので、そのことを敬服しています。すごいなと思います。私にはできない、ない能力なので。しかも笑いというのは、暮らしを豊かにしたり楽しくしたり、健康にもつながる効用もあると思いますので、そういう意味で、こういった分野で滋賀県出身の人が活躍してくれるということを誇りに思いたいなと思います。今回はこういった王者になられたということで、たくろうさんもそうですけど、活躍の場がさらに広がると思いますので、そのことを期待、注目したいなと思いますし、県としても、どういう連携やコラボ、イベントができるのかというのはまだこれからですけど、いろいろな機会で御参画いただけるように考えていきたいなと思います。

[中日新聞]

ネタは御覧にはなりましたか。

【知事】

ちょっとだけ。この直前に、どんなネタやったんやと。ただ、あんまりまだドカンと笑いが起きるまでちょっと時間がなくて見れなかったので、これからおいおい見たいなと思います。

[日本経済新聞]

昨日から今日にかけて東京で公務があり、彦根城の議連ができて、上野さんが会長になって、2028年の登録に向けてということなんだけども、実際出席されてみて、会場の盛り上がりはどんな感じでしたか。

【知事】

今御紹介いただいたように、昨日、彦根城世界遺産登録を推進する議員連盟、これは超党派で、本人登録だけで50名、昨日は30名を超える衆参両院あらゆる政党の、いろいろな政党の国会議員の皆さんに御出席いただいて、とても心強く感じました。また、文化庁からは、次期長官である伊藤次長がお越しいただいて、直近の状況等、そして今後に向けた決意等をお話しいただきましたので、このこともとても有意義だったと思っています。彦根からは、観光・経済団体、また登録実現を目指す1000人委員会ということで御参加いただきましたし、県議会からも川島県議、谷口県議、赤井県議をはじめ御参画いただきましたので、みんなで力を合わせて、あと一歩ハードルを乗り越えていこうという気運が醸成できたことは、とても意義があったのではないかなと感じています。

[日本経済新聞]

今、川島さんの名前が出ましたが、議会最大会派の自民党が三日月県政を総括するという会議を開き、記者会見をして、率直に言ってちょっと物足りないと。無難にはこなしたんだけれども、それ以上のものはない。それからもう一つは、4期目に出馬するというが、長すぎるのではないかと。だいたい煎じ詰めるとこの2つだと思うのですが、これに対する反論、またはこれをどう受け止めていらっしゃいますか。

【知事】

選挙のタイミングは、特に現職が次もやる、やろうというタイミングは、その間の総括、検証され、足りないところ、もう少しこういうところを、ということを御指摘していただくいい機会だと思っていますので、一緒に県政をつくってきた県議会の会派、今回は党としての総括というよりも、会派としての総括をおまとめいただいたようですので、それは私も直接いただいているわけではないんですけれども、書かれている内容を咀嚼しながら、今後の県政、また選挙に生かしていきたいなというふうに思っています。

[日本経済新聞]

おそらく当選されてからの方がいいと思うのですが、後継者についてどう考えていらっしゃるのか、ちょっとお聞きしたいです。何度か知事とインタビューをする機会に、後継のことはどう考えているのかという話をすると、大概は、県政というのは、行政というのは継続だからということをおっしゃっていました。ちょっと煙に撒かれたところがあるのですが、行政が継続だからというのは、例えば東京だとやはり霞が関でよく聞かれるんだけれども、永田町というよりは霞が関の論理で、要するに上が変わっても、官僚はやることはやるだけだということでよく聞く話です。実際のところ、トップが変わると、やっぱり前のトップがやってきたことを否定しようとしたり、そういったことはどんな組織でもあるし、もちろん自治体でもそうです。一方で、誰か後継を指名して、禅譲する。例えば守山市なんかは明らかにそうだというふうに思うのですが、そういったいろいろな考え方があると思います。それで、三日月知事に聞いておきたいのは、後継者を育てる、育成する、そういったことにまず関心があるかどうか。関心があるとすれば、4期目に当選してからのことになると思うのですが、こういったふうにこうやっていきたいということを、話せる範囲で結構ですのでお願いします。

【知事】

やはり行政は継続だと思います。できるだけより良い状態で、たすきやバトンを次の世代につないでいく。これは何も選挙で選ばれる知事だけではなくて、それぞれ、人事異動内示しましたけど、司々で仕事をする職員も、それは同じ思いだと思います。とりわけ選挙で節目ごとに民意を問う、例えば知事という存在は、その時々の民意を行政組織に注入することができる非常に重要な役割を担っていると思いますので、誰がなろうと、また現職からそれに対する方が就かれようと、そういう思いで職員、また県庁組織というのは仕事をしてくれるというふうに思っています。当然、継承されることもあれば、変えていかれることもあるでしょうし。私は、前知事から後継者ということで一緒に選挙を戦って、12年前バトンを受けた立場ですが、後継者指名をし、後継と目される方が就くことの功罪というのがあると思いますので、今私は、3期目がそろそろ終わろうというところですけれども、自分の次をどう育てて、どうバトン渡してというところは、あまり今考えていません。ただ、次の知事というよりも、大きな意味で若い方々が政治や行政に関心を持って、自分の持っている能力を生かして、発揮して担っていこう、つくっていこうという取組は大いに応援したいと思っていて、今日も東京から帰ってくる道すがら、駅で、もしくはいろいろなイベントで、とりわけ子どもたちや中・高生世代、大学生との対話、これは大事にしています。その中で、「あ、それいいな」「こういうことやろうよ」という声かけですとか、あと機会があれば、行政、政治の担い方、もしくはその時々の課題に対処する知恵等々についても、またみんなでディスカッションするような機会があればいいなというふうに思っています。

[日本経済新聞]

ということは、知事が誰かとか、そういう小さなことではなくて、県全体で次の世代をどうやって育成していくか、そういうことをおっしゃってらっしゃるのですか。

【知事】

例えば、経済産業協会の皆さんとも、「あさって塾」という塾があって、明日のことだけではなくて、明後日のことを考えて仕事をしたり、人間関係をつくろうという場に行って懇談をする機会。これは、毎年継続して定期的にやっていたり、やはり経済人もそうです。また、青年会議所のメンバー、商工会青年部、YEGのメンバー、そういう若い世代で団体、経営、社会を担う人たちとの交流、こういう中で県政の中枢を担っている私と絶えず交流することで、「そういうふうに考えればいいのか」、「今度は県政、こういうことに動いていくのか」というキャッチボールをすることは、その世代、その役割の方々にとっても有益だと思うので、そういう機会を努めてつくるとか、北部振興なんてまさにそうです。高校生世代とサミットをしながら、まさに一緒につくっていくということについて、もう立場が知事だからとか、年齢が上だからという目線ではなく、同じ目線で課題を共有し、処方箋を見出していく。ここは私流のやり方ではないかなと思っています。

[日本経済新聞]

それに関連して、嘉田さんから引き継いだときに、いみじくもおっしゃった嘉田さんの後継者として選挙に出て、勝ったということがありますよね。将来的に、4選を果たして、その次かどうかわからないけれども、誰か後継を指名して、私はリタイアするが次はこの人だと、そういった形で引き継ぐというのは、三日月知事には考えにくいという感じですか。

【知事】

まだ引き継ぐタイミングではないので、物事をこうです、これで決めています、これで絶対ですということは語れないと思いますが、今おっしゃったようなやり方というのは、さっきも申し上げたように功罪あると思っているので、私のやり方ではないのかなと思います。ただ、まずは担わせていただく以上、その任期中を倒れずにやるということと、御負託、御期待に応えられる知事であり続けたいという思い、選んで良かったと思ってもらえるようにしようということと、あとは、やはり、なった時から、いつもそうですけど、辞める時のことを考えて日々過ごしていますので、その時に問題、トラブルができるだけ少なく、そして可能性が広がっているような状態で、引き継げるように努めたいと思います。人が誰であれとか、後継だからということはあまりこだわっていません。

[NHK]

県政は、行政は継続ということで、昨日、人事異動の発表がありましたけれども、女性の管理職が15% 、参事級以上は超えたということで、その15% を超えたと、目標を達成したということについての知事の受け止めと、今回の人事異動に関しての知事としての、県政としての狙いみたいなところも併せて伺えたらなというふうに思っています。

【知事】

まず、行政は継続ですが、それぞれ適材適所、一人ひとりの職員が持っている能力を活かしながら、与えられた職務を果たしていく。年齢に応じて辞められる方、代わられる方というのもありますので、その体制を補っていくということ。また、今年度は国スポ・障スポ、大きなイベントが終わり、そのレガシーを県政に活かしていくというタームに入りますので、中長期を見通したリ・デザイン、羅針盤づくりということも含めて、交通まちづくり部、観光文化スポーツ部をはじめ、少し大きめの組織改編をさせていただきました。伴う人事異動も、昨日、内示をさせていただいたところです。まず、今日の朝の県政経営会議でもウェブで申し上げたのは、この3月の末から4月というのは、どうしてもエアポケットになりがちなので、業務が落ちないようにしよう。そして、より良い状態で引継ぎが完了できるようにしよう。またこの機会に、この年度替わりもそうですし、知事の任期が終わるという時にもそうですけど、業務の棚卸しをしようと、それぞれの部局ごとに。業務の棚卸しをして、今何を抱えているのか、どういうスケジュールでやるのか、どういうことに困っているのかということについて、この年度末、そして年度初めに共有することにしていますので、まずそのことをしっかりやり遂げていきたいなと思っています。お尋ねいただいた女性の管理職については、基本的には女性も男性も、その能力を発揮して働けるようにしようと、そういう県庁職場づくりを目指していますし、世の中、女性、男性、みんないらっしゃるわけですから、女性も男性も、できれば半分半分で、その立場、役割を担えるようにしようというのが、まず究極の目標です。ただ、すぐに全て叶うわけではありませんので、段階的にやろうということで、女性の登用拡大、目標を持って、今、順次、様々な取組をしています。ちなみに、 参事級以上に占める女性職員の割合、これを令和8年度末、来年度の末時点で15%以上にしようという目標を掲げていましたが、今年の4月1日現在で15.4%ということで、まだ速報値ですけど、これは一定クリアできる。ただ、達成した目標だけではなくて、係長職に占める女性職員の割合。これも来年度の時点で30%以上にしようとしていますが、こちらは26.8%と過去最大にはなっていますが、まだ目標に届いていないということがありますので、全体割合としてはそうです。割合も大事なんですけど、やっぱり一人ひとりに目を向けて、一人ひとりの職員がどういう能力を持っていて、どういう状態で頑張っているのか、また頑張れないとすれば頑張れてないのか、希望を持っているのか、というようなことを大事にしながら、県庁組織をつくっていって、その延長線上に、管理職の中にも女性が増えてきたね、多様な職場文化が構成されつつあるねという、こういう状態をつくっていけたらいいなと思っているところです。

[NHK]

そうすると、来年度というか、来週からの時点で、管理職については目標を超えているということについては、前向きに捉えられているということですか。

【知事】

そうですね。一人ひとりの頑張りのおかげさまですので、目標にしているものが超えてきたことについては、前向きに受け止めたいと思いますが、時に、これは女性も男性もみんな同じですけど、その重圧、そして重労働になかなか耐えられない状態になることもありますので、みんなで助け合って仕事をしていくということとか、せっかくついた職場、入った職場で、やっててよかったな、頑張りがいがあるなと思えるような、そういう仕事の仕方、職場づくりをしていく。単に目標を達成したからよかったよかっただけに終わらない取組が重要ではないかなと思っています。

[NHK]

今、究極の目標は半分半分ということもおっしゃっていましたけれども、今回の参事級以上については目標を達成したということで、何かここで新たな数値目標とかを掲げる御予定はあるのか、それとも、とりあえず、まずはこの状態で能力をそれぞれ発揮していただくというような形なのか、そのあたりはいかがでしょうか。

【知事】

まず、期間としては、令和8年度というのが一つのターゲット地点になっていますので、その時点でどういう状態にあるのかというのをまず確認したいと思います。今年度末で参事級以上が15% を瞬間的に超えてきていますけど、じゃあ、その人たちがみんな一人ひとり、どういう状態で働いているのか、年度末を迎えられるのか、もしかすると途中でその任が担えなくなるということになったら、これは本末転倒なので、そういうことにならないように確認をし、年度末を迎え、それ以降については、新たな行政経営方針も立てていくという期間になりますので、その中で考えていきたいというふうに思います。

 

[時事通信]

本日公表されたパートナーしがプラン2030についてお伺いします。知事は、これまでもパートナーしがプランに紐づけて、ジェンダー平等債というところも併せて発信されてきたかと思います。これまでの知事会見の中でも、このジェンダー平等債とこのプランに基づく目標をどのようにリンクさせるのか、というのが問われることになるということで、今年度の予算発表のときにも目標、例えば女性活躍推進企業認証制度や、男性の育児休業取得率、これらの目標というところを一つ、この平等債の発行にも紐づけるというお話もあったかと思いますけれども、本日改めてプランの策定公表がありまして、改めてになりますが、このジェンダー平等債と、これらの目標をどういった形でリンクさせていくのかというところのお考えがありましたらお願いいたします。

【知事】

会見等の場でも申し上げたことがあるかもしれませんけど、女性の学生、高校生だったか大学生だったか、とある場所で懇談した折に、その方が、私の母親を見ていて、私の将来はここにないと思うと、懇談の場で言われたのが衝撃でした。女性であるがゆえに、地域の寄り合いで、何か下支え的なお茶を出したり、食事を提供したり、男性は飲み食いをして、後片付けもせずに、何かリーダー的な立場を担っている。こういう状況を指摘された。このことはとても衝撃でしたね。ですから今回、このパートナーしがプラン策定・改定にあたっても、私も担当者といろいろ議論をして、まず一人ひとり、さっきも申し上げましたパーセンテージとかというよりも、一人ひとりがせっかく生を受けて、この世に一人ひとりが幸せを感じられる姿をつくるということと、見ていただくとお分かりのとおり、目指す姿の全てに性別に関わらずという頭を入れて、多様な選択ができる、安全・安心に暮らせる、働く場で活躍できる、そして、地域や家庭生活などあらゆる分野で活躍できるということを入れて、じゃあそうするために何をしたらいいのかという具体的な目標を定めてきたというものがあります。そして、お尋ねいただいたジェンダー平等債は、それを社会の共感とともに、その取組いいね、その目標を達成に向けて頑張れ、ということを後押ししていただく、経済界から、企業等の資金調達の際に地方債を選択していただく、こういうことで役立てて、若干使途の面で地方債なのでハード整備に充当という制約はあるのですが、目標達成に向けた推進力の一つにしていけたらいいなと考えているところです。ジェンダー平等債は、初夏の頃に発行を予定しておりますし、このプランについてはもう既に策定し、皆様のところにこれから5年間のプランとしてお届けできるようになっていますので、具体の取組が様々進むよう一緒に努力していきたいと思います。今回、これまで踏み込めなかった男女間の賃金格差というところにも目を向けて、なぜ女性は男性に比べて生涯賃金が低くなってしまっているのか、もうこれは容易に想像がつくと思いますが、様々なライフイベント等で、職場を離脱したり、辞めたり、休んだりということが男性よりも女性の方が多く、昇進が男性よりも遅れたり、賃金が少し下がったり、このことに伴う喜びや楽しみもある一方で、本当にそれだけでいいのか、こういう視点を持って今回プランをつくりました。ぜひ具体的な取組、改善が図れるように努力をしたいと思います。

[時事通信社]

今、お話の中にあった点と重なるのですが、予算発表の時には、具体的にはこの目標で、令和12年までに三ツ星企業、先ほどの企業認証制度については30社で、二ツ星企業は300社、合わせても、その男性の育児休業取得率については、令和12年度までに女性と同等程度という目標を掲げられていて、これらの目標も今回のパートナーしがプランの中にも入っているかと思います。改めて、これらの目標に向けて取組を進められていく方向性をどう考えられているのかというところの考えをお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】

万博の時にも様々な発信されましたし、私もいろいろなところに出かける機会が多いので、またお話しすることも多いのですが、やはりこのジェンダー平等というのは全ての基礎、こういった人権思想で地域運営がされているのか、企業経営がされているのかというのは、全ての基礎になる。もしかすると観光などもそうなのかもしれません。そういう視点で、このプランを捉え、様々なところに波及させていく必要があると思っていますが、先ほどの女性の管理職割合を上げるというのもそうなのかもしれませんが、今まで長い歴史の中で、固定的な性別役割分担意識が入っていますので、そういったものを全て一気に変えるというのはなかなかできない状況がありますが、先ほどおっしゃったような、企業の中でそういうことを応援する企業を増やしていく取組、もしくは女性も男性も家事を分担するような育休取得を増やしていく取組、こういうものをやることで、市場の中で選ばれ、世界から選ばれるような、最低限の基礎ではあるのですけれども、それができていなかった状態から、よりできている地域や企業になることで、選ばれる地域になる前提を整えていきたいと思っています。それが、やはり、ひいては地方創生に繋がる、地域未来という様々な投資を生むことにも繋がる、滋賀の企業と組みたい、滋賀に行きたいということにも繋がるのではないかと思っています。私が言っているだけで、もしくは行政がプランをつくっただけで叶うとは思っていませんが、粘り強くプランのその内容や思いを皆さんに訴え、共感の輪を広げていきたいと思っています。

 

[京都新聞]

自民党、滋賀県連の県議団が中心になって、三日月知事の県政の検証をまとめられたものの中に、今回三日月知事が4期目にチャレンジされるにあたって、自民党として支援できるか疑問という表現が総括の一部に登場するんですけれども、自民党から支援できるか疑問と言われていることに対して、どう受け止めていらっしゃるか教えてください。

【知事】

そうですね。応援していただく方は少ないより多い方がいい。ましてや、政権の中枢を長く担われる自民党。その県議会の最大会派、自民党会派の皆さんがそういう評価をされているとすれば、私の至らなさゆえではないかなと思っていますが、これまでもそういった御指摘や御評価を発奮材料にしてきたようなところもありますので。かつ、そういう文字面で出ていることと、実際、個々の県議会議員の方々やいろいろな団体の方々と日々やっていることとはまた違う面もありますので、全てを悲観したり、なにかダメージを受けているということよりは、むしろそれをどう見返していくのかなということに今燃えている状態です。

[京都新聞]

率直な質問として、自民党に支援を望まれるのか、いやいや、疑問と書かれているので結構ですというようなお立場なのか、今どのようなスタンスでおられますか。

【知事】

私は常々いろいろな対話、全ての方と密にということまでは至っていないのかもしれませんが、4期目挑戦させていただく決意はもうすでに表明しておりますし、できるだけ多くの方に御理解、御支援いただけたらありがたいな、心強いな、これは後の県政を進める意味においても重要だと思っていますので、そういった環境が整うよう心を砕いているつもりです。ただ、これまでの選挙も政党の推薦というのは受けずに、あらゆる政党・団体と等距離でみんなでつくる県政ということで、選挙活動も実施してきましたので、この方針は変えるつもりはありませんが、そういう厳しい御評価を現時点いただいている県議会最大会派のそういった方々にもできる限り御理解、御支援、そして共に創る共創ができるように努めてまいりたいと思っています。

[京都新聞]

物足りないという県政の評価も一部出てきますが、知事は自分のやってきたことを物足りないと感じているのか、そのあたり、どんなふうに考えていらっしゃいますか。

【知事】

まあ、三日月ですから。ずっと三日月で満月になれないと。いつも満ち足りず物足りないというのが私なのかもしれません。かつ、県政もそう、知事もそう、その政治や政策の評価というのは、いつも100点満点というのはなかなか難しいと思っていますので、やれたことはやれた、良かったことは良かったということで総括し、足りないところをこれからどうやって補い、より高めていくのか。高めていくためには、やはり多くの皆さんの力が必要ですし、そういった方向性に向けて、じゃあ一緒にやろうという環境をつくる、その中枢に知事がいる、候補者がいるというのはとても重要なことだと思っています。それ以上でもそれ以下でもないですね。

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