令和8年2月17日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
県政経営会議の後に取材していただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、大阪・関西万博と国スポ・障スポのレガシー創出推進本部の会議を実施しました。一定この間の取組を総括いたしまして、今年度でこの本部を解散いたしますので、そのレガシーをこれからも大切に残し、繋いでいこうという確認をしたところでございます。おかげさまで、万博も国スポ・障スポも無事に、そして多くの方に御来訪、御来場いただくイベントとなりました。言い出したらきりがないのですが、子どもたちから大人もシニア世代も多くが関わり、例えば、ボランティア等で御参加いただき、また、企業等の皆さんも、ボランティア、アスリートの雇用、御寄附等で御協力いただきました。滋賀の魅力を最大限発信することができた機会でもございましたし、水の繋がりというものも感じることができました。観光、広域周遊等に繋げていきたいと思いますし、最新・最先端のテクノロジーの活用、また世界の国々等との繋がりをこれからも活かしていく、スポーツの力で「健康しが」をつくる、そういう取組に進化させていきたいと思います。この間、関わっていただいた方、また御協力いただいた方に心から感謝申し上げたいと思います。
また、琵琶湖の全層循環を先週末に確認することができました。琵琶湖の深呼吸とも言われる、底層に酸素が行き渡るこの活動が今年も確認できたということに安堵しております。2年連続で確認できなかった時期もございまして心配しておりましたし、近年は気候変動、水温上昇の影響とみられるアユの不漁等も起きていますので、引き続きこの琵琶湖の健康状態、重大な関心を持って注視、また調査、研究していきたいと思います。
資料配布もさせていただいておりますが、昨年8月にオープンした「しがモック」。既に1月末現在で2万5000人を超える方に御来場いただいている大変好評な施設でございますが、この施設にこの度、滋賀県立大学の学生団体「多賀木匠塾」の皆さんに制作していただいた、大型遊具としても使える救護室兼カームダウンスペース「どんぐりん」を今週末21日に設置することになりました。この「どんぐりん」は、どんぐりが森の中で居場所を見つけるように、遊ぶこと、休むこと、ただその場にいること、この小屋が様々な思いを持つ人の居場所になるということをコンセプトに、滋賀県立大学の学生の皆さんがデザインをしてくれたものでございます。最終の組み立て作業を現地、この「しがモック」で実施していただくということでございますので、取材等をいただければと思います。
それでは資料に基づいて、今日は2点申し上げます。いずれも文化財に関わることでございます。
1つ目は、今工事中の新しい琵琶湖文化館竣工1年前イベント建設現場公開デーを3月7日に実施いたしますという御案内でございます。令和9年12月開館を目指して整備、工事をさせていただいております新しい琵琶湖文化館は、来年の3月に竣工、工事を終える予定をしております。竣工の1年前となる節目に、多くの方にこの文化館への注目、期待を高めていただくため、建設現場公開デーを開催させていただきます。この日は、大津港でびわ湖開きを開催していただく日でございますので、相乗効果も狙っていければと思います。イベントでは、普段は工事関係者しか入れない建設現場内を御見学いただきます。タブレット端末を用いたMR体験を通じて、竣工後の完成イメージをリアルに体感していただくこともできます。免震体験車に乗車していただくことで、新しい琵琶湖文化館が採用しております免震技術の御体感イベントもあるということでございます。びわ湖開きは今回が第71回となるそうでございますが、こちらを主催していただきますびわ湖大津観光協会とも連携した学芸員によるワークショップも実施予定でございます。今日午後11時まで御支援を呼びかけておりますこの文化館の収蔵庫整備のためのクラウドファンディングにつきましては、既に目標額の2倍を超える御支援を賜っているところでございます。多くの御支援をいただいていることに感謝いたしつつ、なおしばし時間がありますので、御厚志賜れれば幸いでございます。この貴重な文化財を大切に守り、そして次の時代に伝えていく、また生かしていく、そういう取組に繋げてまいりたいと思いますので、どうかこのイベントとともによろしくお願いいたします。
続きまして、こちらも文化財「幻の安土城」復元プロジェクトの一環として、「こんな話、二度と聞けないぞ」と織田信長公が語っているようなイベントを開催させていただきます。バチカン図書館の中国・極東部門の統括者でいらっしゃいますクララ・ユ・ドンさんをバチカンからお招きし、バチカンと日本・東アジア文化の歴史的交流をテーマに御講演いただき、パネルディスカッションを実施いたします。今回御来日いただくクララ・ユ・ドンさんは、ローマ教皇に安土山図屏風を献上した天正遣欧使節についても研究をなさっていらっしゃるということでございまして、安土山図屏風の行方を考えるヒントが得られるものと期待しております。今回、屏風を持ってきてくださるのか聞いたら、それは今回ないそうでございます。また、今回のセミナーは、国の内閣官房の支援を受けて実施しております万博国際交流プログラムの一環として実施いたしますが、引き続きバチカンとは、この御縁も大切に親密な交流を続けていければと考えております。ちなみに今回のことも、2023年に当時の大杉副知事が5月に、そして11月には当時の奥村議長がバチカンに訪問いただいて、万博の時に是非という御案内をいただいたことを機に生まれた交流でございまして、今回もこういったことが実現することを大変喜んでおります。セミナーの開催は3月3日火曜日14時から、会場はコラボしが21の会議室。定員は60名で事前申込制、先着順、たった60人しか入れないということです。あっという間に60人いっぱいになるかもしれませんので、どのようにカバー、そしてフォローするのか、Webで御覧いただくようなことも含めて考える必要があるのではないかということを投げかけているところでございますので、何か改善できましたら、また御案内させていただきます。いずれにいたしましても、大変注目の高い、興味深いセミナーでございますので、よろしく御参加お願いをいたします。
[びわ湖放送]
発表にありました、新・琵琶湖文化館のことでお尋ねさせていただきます。今回、竣工1年前イベントということで、建設現場公開で、非常に家族連れといいますか、お子さんも非常に楽しみなイベントなのかなと想像します。草津には琵琶湖博物館があり、そこでも結構小学校の時から皆さん勉強したりとかありますけども、知事としてはこの新・琵琶湖文化館は子どもたちにとってどういう場所になってほしいと思っておられるか、聞かせていただけますか。
【知事】
琵琶湖文化館は休館して長くなりました。たまに「地域連携企画展」として収蔵品が出張して、いろいろな文化財の展示をお楽しみもいただいていますが、文化財というのは滋賀の宝、それぞれの地域の宝でございますので、その宝を見たり、学んだりする大切な施設として開館し、お楽しみいただければと思っております。また、大津港に整備するということですので、私たちの湖国・滋賀の歴史、文化は、まさにこの湖、川、こういった水とのつながりで生まれ、育まれてきたものが多くございます。そういった場所を現に船に乗って行っていただくとか、近いところで御体感いただくとか、そういったことも楽しみの一つではないかなと思っております。また、京阪電車・浜大津駅近く、JR大津駅最寄りの場所でもありますので、県外からお楽しみいただく、来ていただくということも可能性として大いにあるんじゃないかなと思っていますので、そういう場所として皆さんに愛される施設をつくっていきたいと思います。何より無事、安全に工事を完遂することを今、事業者の皆さんも頑張っていただいておりますが、今しか見られないこの工事現場。1年後、1年半後、2年後の今頃はこういうものができているんだということを感じていただけるようなイベントになればいいなと思います。
[びわ湖放送]
観光地としては、知事としてもすごく期待している部分が当然あるということですか。
【知事】
観光というのはやはり光を見るということですので、もちろん癒し、楽しみもあると思いますが、その土地の文化、文化財、歴史を学ぶということは、大きな楽しみの一つだと思います。文化財そのものを御覧いただいたり、そのゆかりを聞くこと、触れることで学んでいただいたりということは、観光の楽しみを深めたり広げたりする、重要なコンテンツだと思っていますので、そういう意味でもしっかりとつくり、また皆さんに発信をしていきたいなと思っています。
[びわ湖放送]
今日から保護司殺害事件の裁判が大津地裁で始まるということで、昨日、知事も議会の予算のお話の中で、滋賀KANAMEプロジェクトの話も出されたと思うのですが、滋賀KANAMEプロジェクトについても非常に滋賀県にとっては大きな、亡くなられた新庄さんの思いがつながるといいますか、あるものだと思います。この裁判が始まるにあたりまして、知事としてどのように今思われていることがあるかとか、どうなってもらいたいとか、そういう何か思いがあれば聞かせてください。
【知事】
まず、2024年5月にお亡くなりになった新庄さんは、この再犯防止・更生保護の取組を献身的・中心的に担っていただいていた方ですので、改めて、深い悲しみとともに哀悼の気持ちを捧げたいと思います。その事件に関する司法手続きが始まるということですので、その手続きの中で事実が解明され、適切な量刑等が決定されることを期待したいと思います。そういう中でも、もしかしたら明らかになるのかもしれませんが、こういった更生保護・再犯防止に関わる方々の様々な悩みや課題も社会的に共有をして、まさに新庄さんがつくっていただいていた滋賀KANAMEプロジェクト、いろいろな人たちがつながって、力を合わせて、一人一人の困りごとや悩みごと、犯罪に至ってしまういろいろな原因を取り除いていくような取組を、滋賀県としても、引き続き、さらに強力に進めていきたいなと思っています。先般も、日本財団さんが応援していただく職親プロジェクトの滋賀支部が立ち上がりました。私も参加させていただいて、目片議長も御参加し、ともに頑張ろうというメッセージを出しましたし、滋賀の更生保護女性会の組織率は、全国でも5番目、人口に占める更生保護女性会員の数というのが非常に多い。したがって、みんなで見守ろうというこの素地は一定ありますので、ただ、残念なことに、再犯者の割合が44.7%ということで、およそ2人に1人が再び犯罪を犯してしまわれている。当然、加害者がいれば被害者もいるということですので、こういったことを少なくしていく、なくしていくという取組をみんなで力を合わせてやっていきたいと思います。そういったことを確認し合うような道程、過程になればいいなと思います。
[日本経済新聞]
先週、大津市も予算案を発表して、その中で宿泊税を検討すると。検討というか、市長は2028年3月には導入する想定だと言っているので、どっちかというとやるという方向だと思います。宿泊税は結構いろいろな自治体でブームになってきて、導入しています。大概は観光客がたくさん来て、いわゆる観光公害が起きているところで、観光客の流入を抑制しようという意図なんですけれども、大津市の場合は、まだそういった状況ではないというのは市長も認めていて、観光業者から話を聞いても、観光客が減る要因にもなり、リスクもあるということは言っています。今、知事のお話を聞いていて、文化館に対する思いも聞いて、観光を盛り上げようという方向だと思います。それで1つは大津市から、こういった宿泊税を導入したいんだという相談を事前に受けていたかどうか。それから、率直に言って、この基礎自治体の中で1番大きいところが宿泊税を導入しようということが、知事の観光政策に対してプラスになるのかマイナスになるのか、このあたりをちょっとお聞かせ願えますか。
【知事】
まず、事前に私自身がこのことについて、公表に向けての相談を受けていたかというと、これは受けていません。しかし、大津市さんの自治の一環として、また観光振興や、そのための環境整備を目的として、御検討されているのではないかと推察いたしますので、そういう取組というのは、御検討に値する大切な取組ではないかなと思います。また、どういうレベルで、ボリュームで課税されるのか、どなたを対象に、いつからいつまでということもまだ定かではありませんので、そういった具体の内容によってどういう影響が出るのかというのを大津市さんがお考えになること。当然、事業者の方や、これまで先進事例があるとすればそういうものも参考にされながら御検討されるものと思います。当然、市としても観光というのは大変重要な産業だと考えられていると思うので、そういうものがマイナスになるような設定というのはされないと思いますし、大津市さんと滋賀県とが連携して観光を盛り上げようという流れは今までもやっていますし、このビッグチャンス、好機を迎えるときに、よりその取組を強化しようということは大事なテーマだと思うので、今後もより密に意見交換し、連携していきたいと思います。
[日本経済新聞]
大津市と意見を交換して、密にやりたいと。今おっしゃったとおりだと思うんですけれども、今回の琵琶湖文化館ついては、単なる文化施設ではなくて、観光の新しい軸、ここで滋賀のいろいろな文化について学んでもらって、その現場に行ってもらうと。それに船で行ってもらうとか、さっきおっしゃっていました。だから、それはきっと新しい航路をつくっていくとか、それは民間、それからきっと大津港が拠点になるので、あの辺りは県が持っている施設も多いですけれども、大津市とも連携しなければならない。大津市との連携、これまでもこれからもやっていかなきゃならないということかもしれませんが、少し足りないかなという気がします。そうでもないでしょうか。
【知事】
大津市さんがどう思っていらっしゃるかどうかは分かりませんが、私どもとしては決してそうは思っていません。様々な連携をやっているのではないかなと思います。まさにこのびわ湖開きもそうです。花火大会もそうです。コンベンションストリートという、あの辺り一帯を港から公園、宿泊施設、大きなコンベンションを呼び込めるMICEとして評価される地域に仕立て上げていこうという取組も一緒になって進めているところですし、「光る君へ」、そして様々な文学を活かした取組、バリアフリーの取組、こういったことなども連携してやっているつもりですので、いよいよ来年度から好機を迎える観光ビッグイヤーズに向けても、大津市さんとさらに連携をしていきたいと思います。
[京都新聞]
中道改革連合について、衆院選が始まる前に新たな政党ができたという際、知事はこの会見の場で、中道について衆院選の中でどういう支持を集めるかというのは注目したいというふうにおっしゃっていました。結果として、なかなか厳しい結果になったということの受け止めと、新代表が小川代表になって、今では数は少なく減りましたが野党第一党ということになるので、新代表にどういうことを期待されるのか、お考えを教えてください。
【知事】
年明けの急な解散ということもあり、それぞれの政党の問題意識や強い危機感から、右でも左でもなく生活者に軸を置く、新しい政党「中道改革連合」というのを立ち上げようということだったと思います。しかし、立ち上げが衆院選の直前であったり、浸透しなかったり、高市総理のメッセージの強烈な印象、インパクトがあった、それに打ち勝てなかったということから、大きく議席を減らしてしまうという結果になったのだと思いますが、比例票で1000万余の御支持があったことをどのように受け止めていらっしゃるのかということとか、選挙期間中にお聞きになったことなどを今後総括、検証されるでしょうから、そういうことの中に何か今後の道筋、光が見えてくるのかもしれないと思って見ています。小川代表については、私も大変親しくしている、尊敬する同世代の政治家ですので、とても熱い、熱いというのは、(小川代表の人柄が)熱いというだけではなくて、人にも厚く、非常に心根のある方だと思いますので、いろいろなメッセージの発し方を見て、皆さんもお感じになると思います。今後、この危機を打開し、御本人もおっしゃっていますが、火中の栗を拾うんだという決意が伝播し、支持を集められるよう期待もしたいなと思っています。どんなことを期待するかということについて言えば、大きな政党が強くなればなるほど、そのことだけでは十分反映されない声というものを拾って、唯一の立法機関、国権の最高機関に届けるという作業がより重要になってくると思いますので、そういう論戦を期待もしたいし、注目をしているところです。
[京都新聞]
昨日、夏の任期満了を迎える県知事選への立候補を表明されたということですが、昨日から今日にかけて、知事のもとにどんな声が寄せられていますでしょうか。
【知事】
報道を受けて、こういうものを目にしました、聞きました、頑張ってくださいとか、いよいよですねとか。それを機に、こういう政策、ああいう政策、もしくはこういうつくり方、あんな取組、すでにいろいろな声も寄せられているところですので、非常に重要な期間をこれから過ごすことになるという実感が湧いています。
[京都新聞]
何か意外な声といったものはありましたでしょうか。
【知事】
あまり私自身が意外だなと思う声はないですが、昨日、議会が始まったばかりで、明後日に代表質問もあり、本格的な論戦が始まりますので、それぞれ重要な課題に対して、御提言なり御質問を聞いて、自ずと選挙、改善期に向かうにあたっての方向性というのが出てくることもあるのかなと思っています。
[毎日新聞]
全層循環について、環境との関わりが大事な現象と言われていますが、そのあたり今回の結果はどうでしょうか。
【知事】
水位もそうですが、やはり生き物にとって酸素が琵琶湖の中に行き渡るというこの作業は毎年注目していますので、年が明けるといつだろう、大丈夫かな、起こるかなということをいつも心配していますが、今年は確認できたということなので安堵しています。雪も降り、雪解け、水の流れ、重さ等でぐるっと回る。そういう作業が今年も起こったんだなという実感です。ただ、それ以降、暖かくなりすぎて、また夏が暑すぎて、表層が温められ、河川の水も十分冷えないということになれば、どうなるのかなという心配はつきませんが、いつも申し上げているように、この琵琶湖を窓に地球環境を見るという視点、視座。琵琶湖を鏡に私たちの暮らしを改めていくという行動、姿勢。これを大事にしていきたいと思います。
[毎日新聞]
知事にとっての万博のレガシーは何ですか。
【知事】
それはたくさんあります。私はプライベートでは1回、そして公務としては10数回行かせていただきましたし、万博に関わる子どもの招待、また様々な企業のマッチング、そういった事業等々をみんなでつくり、手がけてきたということもありますが、一つは広域周遊、観光の可能性です。これはまだまだこれから発現させていかなければいけないということと、滋賀県ブースの人気等々を見ても、やはりこの滋賀の輝き、自然、四季、歴史というものに対する自信を改めて持つことができたということでありますとか、水のつながりを高校生やいろいろな人たちと一緒に万博で表現しました。やはり、命の輝きの土台となる水や自然の価値というものを再認識、もしくは発信することができたというイベントだったように思いますので、そこは大事にしていきたいと思います。
[毎日新聞]
面白かったなとか、楽しかったなとか、そういう印象はどう残りましたか。
【知事】
私はたまたま、連れ合いと娘の3人で行きましたので、そういう純粋な楽しさもありました。ただ暑い時期でしたので、暑かったなということとか、人も多かったので並びましたし、並ぶのが苦手な私が1時間も並んでパビリオンに入って、ようやったなとは思いました。それぐらい見てみたい、行ってみたい、楽しんでみたいという誘引力のあるコンテンツも多々あったのではないかなと思います。
[日本経済新聞]
衆院選について、沖縄には4選挙区あり、かなり久しぶりに全選挙区で自民党の候補者が当選しました。玉城知事を支援するオール沖縄という団体の候補者が必ず一議席は取っていましたが、全選挙区で負けてしまい、かなり自民党というか、保守派と言われる人たちが勢いづいています。今年の秋に沖縄県知事選があるのですが、玉城知事に対して、もう自民党系が対抗馬を擁立すると言っており、率直に言って、玉城知事、それからオール沖縄はかなり逆風にさらされています。先日、滋賀県と沖縄県で協定を結んで、これは滋賀県と沖縄県という県同士だけではなくて、それぞれの知事の個人的なつながりもベースにあったとは思いますが、一方の玉城知事の足元が揺らいでいる。こういった中で、この協定で決められたいろいろなイベントだとか、実行していくに当たって影響はあるのかどうか。このあたり、感想レベルでしょうけれども、知事に伺います。
【知事】
まず、沖縄県との協定は、私、玉城知事を含めて、誰が知事になったとしても、県と県の協定ですので、平和を希求する、またそういったものを次世代につないでいく、大切な学びを深めていくという取組に進化、昇華させていきたいと思っています。沖縄の政治、選挙のつまびらかな状況というのは、私は十分把握していませんが、沖縄には沖縄の歴史があって、沖縄には沖縄の争点、事情等もあるでしょうから、そういうものが時々の選挙で、反映されることもあるのではないのかなと思っています。今回の議席の結果だけをもって、何かが決まる、変わるということではないこともあるんじゃないかなと思っています。
[NHK]
まだデータでは出てないのですが、京都を見ると中国人観光客がものすごく減っています。去年は過去最高を更新したということでしたけれども、減っている起点というのが政治にあったと思います。こういうふうに、政治に左右される観光という部分がどうしても今回出てしまっているのかなと思います。その中で、観光に期待する施策というのが各自治体であったり、県であったりというところも多くなってきていますけれども、この状況をどう捉えていらっしゃいますでしょうか。
【知事】
まず、観光というのは平和産業だと思いますので、「平和なくして観光なし」と。そして、せっかく来ていただいた方、行く方々が無事安全にその行程、観光を楽しまれるということが重要ですので、その環境整備のために努力をしたいです。また、各国別、地域別の観光入り込みがどうなっているのかというのは、何も京都だけではなくて、滋賀にとってもそれは重要なデータですので、直近のデータは私もまだ把握しておりませんので、どういう動きになっているのかというのは、注意深く見て、今、いろいろなターゲットを定めてPR、プロモーションもやっていますので、そういったことに生かしていきたいと思います。お尋ねのあった中国からの観光ということについて申し上げれば、確かに政治の事情で減っていることもあるのかもしれませんが、一国一地域だけに依存しすぎない観光のあり方というのも、ある意味では重要なのかもしれませんし、私たちは私たちなりに、今減っている状況でも次の観光の入り込みを狙って、湖南省と滋賀のつながりを生かしたプロモーションを様々仕掛けて、現に中国からもそういった観光事業者が一部に来られて、こういう時だからこそ巡っていけるようなツアー造成に向けたいろいろな調整も今すでに始めていますので、そういう仕掛けをこれからも大事にしていきたいと思っています。
[NHK]
「平和なくして観光なし」ということですけれども、考えようによっては、この政治的な事情によって観光がなくなっていることが、「観光なくして平和なし」とも言えるのかなと思ったのですが、そのあたりいかがですか。
【知事】
おっしゃる通りで、観光は相互理解につながります。それぞれの国、地域に住んでいる人との交流、相互理解につながると思いますので、そういうものがピースビルディング、平和構築につながるという面もあると思います。感情、政治、時々いろいろありますけれども、そういうものに左右されない根強い観光、人と人との関係、こういうものをつくるために、紡ぐために、私たちはできる努力を重ねていきたいと思います。