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知事定例記者会見(2025年9月11日)

令和7年9月11日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

 こんにちは。今日は時間を変更してということになりますので、よろしくお願いいたします。お手元に謹話も配っておりますが、愛子内親王殿下が、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ、国スポの開催期間中、10月5日から6日まで2日間、お越しになられます。本県への御来県は初めてということです。スポーツクライミング、ハンドボールなどの競技を御覧いただくとともに、琵琶湖博物館、安土城考古博物館などを御覧いただく予定でございます。初めてということですので、いろいろな御印象に残るようにお迎えをしていきたいと思います。

会見の様子

 わたSHIGA輝く国スポ・障スポ、会期前競技が始まっております。滋賀県選手団の活躍も続いているということでございます。9日にはトランポリン男子、宮野選手が今大会滋賀県勢初の優勝第1号になられました。今日午前中、水球女子の3位決定戦、滋賀県チームは惜敗13対14の1点差ということだったそうでございますが4位と。でも4位もすごい成績だなと思っています。明日12日には体操競技が始まりまして、明日は少年の予選などが行われるそうでございますが、谷川航選手などの注目選手が御来県、演技されるということですし、13日土曜日には競泳や飛び込み、注目の県代表選手も活躍される、そういった種目も行われるということでございます。総合開会式まではあと17日。彦根駅前、お城通りを歩行者天国として、多くのお客様にゆっくりと歩いていただける、そういう環境も整えてまいりますので、準備をしっかり行っていきたいと思います。

 またもう1点、この大きな大会を間近に控えておりますので、感染症、食中毒、熱中症への対策についても準備をしているところでございます。今、少し新型コロナウイルス感染症も増加傾向が見られるということだそうでございます。毎週行っております感染症のサーベイランスを少し強化して、実施いたします。加えて、食中毒、熱中症の情報についても、皆様方に広報していくことといたします。毎日、集められる情報に評価を加え、皆様方にお届けし、早期の探知、早期の対応、また場合によっては様々な運営等への反映含め、安全な大会になるよう努めてまいりたいと思います。

 それでは資料に基づきまして、今日は2点御案内をさせていただきます。まず1点目は、これもわたSHIGA輝く国スポ・障スポに関連した情報で、以前から申し上げておりました日本版ライドシェアの実証運行についてでございます。この大会、多くの方が全国から御来県されるということで、この機会を捉えて、タクシー事業者の皆様とも連携をいたしました日本版ライドシェアの試行運行を行いまして、おもてなしの向上、今後の地域交通の充実に向けた可能性も検証したいと考えております。日本版ライドシェアということでは県内では2例目、イベント開催時に合わせてやるのは県内で初めということになります。市町の意向を踏まえまして、今回は栗東市、甲賀市、日野町および愛荘町におきまして一般観覧者の駅から競技会場への移動、飲食店、観光地への移動といったタクシー需要を補完するため、9月28日から10月27日の間、各市町での競技日程に合わせて実施いたします。当然、乗られるところはその場所から、他の市町域に行かれることも可能になるということでございます。運行は、記載のとおり、近江タクシー株式会社、滋賀第一交通株式会社、株式会社帝産タクシー滋賀、そして滋賀タクシー株式会社の4社の予定ということでございます。これらの地域は、タクシーの配車が少なかったり、駅と会場が離れていたりするということもございますので、このライドシェアで既存のタクシーを補って、スムーズに御移動いただけるようにするということで、公共交通での御来場を促し、サポートし、国スポ・障スポ大会をより楽しんでいただければと考えております。今回試行ということもございますので、場合によっては2種免を取られるその試行、練習という意味合いも、もしかしたら事業者の中にはあるのかもしれません。県全域にわたりますこういった大規模イベントで、ライドシェアという新たな移動の実証を県が市町と一緒に事業者と協力しながら行うことで、きっかけづくり、ノウハウ蓄積、そういったことにつながり、もって地域交通の充実になればと考えているところでございますので、御利用状況等を注視していきたいと存じます。

 2点目、県営の2つの公園で、スケートボード場がオープンしますという御案内でございます。大津市真野の春日山公園および長浜市早崎町の奥びわスポーツの森で、県営公園では初となりますスケートボード場がオープンいたします。このスケートボードにつきましては、東京・パリオリンピックの2大会連続で金メダルを獲得された堀米選手をはじめ、日本人選手の世界的な活躍により人気が高まっております。私もいろいろなアスリート、この種目の競技を見て、ハラハラ・ドキドキ感動を共有させていただいたということもございます。滋賀県でも国スポ・障スポの開催に合わせて、本格的に楽しめる場所の整備に取り組んでまいりました。9月15日に春日山公園でスケートボード場がオープンします。10月19日には奥びわスポーツの森にもスケートボード場が、一部エリアを除くということでございますが、オープンをいたします。それぞれの完成記念式典では、地元スケーターの皆さんによるデモ走行なども実施する予定です。写真でも一部、大小様々なセクションと呼ばれる構造物が配置されているということで、初級者から上級者、子どもから大人まで幅広く、無料で楽しんでいただけるということでございます。この2つの公園はともに元プロスケーターの滋賀県職員が設計から工事までを監修いたしました。皆さんの右ドアの近くにいる彼が県の職員です。元プロスケーターの、今、県の職員の宮元が監修をさせていただきました。今回のスケートボード場のオープンをきっかけに、県内でのアーバンスポーツの普及、振興が進みますとともに、県内から世界を目指すスポーツ選手が育成されたら嬉しいなと思っているところでございます。私からは以上でございます。

[朝日新聞]

 ライドシェアについて、運行自体は各タクシー会社になっていますが、実際のドライバーは一般の人になるのでしょうか。

【知事】

 一般の方も、運転を担っていただくことになると聞いております。

[朝日新聞]

 一般の人もということは、主体は一般の人ではなくて、運転手なのでしょうか。普通は一般の人を募集していくものでは。

【知事】

 今回期間が限られていますので、それぞれの会社様の内勤の方や、いずれドライバーになりたい、ドライバーを目指すという新人ドライバーの運行が中心になるのではないかと思っております。

[朝日新聞]

 各タクシー会社が一般ドライバーを募集する可能性はあるということでしょうか。

【知事】

 それは会社様の都合によると思います。既存の車両もしくは運転手さんがどれぐらいいらっしゃるのか、それぞれの社様は、今回ライドシェアで取り込まれる地域以外にも運行エリア、営業エリアをお持ちですので、その中でどれぐらいドライバーさんが動かれるのか。またこの当該市町でどれぐらい足りなくなるのかということもあると思いますので、そのあたりのことを勘案されて募集をされたり、またこういった分野に配属されたりということもあるのではないかと思います。

[朝日新聞]

 募集したとすると、運転者の犯罪防止とかいうことで、ドライバーの質ということが言われますが、その辺り県は管理などされますでしょうか。

【知事】

 そういったこともありますので、運行事業者をこういったタクシー会社様にお願いをしているということでございます。そういう関わりの中で、役割分担、責任分担をしていきたいと考えております。

[朝日新聞]

 石破政権について、結局石破政権は地方に何をもたらしたのかということを検証したいと思っております。昨年10月に石破内閣が発足した際に、石破首相は防災、地方創生、農林水産業の振興をはじめ、地方の諸問題に精通しており、新政権には地方の声に耳を傾け、謙虚な姿勢と信頼できる政治による政策立案と着実な実行を望むというコメントを知事が出しておられます。特に地方創生について、石破氏は元地方創生大臣だったので、何をしてくれるのかこちらも期待したのですが、交付金出しているのは承知しておりますが、その辺どう評価されているのか、聞かせていただけないでしょうか。

【知事】

 総裁、また総理として一年間だけで全て事を成し遂げる、果たし得るということは難しいのかもしれませんが、今もお尋ねの中にありましたように、初代の地方創生担当大臣を務められ、今回、この難局、一年間総理を務められました。今御紹介いただいた交付金の使途拡大ということで、地方創生2.0という、こういう構想の中、様々な取り組みを進めてきていただいたと思っています。例えば、人口減少を正面から受け止めた上での適応策、また、異なる分野、領域に属する要素同士を組み合わせる新結合という考え方を持って、例えば広域リージョン連携という、滋賀県も所属し、現在、連合長を務めております関西広域連合も対象となる、府県域を超えた様々な施策も打ち出しをされておられます。まだどこに、どのようにというのは決まっていませんが、防災庁の構想なども、これは地方にとっても大変重要なテーマではないかと思います。その意味で、この時期、重要な一歩を踏み記していただいたのではないかということを考えておりますので、明日も官邸で対話させていただきますが、こういった流れが止まり、変わることがないように、次の政権に期待もしていきたいというふうに思います。

[時事通信]

 ライドシェアについて伺います。実際にタクシーの供給量が大会開催中に不足する可能性があるというふうにこちらの資料でも指摘がありますが、例えば関西万博の中でもどれぐらい1日に月に不足するかという試算を大会前に取られていたということなんですが、現段階で滋賀県として、この国スポ開催中にどれぐらいタクシーが不足するのか、もし試算されてましたら教えていただけますでしょうか。

【知事】

 今、手元にどれぐらい不足するのかというのは資料がありませんのでわかりません。実際のところはそんなに不足していないのかもしれません。事業者の皆さんは、自分たちの持っている車両とドライバーで、なんとか運行は可能ではないかという御認識をお持ちのところも多いと聞いております。ただ、いつもよりも需要が増えるであろう場所、目的地、出発地によってはそういうニーズもあるだろうということで、この機会いろいろな試行をしようという方針のもとで、それならばということで御理解をいただいて、御協力いただく取組です。現時点でどれぐらい不足するかというデータを持ち合わせていないということと、今回まずやってみて、どれぐらい動くのか、動かないのか、そういうものをよく確かめていきたいなと思います。ただ、ドライバーを雇用したい、育成したいけれどもなかなか集まらないという事情は特に地方部において、タクシーだけではなくてバスを含め深刻だと聞いていますので、そういったことにつながるような取組になればということや、ついついこういった公共交通が薄い場所はマイカーで、車で行こうということが第一選択肢として考えられまずが、こういった乗り物、機会があるのであれば使ってみようということにつながるといいなと思っております。

[時事通信]

 愛知県の豊明市議会で、先月、全市民を対象にスマートフォンの使用を1日2時間までに制限する目安にするという条例案が提出されました。特に子どもの睡眠時間を確保するために、18歳未満については、小学生以下で午後9時まで、中学生から午後10時までという目安を出しました。まずは、条例案提出をめぐるこの動きについての知事はどのように見ていらっしゃいますか。

【知事】

 1つの重要な試みだと思います。以前にはなかったもので、そしてそれを使うことで長い時間を要してしまうものがあるとするならば、時間の使い方として変えてみてはどうですかという投げかけだと思いますので、私は重要な試みではないかなと見ています。

[時事通信]

 令和6年度に実施した調査では特に滋賀県では、テレビゲームやSNS、動画視聴の利用時間が全国に比べて小学校6年生と中学校3年生については、長い傾向があるというふうに調査の結果が出ておりますが、その点において、特に子どもたちのスマホとの付き合い方について、知事としてはどのような対応が今後必要になってくるのか、お考えがありましたらお願いいたします。

【知事】

 これはまだまだ悩みの域を超えていません。確かに私たちが子どもとして育った時代には当然そういうものはありませんでしたし、私たちが子どもを育てた時代にも、そういったツールというのはまだまだ少なかったけれども、今の小さい子どもたちを育てる中で、ぐずったとき、泣いたとき、暇なとき、スマホを見ていなさいっていうことが多い中で、もうネイティブで、生まれときからスマホがあるという状況下で、そのことがどういう影響をもたらしているのか。今、御紹介いただいた小6と中3というのは、学力テストに合わせてやった学習状況調査の一環で行われた調査、また都道府県間比較をされた結果だと思いますけれども、こういったものがどういう影響をもたらしているのかということについては、例えば正答率との相関を見てみるとか、少し時系列で並べ、比べて分析してみるとか、そういう中でどういう影響が出ているのかというのを見ていきたいと思っています。スマホだけではなく、ICTツール、テレビゲームなど、こういったものを少し広く捉えて、どういう影響や効果があるのかというのを見ていく視点が必要ではないかと思います。

[読売新聞]

 医療福祉拠点について、医療福祉拠点の建設予定地、県庁隣の建設予定地が、先ほど歩いていたら駐車場になるようです。タイムズパーキングとして利用されるようです。昨日議会で、来月にも再公募をされるという方針を示されましたが、開校時期が未だ見えていない、遅れるのは確実だということですが、実現可能性のある開校時期について今言えることはありますでしょうか。

【知事】

 まず、空いている土地、使っていない土地は、その場所の持っている特性を活かして有効活用するという視点で、駐車場等に活用するということであります。また、人材養成機能を公有地を活用して持たせて、大学等誘致して、その場所で人材を育成したいという方針は持ち続けていますので、再公募に向けて今、様々な調査をし、準備をしているところであります。昨日、答弁でも申し上げたように、いろいろなアンケート調査や法人のヒアリングを通じて、一定の可能性も見出せつつあるのではないかなという感触を持っていますが、なお条件を整えて、再公募に臨んでまいりたいと思います。当然、議会でも附帯決議で、令和9年4月供用開始堅守という、こういう決議をいただいて、このことは重く受け止めておりますが、昨年度出た結果をもって、このいただいた決議に基づく供用開始というのは、非常に難しい状況になっていると。もうほぼ不可能な状況になっていると。大変申し訳ないことですけども、そうなっているということでございますので、できるだけ早い時期の開設を目指して、この再公募の条件をつくっていきたいなというふうに思っています。

[読売新聞]

 建築資材の高騰であるとか、少子化が進んでいるであるとか、必ずしも有利な条件がないというか、不利な条件がある中での事業かと思います。私立大学にヒアリングをされて可能性はあると判断したということですが、知事は改めて今から看護系の大学というものをつくるということの実現可能性をどう見ておられるか、改めてお願いします。

【知事】

 おっしゃったとおり、大学の経営というのは、生徒数が減る中で、また競争が激化する中で、これは極めて厳しい状況だと思います。ただ一方で、この看護系の人材を養成していきたいというニーズは、県内にも養成所、四年制大学を含め、いくつかございますが、ここはより良い条件を整えて、必要となる人数、求められる人数が社会に輩出できるように、県としても頑張っていきたいと思っていますし、県庁の隣にある公有地を使って、こういった医療福祉の拠点センター機能と人材養成機能を持たせた、そういう活用をしたいという方針は、以前にも増して強く持っておりますので、そういうニーズと、そして厳しい状況というものの中で、なんとかその条件の中で頑張ってみようという法人様の手が上がるように、今この間やってきた、もう一回調査させてくれということでやらせていただいた調査に基づく条件を整えているところですので、不可能なことではないと思っています。

[読売新聞]

 国スポにどうやって県民の方々なり、関心を向けてもらうかということなのですが、会期前競技が始まって県勢も活躍をし始めており、という状況なんですが、一般県民の方に、普段スポーツに携わってないような方も含めて、どのように関心を持ってもらって、また競技会場に足を運んでもらうような試みというのを今現在どういうことを講じているのか、またこれから本大会がありますが、そこに向けてどのように取り組んでいくか教えてください。

【知事】

 現在、会期前協議が行われ、まだ全県でたくさんというほどでもないですけれども、例えば、それぞれの県のユニフォームを着た選手の皆さんが、街の中で、またバスで、ホテル等で、行き来、往来をされるという、こういう光景を目にするようになりました。また、報道機関等でも、その結果、そしてスケジュール、こういったものを告知していただくことになってきましたので、そういうものを見ながら見に行きたいな、頑張ってるね、どうなるんだろうという、こういう期待感は徐々に高まっているのではないかと思いますので、皆さんもお手元にお持ちかもしれませんけども、こういった、どこに行けばどういう競技がいつ見られるのかという、こういうものをできるだけ多くの方にお手に取っていただく、またはSNS等報道を通じて御案内をしながら、会場で応援していただけるように、観戦していただけるように、皆さんに情報を流していきたいなと思います。その際に、私が今強く申し上げていますのは、本県選手の出場も当然なんですけれども、オリンピックで活躍した、インターハイで注目されている、もしくはこういった特徴のある選手が来るというようなことを、ぜひみんなに知らせようじゃないかと、知らないことも多いので、ということなので、広報課長を中心に特命チームをつくってこの会期前の期間から、そして本番に向けて、できるだけ面白く、そして楽しめる情報提供するようにという、こういう指示を出させていただいたところであります。これから徐々に高めていけたらいいなというふうに思っています。

[読売新聞]

 愛子さまが初めて来県されるのですが、コメントというか謹話をつけていただいているのですけど、知事は、例えば初めてお越しになる愛子さまに滋賀県のどういうところを見てみたり感じたりしてほしいかみたいなところで言うと思いはありますか。

【知事】

 まだ私、直接お話ししたことはありません。どういった御表情でどういったことに御関心を示されるのかというのは、報道を通じてしかわかりませんので、まずは、もちろん礼儀を尽くしてではありますけれども、自然体で向き合って、どういう御印象をお持ちになられるのかというのを、お声としてお聞きできたらいいなと思っていますし、私たちが大事にしてきた歴史、また、暮らしや生活の中で思っていることなどを、直接お伝えをし、そしてまた愛子さまのお考えなんかもお聞きできたら嬉しいなと思っています。

[NHK]

 国スポもうすぐ本大会が始まるということで、今現在、知事個人として、例えば楽しみにしている選手だったり、あるいはこれを見てみたいなっていう競技があったりとか、そのあたり何かあれば教えていただきたいなと思います。

【知事】

 いや、全種目楽しみですし、注目選手たくさん来られるようですので、どの競技も見てみたいなと思っているんですけど、去年行って、佐賀で見て、案外楽しいな、現場で見るのハラハラするなと思ったのは、スポーツクライミングです。これは、今回、竜王町で開催されますけど、その登攀の状況を間近で見ることができ、息遣いや戦略などもドキドキしながら共有できるので、これは会場で一見の価値があるなと思っています。滋賀県からも注目の選手、ジャパンでも世界でも活躍する選手がチャレンジしてくれますので、こういったところはぜひ見てみたいな、見てもらいたいなと思います。あと水泳競技は今週末始まりますが、インフロニアアクアティックセンター、とても素晴らしい環境を用意していただいたということで、競技協会関係者の皆さんからも感謝され、多くの観客の皆さんが声援とともに、また大きなビジョンに成績なども表示され、お楽しみいただいていますので、木村敬一さんを生んだ、また大橋悠依さんを生んだ、いろいろな水泳の1つの聖地である滋賀で、多くの方がしのぎを削る、水しぶきをあげてくれたらいいなと思って、プライベートでも一回見に行きたいなと思っているので、広報特命チームの情報を今待っているところです。

[NHK]

 もう1点、愛子さまの件なんですけど、先ほど読売新聞さんの質問に対して、まずお考えを聞いたりとか、そういったことでって話だったんですけど、とはいえ、やっぱり滋賀県に来られて、琵琶湖もあって、伊吹山もあってというところなんで、どういうものがお好きかというのは考えを聞かないとわからないと思うんですけれども、滋賀県知事として、とりあえずなんか少なくともこういうところは見てほしいなとか、こういうの伝わったらいいなみたいのを少し具体例を挙げていただけると嬉しいなと思います。

【知事】

 あまり私たちがあれ見てください、これ見てくださいというよりも、第一印象をお聞きしたいなと思います。事前にどういう情報をお持ちになってお越しになるのかわかりませんが、やっぱり初めてこういった公務でお越しになるところというのは、それなりの印象をお持ちになるでしょうし、お父様、お母様も御成婚の年に滋賀に来られたということをお聞きになっているとするならば、そういったことにどのようにお向き合いになられるのかというのも関心がありますので、赤十字でお仕事をされているということであれば、青少年赤十字の発祥の地である滋賀というところについて、どのように御印象をお持ちになるのかなど、当然、伊吹山や琵琶湖という自然風景を御覧になって、何かお感じになることがあるとすれば、そういったことに対する御下問等も楽しみにしているところですので、いろいろなことを御関心に向き合ってお答えできるように準備したいなというふうに思っています。

[日本経済新聞]

 ここ滋賀について、2026年度で契約が切れて、2027年度以降も継続して維持するという判断をされたということなのですが、それでよろしいでしょうか。

【知事】

 ここ滋賀という、首都圏で情報発信機能を持つ拠点を持ち続けたいという方向性は持って、今、場所のこと、そして機能や条件のことを整理しています。

[日本経済新聞]

 場所を今の日本橋から移転する可能性はあるということなのでしょうか。

【知事】

 ゼロではありません。近江商人ゆかりの地の日本橋は大事にしたい、これまで10年やってきたところは大事にしたいと思いますが、条件にもよると思っています。

[日本経済新聞]

 東京にああいった拠点を置く意義や目的をちょっと簡単に言ってもらえませんでしょうか。

【知事】

 いろいろな経済、政治、企業の本社等、多くの集積のある東京をはじめとする首都圏で、滋賀の持っているもの、滋賀が大事にしているものを紹介するということは、滋賀とのゆかり、つながりをつくる上において、またいざないをするために、とても重要なことではないかと思っていますので、その機能、いろいろな商品のテストマーケティングもそうですし、そのフィードバックもそうですし、そういった機会として県が整備するという意義は一定あるのではないかなと思います。

[日本経済新聞]

 例えば札幌とか仙台とか、あるいは福岡とか大阪とか、そういった別の大都市にああいった機能を持つ拠点を置いてもいいのではないかなという感じはするのですが、そういったことは県内では検討しないのでしょうか。

【知事】

 今おっしゃったように、東京以外の地方拠点都市にそういった場を持つという選択肢はないわけではないと思いますが、費用対効果の面で、やはり人口規模も桁が違うということもあろうかと思います。今おっしゃったような都市には、滋賀県の場合は県人会の皆さんもたくさんいらっしゃって、一定のPR効果やつながりを創出していただくというのはやっていただいているのではないかなと思いますので、そういうものでカバーできたらと思っています。

[日本経済新聞]

 日本橋から仮に移転するとしたら、それはやはり家賃あたりが大きな理由になりますか。

【知事】

 基本、今の場所というのは1つの候補地であり、優先交渉、協議に入っていきますので、重要な位置になると思います。よほどのことがなければ場所を変えるということは私は想定していませんが、土地を持っていらっしゃる方の御事情等も十分伺った上で、最終判断していきたいと思います。

[日本経済新聞]

 現状、黒字という言い方でいいのでしょうか。

【知事】

 そこは、かける費用といただくもの、何をどうバランスさせて赤か黒か見るかということがあると思いますが、約2億円の事業費を計上しながら、その2億円を超える売り上げと、そしていざない等があるとすれば、一定その前提のもとで黒字の経営はできているのではないかなと思います。

[共同通信]

 湖東記念病院事件の原告の西山さんに手紙を知事から出されたことについて、直筆だったということで、そのとき込めた思いなど、またなぜこのタイミングで手紙を出されたというのがありましたらお聞かせ願えればと思います。

【知事】

 この湖東記念病院の西山さんの件は、私も知事にならせていただいて以降、こういった訴訟や様々なことに関わってきましたので、そして出た結果でありますので、そういうものにどう気持ちとして表すのかというのは、これは考えない日や時期はなかったです。県として、準備書面で心ない言葉を並べてしまったという経過もありますので、そういったことも含めて、一定結論、結果が出た時点で、県警本部長は謝罪をされましたけれども、知事としてどのような形で西山さんに向き合うべきなのかということを考えに考えた結果、私はよくいろいろな方にお手紙を、お人によっては直筆で、少なくとも多くの場合は署名をしてお届けしますので、今回はその気持ちの最大級の表現として、全てを直筆で書かせていただいて、一部、ちょっと気持ちが入りすぎて薄い紙が破れてしまうようなところもあって、何回も書き直してお届けしたということがございます。しかし、直接来てほしかったとか、こういうことならといういろいろなお思いもあったかもしれません。気持ちの一部でも届き、少しでも西山さんのお心に何か安寧として残るようなものがあるとすれば、それは良かったなと思いますが、この時間というのは取り戻せませんので、また、こういったことは繰り返してはならないので、そういったことは肝に銘じておきたいなと思っています。

[毎日新聞]

 西山さんの件について、直接出向いて謝罪するというのを選ばれなかった理由はあるのでしょうか。

【知事】

 確かに、直接お伺いをして、そして面体させていただいて謝罪をするということは、可能性として、選択肢としてなかったわけではないのですが、やはりここは警察本部長が、県警としてそこはやるということでもありましたので、ならばということで、私はお手紙で気持ちをお届けしたということです。

[毎日新聞]

 医療福祉拠点について、来月再公募されるということですけれども、万が一応募がなかったらどうされるのでしょうか。

【知事】

 万が一の御質問にお答えする準備はしていないのですが、今回、昨年度の応募がなかったという状況を受けて、時間をいただいて、もう一度ヒアリングした上で条件を整えておるところですので、それでも応募がないという状況は想定していません。そうならないように万全を期していきたいと思います。仮にそうなったとしたら、そうなったとき考えたいと思います。

[毎日新聞]

 頑張っているつもりでも、万が一というのは人間誰しも考えて、それに備えてどうしようというのも同時に考えるのは普通かなと思うのですが、全く考えていないのでしょうか。

【知事】

 ここで申し上げられるほどの熟度を持って考えているということはありません。常に何か最悪の事態を考えるというのが知事として、県として何事に対しても思っていますが、ここでじゃあこうなったらこうしますと言えるレベルの検討レベルではないということです。

[京都新聞]

 ライドシェアについて、県内で2例目ということでしたが、1例目はどちらになるのでしょうか。

【知事】

 1例目の自家用車活用事業日本版ライドシェアは昨年の10月と11月、大津市域交通圏で3社に許可を出して、うち1社が今年6月から運行を開始されています。ちなみに、市町などが主体となって実施されます公共ライドシェアにつきましては、長浜市、近江八幡市、野洲市、高島市、東近江市等で実施中ということでございます。

[京都新聞]

 県がされるのは、その大津市のパターンの2例目ということでしょうか。

【知事】

 今回はそういうことになっております。

[京都新聞]

 医療福祉拠点について、昨日の県議会の代表質問の中で、最後の方に学びや子どもや健康や食といった視点を織り込んで、計画を検討したいというお話がありました。これは以前からお話に出ている賑わい創出的な部分についてお話になられたのかなと思うのですが、この部分というのは、県としてはどういうスキームで、スケジュール感で、何か計画をどこかでつくられるのでしょうか。民間が活用するというやり方も最初の頃は出ていたかと思うのですが、少し難しいという話もあったりして、現段階でそのにぎわい創出というのは、整備していく担い手はどういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか。

【知事】

 まず、今回、この大津の第二合同庁舎を整備させていただいており、令和9年4月に供用開始予定で準備しておりますし、今、人材養成拠点、人材養成センターの方につきましては、大学法人と再公募に向けて条件整備しておりますので、ある程度大学整備の詳細が固まった時点で、このエリアの様々な機能、アメニティを向上させていくような土地利用計画などについて御説明できたらいいなと思っています。だから、まず核となるテナントや法人等がどう入ってくるのかということによるというふうに考えております。

[京都新聞]

 その計画は、県としてまとめられるということでしょうか。

【知事】

 県も主体的に関わってつくっていきたいと思っていますが、これから公募条件を出して、それならばということで手を挙げていただく事業者様がその事業を営むにあたって、その場所をどのように活用しようとお考えになるのかということもあると思いますので、我々はせっかくの場所ですので、賑わいを持って地域の皆様方にも楽しんでいただけるような空間にしたいということは十分説明した上で、どのように方針を示されるのかというのを見た上でつくっていきたいと思います。

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