文字サイズ

知事定例記者会見(2025年6月25日)

令和7年6月25日
(県政記者クラブ主催)

会見の様子

【知事】

 防災カフェをやっていますが、先日、第100回という節目の防災カフェを行いました。この防災カフェは、2016年に危機管理センターの運用を始めた頃に、ハードだけではなくてソフト対策、また緊急時だけではなくて平時から、防災の日常化をしようということで始めた企画でして、私も公務の許す限り何度か参加をさせていただいております。女性目線で防災対策を充実させるとか、身近な地域の災害の歴史を学びながら、意識、知識を向上させていくとか、これからもこういったカフェ、大事に積み重ねていきたいと思いますので、もしこの会見御覧の皆様、また報道の皆様も御関心があれば御参加いただければと思います。

 もう一つは、「そこ滋賀」についてでございます。議会でもお尋ねをいただいて、ちょうど今同じ頃に委員会の方でも御報告、御案内している頃だと思いますが、多くの観光のお客様が来られている京都、とりわけ京都駅で、すぐ近くに滋賀があるという「そこ滋賀」を再開させる段取りが整いつつありますので御案内したいと思います。9月の上旬から本格的に再開させようと。場所は御存知の方もいるかもしれませんが、京都駅烏丸中央口改札前、改札出てちょうど少し右前方に日本旅行TiS京都支店というのがございまして、そちらをお借りできることになりました。まだ現在は別の方が使ってらっしゃるということですので、まずは7月1日から先行してパンフレットの手交をして、9月の上旬から本格的に「そこ滋賀」として再開ということにしたいと思います。

 また、県議会、一般質問等でも多数取り上げられましたが、わたSHIGA輝く国スポ・障スポが近づいてきました。様々な企画用意させていただいておりますが、お天気になればいいなということを祈願いたしまして、てるてる坊主をつくってみんなでお祈りしようという企画も用意していただいてるようでございますので、ぜひ皆様方、御参加いただければと思います。この後、私も知事室でてるてる坊主を作ってSNSに上げようという準備をしておるところでございます。来月行われる首長会議でも準備をしようと。ただ西川貴教さんと私が集う企画は雨になることが多いので、ちょっとそこは大いに心配しているところでございます。

 さて、今日は資料に基づいて話題を二つ申し上げます。一つは「しがのこどものなつやすみ」についてこれまで準備をしてきました。一定、いくつか整いましたので御案内したいと思います。「子ども・子ども・子ども」ということで、1人1人主体としての子ども、社会の一員としての子ども、そして未来への希望としての子ども、子どものために、子どもとともに創る県政というものを標榜しておりますが、コロナ禍、特に子どもたちの体験機会の確保、そして充実。こういったことを志向して、今回この「しがのこどものなつやすみ」という束ね方をさせていただきました。子どもの時の体験というのが、夢を持ったり、希望を持ったり、そして努力をしたりということに繋がるとすれば、その体験機会は広くたくさん用意したいなという思いからでございます。折しも今年は大阪・関西万博が開催中ですし、まもなくわたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会もございますので、そういったイベント、トピックですとか、文化・スポーツの体験、琵琶湖を始めとする自然の中での体験、こういった体験を10のテーマでイベント情報を、お手元にもリーフレットがあるんじゃないかと思いますが、裏面に記載しておりますサイト上に、7月1日から公開しようということで現在準備をしております。なかなかサイトにアクセスできない子どもたちもいるんじゃないかということで、学校経由でリーフレットを1人1人配布することもしようということで、新聞のような冊子もあろうかと思いますが、そういったものも届けながら、友達と、またおうちの人と、周りの人たちと、どこ行こうかな、何しようかなと探っていただけるようなことをやっていきたいなと思います。放課後児童クラブ等のスタッフの皆さんにもお届けしようということとか、児童養護施設等の子どもたちにも届けよう、この児童養護施設等の子どもたちには万博を体験してもらえるようなツアーの企画も現在準備をしているところですし、県という主体で束ねるだけではなくて、身近な町や市においても、こういった取組が広がるよう協力を求めていきたい、また支援をしていきたいと思います。少し仰々しく資料に束ねられてますが、そういう体験だけではなくて、身近な近所での虫とりだとか、公園で遊ぶとか、図書館に行くとか、電車に乗るとか、またお祭りがあると、こういったこと等もたくさんありますので、それぞれ選択して、体験、体感してもらえたらなっていうふうに思っております。

 二つ目は、「未来アイデア会議」第3回、昨年度に引き続いて第3回となります滋賀地域交通ワークショップの御案内でございます。昨年度からですね、滋賀地域交通ビジョンに基づくアクションプランとなる滋賀地域交通計画の策定、計画づくりにみんなで取り組んでいるところでございます。この間、ワークショップとかフォーラムとか開催してきているところです。今回、さらに対話を重ねようということで、昨年度から通算して3回目となるワークショップを開催いたします。今回は少し視点を変えまして、より広い視点、県域目線で地域交通について対話したり、共感を持てたらいいなということを目的に、県内六つの地域、区分しておりますが、それらを三つずつ、二つに分けて議論をするために、大津市と彦根市、2会場で開催いたします。グループのメンバーを入れ替えながら意見交換を繰り返すワールドカフェ方式でやってみようと。そうすると、いろいろな地域の方、いろいろな考えの方と話ができるということで、それぞれの地域ごとに抱えている悩みとか課題とか、そういったことが議論できたらいいなと思っているところでございます。記載のとおり、大津会場は7月27日日曜日14時から、琵琶湖が眺められるなぎさのテラスHashing DINERで開催、彦根会場は8月2日土曜日、電車の時間の関係で14時10分からとさせていただいておりますが、アルプラザ彦根6階cozy town cafeで彦根城を眺めながらやろうということになっております。昨年度参加していただいた方にも御案内してますので、既にもう参加者は埋まりつつあるんですが、広く多くの皆さんと議論できたらいいなということで、一般で御関心のある方の募集もしようということで今回御案内をさせていただきます。ぜひ、皆様方のいろいろなお声、思いを集めていきましょう。長くなりましたが、私からは以上でございます。

 

[毎日新聞]

 近畿の水がめを抱える知事として、このてるてる坊主が効き過ぎたら雨が減り、琵琶湖の水位が下がるという心配はないのでしょうか。

 

【知事】

 降るときには降ってくれたらいいんですが、降ってほしくないときに降らないように祈りたいなと思います。こればっかりは天の恵みですのでわかりませんが、古来、私達人類は天に向かって雨が降ってほしいと祈ったり、晴れてほしいと祈ったりということだと思いますので、その一環です。

 

[毎日新聞]

 滋賀地域交通ワークショップですけれども、どうしても知事から地域交通の話が出るたびに、交通税はどうなっているのかというイメージを持ってしまいますが、そういうことも議論の対象になるのでしょうか。

 

【知事】

 なると思います。こんな暮らしがしたいね、そのためにこういう移動手段があればいいね、交通になればいいねということを議論する場ですので、当然それをどうやってやるのかということは議論になると思います。事業者に頑張ってもらおう、乗る人が負担しよう、補助金をもっと出そう。でも足りなかったらというときに、私達が考えている税、負担分担のあり方というのも当然議論の対象にしていきたいと思います。

 

[毎日新聞]

 明日開催の滋賀県税制審議会について、従来であれば、「地域交通を支える税(交通税)」という表現でしたが、今回は「みんなの移動を支え、暮らしを豊かにする新たな税のあり方」とネーミングが変わりましたが、何か変化があったのでしょうか。

 

【知事】

 これはビジョンづくりのときからそうだったんですが、特に昨年ワークショップ、フォーラムなどを開催しているときに多くの方から、もちろん交通というのは大事なんだけれども、その前提に日々の1人ひとりの暮らし、それぞれの地域での暮らしがあるのではないかという御指摘が多数ありましたので、そういったことを少し表現できないかなということが一つです。また、私も使っていましたし、これまでも答申、諮問の中で、地域公共交通を支えるための税制という諮問や検討をしてきましたが、ややもすると、私達が日々使わない交通事業者を例えば支援するとか、私達のニーズと合わない交通サービスというものに私達が払う税を入れるというイメージ、理解などもありましたので、そのようなことを決めているわけではないとして、少しイメージに沿った形で検討を進めていきたいという思いからです。

 

[毎日新聞]

 先日、東京都議選で自民党が大敗という結果に終わりましたが、選挙の結果について何か思われることありますか。

 

【知事】

 ありません。都民の選択です。

 

[毎日新聞]

 そうすると都知事選でも次点になられた石丸伸二さんが、再生の道という地域政党をつくって、たくさん擁立されましたが結果は0と。これについても感想はありませんでしょうか。

 

【知事】

 ありません。何を掲げられて、どういう候補者の方がどこにどれだけいらっしゃったのかという情報を私もつまびらかに持っていませんので、そのことにコメントを述べる立場にはないと思います。

 

[毎日新聞]

 分収造林公社の問題について、検討会が一つの方針を示されて初めて迎えた定例県議会でしたが、思いのほか代表質問や一般質問で取り上げられる機会がなかったように思いますがどうなんでしょうか。方針が出た後に市長会があり、そこで活発にかなり厳しい市長さんから意見出て、その中の一つに県議会に注目しているという声も出ましたががっかりされるのではないでしょうか。

 

【知事】

 県議会でどういうテーマを取り上げてどういう御質問されるのかというのは会派もしくは各議員の皆様方のそれぞれのお考えによるものだと思いますので、そのことに当方が何かを申し上げるということはありません。今お取り上げいただいた分収造林事業のあり方については、昨年度は琵琶湖・森林政策特別委員会というものが設置され、その中でも当然議論されてきましたし、これからもされるでしょうから、そういったことを含めて、県民の代表である県議会、議員の皆様方とは深く充実した議論ができるようにしていきたいと思います。

 

[共同通信]

 先週、醒井養鱒場でレッドマウス病が国内で10年ぶりに陽性になったということで受け止めと、これからの対策についてお考えがあればお聞かせください。

 

【知事】

 まず私達が飼育、養殖している養鱒場で、レッドマウス病という病気が発生、また蔓延してしまったことはとても残念に思います。何が原因だったのかということを国の研究機関の力も借りながら、究明し対策を徹底していきたいと思います。防疫、消毒なのか、施設によるものなのか。緊急にやることと、少し時間かけて抜本的にやらなければいけないことがあるならば、整理して、対応していきたいと思います。

 

[共同通信]

 既に国とは連携して話し合いを進められている状況ということですか。

 

【知事】

 はい。もちろん陽性か陰性かという確認の過程においても、情報、状況をやり取りしておりますので、当然原因の究明と対策の議論についても、国とも密に連携をとっていきたいと思います。

 

[共同通信]

 北陸新幹線のことで大阪府の吉村知事が、大阪府としては小浜ルート支持が大前提だという考えの上で、滋賀県の米原ルートも含め他の選択肢とも比較するべきだという考えを表明されましたが、これについてはどう思われますか。滋賀県知事として、米原ルートを含む他の選択肢とも比較するべきだと思われますか。

 

【知事】

 思いません。思いませんし、かねてから申し上げているとおり、敦賀以西については小浜、京都、そして大阪とルートは決めています。詳細どうするのか、どうやって通すのかというのは今調査、議論、説明中ですけれども、大きなルールは決めていますので、それに沿って、課題克服の努力を積み重ねていくべきだと思います。吉村知事も小浜京都ルートを前提にという前置き付きで、やはり早く大阪まで繋げるべきだという思いの中でお話されているのではないかなと思いますし、ときどきある選挙というのは、多くの村民、町民、市民、県民、府民の御意見を聞く機会でしょうから、そういったことも意識されておっしゃっているんじゃないかなと思いますが、滋賀県としては小浜、京都、大阪というのを早く通すべきだという立場です。

 

[京都新聞]

 冒頭にあった「そこ滋賀」について、コロナ前に一度実施され、コロナ禍で一旦中止となり、再開が5年ぶりぐらいになるということですけれども、なぜ今復活させるのかというところと、以前の場所とは少し変わっているとは思うのですが、なぜ今回この場所になったのかということ。また、今、万博も開催中で万博会場に世界中から人が来ている状況である一方、「そこ滋賀」再開の9月上旬は、万博ももうそろそろ終わりの時期かと思うのですが、なぜこの時期の再開になったのでしょうか。

 

【知事】

 まず、なぜ今なのかということは、県議会でも問題提起されて、やはり京都に多くのお客様がいらっしゃって、全てではないのでしょうが、たくさん来られすぎて困っていらっしゃるようなお話もあるとすれば、近くて、また京都とは違う魅力のある滋賀にもっと誘い、御案内することができないのか、当初そうやって設けたじゃないか、「そこ滋賀」はいつの間に閉まっていたんだといった趣旨のお話をいただいておりまして、コロナ禍だったので、当時は仕方がなかったと思うのですが、今回、コロナも明けて、多くの方の滋賀への御案内をしたいということで、その後準備をしてきました。前回の場所は京都の駅前ではあったのですが、建物の中でしたので、ちょっとわかりにくかったということがありましたので、再開するならもっと良い場所を求めようじゃないかということで調整してきた結果、京都駅の中にある多くの方が通られる改札口の前に、そういう場所の賃貸ができるということがありましたので、今回準備をしているところです。もちろん万博もありますので、できるだけ早くやろうということで、7月から先行してできることをさせていただきます。ただ、正式な全てを使っての再開というのは、9月の上旬になるということなのですが、まだ万博が閉じるまで1ヶ月ありますし、その後国スポもありますし、それ以降の誘いということにも貢献できるのではないか、効果を持たすことができるのではないかということで、再開の準備をしているところです。

 

[京都新聞]

 運営の方法について、これは元々そういう支店があるところで実施されるということで、実際、その案内業務をされる方というのはどういう方で、業務委託みたいな形を取られるのでしょうか。

 

【知事】

 今、詳細は詰めていると思うのですが、場所が日本旅行様ですので、そういった皆さんが担っていただくことが中心になると思います。予算もびわこビジターズビューローにおける誘客の事業の中に使えるものがあるのではないかということで対応いたしますので、主にはそういう主体になると思いますが、詳細はまた御案内したいと思います。

 

[京都新聞]

 昨日、自動運転の実証運行に関連して、財源が国の補助金の採択が難しいということで、県の方の負担で実施するという補正予算案が出ました。その前にも地域限定保育士を実施しようとしていたが今年度できなかったといったようなことがあり、最近その国の動向を、正確に把握してリアルタイムで施策立案に反映させていくという意味合いにおいて上手くいっていない事例が相次いでいるのではと思うのですが、滋賀県は、いわゆる他の都道府県の東京事務所であるところを東京本部とされて、東京での活動にも力を入れていらっしゃると思うのですが、何か国の施策のキャッチ、アンテナを張るというところで何か課題があるのか、こういった事態を踏まえて今後こうしていきたいというような思いもありましたらお願いします。

 

【知事】

 整うと思った事業、始められると思った事業が始められないという意味においては、それを期待されている方には残念な思いを抱かせてしまいますので、そこは私達も省みないといけないと思っていますが、いずれもできるだけ早くということで求められている事業ですので、例えばそういう事業の端緒があれば、早いスケジュールでやろう、動かそうとするのも、これは行政の使命でもありますので、そういう中で予算化したりしていると思うのですが、然らば整わなかった時にどうするのかということを、次善の策として最善を尽くせるようにしたいと思います。この間の反省があれば、そこは省みていきたいと思います。ただ、保育士を集めるということ、地域限定でも募集をするということとか、自動運転社会実装に向けて、地域で実験を積み重ねるという、これはいずれもある意味では待ったなしの課題、テーマだと思いますので、できるだけ早く必要なことが得られるようにしていきたいと思います。

 

[中日新聞]

 地域交通のワークショップについて、今しがたお話があったとおり、前回も参加された方に声をかけて、もう12人という定員が埋まりつつあるというお話だったのですが、より広い意見を集めるということを考えると、前回とはまた違った人から声を聞いた方が良いのではという思いもあるのですが、その点どうですか。

 

【知事】

 おっしゃるとおりで、多くの方が日々暮らされていて、移動手段を求められたり、交通に期待されたり、いろいろな御要望をお持ちだと思いますので、ワークショップに参加しない方の声もできる限り広く、例えば議論の内容をWebで公表、公開して意見投稿フォームも設置させていただいて、承れるようなそういう機会は持っていきたいと思います。

 

[中日新聞]

 交通税での名前が変わったという点の先ほどの質問に関連して、2つ目の理由の中で、日々使わない交通事業者を支援するとか、ニーズと合わない税を入れるというイメージを持たれているといった理解をされている県民がいるからというのもあってという理由を挙げられていたのですが、それは裏返すとまだ説明が足りてないというようことも言えるかと思うのですが、それで税の名前を変えることで説明が足りていないということをごまかそうとしている印象を受けなくはないのですが、その点どうお考えですか。

 

【知事】

 そのような印象を持たれるというのは受け止めなければいけないと思いますが、決してそうではなくて、私達が日々暮らしていて使っている移動手段、公共交通というものの在り方とか、またそういったものを支えるためにより良くしていくためにどういう姿を持つのか、望むのか、ただそれを誰がどうやって実現していくのかということについて、私達は負担分担、税という手法から逃げずに、議論を積み重ねてきておりますので、ただその税は何のための税ですかということの理解の中に、今まさにおっしゃったように理解を深めるための糸口があるとすれば、それをきちんと名称にも反映させて進めていくことが誠実ではないかと思いましたので、今回こういう試みをさせていただいてます。ただ、税制審議会での議論もあるでしょうし、当然今こうやって投げかけてることについてワークショップなどでも、たくさんの御意見があれば、またいろいろと変えていきたいと思います。

 

[中日新聞]

 21日に日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名に名前を書かれたかと思うのですが、そこに署名されたきっかけと、知事が署名するということは比較的重いことだと思うのですが、何か思いがあったらお願いいたします。

 

【知事】

 まず核兵器というものをできるだけ早く無くしていくというのは人類共通の願いではないかと私は思います。特に今年は戦後80年、そしてノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会の皆さんが受賞されました。5月には広島を訪問させていただいて、被爆者の方のお話を直接伺う機会もございましたので、改めてこのタイミングでどなたから求められようと、どなた宛てのものであろうと核兵器を1日も早く無くすということに、知事としての思いを署名で記させていただいたということです。

 

[日本経済新聞]

 27日にパレスホテル東京に知事が行って、「きらみずき」を使ってくれることを決めてありがとうという。パレスホテルで使うというのは非常にステータスが高いと思うのですが、知事がわざわざ行って礼をするというのも何かすごく大げさだなと思いました。これは「和田倉(パレスホテル東京のレストラン)」で近江米の「きらみずき」を使っていますというアピールをしてくれるのでしょうか。

 

【知事】

 この間どういう経過があったのかというのはまだ最終確認ができていないんですけれども、この「きらみずき」というのは、「みずかがみ」を一歩進めてオーガニックでつくろうということでやってきましたので、その意味と価値をできるだけ広く、とりわけ首都圏、そして高い価格を払ってでもいいものを食したいという方々にお届けしたいという思いを持ってセールスプロモーションしてきましたので、その先頭に、東京にあるここ滋賀の部隊が立っていろいろと話をされていく中で、今回パレスホテル東京さんと整ったということですので、第1弾として知事としてもきちんとお礼かたがた、今後の展開の可能性についても議論ができたらいいなという思いで行かせていただきます。

 

[日本経済新聞]

 細かいですが、「きらみずき」は環境こだわり米とオーガニック米の2種類ありましたよね。今回はどちらでしょうか。オーガニック米でしょうか。

 

【知事】

 今回はやはりオーガニック米になるんじゃないかと思います。

 

[日本経済新聞]

 ということは、かなりお高いところをターゲットにしていくという感じなのでしょうか。

 

【知事】

 何をもって高いところとおっしゃるのかというのもあるのかもしれませんが、やはり食へのこだわり。どうやってつくっているんですかというものについて関心を持って、そして価格も含めてお支払いいただける、買っていただける、提供していただける。そういうお店とコラボレーションすることは、滋賀にとっても、生産者にとってもとてもありがたいことだと思っていますので、そういう追求もしていきたいと思います。もちろんそこにこだわらないんだという消費者もいらっしゃいますので、そういった方との棲み分けはしていきたいなと思います。

[日本経済新聞]

 一般の消費者にも売っていくということですよね。

 

【知事】

 もちろんです。ただ、元々この「きらみずき」をつくってきた過程においても、環境こだわり農業をしている過程においても、例えばこの夏の暑いときに草刈りをする虫が出たときについてもいろいろと駆除しながら頑張って生産している、価格に反映されないんじゃないかというような御不満なりを生産者の皆さんはお持ちだったので、そういったものに応えるために、こういう売り方、買い方、使っていただき方があるんだということを示していく一つのきっかけになればいいなと思っています。

 

[日本経済新聞]

 まだ「和田倉」で、この近江米の「きらみずき」という特別な米を使っていますというのをお客さんにPRするとか、その辺はまだ決まってないのでしょうか。

 

【知事】

 明後日行ってみて、また先方の皆さんとお話して、どこで、どういう形で、どれぐらい、いつまで御提供いただけるのかというのを話していきたいなと思います。

 

[日本経済新聞]

 彦根の自動運転バスについて、今回国の予算が出ないということで中止するのかなと思ったら、県の予算でもやると。先日の地域限定保育師は中止したけれどこっちはやるということで非常に意欲を感じたんですけれども、彦根の自動運転バスは単なる実験ではなくて将来的にはここで導入するんだと、2027年と言っていますが、そういう強い意欲を持っておられると受け止めてよろしいですか。

 

【知事】

 国費が出なかったときに、もちろん中止する事業もあれば、延期する事業もあれば、縮小してやるものもあります。今回、地域限定保育士はシステムが間に合いませんでしたので、どうしても後送りせざるを得なかったという事情もあり、それぞれ事情が違うということがまず一つです。自動運転については、やはり実証を積み重ねてどういう課題があるのかというのを見出して、それを克服するために誰が何をすればいいのかという、ここの先に実用化はあると思うので、当然彦根を対象にするというのは昨年度の事業の中で決めてきました。駅から彦根城も回ってキャッスルロードを通る、こういうルートを今3Dマップも含めて準備していますので、それで実証運行をやらせていただきたい。当然課題は出てくるのかもしれませんが、2027年を一つの目標にやっていきたいなというふうに思っています。

 

[日本経済新聞]

 来年の3月に滋賀地域交通計画をまとめると思います。そこに、彦根の自動運転バスはかなり大きく明記されるだろうということでしょうか。

 

【知事】

 そういったものは当然視野に入れてやっています。交通計画の中には、既存の交通をどうするのかということも当然あるのですが、運転手さんがいない、自動運転をどうするのかということも必ず射程に入ってきますので、何にもやっていない状態よりも、彦根で実証運行をやれている状態の方が書きやすい、足がかりにはなると思います。

 

[読売新聞]

 「そこ滋賀」について、休止した理由は新型コロナが拡大したからだったと思うのですが、休止した際に、県の方から休止しましたということをアナウンスはされていたのでしょうか。

 

【知事】

 すみません私も記憶はないのですが、十分できてなかったんじゃないかなと思います。

 

[読売新聞]

 今回、県議会の方からの指摘がきっかけになったのかなと受け止めているのですけれども、そもそもこれをつくるという、この窓口をつくろうというのも当時県議会の提案があったと把握しています。しかし、県議会の方からずっと休んだままで、しかもそれを黙って何も言っていないんだというところの指摘があったと思うのですが、改めてそこのところはどういうふうに釈明しますか。

 

【知事】

 改めて今お尋ねいただいたように、すぐそこに京都とは違う滋賀あるんだから例えば「そこ滋賀」という名前でPR拠点を設けたらどうだというのは県議会の中からの御提案でしたし、いつの間にか閉じて「どこ滋賀」になっているじゃないか、再開に向けても検討したらどうかという御提案をいただいて、受け止めて検討してきましたので、これも県議会の強い御提案によるものだということは事実です。しかし、従前から滋賀と京都の近さ、特に大津駅と京都駅は最短で9分ということがまだまだ訴求できてないという、京都にはあんなにたくさんいらっしゃるから大津、滋賀にももっと来ていただけるんじゃないのという可能性の御指摘は常々ありましたので、今回その第1弾として、京都駅でインバウンドの方をはじめ、多くの方々に「そこ滋賀」を再開してみて前とは違う、もっと見えやすい場所でやってみて、どういう効果があるのかなというのも確かめていきたいと思います。

 

[読売新聞]

 新型コロナがきっかけで閉じたとして、新型コロナが5類になって2年ぐらい経っていると思います。この間、県議会での指摘がもしなかったら、そのままにしとくつもりだったのかどうだったんでしょうか。

 

【知事】

 うやむやにということでは決してなくて、今も申し上げたように多くの方々が万博で来られる、また京都まで来られている、その方々にすぐ近くに滋賀があるよ、琵琶湖があるよということをもっと御案内、訴求しようという思いは前からありましたので、「そこ滋賀」が今回はこういう形で再開させていただきますけれども、それ以外にもどういう形で情報を届けたらいいのか、PRしたらいいのかということについては常に模索、追求していました。今回こういう御指摘も強くあったことをきっかけに、万博もあるのでできるだけ早くやれることをやろうというその一つです。

 

[読売新聞]

 どう見てもやはり県議会に言われるまでほったらかしていたようにしか見えません。ずっとお休みにしていたということのこの後の対応についてはどう思われていますか。

 

【知事】

 「そこ滋賀」という名前でやることについては、県議会の皆さんからの御指摘や、御提案があったことを受けて今回再開させていただきますが、それ以外の取組はやっていないわけではないし、そしてやろうとしてなかったわけではないので、御指摘は甘んじて受け止めたいなと思うんですけれども、京都から滋賀への誘いをする一つとして、今回「そこ滋賀」を再開させていただくというふうに私達は理解をしております。県議会から言われるまでやらなかったじゃないかと言われればそれまでですが。「そこ滋賀」という拠点については。

 

[毎日新聞]

 「ここ滋賀」について、売上が過去最高であったようですが、そのあたり成果というか、どう喜んでおられるのでしょうか。

 

【知事】

 県議会でも共有し始めていると思うんですけれども、「ここ滋賀」について昨年度は過去最高であった令和5年度の実績を上回る、したがって6年度は過去最高だったということについては、一つの実績として確認をしたいなと思います。しかし、売上を上げるためだけにここに設けているわけではありませんので、いわゆるアンテナショップとしての機能、フィードバックとしての機能、誘いとしての機能、こういったものがどのように果たせているのかという視点も持って、見ていきたいなと思います。

お問い合わせ
知事公室 広報課 広報戦略係
電話番号:077-528-3042
FAX番号:077-528-4803
メールアドレス:[email protected]