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知事定例記者会見(2025年5月7日)

令和7年5月7日
(県政記者クラブ主催)

会見の様子

【知事】

 今日もよろしくお願いいたします。5月になりました。ゴールデンウィークいかがお過ごしだったでしょうか。休みの間も後ほど御紹介いたします看護師の皆様方はじめ、医療、交通に携わる方々、お仕事をしていただいた方々もいらっしゃいます。感謝申し上げたいと思います。

 私は広島の地を訪問させていただきました。4月30日、5月1日の2日間でございます。滋賀県でも、県立平和祈念館等で様々な取組を行っておりますが、被爆地広島から学ぶべきところはとても多いのではないかと感じているところでございます。5月1日に、12歳で被爆された、その原爆の投下で御両親を亡くされた、また御結婚されたお連れ合いの方も被爆者でいらっしゃって35歳でお亡くなり、その後2人のお子様を育てられたという証言者の方のお話を伺いましたが、お聞きしてすぐに感想を述べることもできないぐらい大変心にドンと来る証言を賜りました。御自身も時折そのときの情景を思い出されながら、言葉に詰まられるようなところもございまして、改めて被爆の実相というものを学ぶ必要性、戦争の悲惨さ、平和の尊さというものを語り継いでいくことの重要性を感じたところであります。今、インドとパキスタンの間で武力衝突も報じられております。滋賀県でも、今年度から「令和の語り部育成プログラム」ということをはじめることにしておりますので、今回の視察を1つの材料にさせていただいて、広島県・市との協力なども構築していければと考えているところでございます。いずれにいたしましても戦後、今年は80年ですけれども、90年、100年と戦争のない時代、そして核兵器が使われない、また廃絶に向けて、確実な歩みを進められる期間にしていくことができるよう、私たちも努力を積み重ねていきたいと思います。

 話題変えまして嬉しい報告が1件。「スマウト移住アワード2024」というものがございまして、都道府県ランキングで本県が2位だったということだそうでございます。このスマウトというのは、移住関係人口の創出を図るために、株式会社カヤック様が提供されている地域と人を繋げるためのマッチングサービスということでございます。こういった都道府県ランキングというものに一喜一憂するものではございませんが、多くのユーザーから滋賀県の各地域の魅力が一定評価されているのであれば、そのことは糧、励みにしていきたいと考えているところでございます。いずれにいたしましても滋賀県に移住したい、また滋賀県と関わりたいという方々のマッチングをこれからも更に積極的に、かつ精力的に行っていきたいと思います。

 話題もう1点変えまして6月に実施いたします、滋賀県職員採用試験の受験申し込みを受付中ということについて改めてお知らせしたいと思います。4月に実施した先行実施枠を含めますと採用予定人員は146人となっておりまして、過去2番目、多くの人材を求めているという状況にございます。今回滋賀県らしく、持続可能な社会環境づくりを担う人材を確保しようということで総合環境職を新設をいたしますし、経験者の採用試験も含めまして、年齢要件の見直しをさせていただきました。また、なかなかそれぞれの自治体で採用が困難な専門職というのがございまして、そういったものを基礎自治体だけではなく都道府県と連携して確保しようという取組の一環で、今回は保健師を県で採用し、町において運用するということを実施する試みも今回させていただくことにいたしましたので、滋賀県で採用され現場、町の仕事も含めて頑張ってみたいという志望者をお待ちしているところでございます。

 さて資料に基づいて今日は2点、御案内・御紹介させていただきます。まず1つ目は、わたSHIGA輝く国スポ・障スポについて5月8日から申し込みの受け付けを始めますということでございます。お手元に資料があると思います。各式典の開催日と募集人数について、国スポの総合開会式が9月28日の日曜日に開催されます。こちらに3500人の募集。総合閉会式が10月8日水曜日で、こちらには4600人の募集。障スポの開会式が10月25日土曜日、こちらには2500人。その閉会式は10月27日の月曜日、こちらに3500人。いずれも平和堂HATOスタジアムの開催となります。式典には全国からそれぞれの都道府県を代表する選手・監督、また観客の皆さんもお迎えする中、西川貴教さんや大会イメージソング公式シンガーyokkoさんをはじめとする滋賀ゆかりの豪華出演者の皆さんに多数御出演していただく予定です。またブルーインパルスの飛行を国スポの閉会式において予定をしております。入場料金は国スポ総合開会式のみ1000円をいただくこととなります。ただし、高校生以下は無料、また今回初めての取組になるんだそうでございますが、障害のある方とその介助の方の入場料金は無料とさせていただきます。その他、3つの式典については全て入場無料となりますのでせっかくの機会です。様々な企画等も用意されておりますので、ぜひ現場で御覧いただき一緒に盛り上げていただければと存じます。記載の通り、申し込みはインターネットまたは郵送により明日5月8日から6月9日月曜日までとなっております。一緒に出会いをつくり、思い出をつくっていきましょう。

 もう1点、看護の日について御紹介させていただきます。5月12日はナイチンゲールの誕生日、看護の日であります。今、看護職の方々の働く場というものは病院や診療所にとどまらず、訪問看護ステーションや介護の現場など様々でございます。どんなに医療が高度化しても、看護の根底にあるのは目の前で苦しんでいる人を助けてあげよう、助けたいという純粋な気持ちでございまして、病院やケガ等で苦しむ人、またその御家族に寄り添いながら自分の手でケアができる崇高な魅力のある仕事であり、看護職の方々はまさに私たち県民の宝でもございます。今日は看護の日に合わせて、その看護職の魅力発信のために、滋賀県看護協会の草野会長、そして病院で働く看護師の大原さんと八田さんに大変お忙しいところ、特に大原さんと八田さんにつきましては看護、ナースのお仕事の御様相で、今日はこちらに来ていただいております。せっかくの機会ですので少しお三方にお話をお伺いしたいと思います。事前にこういう形で聞けといただいておりますので、その通り聞かせていただきます。まず大原さんと八田さんにお伺いしますが、現場で働く大原さん、八田さん、看護職の魅力っていうのはどんなところにございますか。

【大原さん】

 私が働いている泌尿器科はがんの治療をしている患者さんが多い病棟です。がんの終末期の患者さんのケアでは、患者さんと御家族の「最期は安楽に過ごしたい」という思いをチーム全体で共有し、痛みや不安の緩和に努めました。最期を安楽に迎えることができた際、御遺族の方から感謝の言葉をいただいたことは私にとっては大きな励みとなり自分自身の成長の糧となっています。

 

【知事】

 とっても大事な場面ですよね。私もその家族として過ごし、看護師の方に相談したり、お世話になったことありますけど、最期安楽に迎えたいというお気持ちにどう寄り添うのか。短い言葉の中にも、いろんな御尽力や、またその中で得られるやりがいなどもあるんだろうなと思って拝聴いたしました。続いていかがでしょうか。

 

【八田さん】

 私が働いている部署では、脳梗塞によって麻痺のある患者さんが多くいらっしゃいます。そのような方の日々の生活援助を行う中で、車椅子の方が歩けるようになった姿や、ベッド上で生活をされていた方が車椅子でお食事をされている姿を見ると、看護師としてやりがいを感じ、看護師になれてよかったと思います。

 

【知事】

 ありがとうございます。脳梗塞等でこれまでできたことができなくなった。そういった患者さんに寄り添って、リハビリ等にもおそらく付き添ったり、言葉をかけて頑張ろうという励ましもいただいているのではないかと思います。できなくなったことができるようになるというのも、とても大事なことだと思いました。さて草野会長、こういったお二方のお話も受けて、こういった魅力をもっとたくさんの方に知ってほしいなと思うのですが、看護協会としてどのような取組等をお考えでしょうか。

【滋賀県看護協会 草野会長】

 ありがとうございます。今、この瞬間も滋賀県内のいろいろなところで看護職は皆さんの健康を守るために活動をしております。滋賀県看護協会といたしましても、多くの県民の皆様に今語っていただいたような看護の魅力を知っていただいて、看護師としての役割ややりがいを多くの方に感じていただける。そして、できれば多くの方が看護職を目指して欲しいなというふうに感じているところです。今、人材不足は看護職だけではなく、保健福祉分野あるいは医療分野の中でもかなり厳しい状況になっておりますので、ぜひ看護職を目指していただける方が1人でも多くなるようにという思いを込めまして、今週の日曜日、5月11日11時から草津のA・SQUAREで看護フェア2025を開催いたします。その中でお子さんたちには看護師になっていただいて、あるいは大人の方たちも血圧測定をするとか、看護の魅力について皆さんにお話をさせていただくような場面をつくっていくことなどを考えておりますので、ぜひ多くの方に御参集いただきたいと思っております。11時から開催ということになるのですが、ぜひお子様とともに御参集いただけるとありがたいですし、そのようなPRを皆さんの方からしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

【知事】

 ありがとうございました。5月12日「看護の日」を含む5月11日から17日が看護週間になっておりますので、今お話しいただいたような看護職の魅力、看護師、准看護師、保健師、助産師、いわゆる看護職の様々な仕事のやりがい等、県も協力して発信をしていきたいと思いますし、知っていただいた方が、私も滋賀で看護の仕事をしようと思っていただけるようなそんな呼びかけや取組をこれからも更に進めていきたいと思います。大原さん、八田さん、また草野会長どうもありがとうございました。私からは以上でございます。

[京都新聞]

 冒頭お話のあった広島訪問について、令和の語り部のお話もありましたが、今回広島を訪問された経緯と、広島県や市を表敬訪問され、これからの連携というお話もありましたが、その話し合いの中でどういう取組のイメージがありましたでしょうか。

 

【知事】

 まず広島を今回訪問した経緯は、先ほど申し上げたように戦後80年、戦争の悲惨さを語り継いで平和の尊さを広げていく。そのために滋賀県としてできることを更に探り、高めていこうという一環でございます。とりわけ、被爆地広島というのはノーベル平和賞に被団協が受賞されたように、今これから世界に対して、強く発信していかなければいけないというテーマだと思いました。また被爆桜というものが代を受け継いで今、平和祈念館で、毎年桜の開花の時期に咲いていたり、県内にも広島で被爆された方がお過ごしになっていらっしゃるとか、来週、そういったゆかりのピアノを演奏するそういった取組、さらには今週、県庁内の廊下にもその絵画などについても展示する取組等も行われるようでございますので、広島の地と連携して、どのようにそういったものを語り継ぐプログラムを県内で構築していくのかというのを考えたいという思いで寄せていただきました。県、市、訪問させていただいたのは、そのお願いを改めて行政同士できちんとさせていただくという趣旨でございます。残念ながら市長、知事御両名ともNPT(核兵器の不拡散に関する条約)の会議がアメリカで開催されておりましたので、当日は残念ながらおられません、おれませんというそういったことを事前にやり取りしてましたので、副知事、副市長にお願いのお手紙を手渡して、平和記念館で様々な展示等御案内いただきながら、また何より証言者の方ですね。その伝承者の方含めてお話できたことはとても大事な時間だったと思います。これからの県の取組に生かしていきたいと思います。

 

[京都新聞]

 ありがとうございます。話変わりまして、先週、県立の総合病院の整備の遅れについて、患者を含む会の方々が説明会をしてほしいというような要請をされたと思うのですが、それを受けて県として何か対応されるお考えはありますでしょうか。

 

【知事】

 今回の御要請は小児新棟整備の延期理由の説明をしてほしい、今後整備に向けた意見交換の場を設定してほしい、また統合後のこども棟、旧の小児保健医療センターで受診する際の不便さを改善してほしいということ、また小児病床縮小等を示した第5次中期計画改定版を見直してほしいというこの3点だったと思っております。今回、小児新棟の供用開始時期の延期を表明させていただいて以降、患者、その御家族、関係者との懇談の場をもう既に2月にも設け、また2回目の開催が行われるということでございますので、こういった今回御要請いただいたことも含めてどのように考え、そして対応していくのかということの説明を丁寧に尽くしていきたいというふうに思います。

 

[京都新聞]

 連休中の報道であった関係ですが、政治団体への寄付を巡って知事関係の団体でも、いわゆる個人献金ではあるものの住所が会社であったりというところのケースが全国であって、三日月知事も該当するものがあったという報道がありました。対応については修正するというお話だったかと思うのですが、この再発防止といいますか、個人の方の献金でその住所をどこまで確認できるのかという問題もあるかと思いますが、今回そういう指摘を受けたことについての受け止めと、今後の対応はどういうふうに考えてらっしゃるでしょうか。

 

【知事】

 御指摘、御質問のとおり、私の資金管理団体であるキラリ会の2021年の収支報告書におきまして、2件の記載誤りが判明いたしました。個人献金を賜った方の住所が御自宅ではなく、会社の所在地となっていたものでございます。いずれも事務の確認ミスによる記載誤りということも併せて判明いたしましたので、既に総務省とも連絡を取り合い、修正をさせていただいたところでございます。今後こういったことがないように確認、対応に万全を期してまいりたい、こういったことに疑念を持たれないように努めてまいりたいと存じます。

 

[京都新聞]

 実際その確認するというのが難しいという知事の声もあって、具体的にどういうやり方が考えられるのでしょうか。

 

【知事】

 実務上はなかなか大変な面もあると思います。実は私にも、この2件以外にもう1件あるのではないかという御指摘をいただいたのですが、その方は御自宅とお勤め先が同一であったのでそこは問題ないといったこともございましたので、このあたりどこまで自宅ですか、会社ですか、法人団体の住所ですかという確認をどこまで徹底できるのかということだと思います。しかし、企業献金等ではなくて、個人献金を広く募りながら、政治の透明性、また公平性を図っていこうという趣旨の決まりごとだと思いますので、そういった趣旨に則って収支報告書を適切に記載し報告できるように、今後確認を徹底させていきたいというふうに思います。

[KBS京都]

 まず、国スポ・障スポの県外への発信はどのように予定を考えておられるか教えていただけたらと思います。

 

【知事】

 国スポ・障スポの県外での発信は、もう既にそれぞれの都道府県が今年の滋賀県で開催される国スポ・障スポ大会を目指して、様々な予選ですとか、強化ですとか、そういったものを繰り広げていただいておりますので、そういう中で、滋賀県大会の、また滋賀県の魅力や特徴、取組などを併せて紹介させていただくということを努めて、年度替わりましたのでこれから本格的にやっていきたいなというふうに思っております。またせっかく来ていただけるので、その大会、大いに充実したものにすると同時に、その前後にいろいろなところに御訪問いただく、食べるものや私達滋賀県民との触れ合いを楽しんでいただけるような、そういうおもてなしの準備をしてますという事をいろいろな機会を使って発信をさせていただきたいと思っております。兵庫県での馬術、また大阪府でのライフル射撃等、県外で開催される種目もございますので、これは県外で発信する絶好の機会と受け止めて、既に先般も、例えば吉村知事とライフル競技、能勢町で行う種目について発信させていただいたりしましたが、そういったこと等を合わせて精力的にやっていきたいなと思っております。この総合開会式、閉会式、障スポの開会式、閉会式のプログラムも今日こうして改めて正式に発表させていただきましたので、併せて全国の都道府県の皆さんにも御存知いただけるように情報共有していきたいと思います。

 

[KBS京都]

 先週、京都市の水道管破損、冠水がありまして老朽化が原因とみられるのですが、滋賀県としてどのように受け止められてますでしょうか。また、具体的にそういった関係の御指示がもし出されてるようでしたら教えていただけたらと思います。

 

【知事】

 京都市の今回のこういった冠水事故もそうですし、先般発生いたしました埼玉県での事故も含め、上下水道の管、導水管等の、送水管等の、この老朽化対策というのは、これは喫緊の最重要課題だと受け止めております。必要な点検、そして計画的な維持、修繕、更新等はしているつもりですが、まだまだ追いついていないところがあるとすれば、また先行き、財政措置等も含めて、必要なことがあるとすれば、それを本県としてもしっかりと検討しておく必要があるだろうというふうに思います。その一環として、先般の首長会議で議論が行われ、上下水道の事業連携のワーキンググループを県と市町で立ち上げて、具体的な検討しようということで現在準備をしているところでございまして、その中では今御指摘いただいたような上下水道施設の維持管理に関する自治体間連携というものが極めて重要なテーマになってこようかと思いますので、その議論の中で問題を先送りすることなく、具体的な方策を県としても見出していきたいというふうに思います。

 

[日本経済新聞]

 広島への訪問について、現地では戦争のことを語り継ぐとか平和関連のこと以外に、何か公務をされましたでしょうか。例えば、知事が非常に関心の強い交通システムとか他のことで、何かありますか。

 

【知事】

 公務としては平和のことで行動いたしましたが、公務と離れて、この地は私がJR西日本社員として最初に赴任した地であり、ゆかりの方々が多くいらっしゃいますので、私的、政務の活動としてJR西日本中国統括本部を訪問し、今駅周辺で行われている広島電鉄との融合含め、まちづくりの取組等について様々なお話を伺ったということでございます。

 

[日本経済新聞]

 公務で広島を訪れたのは初めてですか。

 

【知事】

 公務では2回目だと思います。以前は所属する次世代知事同盟の年次総会がございまして、コロナ禍だったのでおそらく日帰りのプログラムだったと思いますが、それで行って以来だと思います。平和をテーマにしていくのは初めてだと思います。

 

[日本経済新聞]

 草津市の有料駐車場4ヶ所について、有料化して始めての大型連休なのですが、今混乱というか順調にいった感じでしょうか。

 

【知事】

 直近のデータがどうだったのかということについて、もう少し中身を見てどうだったのかというのは御説明したいと思います。特に大きなトラブル等はなかったと聞いていますが、今回有料化してどういう影響がこの場所に出ているのか、隣接する場所等に出ているのかいないのかというのをもう少し見た上で、お話したいと思います。

 

[日本経済新聞]

 万博について、前回の会見でも、関西パビリオンと滋賀県ブースが非常に盛況だったという話でしたが、ゴールデンウィークの間、定量的でも定性的でもいいのですがどんな感じでしょうか。

 

【知事】

 昨日も万博会場に行かせていただきました。昨日は韓国、フランス等のパビリオンを視察させていただくとともに、関西パビリオンをPRしました。これは、岸本和歌山県知事が亡くなったことを受けて、昨日から和歌山フェアが関西パビリオンの多目的エリアで開催されることになっていますので、それをみんなで盛り上げようということをさせていただきました。また、この会場の近くにある施設で関西・歴史文化首都パワー発信プロジェクトということで、びわ湖放送さんを始めとする各都道府県の地方局と連携した魅力発信の取組がありましたので、そのキックオフが2年前に滋賀県の琵琶湖上で行われたということから、私がアンバサダーを務めておりますのでそういった発信プログラムなどに参加させていただきました。ちなみに、関西パビリオンは4月に7万2000人の方に御来館いただいていると、滋賀県ブースは約3万8000人の方に御覧いただいているという状況です。昨日も列をなしてお待ちいただいているという状況でしたので、そういう意味でこの関西パビリオン滋賀県ブースはおおむね好評だと思っています。また、教育旅行にも今日までの間、22校、約9000人の子どもたち、児童・生徒、また今後も36校、約5900人の児童・生徒が訪問予定です。いずれも現地では様々な楽しみ方、学び方をしてくれているようですので、おおむね好評ではないかと思っています。これからいかに、この万博から滋賀に誘っていけるのかということなどについて、更なる取組を図っていきたいと思います。

[日本経済新聞]

 そうすると、関西パビリオンと滋賀県ブースに関しては、おおむね予想通りという感じでしょうか。

 

【知事】

 はい。予想を超えて多くの方に御来場いただいています。例えば、私も現地で昨日も実感いたしましたが、スタンプラリーが意外に好評でした。私自身も一緒に並んで押してみたりとか、実際に押したスタンプのデザインに感動したりとか。また、思っている以上に、テレビ等で見る以上に、いろいろな国々の方々、地域の方々がお越しになっている、いろいろな世代の方々がお越しになっている印象を持ちましたので、それぞれのパビリオンはもちろん、いろいろなプログラムで様々な楽しみ方がこの万博会場にはあるのではないかなということを感じているところです。

 

[日本経済新聞]

 スタンプというのは、関西パビリオンだけではなくて他の国の各パビリオンの前にあるスタンプでしょうか。

 

【知事】

 そうです。

 

[毎日新聞]

 広島に行って被爆者の声を聞かれたということですけれども、日本政府はまだ核兵器禁止条約を批准していませんが、それに対する御意見と働きかけなどお考えでしょうか。

 

【知事】

 私は個人的には唯一の被爆国としてこの核兵器を廃絶する禁止するためのそういう取組、さらに進めるべきだと思います。したがって、そういったものに署名が必要ということであれば、国を挙げて率先してやるべきだと思います。しかし、国としてそれ以外のこともお考えであるならば、そういったこともよく説明して理解いただけるようにするのが必要ではないかと思います。やはり2度と被爆者を生まないということからすれば、核兵器を1日も早く廃絶していくということが重要な人類の使命ではないかと思います。

 

[共同通信]

 先ほどの献金の誤記載の件で具体的に伺いたいます。他の知事で案内に「自宅住所を記載」と注意書きするなど改善を図るというような具体的な案を出している方もいらっしゃるのですが、具体的に何か改善面で考えていることはありますか。

 

【知事】

 そんなにたくさんいただけるものではありませんので、個々個別に賜った時点で、改めて確認を徹底するということで、私の場合は足りるのではないかと思いますし、多くの方々は、会費制でそれぞれ住所、勤務地はここ、自宅はここという形でお申し込みをいただいた状態で御入会また御協力いただいておりますので、そういった中で確認はできるものと思っております。しかし、2021年の収支報告書で確認が十分できておらず記載誤りがあったということを受けて、今後は1件1件賜った時点で、確認を徹底させていきたいというふうに思います。

 

[読売新聞]

 参議院選挙に関係することなのですが、鳥取県と島根県の選挙区で両県の選挙管理委員会が2馬力選挙を防ごうということで、法的制約はないのですが、自らの当選を目的として候補者になるという宣誓書を出してもらうという対応を決められました。決めるのは選挙管理委員会ですが、この2馬力選挙であるとか、現状だと2馬力選挙ができてしまうような選挙制度について何か見解ありましたらお願いします。

 

【知事】

 おっしゃったとおり、当選されてもその仕事を担うつもりのない方が立候補されて、それ以外の候補者の支援に回られて選挙そのものを歪めてしまわれるような行動に出られるということをどのように防いでいくのかというのは大変重要な課題だと思いますので、島根県、鳥取県での取組なども参考に、本県の選挙管理委員会においてもどのような議論がされるのかというのは注視していきたいですし、我々も必要なお話等できるのであれば、していきたいというふうに思います。それ以外にも選挙にまつわる、例えばポスター掲示板をどのように使うのかというようなことを今、国においても法律の改正等が議論されたりしておりますので、そういったものを受けて、選挙実務の中でどのようにそれを担保していくのかということも、これは重要なテーマだと思いますので、合わせて確認していきたいと思います。

 

[読売新聞]

 選挙制度全体の問題かとは思うんですが、地方がそういう対応しなければならないという現状はどのように受け止めてらっしゃいますか。

 

【知事】

 おっしゃるとおり、それぞれの都道府県ごとの、地方ごとの対応ではなくて、選挙に係ることはやはり公職選挙法を始めとする法律できちんと規定し、規定されていないとすれば必要な改正を行って、現状に対応していくということが筋だと思いますので、その筋が叶うように、国政においては議論をされていると思いますが、さらに今後もしていただくことを期待したいと思います。

 

[読売新聞]

 高校に昼御飯を届けられないかということを知事が年頭におっしゃったと思うのですが、今日から大津高校が独自に弁当宅配サービスのようなものを始めて生徒さんが10人ぐらい注文しておられました。県としては、何か検討しておられるんでしょうか。

 

【知事】

 やはり私達もそうでしたが、中学校、高校で学ぶときのお昼御飯は楽しみでもあり、糧でもあったということからすると、栄養のバランスがとれ、そしてできるだけ負担が少なく美味しいものが提供される。それが家庭の性別の役割分担の中で女性だけに何かその負担が偏るということにならない形で提供される選択肢が増えることはとてもいいことだと思いますので、この大津高校の取組がさらに他の高校の取組にも波及するように県としてもできる限りの努力をしていきたいと思います。

 

[読売新聞]

 県としての努力とは具体的にどんなことがありえるのでしょうか。

 

【知事】

 こういったことを御紹介させていただいたり、あとこの取組の中で、概ね高校生からも好評と聞いていますが、何か課題があるとすればその課題を克服するための方策を一緒に考えて、もっとスムーズに、もっと安価に、もっと美味しいものが提供できるようにしていくことが県としての役割ではないかと思いますね。

[時事通信]

 ガソリン補助について関連してお尋ねします。政府が物価高対策として5月22日からガソリン補助金の新制度を導入するということで、現行としては基準の185円を超える場合に差額を補助するという方式で、新制度では定額を支給する方式に変更するということですが、この新制度についての見解と、併せてガソリン税の暫定税率の廃止の議論も進んでいますが、こちらに関しての見解をお願いいたします。

 

【知事】

 やはりガソリン価格180円を超えて、場所や時期によっては190円近くになり、このことが移動や家計に大きな負担になっているということは、私自身もガソリンスタンドに行くと実感します。したがって、そういう価格を少しでも下げられるようにということで補助がなされるということについては物価高騰、家計負担軽減という観点で必要なことではないかと思います。しかし、財源をどうするのかとか、あと税というものとの兼ね合いをどうするのかということについては、その財源も含めてもう少し深く議論をする必要があるのではないかと思います。特に一時的なものであるとその前の駆け込みですとか、その後の利用の減少だとか、そういったことにも影響しますので、少し構造的な問題も含めて、これは税制も絡むことだと思いますが、根本的な検討をしていただくことも必要ではないかと思います。また税率を一時的に下げられると都道府県市町村の税収をどのように考えるのか、またその税収には当然使途があり、必要な道路整備等にどのように充てられるのか充てられないのかというのも併せて考える必要があると思いますので、こういった観点を総合的に検討していただくことが必要ではないかと思います。

 

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