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知定例記者会見(2024年11月12日)

令和6年11月12日

(県政記者クラブ主催)

知事定例会見にて壇上で話す三日月知事の写真。知事の横に資料表示用の大きなモニターが映っている。

【知事】

 今日もよろしくお願いいたします。県書道協会の理事長、美術協会の理事長を長くお務めいただいた大田左卿先生が先週、御逝去されました。謹んでお悔やみを申し上げますとともに、この間滋賀県の書道教育・書道文化をつくり、長く御牽引いただいたことに感謝したいと存じます。そのときに詠んだ句であります。

「安心を山茶花散りて筆を継ぐ」

 大田左卿先生の大事にされていた書がお通夜の際に掲げられておりまして、安心(あんじん)と読むのだそうですがすごい字でした。そのそばにたくさん大田左卿先生が大事にされていた筆が飾られておりましたので、そういう想いとともに継いでいかなければならないという思いをしたためたものでございます。失礼いたしました。

 それではまず今週15日金曜日には滋賀県と福井県の知事懇談会を行う予定ございます。隔年で開催させていただいておりますが今回は福井県若狭町にて行います。2年ぶりの開催です。美浜町三方五湖山頂公園美浜テラスで懇談会を行います。この間いろいろな議論をしてきましたが今回本県といたしましては、北部振興の取組と絡めまして北陸新幹線敦賀までの開業を契機にオーベルジュをはじめとする観光と食の魅力発信、できればアート・高校生・スポーツなども可能性を探りたいと思いますが、福井県にとっては嶺南、滋賀県にとっては湖北地域の様々な交流の可能性等について議論してみたいと思っております。この間、例えば国道365号線栃ノ木峠の権限代行による国による事業ですとか、敦賀港を生かした木材の搬出など連携した取組をつくってきた経緯もございますので今回も何らかの成果が得られるように頑張っていきたいと思います。

 それでは資料に基づきまして3点申し上げます。まず一点目はブラジルのリオグランデドスール州知事のエドゥアルド・レイテ知事が滋賀県を訪問される事になりました。11月18日月曜日でございます。リオグランデドスール州はパトス湖という湖との繋がりで滋賀県と姉妹県州を結んでおりますが、そのリオグランデドスール州知事が滋賀県を訪問されるのは2017年以来7年ぶり、このレイテ知事におかれては御就任後初めてとなります。今回、伺っていますとレイテ知事のみならず州議会議員の皆様方、約20名がお越しになるということでございます。ご案内のとおり、このブラジル・リオグランデドスール州では今年4月末の豪雨により住宅や生活インフラ、農地等に甚大な被害が発生しております。これを受けまして7月末から県国際協会と連携して、被災地の復興に向けた支援金の募集を開始したところでございます。現地をよく知る方とウェブで交信して被害状況の確認等をさせていただいたこともございました。今回レイテ知事とは琵琶湖ホテルで会談した後、大津港から琵琶湖汽船のリオグランデ号に乗船いただき、琵琶湖を視察いただきます。その後、アクア琵琶という施設において滋賀県の治水対策の紹介もする予定です。琵琶湖ホテルでの会談の際は、この間お届けいただいた支援金の贈呈も予定しております。せっかくの機会ですので、温かくお迎えしたい、またいろんな話をしてみたいと思います。来年度、友好交流45周年ということでございまして、コロナ禍の時に40周年を予定しておりましたが渡航がかなわなかったということもございますので今後の交流の推進にどのようなことができるのかという議論を一緒に行っていきたいと思います。

 2点目は婚活イベントについて、こちらも資料が手元にあると思います。今回、立命館大学と連携いたしまして「心の距離メータ」という研究を活用したイベントを開催することになったということでございます。この「心の距離メータ」とは、立命館大学で研究されているもので、私も着けたことはないのですが、装着したアームバンドにより計測した心拍数や行動等のデータを用いて人と人との心の距離を科学的に計測しようという試みでございます。例えば心拍数で言うと「心の距離が近い」「気が合う人同士」は心拍の波長が同調してくるということだそうでございまして、こういった生体情報をイベント中に計測いたしまして心の距離が最も近い相手を解析して、イベントの終盤で参加者に個別に御提案もしてみよう、ということでございます。婚活イベントでは、短い時間の中で自分に合う相手を見つけるという希望等がある中、本人の直感、フィーリングに加えて、AIマッチングシステムも取り入れておりますが、今回のこういった科学的な提案も組み合わせることによって、より自分に合った相手を見つけることができる可能性もあるのではないかと考えております。なお、この「心の距離メータ」を活用した婚活イベントは民間での取組も含めて全国でも初めてということだそうでございます。12月21日土曜日に開催するこの婚活イベントを本日より参加者募集いたします。この試みに御興味のある方はぜひ応募してください。こうした取組も通じまして結婚を希望する方の希望がかなえられる取組をしていきたいと存じます。

 最後になりますがヨットレースについてでございます。11月21日から24日、こちらも初めての開催となります国際ヨットレース「BIWAKO DRAGON INVITATION2024」についてでございます。この大会は湖上スポーツの振興、琵琶湖の魅力を国内外に発信することを目的に一般社団法人琵琶湖サンセットヨットクラブが主催をされます。共催されますヤンマーホールディングス株式会社様とは本県、今年5月に包括的連携協定を締結しております。今回はこの協定に基づく最初の大きな取組・イベントとなります。13カ国から30チームが出場されるという大変大きな大会でございまして琵琶湖が持つ可能性をPRする絶好の機会だと考えております。私も20日水曜日のオープニングセレモニーに出席する予定です。大会初日の21日木曜日には岸本副知事が観覧艇に乗船する予定でございます。メディアの皆様も乗船可能ということでございますので、ぜひ湖上から御取材等をいただければと存じます。御相談を広報課で受け付けますのでご連絡ください。23日(土)、24日(日)には一般向けの観覧艇も出るということでございます。県民の方にもレースを間近で見て、ヨットや琵琶湖の魅力を体感していただければと存じます。また24日には商業施設ピエリ守山で子どもも大人も楽しめる関連イベント「わくわく!!ヨットフェス」こちらは資料の裏面にチラシを掲載しておりますが、開催されるということでございます。「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」を来年に控えております。大阪・関西万博もございます。湖上スポーツや世界の皆様方に琵琶湖や滋賀を感じていただく取組の弾みになればと思っておりますのでよろしく御案内方お願いをいたします。私からは以上です。

 

[中日新聞]

 福井県知事との懇談会について、滋賀県観光キャンペーン「いこうぜ滋賀・びわ湖」でも福井県との連携を高めたいという内容があったかと思うのですが、どのように連携されていきたいとお考えでしょうか。

 

【知事】

 そ滋賀県観光キャンペーン「いこうぜ滋賀・びわ湖」もですが、今、精力的に展開しております「シガリズム」、これはまさに自然の魅力を生かしながらその「食」を、福井県は「御食つ国」と長年呼ばれてきましたし、滋賀県も多くの食産物を有しておりますので、それらをどのようにブランディングしていくのか、我々は北部振興のテーマで、オーベルジュという切り口で磨いていくことができないかと思っておりますので、福井県さんも様々な取組をされていらっしゃいますので、そういう交換をしながら、何か連携してできるような取組というのをつくっていければと思っております。

 

[中日新聞]

 「しが結」の「心の距離メータ」について、先ほど知事からもお話ありましたように「しが結」は元々AIを使ってマッチングしたり、今回新たな科学技術を使ってマッチングをしようというところだと思うのですが、公的機関が積極的に科学技術を使った婚活事業を展開するというのは、どのようなところに意義があるとお考えでしょうか。

 

【知事】

 まず滋賀県として、しが・めぐりあいサポートセンターをつくり、多くの皆さんに御登録いただいて、イベントを開催したり、AIマッチングなどを行いながら、成婚するカップルをつくってきております。いろいろな機会があると思うのですが、出会いの機会、繋がる機会というのは、希望する方により多く提供される方が良いと思います。昔であれば、紹介してくださる方や間を取ってくださる方がいろいろといらっしゃったのかもしれませんし、そういう方にお世話になることも良いと思いますが、今の世の中ですので、AIを使ったマッチングとか、こういった「心の距離メータ」、私もこれを聞いた時に、どんなものかと思い、結構興味を持っているのですが、そういうものも使いながら、その結果どうなるかわかりませんが、できることをやっていくというのは、楽しいことであるし大事なことであるのではないかと思います。また今回やってみて、いろいろなデータも得られるでしょうし、経験も蓄積されるでしょうから、そういうものを生かして今後に繋げていけたらと思います。

 

[中日新聞]

 第二次石破内閣が昨日発足されましたが、どのようなことを期待されますか。

 

【知事】

 総選挙の結果を受けて、特別国会が召集され、昨日、決選投票を経て石破内閣総理大臣が選出され、そこに組閣された政権内閣ですので、衆議院で与党を過半数割れという大変今までにない状況ではありますが、石破総理らしく、熟議を大事にされながら、合意形成をされ、地方のことやまた人々の暮らしのことに寄り添った政治、政策を実施し、政策を実現していただけるように期待をしたいと思います。また、野党のみなさまにも、また新たな責任が出てきておりますので、もう既に始められておりますが、経済のことや税制のこと財政のことなどについて精力的な議論が行われ、今までできなかった改革というものができれば良いと思います。

 

[日本経済新聞]

リオグランデドスール州知事訪問は取材機会があるのでしょうか。

 

【知事】

はい、当然ございます。

 

[日本経済新聞]

どのあたりになるのでしょうか。

 

[担当課]

リオグランデに乗船するタイミング、水のめぐみ館「アクア琵琶」視察も全て取材いただけます。

 

【知事】

またメディアのみなさま向けの御案内もさせていただきます。

 

[日本経済新聞]

「BIWAKO DRAGON INVITATION 2024」のヨットレースについて琵琶湖独自のレースとして開催するものではなく、各地で行われているレースを琵琶湖でも開催するということなのでしょうか。

 

【知事】

ドラゴン級というクラスがあるため、ヨットレースそのものは世界各地で行われているものですが、琵琶湖での開催は初めてということだと思います。今回、ヤンマーホールディングス株式会社様と包括的連携協定を結び、様々な議論をする中で、開催しようということになったのだと思います。

 

[日本経済新聞]

今回のみの開催ではなく、来年以降も開催されることが前提でしょうか。

 

【知事】

今回、開催してみて今後のことはお考えになるのではないでしょうか。て今後のことはまたお考えになるのではないでしょうか。次回のことや継続、定期開催のことまで何かお聞きしているわけではありません。

 

[日本経済新聞]

どちらかというと、イニシアチブはヤンマーホールディングス株式会社にあるということでしょうか。

 

【知事】

いろいろと連携、調整、協力はいたしますが、主催されるのが琵琶湖サンセットヨットクラブ様なので、どのような御意向をお持ちなのかというのはまた確認してみたいと思います。

 

[日本経済新聞]

知事はこれを琵琶湖の魅力や可能性を示す絶好の機会としておっしゃられており、今後このようなイベント等を増やし、琵琶湖というものを売り込んでいきたいという思いはありますでしょうか。

 

【知事】

積極的にPRし、開催できるものは開催していきたいと思います。このようなヨットレースなどはまさに琵琶湖ならではのスポーツであり、イベントだと思いますので、調整する事項、項目もたくさんあるのかもしれませんが、私は素晴らしいイベントだと思います。私はヨットに乗ったことはないのですが、乗られる方に聞くと、琵琶湖というのは凄く難しく、上級者にとって腕の試しどころだということを聞いたことがあります。そういう意味でこのクラスのヨットレースにどのように影響・作用をするのかというのはわかりませんが、せっかく来ていただく方々に、思い出に残る大会になればと願っております。

 

[日本経済新聞]

今後同様のイベント等の計画はありますでしょうか。

 

【知事】

これだけのクラスのもので具体的な案というのは、今持ち合わせているわけではないのですが、ヨットやボート、サイクリング、トライアスロンなど、来年まずは大きな国スポ・障スポ大会がありますので、それをしっかりと開催するということと、そのような大会を実施することによって、その後、こういうことができるのでないかという意見もまた出てくるかと思いますので、協会、関係者の皆さんとよく意見交換していきたいと思います。

 

[日本経済新聞]

福井県知事との会談の中で、先ほど、知事はオーベルジュという単語を出しておられ、湖北地方でオーベルジュがいくつか建っていますが、これらを歓迎し、琵琶湖全体を盛り上げて、来県を促していくというお考えでしょうか。

 

【知事】

そうですね、御案内のとおり、北陸新幹線が敦賀まで開業したことによって福井県はずいぶん多くの方が来られていると聞いています。そういった効果を福井県のみならず、広域にどのように広げていくのか、また一時的になものに終わらせず、どう継続的に拡充していくのか、またサイクリングの関係で言えば、冬は琵琶湖と三方五湖とそれぞれサイクリングルートをもって、いろいろな展開されていますので、そういった取組や、今回話題にならないのかもしれませんけれども、福井県の若狭地域には多くの原子力発電所があって、住民の方にはいろいろな御苦労をいただきながら、多くの電力を供給してきていただいた歴史もございますので、例えば、我々は今週末に原子力防災訓練を行いますが、こういった防災については常日頃から顔の見える関係をつくっておく必要があると思いますので、この福井県との知事同士の会談というのは、私も重視しているイベントでもあります。

 

[日本経済新聞]

先週の会見でも触れられたものですが、所得税の課税対象額の上限引き上げについて、全国知事会の会長が地方自治体の減収を懸念され、上限引き上げを考え直して欲しいという意向を示されておりますが、これについて知事は支持をされるのでしょうか。

 

【知事】

先週の会見でも申し上げましたが、そのような税に関する上限があるがゆえに、働くことが制限されたり、抑制されたりしているとすれば、そのような制限を取っ払って、より働けるようにするとか、手取りが増えるといった改革というのは、私は歓迎ですし、この改革が実現することを期待しています。ただ、先週の会見でも申し上げましたけれども、国や地方の税収が大きく減り、それらに何の手当もされないということであれば、それは困りますよということをやっぱり申し上げなければならないので、そういったことも含めてお考えいただけると思います。ただここにきて103万円だけではなくて、社会保険料を含めて106万円をどうするのかとか、野田代表などは130万円ということをおっしゃっているので、おそらく野党各党や与党も含めていろいろな提案がなされて、どのように合意形成がされるのかということにも注目されると思いますので、その議論の過程を私達国民に見えるようにしていただければと思います。

 

[日本経済新聞]

21日の関西広域連合会における連合長の互選について、出馬されるのかをお決めになりましたか。

 

【知事】

同志である吉村知事も大きな役割を担うべく、大きな決断をされたというような報道もありますし、それぞれ、時々、担うべき役割は担っていかなければならないということなのかもしれません。21日の関西広域連合の委員会で、しかるべき手続きが踏まれるということですので、そこに向けて今、最終の準備をしているところです。

 

[日本経済新聞]

それは出馬するということでしょうか。

 

【知事】

最終の準備をさせていただいているところです。

[京都新聞]

 リオグランデドスール州の知事が今回滋賀県にお越しになる主な理由としては、滋賀県との姉妹県州45周年に向けてといったところでしょうか。

 

【知事】

 ずいぶん以前から、一度お越しになりたい旨のお話を聞いておりました。この秋頃、御来県もしくは御来日される御予定を調整中だということで聞いておりました。ただ水害がありましたので、どのような形になるのか気を揉んでおりましたけれども、今回お越しいただけるということになったのではないかと思います。特にこの11月というものが、何か大きな目的があるというようなことは今のところ聞いておりません。またお会いして、いろいろなお話が出るのかもしれません。

 

[京都新聞]

 ずっと来たいと思っていらっしゃって、調整した結果がこのタイミングになったということでしょうか。

 

【知事】

 そうだったと思いますが、来年の滋賀県との関係で言うと、姉妹県州45周年ですので、そのタイミングをどのようにつくっていくのか、その後どう繋げていくのかということはぜひ議論してみたいと思います。また大阪・関西万博などもございますので、そういったことも話題、課題になるのではないかと思います。

 

[京都新聞]

 「リオグランデ」という船の名前はリオグランデドスール州と関係があるのでしょうか。

 

[担当課]

 リオグランデドスール州と姉妹県州になったことで、そのような名前が付けられました。

 

【知事】

 「リオグランデ」はどのような意味ですか。

 

[担当課]

 大きな川という意味です。

 

[京都新聞]

 各会派との政策協議会で保育人材確保に関して、11月の補正予算に向けて準備されているとのお話がありましたが、現時点でどういうものを考えてらっしゃるのでしょうか。

 

【知事】

 まだ何か具体的にこうだということで確定的にお話できる内容はありませんが、待機児童が増えている減らない、そして多くある地域があるいうことでやはり保育人材の確保というのがすごくネックになっているということを聞いておりますのでそういうことに対する対策既にやってるところあるんですけども、協議会のみなさん現場のみなさんと一緒にさらに加えて潜在保育士のみなさま方にどのように呼びかけるのかなどできることを全て総動員しよういう観点で検討を指示しましたのでそういうことに伴う何らかの施策というものがつくれれば、予算の補正も含めて機動的に対応していきたいということです。

 

[京都新聞]

 今の時点で11月議会に諮る補正予算にそういったことを盛り込もうというお考えでしょうか。

 

【知事】

 間に合えば11月議会での予算の補正も含めて考えていきたいと思います。

 

[びわ湖放送]

 ブラジルのリオグランデドスール州とは来年友好姉妹提携45年になるということですが知事としては今後どういった分野で特に交流を図っていきたいとお考えでしょうか

 

【知事】

 物理的な距離としては遠い地域ではありますが多くの交流の歴史、そして人と人との交流の絆がありますので、そういうものを更に繋いで広げていく。やっぱり人と人との交流いうのはとても大事だと思いますねそういうことを可能にするような例えば青少年の交流をどのようにするのかとか、ブラジルの手塚治虫と言われているマウリシオ・デ・ソウザさんなど漫画や美術を通じた交流とか、スポーツなんかも可能性があるのかもしれません。特に日系ブラジル人の方がたくさんいらっしゃいますので、そういった方々と今後どのように両国両地域の歴史を紡いでいくのかいうお話はぜひできたらいいなと思います。特に県内もブラジル人コミュニティたくさんありますのでそういった方々の生活、暮らしの状況ということも関心があります。

 

 

[びわ湖放送]

 州知事が来られて日系ブラジル人の方にお会いとかはされるんですか。

 

【知事】

 そういう予定も今調整中だと聞いてます。

 

[びわ湖放送]

 支援金は現段階でどれぐらい集まってでしょうか

 

【知事】

 数十万円と聞いてます。まだ最終皆さんからお寄せいただいたものを集める必要があると聞いてます。来年の3月31日まで受け付けていますので、ぜひ御厚志等賜れればと呼びかけています。

 

[時事通信]

 今月の7日に関西広域連合長として国に対して大規模災害や感染症の蔓延などの発生時に関西広域連合と国が協議するための枠組みを設置するように提言をされましたが、こういった枠組みをつくることで県内の防災体制や対策において、どのような還元ができるとお考えでしょうか

 

【知事】

 まず私が村上総務大臣に対して要望させていただいたのは、関西広域連合長としてでございまして国も閣議決定をし確認した第33次地方制度調査会の答申これは大規模災害ですとか感染症蔓延時の対応についてコロナ禍を検証して、国と地方の関係をどうつくっていくべきか、つくり直していくべきかいうことを主眼に検討された地方制度調査会だったんですけれども、その中で関西広域連合のことについても言及をいただいて首都圏と同様に関西圏の広域連合とも事前に調整する枠組み設けるべきではないかということを答申していただきました。これは画期的なことでございまして2010年に発足以来、日本で初めて日本で唯一の府県域を超えた広域自治体ですのでぜひ事前に国と調整する枠組みを答申に書いていただいたことを早期にやろうじゃないかという提案をさせていただきました。その事前に調整する枠組みの中で、この地方制度調査会でも話題になった大規模災害感染もそうですし、今石破政権がやろうとしてる防災庁の設置などについてもぜひ議論しましょうということも併せて申し上げましたのでそういう意味で国の防災力全体の底上げをすると、危機対応能力を上げるということにも繋がると思いますしいざというときに国と地方がきちんと役割分担、枠組みを整理した上で機動的に対応できることに繋がれば、本県の防災危機管理にとっても大変重要な一歩になるのではないかなと思います。国から指示されて何かやるということだけではなくて、やはり一定能力を持った自治体や広域連合が役割を果たすということも私は必要だと思います。

 

[毎日新聞]

 滋賀県警の誤認逮捕が多いという印象を持っているのでお聞きしたいのですが、先日ベトナム国籍の方が誤認逮捕される事案があり、ここ数年見てみると22年23年と1件ずつ続いていて今年に入ってからもこれが2件目の誤認逮捕になるですが、公安委員会を所管されている知事の立場からこういった状況をどう見ておられるのかお聞きしたいと思います。

 

【知事】

 一件一件の案件にコメントすることは控えたいと思いますが、一般論として犯人じゃないのに犯人だということで逮捕されるということはあってはならないことと思いますのでどういう経過でそういったことが起こっているのかどうやってそういったものを防いでいくのかいうことについては、警察でもよく検討されると思いますが様々な対応等共同してやってる滋賀県に対してもいろいろな形で情報共有していただけるように期待もしたいし悩みをある意味では共有していきたいと思います。

 

[毎日新聞]

 これまでも県公安委員会として、県警に対して是正を呼びかけるではないですけどそういう働きかけはこれまでもしてこられたし今後もそのようにされていくいうことでしょうか。

 

【知事】

 公安委員会をして様々な監察やそして必要な助言指導等をしていただいてると思いますが、基本そういったことがないことが前提ですよね。そのないことが前提であることが起こっているとすれば、どういう対応をしなければいけないのかいうことについては、警察もよく議論してみたいと思います。

 

[読売新聞]

 先ほどの関西広域連合長の話についてですが、最終準備しているというのは何を準備されているのでしょうか。

 

【知事】

 心の決断もそうですね。そして今も担わせていただいておりますが、これまで何ができてできてなくてその次やるとしたらどういうことをやらなければいけないのかということについて準備をしています。

 

[読売新聞]

 12任期が切れるので11月の21日に関西広域連合長の選挙があると思います、再選に向けて立候補することについて前向きに準備をされているという捉え方をして構わないですか。

 

【知事】

 私は全てのことにおいて前向きです。担っていることをどう担い続けるのかいうのは常に考えます。もちろん引くときは引きますけれども続けるとすればどういうことをやらなければいけないのかということについて現在最終考えているということです。

 

[読売新聞]

 全てのことというのは連合長の再任入るいうことですか。

 

【知事】

 そうですね。私は全てのことに前向きです。

 

[朝日新聞]

 地域交通ビジョンの議論についての知事の見解を伺いたいと思います。こうした重要な問題の議論というその根拠となることが公平で公正であることが非常に重要であると思います。そうないと議論そのものが正当性を失ってしまうということがあります。地域交通ビジョンですけども3月に策定されて6地域に分けてやってるワークショップがとりあえず一巡しこれから2回目の議論に入るということで先週金曜日の地域交通活性化協議会でワークショップの議論をするとなる想定シナリオというのが紹介されました。これに対して協議会の会長からイラストなども含めて非常に誘導的じゃないのかという指摘があり、それからこのあまりにも誘導的な色が出すぎると反発を買うんじゃないかという苦言がありました。他の委員からもバイアスがかからないようにするべきだとかあるいはできるだけニュートラルしてくださいという注文がありました。非常に重要な議論の基となるものがある程度色がついてしまうということはどうなのかと思いますが知事はどう思われますか。

 

【知事】

 今お尋ねの中で述べられたことはどれも大事だと思います。私たちの暮らしにとって地域の現在、そして将来にとって大事な公共交通地域交通のことについて語るワークショップの議論は公平で公正なものでなければならないということですし試行錯誤の域を出ませんが、どのようにつくり、進めていけばいいのかいうのは多くみんなが悩みながら進めていることでありますが、想定シナリオが誘導的でバイアスがかかったものであるとか、中立性において疑問が呈されるのではないかと言われるようなことについては極力排して、そうではない議論を行っていくことが必要だと思います一方でこれまでの議論を受けてこういう仮設なり、提案をしてみた場合どういうことになりますかという投げかけというのはいろいろな形で行いながら議論を喚起していくいうことも重要だと思いますので、バランスをとった議論ができるようにしていきたいと思います。

[朝日新聞]

担当者の方が非常に苦労され、できるだけ議論しやすわかりやすいものを提供していこうと試みであることは十分理解はしているのですが、ちょうど2年前にも同じような指摘をこの会見でさせていただいたことがあります。公共交通の費用分担についてなど住民アンケートの質問項目の説明の仕方が社会調査研究専門家などから意見をいただいたのですが、質問項目に付けられている説明は誘導的になっている可能性が高く、中立とは言えないんじゃないかというような指摘がありました。そうするとせっかく調査したものが合理性を失うことになるのではないかという指摘もあったと思います。今回やってる議論は公 論熟議ということで、他にも例がない意欲的な取組だと思いますが、それだけにいうかそれだからこそ、進める側の滋賀県としては、むしろ慎重であるべきだと思いますしあるいは抑制的にやっていくべきことではないのかなと思います。もちろん担当者の皆さんの熱意があってのことだとは思いますが、議論する土台いうことについて言えば、むしろ前のめりになるのではなく、そこは慎重な姿勢いうかより丁寧な誤解を招かないように、土台の部分をきちんとしていくことを考えた方がいいのではないか先日の協議会の議論を聞いてて感じました。

 

【知事】

ありがとうございます。協議会等でそういった御指摘をいただいたこというのは、きちんと胸に刻んでみんないろいろと考え悩みながらつくる資料、もしくは議論のシナリオ等であろうかと思いますが、大事な議論しかも大事な時期の議論だと思いますので、何か一方的もしくは誘導的だと思われないような進め方をするようにしていきたいと思います。

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