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知事定例記者会見(2024年7月23日)

令和6年7月23日

(県政記者クラブ主催)

知事定例会見にて壇上で話す三日月知事の写真。知事の横に資料表示用の大きなモニターが映っている。

【知事】

 今日もよろしくお願いいたします。暑中お見舞い申し上げます。それぞれお体御自愛の上、お過ごしください。先週のこの記者会見(YouTube配信)で手話通訳が途中で切れていたということが起こっていたようです。以後、こういうことがないように気をつけます。御不便をおかけした方にお詫びを申し上げます。

 先週20日土曜日には湖西線50周年の記念式典に参加させていただきました。各種記念事業含め、また、ふるさと観光大使の西川貴教さんには1日駅長をお務めいただくなど、様々な盛り上がりをつくっていただきました。感謝申し上げたいと思います。イベントを一過性のものに終わらせず、この節目を生かしながら湖西線の活性化ひいては地域の活性化のために尽力をしてまいりたいと思います。その場でも申し上げたのですが、駅からの交通、駅までの交通、様々な移動手段、公共交通充実のためにも努力をしてまいりたいと存じます。

 昨日、ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが御来県・御来庁していただきました。琵琶湖のヨシを原料の一部とした「琵琶の葦布」というものの可能性についてお話をさせていただき、これが万博のユニフォームでも使われるものとなっておりますので、琵琶湖淀川水系を感じさせる素材として、フランス・パリでのコレクションにも出て行かないかというようなことでお誘いをいただきました。今後の可能性について一緒に追求していきたいと思います。

 夏の話題ということで2つ申し上げます。1つは鳥人間コンテストとマザーレイクゴールズ(MLGs)のコラボレーションの企画ができたということでございます。今月の27、28日に彦根市の松原水泳場でこの鳥人間コンテストが開催されますが、スタッフのTシャツの袖口に「BIRDMAN Rally(バードマンラリー)2024」、「マザーレイクゴールズ」ということでロゴマークが入っているそうでございます。また公式パンフレットにおきましても、MLGsを紹介していただくこととなりました。本日16時に読売テレビの局長の皆様がお越しいただき、御報告・御挨拶をいただくということでございますので御取材等いただければ幸いでございます。またマザーレイクゴールズの関連企画では、今月28日(日曜日)に滋賀ダイハツアリーナで滋賀県初のボクシングの世界タイトルマッチが開催されます。先般、亀田興毅さんがその紹介にお越しくださいました。会場内にマザーレイクゴールズ、「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」のPRブースなども出展予定だということでございます。パリオリンピックもまもなく開催されるということで、先般はパラアスリートの皆様方の激励もさせていただきました。ぜひ、スポーツを通じた「健康しが」づくりやまちの活性化に繋げていきたいと思います。

 もう1点は、おごと温泉港から草津烏丸半島港まで船を使って、おごと温泉に泊まって、琵琶湖博物館に御来館いただけたらいいなという連携事業を始めることになりました。この事業は、今申し上げたように琵琶湖博物館とおごと温泉観光協会、そして杢兵衛造船所の皆様が連携して実施されるものでございます。船上からの琵琶湖を満喫いただくとともに、自由研究への気づき等について琵琶湖博物館で学んでいただけたらいいなということを目的に、7月28日日曜日から8月25日日曜日までの期間中6回実施をされるというものでございます。資料がお手元に届いているかと思いますが、料金も非常に手頃になっておりますし、事前予約をいただけるものにもなっております。子ども・子ども・子ども政策の一環でもございます。また、来年のビッグイベントである大阪・関西万博や「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会」で宿泊される方の県内周遊の新たな形としても、まずはやってみようということで関係者がチャレンジいただくことをとても嬉しく思っております。多くの方に御利用・御乗船いただけたらと思います。

 それでは資料に基づいて今日は1点。「幻の安土城」復元プロジェクト特別史跡安土城跡調査整備事業いわゆる「令和の大調査」と呼んでおりますが、今年度の発掘調査を8月1日から開始しますという御案内でございます。現地の発掘調査は今年12月まで行う予定でございます。この幻の安土城復元プロジェクトは安土城跡の発掘調査を実施して安土城の実像解明を進め、調査成果を来訪者等にわかりやすく伝えるため、環境整備を行おうというものでございます。昨年度、令和5年度から20年計画で実施しているものでございます。2年目となる今年度は、この復元プロジェクトの柱の1つ、「安土城の実像解明と保全」のメインとなる調査整備事業を昨年度に引き続き行おうというものでございます。おぼえてらっしゃる方も多いと思いますが、昨年度の調査において、天主台が崩落した様子でありますとか、天主台直下の建物の一部が明らかになりまして、天主台の形状ですとか、天主台直下の建物の様子を知る手がかりを得ることができました。また、城を壊すという破城という安土城の価値を考える上で重要な話題も出てきたということでございます。昨年度の調査がこの黄色のところ、今年度はこのピンク色のところで、昨年度だけでわかったことを補強するもしくは新たな発見も出てくるかもしれないという、そういう箇所を今年度調べていただくということでございます。具体的にはピンク色の昨年度調査箇所の両サイド・天主台の東面から北東面となる部分を調査し、天主台直下の建物の規模ですとか、石垣の平面形状、破城の範囲などが明らかになればと期待しているところでございます。また、天主を装飾していた金具類といった遺物の発見などもできたらいいなということで期待を寄せております。この調査結果につきましては、改めて皆様方にわかりやすくお知らせできるように努めたいと思います。謎に包まれたロマンの安土城の実像の解明に向けて、今回も調査を頑張って行いたいと思いますので御取材等をいただければと存じます。非常に手話通訳の大変なコメントでございましたが、ありがとうございました。私からは以上でございます。

 

[産経新聞]

 安土城のプロジェクトについてお尋ねします。昨年度に引き続きということですが、調査エリアが昨年度調査箇所の両サイドというお話だったと思うのですが、どういうお考えで選定されたのでしょうか。

 

【知事】

 担当が来ていますので、あとで説明をさせますが、今回20年かけて安土城の実像に迫る際に、私が知る範囲ではやはり焼けて倒されたと言われている、これまで調査していないエリアを調べていこうと、昭和の時代、平成の時代に調べられなかった部分を調べに行こうとしています。まずは昨年度やらせていただいたのですが、いろいろ分かりかけてきましたので、また違うところ、その周辺に行った方がいいんじゃないかということだと思います。また後ほど担当から詳しく説明させていただきます。そのことによって、これまで分かってなかったことが分かり、安土城がどんなのだったのかということを解明するきっかけになると思っています。当時、天下布武を掲げてつくられたお城ですので、信長がどういうことを考えて、どんな城を築いたのかっていうことは、多くの方が興味を持たれている分野です。そういうものを解明し、分かったことを世の中に、また歴史に刻んでいくということに繋がればと期待しています。

 

[産経新聞]

 先ほどもロマンという言葉をお使いになったと思うのですが、調査を進める中でちょっとずついろいろなものが出てくるというのは非常に楽しみでもあり期待感も大きいと思うのですが、改めてどういった思いでこの発掘調査を実施されますか。

 

【知事】

 特別史跡ですので、また御廟も近くにある山ですので、丁寧に着実に調査をするということはまず基本として押さえたいと思います。その上で、先ほども申し上げたように、昭和の時代、平成の時代と長年かけて多くの方々が関わって調べてきましたけど、なおわからないことがたくさんある安土城ですので、今回所有者の方の御理解や地域の方の御理解を得て、これまで調べられなかったエリアを調べに行けることになりました。国のお力添えもいただいておりますので、しっかりとこの調査を進めていきたいと思っています。また、築城450年というのが令和8年、再来年に予定されておりますので、まずはそこを目指して、そのときまでに分かったことをその節目に世の中に知らしていけるように、みんなわくわくしながらこの調査事業に関わっているということです。ぜひ、その都度分かったことをこうじゃないかという推論や仮説も含めて、多くの皆さんに御紹介できたらいいねと話していますので、そういうこともやりながらこの事業を進めていきたいと思います。また、この安土城復元プロジェクトは3つの柱からなっており、どんなものがあったのかという「解明と保全」ということとあわせて、「機運の醸成」、これはわかったことを伝えることで、かなり伝わっているということと、デジタルでこんなお城だったんじゃないかというのを見えるようにしようと、できれば城下町も含めてキリスト教布教もしくは伝道していたセミナリオの歴史なども含めて御紹介できると、なお広がりや深みも出てくるのかなということを考えながらこの事業を進めていこうというところでございます。大杉前副知事や前県議会議長なども精力的にバチカン大使に働きかけを行っていただいておりますので、ぜひそういった繋がりの中で新たな解明が進むように、努力していきたいと思います。

 

[京都新聞]

 先般の大雨で彦根城の石垣が崩落するということがありました。世界遺産登録に向けて秋に事前評価制度の結果が出てくるという節目にあると思うのですが、この補修のスケジュール感というのはどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

 まず、どれぐらいの被害があったのかというのをきちんと把握したうえで、どういう対策を講じるべきなのかということについて調査、検討いたします。そして大切な国宝、また世界遺産を構成する要素にもなってきますので、どういうスケジュールでやるのかということも含めてきちんと整理させていただいたうえで、皆様方にお知らせをしたいと思います。

 

[京都新聞]

 これから調整をされていくということですか。

 

【知事】

 はい。

 

[京都新聞]

 わかりました。また全然違う話題になって恐縮ですが、国家公務員の地域手当について人事院の方で見直しがされていて、今まで市町村単位、滋賀県でいうと市町単位で設定されていたものが都道府県ごとになるのではないかという方向性が出てきています。国家公務員のことではあるのですが地方自治体の給与にも関係してくるところであり、滋賀県は今、県内一律で県職員の方は確か6%だったかなと思うのですが、国の方で進んでいる都道府県ごとに地域手当を単一にしていくということへの知事の考えや評価はどうでしょうか。

 

【知事】

 私達の要望に沿う今回の改革の議論だと思います。市町村ごとにいわゆる都市手当のような形で差があり、そのことが国家公務員の方が地方公務員の手当に反映されるということをもって、給与に格差が生じ、人材確保の面で大変苦慮されているというお話、またその改善のための要望もいただいておりましたので、まずは国家公務員の皆様のこういった地域手当が都道府県ごとに設定されるということについては、歓迎したいし、内容も見させていただいた上で、今後、地方公務員にどのように跳ね返ってくるのか、跳ね返ってこないのかということを確認したいと思います。実はこの議論は、先週行われた関西広域連合の市町村との意見交換の中でも出まして、都道府県単位だけではなくてもっと例えば広域で、できれば府県域を越えた広いエリアで一律にして人材を確保する、もしくは給与の底上げをするということがあってもいいんじゃないかという御提案もいただき、我々としてもそういったことが叶うのかどうなのか検討しようということをお答えさせていただきましたので、次の流れも思考しながら改善に向けた勉強をしていきたいと思います。

 

[京都新聞]

 まさにそのお話を次の質問で聞こうと思ったのですが、要するに都道府県単位とした場合に、滋賀県で言えば隣に京都府があったり、近いところに大阪府があったり、その人材、人手を確保していくところが難しくなってくる中で、近隣に大都市がある滋賀県としてはそういう広域的な面で地域手当を考えることも重要になってくるのかなと思っておりまして、その辺りのお考えはいかがでしょうか。

 

【知事】

 正確に申し上げれば、関西広域連合の市町村との意見交換の中では、最低賃金の統一化という文脈で、今まさに最低賃金の都道府県ごとのどのレベルに設定するのかという議論が始まっていますが、これもエリアで合わせていったらどうだろうかというようなことが提起されており、ある意味では地域手当にも繋がってくる議論なのかなと思います。従前あった、今も存在してますが、都道府県ごともしくは都市部との物価の差異をどのように把握また反映するのかというやり方は少し検討を加えていってもいいのではないかなと思っておりますので、我々も実務レベルで勉強していきたいと思います。

 

[京都新聞]

 今おっしゃったように最低賃金の広域的な統一というところについて関西広域連合で意見が出たので、これも関西広域連合として研究されるということでしょうか。

 

【知事】 はい。研究したいと思います。

[滋賀報知新聞]

 新型コロナウイルスの感染についてお尋ねします。新型コロナウイルスの感染の新たな拡大が今話題になっていまして、昨日、厚生労働省が有識者からヒアリングをして夏に一定の感染拡大の可能性があるのではという意見も出されました。沖縄県などでは、もう既に病床逼迫という話も出ておりまして、県でも先週木曜日に発行された感染症情報センターの動向調査でも10週連続増加の傾向で県内でも広がっているとのことです。夏の感染拡大は毎年ありますが、まず、これに向けて何か対応等、予定があれば教えてください。

 

【知事】

 全国的に新型コロナウイルス感染症の感染拡大傾向が続いており、本県においても10週連続で増加しておりますし、関わりの深い近隣府県でも報告する数が増加しているということでございます。また、入院患者の方も、本県においても増加しているという報告を受けております。例年、夏と冬に感染のピークが来るということでございますので、今後も感染拡大傾向は続くということを想定しておりますし、今7月ですが、8月、9月にピークを迎える可能性ということも指摘されております。したがって大きく2つございます。1つは、厚生労働省から出た資料ですけれども、滋賀県の対策としても県民の皆さんにお知らせしようということです。換気、マスクの着用、五類移行後少し外すことが増えましたが、心配な時もしくは心配な場所ではマスクを着用するということでありますとか、手洗いや手指の消毒を改めて皆様に呼びかけていきたいと思います。また、体調が悪いときに出て行かない、関わらない、少しおかしいなと思ったら休むとか調べるとか、そういうことを呼びかけていきたいと思います。もう1つは、医療機関の状況について現場と確認するように指示をいたしました。医師会、病院協会など関係機関等と現場の状況を共有させていただいて、今後必要な対策があれば検討し、実施していきたいと思っております。

 

[滋賀報知新聞]

 県の対策としても発信していかれるということですが、これから花火大会などのイベントがあったり、お盆の時期の帰省も控えているわけですが、夏休みの時期にあたり県民に向けて何かメッセージがありましたらお願いします。

 

【知事】

 おっしゃったように夏のお出かけとか、人と人、親戚や友人も含めて会う機会が増えると思います。だからこそ、この対策を徹底するように、自分の体調の異変やおかしさなどを見ながらですね、対策をとっていただきますように呼びかけていきたいと思います。

 

[中日新聞]

 安土城の復元でバチカン市国とのお話が少し出ましたが、大杉前副知事が提案されていたのは、バチカン市国との交流の中で、例えば来年の万博でバチカンデーというものが設定されるならそこで滋賀県と共同して何かをするとか、そういった文化交流を続けていくといいのではないかということをおっしゃっていました。本年度はそういった来年度の万博に向けたバチカン市国との交流についてどのように考えていらっしゃいますか。

 

【知事】

 まずは、基本になる実像の解明、保全のための調査をしっかり行いながら、せっかくできたバチカン市国そして大使館との関係も大切に紡ぎながら情報を共有させていただいて、例えばこんなことが分かりかけていますということでありますとか、万博に来られるのであれば一緒にいろんなことを行いましょうという呼びかけを行っていきたいと思います。ややもすれば、こっち(発掘調査)にかかりすぎになっていてそういった方々の関わりが十分取れていないところもあるので、意識してそこは伝えていきたいと思います。また、お城そのものだけではなく、私はいつも言うのですが、お城の周りの町、その町をつくってどんな社会をつくろうとしていたのかという織田信長の思想を、天下布武や多文化共生や、そして楽市楽座、そういったことも含めて世の中に知らしていこうと、「面白いことになったんですよ」だけではなく、商売が自由にできていろいろな宗教が認められてというようなことをぜひ皆様に御紹介できたらいいなと思います。肌の色が違う人も信長の家臣として活躍していたんじゃないかという書籍もございますので、そういったことをぜひみんなで学んでいけたらいいなと思います。

 

[中日新聞]

 今のお話ですと、もう既に来年の万博に向けて、何か考えてらっしゃるということなのでしょうか。

 

【知事】

 万博に向けてということよりも、むしろその次の年の(安土城築城)450年に向けて、500年に向けての一里塚としての450年ということで、安土町の商工会の皆様方もいろんな企画を準備されているようですので、そういった皆様と連携しながら取組を進めていけたらいいなと思います。その1つに来年のイベントもうまくいかしていけたらいいなということで事業を進めていきたいと思います。

 

[中日新聞]

 昨年の7月に長浜市の学童でプールの事故があり、先日、関係者が書類送検されたということもありました。今年も夏休みのシーズンに入ってそういった学童保育での活動がまた展開されるかと思いますが、そういったところへの注意の呼びかけであったり、事前の関係者への研修みたいなものは行われているのでしょうか。

 

【知事】

 プールの季節ですので、そういったプールを使っての水泳の活動などは、大事にしていきたいと思います。しかし、どのレベルの泳ぎができるのか、どれぐらいの深さが適当なのかというようなこととか、大人の見守りなども含めて安全に楽しんでいただける環境づくりはとても重要ですので、どんなスケジュールで誰がどこでどれくらいの研修をされているのかというのは定かではなく恐縮ですが、去年の事故を教訓に、安全対策の徹底ということには意を用いてまいりたいと思います。あわせてプールだけではなくて、琵琶湖は非常に水難の多い場所、もちろん様々な楽しみができる一方で危ない場所でもありますので、そういった注意喚起も関係者と協力しながらやっていきたいと思います。

 

[時事通信]

 北陸新幹線の延伸の関係でお伺いします。先日18日、北陸新幹線の敦賀と新大阪間の建設費が当初想定の2倍となる約4兆円に上る見通しとなったことがわかったのですが、この点に関連して、改めて米原ルートの再考を求める声もあります。このことを受け、改めて知事の見解をお願いいたします。

 

【知事】

 まず、北陸新幹線敦賀以西の延伸につきましては、私は従来から小浜-京都-新大阪の接続をできるだけ早く行えるように早期着工をしていただきたい、そのための条件を整えていただきたいということを求めています。その方針、方向性に変更はございません。しかし、折からの資材高騰等の影響を受けて、当然費用が膨らんできていることが想定されますので、その費用が膨らむと、いわゆるB/C(費用便益比)がどのように変わるのかということを気にされる方も多いと思うので、そういった情報はわかった時点で正確に共有されるように求めていきたいと思います。

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