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知事定例記者会見(2024年6月3日)

令和6年6月3日
(県政記者クラブ主催)

知事定例会見にて壇上で話す三日月知事の写真。知事の横に資料表示用の大きなモニターが映っている。

【知事】

6月に入りました。今朝も地震が能登地方を中心に起こったということでございます。梅雨の時期には出水期に入っていきますし、琵琶湖の水位もいろいろと出水期に向けて、また琵琶湖の水位マイナス20センチに向けた調整の過程にあると承知をしておりますので、防災の意識をその感度・対策とともに高めていきたいと思います。県民の皆様におかれましても、様々な防災の備え、そして、いざというときの行動、そういったことに備えていただきますように呼びかけていきたいと思います。なお、今朝起こった地震に際しましては、今のところ大きな被害がないということでございますが、能登地方を中心に多くの被災地があり、被災者がいらっしゃいます。避難所の運営支援などは、先月末をもって終了させていただいております。これ以降は、技術職員の中長期の派遣での対応ということにさせていただきます。関西広域連合においても、対策支援本部の存置をいたしまして、様々な情報共有を図るとともに、支援を通じて得られた教訓をプランや対策に生かしていくという、こういったことに繋げていきたいと考えております。

週末は沖縄に戦没者の追悼慰霊の行事に参加すべく、行ってまいりました。残念ながら遺族会の方々が(天候の影響で)空港まで来ることができず、式典自体も私の滞在中には(延期になり)開催ができなかったため、1人で近江の塔への参拝ということになってしまいましたが、多くの方が亡くなられた沖縄戦に対して思いを共有しながら、平和に向けた行動を起こしていきたいと思っております。なお、玉城知事とも面会の機会を設けていただきました。沖縄県とは様々な共通点、またいろいろな繋がりもあるということから、沖縄県と滋賀県の間でできることを模索・追求・構築していくことといたしました。今朝行われた経営会議においても、それぞれの部局をしてどういうことができるのか、早急に洗い出すように指示をしたところでございます。平和学習、子どもの取組、産業振興、スポーツの交流など、様々な取組が構築できるのではないかと考えているところでございます。

なお、週末行われた行事の一つとして、高島浄化センターで2月からつくられております、コンポスト化施設において作成された肥料が6月1日から一般販売されたということでございます。愛称の募集をしていて「おうみっ肥(こ)」という名前になったということでございます。シンプルで覚えやすい名前、10kgで20円という大変安価でお買い求めやすいので、循環する仕組みということにぜひ御参画いただいて、御活用いただけたらと思います。ぜひ農水部局とも連携して取組を強化していければと考えているところでございます。

それでは、私の方から今日は1点だけ資料に基づいて御説明いたします。ICTを活用したスポーツ観戦事業ということでございます。国スポ・障スポ大会の先催県において、聴覚障害のある方を対象とした、例えば、手話通訳をしていただく方を配置する、情報保障席を確保することなどの取組は、これまで実施されてきたところでございますが、視覚障害のある方への情報保障というのがまだ十分ではなかったのではないかということで、来年、「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会」を開催させていただくということもございますので、今回新たに試行をしようということでございます。具体的には「Plat Cast」という機材を用いて、視覚障害のある方も試合会場で、御自身の持たれているスマホに配信される実況を聞きながら観戦できるという仕組みだそうでございます。とても臨場感を共有できるものとして有効ではないかということでございます。今回、滋賀県バレーボール協会、また滋賀県視覚障害者福祉協会の皆さんの御協力のもと、6月16日、彦根市のプロシードアリーナHIKONEで開催される天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会滋賀ラウンドの女子の決勝戦でモデル的にやってみようということだそうでございます。「Plat Cast」を活用するといった、視覚障害のある方への情報保障を目的とした取組というのは県内で初めてで、またバレーボール競技では全国で初めてと伺っております。今回、視覚障害のある方にも御参加いただく予定でございます。アンケートやヒアリングなども行って、どんなことが課題なのかということも掴みながら、来年の国スポ・障スポ大会や、他の競技でどのように利用できるのかということなどについても、国スポ・障スポ大会の1つのレガシーとして、形づくっていければと考えているところでございます。詳細はまた、担当もおりますので、お伺いしていただければと存じます。私からは以上です。

[びわ湖放送]

今、発表がありました視覚障害者のスポーツ観戦の話題ですが、これは来年の国スポ・障スポ大会に間に合わすことを目指すということですか。

 

【知事】

今回やってみて、国スポ・障スポ大会ではどれぐらいの規模で行うことができるのか、費用の問題、そして機材の問題がありますので、まずやってみて考えたいと思います。ただ、やはり障スポ大会だけではなくて、国スポ大会そのものの観戦や応援というものを障害の別なく、有無に関係なく、どのようにみんなで参加できるのかというのも大事な視点だと思いますので、そういうことも見越しながら今回やってみたいと思います。

 

[びわ湖放送]

バレーボール以外にはどのようなスポーツが考えられますか。

 

【知事】

今回、これはこれでいいことだと思うのですが、バスケットボールや野球もこれから甲子園の予選が行われますので、そういったところでやるとどういうことになるのかということも考えたいと思います。今回、まずやってみてどういう広がりを持たせられるのかということをみんなで検討していきたいと思います。

 

[びわ湖放送]

びわ湖大花火大会について、先週、大会の実施計画が出されましたが、有料ゾーンの収容人数が過去最多ということになりまして、その有料ゾーンの周りに昨年と同じく4m程度の高さの目隠しフェンスを今年も設置されるとお聞きしているのですが、これについて知事はどのように思われていますか。

 

【知事】

まず夏の風物詩、そして琵琶湖、滋賀の夏の一大イベントでもございますので、多くの皆さんに楽しんでいただける安全な行事になるように実行委員の1人として心して取り組んでいきたいと思っております。またコロナ禍明けの大会ということで、その反動もあって多くの方が御来場されるのではないかということから、昨年度来、様々な対策をとらせていただいて、一部御批判を浴びるようなこともあって、それらを教訓にしていきたいと思っているのですが、これらを踏まえた対応・対策として、今年度のことが検討されていると承知をしておりますので、地域住民も含めた関係者の方に御理解いただけるように、また御来場いただいた方々に御協力いただけるようにスタッフ共々協力していきたいと思っております。

 

[びわ湖放送]

去年は、目隠しフェンスやごみの問題などがあり、地元の自治連合会から開催反対の声が挙がる異例の事態となったわけですが、今年は先ほどおっしゃられたようにこれらを教訓としていくということなのですが、去年とはどういったところを変えて、地域住民の皆さんにも御理解いただけるように進めていきたいとお考えでしょうか。

 

【知事】

地域住民の皆様方からどのような御指摘・御要望が届いているのかを全て私も把握できているわけではないのですが、多くの方が来られ、そしてそれぞれお住まいのところの周りを通られたり、滞留されたり、ごみが残ったりといったことに対する戸惑いや、地域住民の皆様方がもう少し楽しめるような工夫や配慮がないのかといったような御指摘・御要望をいただいていると聞いておりますので、それらに一定の配慮をした大会、またそういう地域住民の皆様に御迷惑をかけないような来場者への協力の呼びかけ、対策などが行われると承知をしております。それらが去年いただいた御指摘・御要望、そして今年やろうとしていることに、どのくらい実効性を持って反映されるのかということが問われると思いますので、そこをよく見ていきたいと思っております。

 

[中日新聞]

高島浄化センターのコンポスト化について、先日、地元向けの先行販売の取材に行かせていただきましたが、そこではまだ数人の方が買いに来ておられるという状況でした。この週末がどのような状況だったかはわからないのですが、本件におけるPRをどのように進めていくかということを改めてお願いします。

 

【知事】

私達が出した下水の処理の過程で出てきた汚泥をコンポスト化した、循環する仕組みをつくった取組ですので、循環というテーマの中でぜひ皆様に使っていただきたいと思っております。しかし、汚泥のイメージは大丈夫かとか、重金属の問題は大丈夫かとか、下水汚泥を使った肥料化の問題はいろいろな課題も指摘されているところなので、そういうものを乗り越えて、ここだけに留まらずそれ以外のところでも活用できるような可能性を広げていくためにも、挑戦を止めずに進めていきたいと思っておりますので、ぜひ家庭菜園、また野菜を栽培されている方々に御活用いただけたらと思っております。かけている費用との兼ね合いでもう少し値段が高くてもよいのではと思ったりもするのですが、まずは安く、より多くの皆様に御利用いただければという趣旨であるそうなので、ぜひ皆様お買い求めいただきやすい価格でもございますので使っていただければと思います。

 

[中日新聞]

お話をいろいろとお伺いしていると、肥料の安全性はもちろん確認されていますし、微生物で分解されたコンポストという自然に優しいものでつくられているので、できる野菜や果物もすごく美味しくなるというお話もお聞きしました。先行事例で他のところで実施されている企業をお伺いすると、そのことを売りにしてブランド化して売っていたり、環境負荷の低いものとして売っているということもあり、期待できるのではないかということも地域の方にお聞きしています。先ほど農政水産部とも連携してやっていくということをお伺いしましたが、そういった連携や地域でのPRについてお考えはありますでしょうか。

 

【知事】

肥料をつくるだけが目的ではないので、循環してごみを生まない、資源を有効活用するといった社会をつくっていく。これが「健康しが」の1つの取組でもありますので、せっかく県でやるわけですから、農政水産部もしくは高島市などとも連携して、つくる野菜のブランド化も視野に入れながら取組をするということは大いに可能性があると思います。

 

[中日新聞]

これは高島での取組で、他にも浄化センターはいくつかあるのですが、そういったところでも下水汚泥の肥料に限らず、こういったいろいろな活用の取組というのは今後も進めていかれるのでしょうか。

 

【知事】

費用対効果のこともございますし、他の処理の仕方と比較考慮しながら、こういう肥料化の取組がどのように有効に波及させられるのかというのも考えていきたいと思います。

 

[京都新聞]

知事というより広域連合長としてお伺いしたいのですが、ドクターヘリの運航を担っていたヒラタ学園で不適切な整備等が確認された問題が先週出てきておりました。また、先般、(ドクターヘリの)胴体着陸等もあり安全に対する懸念があると思うのですが、広域連合として、このドクターヘリ運航の今後について、どういった再発防止策を考えていかれるのでしょうか。

 

【知事】

ドクターヘリは関西広域連合内、京滋ドクターヘリを含めて8機運航しております。それぞれ相互補完しながら、もちろん関西広域連合以外とも連携した取組を構築しておりますが、全ての運行委託先として学校法人ヒラタ学園というものがございます。その法人で、今回、大阪の航空局から監査を通じて指摘を受け、一部の運行を停止させて、点検をするということがあったと承知をしております。通常運行には支障のないことだということで聞いておりますが、このインシデントを看過せずに、何よりも1に安全、2に安全、3に安全の運行体制を構築するためのきっかけにしていただきたいということで、広域医療局のスタッフに対しても、ヒラタ学園とよく情報を共有し、必要に応じて府県市民に情報公開することはもとより、今後の対策に生かしていくように指示しているところであります。同時に、契約のあり方、また情報伝達のあり方、例えば急遽運行停止しなければならないときに患者が発生することもありうるので、そういった時に治療や搬送に支障がない体制が取れるような対策をつくるということも考えているところです。

 

[京都新聞]

1つの委託先に全て委託しておけば効率性はいいのかもしれないですが、何か起きたときに相互補完といいますか、何か手立てを打っておくという考え方もあると思います。委託のあり方、契約のあり方と先ほどおっしゃいましたが、そういう複数の委託等も含めた検討をされるのでしょうか。

 

【知事】

複数の委託と言うは易し、ヘリコプターで患者を搬送するということが多くの業者、事業所等でできるわけではないという実情を考えると、そんなに多くの選択肢があるわけではないと思います。しかし、私達もこれまで以上にこのドクターヘリの運航に強く関与しながら、契約のあり方、こういった整備に対する努力や苦労がどういったところにあるのかということを、ぜひ一緒に考えていく、また乗り越えていくという姿勢を持ちたいと思います。

 

[京都新聞]

明日、滋賀県漁業協同組合連合会がアユの不漁の関係で要望に来られる予定があると思います。不漁はどういう状況で、漁業者への不漁の対策というものはどういったことが考えられるのでしょうか。

 

【知事】

一番現場の事をよく知る滋賀県漁業協同組合連合会の各漁協の方々が来られるとすれば、直近の現状、現場の実情をしっかりと承って、そしてどういう対策ができるのかというのを考えたいと思います。今年は漁が始まって以降、魚が取れない、魚がいないというようなことを多く聞いておりますので、まずはその状況を確認させていただきたいと思います。然れば、どういう対策があるのかということでございますが、これまでとってきた方策のアユの親魚の放流は、資源を一時的に回復させるという意味において1つの有効な策だと承知をしております。しかし、それをやろうにもその規模をどうするのか、時期をどうするのか、必要な予算をどうするのかということがございますので、そういったことを水産課を中心に検討させることになります。当然予算が必要であれば予算を補正し、議会にお諮りするということも準備していきたいと思います。

 

[NHK]

先月末ですけども航空自衛隊の奈良基地において、奈良基地祭に併せて事前飛行を行う際に、滋賀県の上空を通ったが滋賀県に対して事前の通知等がなかったということがありました。京都、奈良には事前の報告があったのにどうしてこういう事態になったのか、また奈良基地ならびに航空自衛隊に抗議等を行う予定はあるのかお伺いできればと思います。

 

【知事】

まず何が起こったのかということを把握したいと思います。そして起こったことの原因、背景がどこにあったのかということをきちんと把握させていただいた上で、どういう対策を講じるべきなのかということを考えたいと思います。一報を受けまして、まず詳細を確認するように指示をしているところです。そもそも連絡を受けていたのか受けていないのか。他府県を同じように通るところとの比較においてどうなのか。訓練も必要ですし、当然飛ぶこと自体を否定することはできないでしょうけれども、騒音を出して通常と違う飛び方で飛ぶということであれば、その情報共有をしかるべき自治体に対してするということは基本動作だと思いますので、そういったことがきちんと行われるように、関係部局、そして関係機関に徹底するということに努めていきたいと思います。

 

[NHK]

大阪・関西万博について、大阪が大阪府内の各自治体に対し各学校が万博に参加するかというアンケート実施したところ、大阪府内の一つの市で行きたいと答えた学校はなかったという報告があり、その理由としてはバスの確保が難しい、移動の確保が難しい、1人あたり5000円ぐらいの負担になってくるので予算の措置が難しいということや、教員の負担が大きい、工事中に起きたメタンガスの爆発事故の影響で安全を危惧するなどの声が上がっていたということです。参加することへの課題など知事が考えていらっしゃることがありましたらお伺いできますか。

 

【知事】

まず安全に対しては、これ起こっているメタンガスの問題や、そして暑さの対策などを含めて、これはまず大前提としてきちんと確保されることが必要だと思います。先般行われた全国知事会の万博に関する会合でも、メタンガスのことでいろいろと報道で取り沙汰れているが何が起こっているのか、どうするんだ、しっかりと説明してほしいという趣旨のことを私からも申しあげたところでございます。これはまず大前提だと思います。その上で滋賀県においても「いのち輝く未来社会のデザイン」、せっかくの機会ですので、この万博で世界のこと、最新の技術、そういうことに子どもたちが触れてもらえるような機会をつくろうということで、4歳から高校生までの子どもたちに、1回はこの万博に行ける機会をつくろうという取組を準備しているところです。学校行事の中で行かれる、校外学習や修学旅行などでというパターンも想定しながら、どういうスケジュールで参加していただくことがいいのかという詳細の組み立てを今行っているところです。その過程で当然学校行事との兼ね合いですとか、いろいろなことを調整される必要があるでしょうから学校側においても、そういったことにどのように対応できるのかということを今後教育委員会や関係機関とよく相談をしていきたいと思います。いろいろな負担や心配はあるのかもしれませんが、上回る感動や上回る学びについて皆さんが協力して対応できるような、そういうことに繋がるような努力を積み重ねていきたいと思います。

 

[NHK]

現時点で県内でどれぐらいの学校が参加しそうかという想定また予定があったりするのでしょうか。

 

【知事】

すいません、今ちょっとここで申し上げられるような校数、そして子どもの数というのはまだ詳細を共有できているわけではありません。またわかった時点で御紹介したいと思います。

 

[NHK]

子どもたちが万博に行くための費用などは補正予算等で組むということになるのでしょうか。

 

【知事】

今年度予算の中で、例えば先行して予約することに必要な項目などは予算措置させていただいているものもあると思いますが、実際に行われるのは来年度ですので、そのときに必要なものというのはきちんと予算を措置させていただきたいと思いますし、もし今年度措置しているもので足りないということがあれば、予算の補正なども検討していきたいと思います。

 

[朝日新聞]

自治体職員の名刺についてですが、名刺の費用については公費で負担するのかあるいは職員自身のいわゆる自腹で負担するのかというのは自治体によって様々なようなのですが、滋賀県庁の場合はどうなっているのでしょうか。

 

【知事】

某新聞社の5月27日付けの夕刊でそのことが出ていまして、私もどうなっているのかなと関心を持ち、疑問にも思いましたので確認をいたしました。そうしたところ、県庁においては、統一的な運用ルールがないということでございます。名刺をそもそもつくるかどうか、これも個人に委ねられているということでした。ただ、例えば観光振興局や国スポ・障スポ大会局などにおいては、やはり配る機会も多いだろうからということで、部局内で一定措置されているようなこともあるようでございますので、答えとしては統一的なルールなし、頻繁に使われる方は部局において対応するということだと思います。ただ、本当にこれでいいのかということは思っておりますので、もうちょっとどういう形で対応するのがいいのかということを考えていきたいと思います。

 

[朝日新聞]

ちょっと聞いたところによりますと、部局長以上は一応交際費で負担しているということなので、職員あまねく公費という部局もあるのかもしれませんが、部局によっては部長は公費で職員は自腹みたいな形になっているというのはちょっとどうかなという感じもします。職員といえども、名刺を使って庁外の人とのやり取りをするときは、それが県庁の顔としての立場になると思うので、そこはやっぱり仕事で必要なものはしっかり公費でみるということも考え方かなとは思うのですが、今後、滋賀県としてどうされていくおつもりでしょうか。

 

【知事】

仕事で必要なものは公費で措置・支弁をさせていただくというのが基本だと思います。仕事でどの程度必要なのかというのは、職階によっても、職種によっても違うところがあるのかもしれません。最近入った職員などは自分で負担するのが当たり前となっているのかもしれませんし、ややもすると県庁職員というのはそういう県庁のルールに染まりすぎて、ちょっと世の中と若干違ってしまっていることもあるのかもしれません。したがって、どういうルールで、どういう費用の負担の仕方をするのがいいのかということを考えていきたいなと思います。

 

[朝日新聞]

これまでの例を見ますとちょっと古くなりますが、三重県で北川正恭さんが知事のときにそれまで自腹だった名刺の作成について、北川知事としては県をPRするパンフレットとしての位置づけとして職員の名刺についてはあまねく公費でつくるということに取り組まれたようですし、これもちょっと古いですが長野県が田中康夫知事のときに、県を印象づけることに繋がるということで、県をPRするようなデザインにし、公費負担にしたということです。また現在も市長でいらっしゃる奈良市の仲川市長は、ふるさと納税をPRするという趣旨で統一デザインの名刺を公費でつくったというケースもあります。自治体それぞれ、いろいろな考えの中で動いていらっしゃるわけですけども、やはり滋賀県も非常に対外的、国内外含めてですね、各職員の皆さんがいろいろとされていらっしゃるわけなので、滋賀県をあまねくPRするという意味でも名刺というのはやっぱり一つの有効なツールではないのかなとも思います。今後県庁として、部局によって使う頻度もあるので全て一律にというわけではないのかもしれませんが、例えば(名刺が)必要な部署は公費で全て作成するということをルール化することを検討することはお考えなのでしょうか。

 

【知事】

私も全ての職員に聞いたことがないので、この会場にいる(職員に)一緒に聞いてみましょう。そもそも名刺持っているという人。ほぼ全ての人が持っている。はい、ありがとうございました。公費でつくっているという人。国スポ局は公費でつくっている。自費でつくっているという人。(挙手の状況を見て)ということなんですね。今おっしゃったように、全て一律を言わないまでも、どういう持ち方、どういう費用の負担の仕方があるのか。今いろいろな例も過去にさかのぼって出していただいて大変参考になりましたので、公室次長の儀典長である村田に検討させます。

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