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知事定例記者会見(2018年1月4日)

平成30年1月4日
(県政記者クラブ主催)

新年最初の記者会見に臨む様子

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

おかげさまで穏やかな三ヶ日だったんですが、今日はまた「湖国の冬極まれり」というようなきゅっと冷えた朝となりました。それだけ緊張感も持って、新たな決意で、熱い決意で迎えた仕事始めでございました。

先ほど職員向けに挨拶をいたしました。既にご案内のとおり、昨年も自然災害に見舞われましたので、安全安心のための取組は、しっかりやろうと平時からやろうということを大前提として、琵琶湖新時代2年目でありますので、さらにその取組を充実・加速化すること、そして自信を持って発信することについて呼びかけ、同時に特に強調したいこととして「健康」と、一に健康、二に健康、三に健康と「健やかな滋賀」をつくろうということを申し上げました。

一つ目の健康は「人の健康」でございまして、県政世論調査でも、豊かさのために、豊かさ実感のために大切なことはなんですかという、昨年度の調査項目で、健康というものが1位で70%、ほかの項目を大きく離すご回答をいただいています。県民の皆様方のそういう面での意識も高いのであろうと、また、政府や大学等の調査で滋賀県民は長生きだと、平均寿命が長く健康長寿も長いということが発表されまして注目されました。こういったことを踏まえてですね、医療・福祉・保健のネットワーク基盤を拡充することと同時に、スポーツ・文化の機会の創出、さらには、AI、IoT、ビッグデータ等を活用して、新たなサービスや新たな商品等を開発する取組、同時に、公共交通を維持充実させていくための取組に邁進しようということを申し上げました。

二つ目は、「自然の健康」ということでございまして、昨年来、アユの不漁が心配です。また、「山」というものが以前と比べてどうなんだという、こういうご指摘もございます。ぜひ琵琶湖をはじめとする、自然の健康ということにも思いをいたし私たちの生活を改めるような、そういう取組をしていこうということが二つ目。

三つ目は、「県庁の健康」ということでございまして、職員の健康そして財政の健全性、こういったものをしっかりと確立していく、一歩踏み込んだ行財政改革ということも申し上げておりますので、その取組をしっかり行おうということを申し上げました。

思いが募り高まり、年末年始、自分自身で考え自分自身で書き、申し上げたものですから、ついつい長く、またついつい熱く申し上げたかもしれません。ぜひこれらが言うだけではなく、しっかりと施策の中に入っていくように私自身も意を用いてまいりたいと思いますので、またメディアの皆様方の注意喚起、また監視等々よろしくお願い申し上げ、冒頭私からの抱負ならびに挨拶とさせていただきます。

私からは以上でございます。

[毎日新聞]

この年末年始の三日月知事の過ごし方とですね、職員さんにも先ほど新たな熱い決意とおっしゃっていましたけども、施策のことを語っていらしたこととか、任期のことに触れて新たな決意とおっしゃっていましたが、ご自身の身の処し方について、何か年末年始に決意されたことがあるのか、この2点をお願いします。

[知事]

まず、年末年始の過ごし方はですね、仕事納めまでは全力疾走で知事としての公務に当たってきたつもりです。その同時並行、また、それを越えて以降は、県内各地を自分自身で政務で回りまして、いろんな方々とお話をしたり、自分の先祖がいたところ、育ったところを周り、また年始には家族と墓参りも含めてやってまいりました。

そういう中で、改めて滋賀という地のですね、天の時、地の利、水の利、また人の和というものに感じたところでございますので、そういったものを生かして、伸ばすべきを伸ばし、改めるべきは改める、そういう新年にしていきたい、また、そういう年にしていきたいと決意を新たにいたしました。

今の心境はということでございますが、年末の漢字を記したときに、示したときに、また申し上げたようにですね、「一記して また一のぞむ 年の暮れ」というその思いは今も変わりません。その「一」で、次の1年が始まりましたし、1月も始まりましたし、平成30年度予算というものについても、いよいよこの1月に、取りまとめをしていかなければならない月に、時期に入りましたので、そういうものをしっかりと仕上げて、そして県民の皆様方、議会の皆様方にお示しをしていきたいと。そういう意味で、年末よりもさらに熱くなった1月、新年ではないかと思っています。

[朝日新聞]

先ほどの知事の職員の皆さんへのご挨拶の中で、人の健康で、行きたいところに行ける、会いたい人に会える公共交通の充実・維持とありましたが、具体的に念頭に置かれているものがあればお伺いしたいなと。

[知事]

たくさんあるんですが、例えばこの昨年の夏、東近江の地域で自動運転の実証実験をしていただきました、させていただきました。こういったことを、いよいよ試行する、試行だけではなくて展開していく時代に入ってきたんだと思います。

片や一方で、災害の折に湖西線の電柱が倒れて、多くの皆様方にご迷惑をおかけした、ご心配をおかけした、ご不便をおかけした、こういう事象もございました。バス交通というものがですね、維持困難な時代に入ってきている。これは収益の問題もさることながら、運転手の確保といったような課題もあると聞いています。また、折から、県内湖東地域5市5町にまたがる近江鉄道の課題等も指摘されております。同時に高齢化に伴って、ご自身の運転免許証を返納される方々が大勢いらっしゃいます。しかし、返納したあと「どうすればいいんでしょうか」ということを不安に思われる方が増えている。

一方で同時に、人口が増え続ける地域にはまだまだ公共交通の可能性もあるということからすれば、健康な、もって豊かな生活を維持・発展させていくためにはいろんな要素があるんですが、私は一つ、この公共交通というものがいかに便利で、乗りやすく使いやすくなっているかということが大事なものなのではないかと。

以前から考えていたんですが、今回、「健やかな滋賀」をつくるというメッセージとともにですね、特にこの公共交通については、より具体的な施策というものをつくっていきたい。1年で全てが完結するわけではありませんが、その芽出しをしっかりと行っていきたいと考えて申し上げたところです。

[NHK]

ご挨拶の中で、世界への発信という中で、職員の方のお話にもありました、国際会議などが開かれるので琵琶湖を世界に発信、という言葉がありましたが、どういうことをどのように発信していかれますか。

[知事]

今日の原田さんの挨拶はとても共感と感銘を持って受けました。

私が言いたいこと、また言わなければならないことまで言っていただいて、とても心強く思いました。ああいう職員と一緒に仕事ができることを改めて誇りに思ったところです。

今ご質問にありましたような、滋賀発の世界湖沼会議が、今年は10月に茨城県霞ケ浦を中心に開催される、また、世界水フォーラムについてもブラジルで開催されるということですので、まずは、この琵琶湖をはじめとする湖沼、水資源のありがたさ、尊さ、こういうものをしっかりと噛みしめると同時に、私たち自身が知ると同時に発信していく。これは、琵琶湖の場合、世界有数の古代湖であります。琵琶湖にしか住んでいない固有種がたくさんいる。今は水鳥たちの休み場にもなっている。ラムサール条約の登録湿地にもなっている。

私たちは、こういう風景は、いただく恵みも含めて当たり前に思っておりますが、果たしてこの当たり前はいつまでも続く当たり前なのかというような、こういった琵琶湖、水資源との関わり方も含めて、その良さを発信すると同時に、「このままでいいんでしょうか、何をすればいいんでしょうか」ということを問いかける、一緒に考えるような、そういうメッセージとともに発信していければと思います。

このことはSDGsの取組の中でも項目として謳われておりますので、そういった文脈で問いかけることによって、世界言語で、世界共通目標の中で、琵琶湖というもの、水資源というものが捉え直される、そういう提起をしたい。

また折しも平成で30年、明治維新から150年。この年末年始ですね、平成30年は明治150年ということで随分報道等でも取り上げられました。私は近現代日本は大変目覚ましい成果を上げたと同時に、一方、それで良かったのかと問われなおさなければならない課題もあったのではないかと思っているんです。

それは、滋賀県の場合、廃仏毀釈ということで、大変多くの、それ以前に大事にしていたものが失われたり壊されたりした時代でもあった。それをフェノロサ先生が大切に守ってくださったというようなこともあった。ぜひこういったことを改めて考え直す、これは琵琶湖との関わりもそうです。疏水もできましたけれども、しかし、昭和の時代等は汚してしまった時代もあった。こういったことをもう1回振り返って、これから先を展望するような、そういうメッセージになればと思っているところです。

[時事通信]

先ほどのお話にもありましたが、今年「健康」を取り上げられた理由をお伺いしたいのと、来年度予算の話も先ほどされましたが、これをどのように反映していかれるのか、お伺いできればと思います。

[知事]

「健康」というものについては、ある意味、普遍的なテーマでありますが、私たちは「新しい豊かさ」を追求しようということを基本理念に施策を進めてきました、基本構想に基づいて。その具現化というものを常に意識しながらですね、施策を作ってきています。県民の皆様方に問うと、その「豊かさというものを実感するには何が大切ですか」という項目の中で、健康というものは突出して高かったと。これは私たちの実生活ともリンクする、まあそうですよね。と同時に、長生きできるようになったことは望ましく、有り難いことなんですが、長生きに伴う課題というものも顕在化してきている。老いに伴う課題、病との付き合い、そして「死」というものをどう捉えて向き合えばいいのかという悩み、こういったことにも寄り添いながらですね、逃げず寄り添いながら、しっかりと支え合ったり、また、前向きに捉えたり、自分らしく生きられるような、そういう滋賀を作っていきたい。このことは、昨年、滋賀県民は男性も長寿だと、健康寿命も長いと、報道されて以降、より県民の皆様方の意識も、またある意味では、なぜとか、さらにより良くするためにどうすればいいんだろう、これをビジネスにつなげることはできないか、いろんなお声の喚起にもつながっている。ここはそういう意味で一つチャンスだとも捉えてですね、この健康と、「健やか滋賀」を作ろうというメッセージとともに、様々な動きを起こしていきたい。このことをもって、SDGsの17の目標達成にも確実につなげることができる、そういう取組だとも考えて、この年始に改めて表明させていただいたところです。

[時事通信]

来年度予算についてですけども、どう重点的に。

[知事]

当然、県が施策としてやる以上、組織的なことも含め、そして、予算的なことも含めて、整備をしなければならないと考えていますし、このことは何も行政だけではなくて、経済界、そして私たち県民一人ひとりの生活にもかかわることですので、ありとあらゆることで、「あっなるほど、健康に、より健康に、ということに打って出たんだなあ」ということがわかるような、そういう取組をしていきたいと思います。

[時事通信]

何か具体的に考えていらっしゃるようなことがあれば、お聞かせいただきたいんですけど。

[知事]

具体的にまとまった時点で発表させていただければと思います。

[時事通信]

なかなか自宅で亡くなるということが難しい時代になっていまして、どうしても施設等々で亡くなる方が多いということもあるんですけど、例えば在宅医療のあり方とか、そのあたり何かお考えになったりされていることがあればと思うのですが。

[知事]

自分がどこで旅立つことを望むかというのは、人それぞれだと思います。それを望むからといって必ずしもそうなるかといえば、家庭の環境や、それぞれのお体の関係等々で、そうならない場合もある。たとえ制約条件があったとしても、その人らしく、最期、旅立ちの時間や、期間や、瞬間を迎えることができるような滋賀にしていきたい。多くの方が望む在宅での看取りや旅立ちというものに対する取組は、既に病病診連携ということで、地域医療、在宅医療を充実する形で整えてきている。しかし、まだまだ課題はあると思ってますので、そういうものをしっかりと整え直すと同時に、一方、どうなんでしょうか、これから人口ボリュームの非常に多い世代がより高い年齢に入っていかれる、そういう時代を展望したときに、老いること、旅立つこと、亡くなることだけで、その課題というのは解決されるんだろうか。年末年始、私も墓参りなどをしていて、自分のこういったものは、どこにどう持てばいいんだろうか、それを誰がどう後の面倒を見ることになるんだろうか、ということに思いを馳せました。こういうことに悩まれる方っていうのは多いんじゃないんでしょうか。

私たちだけで、知事だけで、行政だけで、一足飛びに何か解決できるっていうことではないんですが、あらゆる機会を捉えてそういう問いかけをしていきたいと思っています。

と同時に、長く自分らしく生きたいというこの願いは、人類普遍の、ある意味いま多くの方がより強く望む願いだとすれば、これはビジネスチャンスにもなる。いろんなサービスを広げることにも確実につながる。私たちは折から、ビワイチの振興をやっています、単に観光を物見遊山であることもよし、しかし、体を動かして自然の中で四季を感じる、そういう取組をしてみませんか。というような、これはメッセージにもつながるんじゃないでしょうか。

発酵食、昨年初めて鮒ずしをつけて、この年末年始、自分がつくった鮒ずしの旨さにですね、酔いしれた、そういう時間もあったんですが、発酵食、お漬物、味噌、醤油、みりん、こういうものが、果たして私たちの健康というものにどういう影響を与えているんだろうか、探る必要がありますね。探ればおもしろいと思いますよ。ぜひいろいろ、聖域を設けずにですね、ありとあらゆる施策を展開していきたいなと思ってます。

[滋賀報知]

今日の職員への挨拶の中で言われた「健康」の中で、「健康経営」に挑戦するということで、一歩踏み込んだ財政改革を行うと決断する時は、私は逃げずに取り組むという何かそういうニュアンスのことをおっしゃったのですけれども、ここまで健康とおっしゃられるのは、健康に憧れるのは、だいたい不健康な時が多いのでしょうけど、財政の健全化は、どういう具合に一歩踏み込むお考えなのか、もうちょっと具体的に教えていただけたら。

[知事]

今日の滋賀報知の紙面に発奮をしながらお答えをしたいと思います。また、健康を志向する人は不健康な人が多いというご指摘も受けとめたいと思います。

県庁の健康というものについてなんですが、どうなのでしょう、皆様方ご自身もそうかもしれませんし私も最近考えるんですが、健康というのはどういうことですか。もちろん生き生きしていること、自分らしく生きるというのは大事なことでありますが、もう一つ大事なことは、持続可能性といったことですね。県庁の健康なくして県民の健康なし、その県庁の健康とは職員であり、財政の健康健全性だと。このご質問のあった健康経営については、主に職員の健康、イクボス宣言ですとか、働き方改革やっていると、なんとなく時間を削ればいい、時間外を減らせばいいというようなことにつながってきたんだけれども、生産性を上げて県民の皆様方の満足度を上げて、やっぱり私たち自身もこの取組は自分たちのためになるのだというような、そういうことにしていかないと持続可能性はないんじゃないかという視点ですね。これは既に民間企業等で取り組まれている事例もございますし、現時点で何をやれば良いという具体的なものはないんですが、職員の皆さんからもアイデアを募ってですね、ぜひ一歩踏み出していきたいと思っています。

そして、一歩踏み込んだ行財政改革の時に私は二つ申し上げました。一つは財源の確保です。もちろん最少の経費で最大の効果を生むという地方自治の原点は忘れません。したがって出来るだけ負担を小さく、そして施策の効果を大きくということだと思いますが、もっと私たちが求められている施策を実行するために、得られる財源というものはあるやなしや、そのご理解を得るためにどうしたらいいのだろうか、こういうような事をしっかりと検討をするということが一つ。私たちが持たせていただいている県有財産も十分に活用できてないものもまだまだあるのではないかというようなことですね。もうちょっと申し上げたのは、真に必要な事業というものをしっかりと見極めていく、もっと減らせばいい、もっと無くせばいい、小さくすればいいという、このある意味では、いろんな方に痛い話や内容についても、決断するときには決断をするということですし、皆さんにも知恵と力を貸して欲しいということを呼びかけたつもりです。そういう意味で、持続可能性を追求して、このメッセージを発しました。

[毎日新聞]

今のことに関連して、決断が必要な時があるという今日の挨拶でしたけれども、財政健全化の事でいわゆるたくさんの細々とした事業の改善とか縮小の中でというのもあると思うのですが、決断とおっしゃるには、例えば大規模事業、国体ですとか関連のものですとかも見直すお考えが、改めて強まったのか、2月議会のタイミングというのもあると思うんですが、そのあたりどうお考えでしょうか。

[知事]

大規模事業の聖域なき見直しということについては、かねてから申し上げています。今、財政当局はじめ各部局をして、その内容如何について検討していただいています。当然、それぞれの部局ごとの協議・検討によって見直されていくこともあるでしょうし、私自身の決断でもって、そういう判断をしなければならないこともあるでしょう。これはもちろん減らす・止める・削るということと同時に、「進めさせてもらう」という決断もある意味ではある。

したがって、その事々、物々、時々、特にこの行財政の経営については、しっかりと決断をし、その決断に対するご理解を得られるよう、より努力をする、そういう1年になるのだと思います。したがって私は正念場の「一」だと、この1年は正念場だということを申し上げたところです。

[共同通信]

県政の話題から離れてしまうのですが、ちょっと前に、大津市の越市長が会見で国会議員になることに興味ないですかっていうような質問を記者から受けたことがあって、「私は大津市長になりたいから、市長選に出た。首長の持つ執行権というものに、とてもやりがいを感じている」とおっしゃっていて、大津市のために市長になったというふうにおっしゃっていたのですけど、私は国会議員として大津市のために、予算を取ってくることも、かなり大津市のためになることだと思うのですけども、国会議員と首長両方を経験されている知事としては、やっぱりその首長というか、地方自治体の長の方が、地元に対してやれることが大きいというふうにお考えでしょうか。

[知事]

いつも鋭いご質問ありがとうございます。両面あると思います。私は国会議員を、4期10年間やらせていただいて、野党、与党、野党、また政府の関係、国会の仕事、それぞれやらせていただいて、今知事という職をお預かりしています。それぞれにやりがいがあると思いますので、何かどちらかをどう比べて、こっちの方が良いということは無いと思います。

越市長には越市長のお考えがあったと思うのですが、私もその国会議員の経験を生かして滋賀県政のために力を尽くしたいということで、いただいていた議席を返上し、所属していた政党を離れて立候補させていただき、県民の皆さんの信託をいただきましたので、その信託に応えるために力を注ぐ、でもその信託にこたえる過程でやれたことについてはやりがいを感じますし、やれていないことだとか難しいことにはさらに発奮すると、よしやろうという気持ちになって、いや改めるところはどこかなという反省も含めて発奮することができるので、そういう意味では自分には向いている仕事をさせていただいているのではないかなと感じているとこころです。

[京都新聞]

細かい質問ですけど、先ほど公共交通の充実の中で、もう来年度予算を念頭に置いておっしゃっておられるのだと思うのですが、芽出しをつくっていきたいというふうにおっしゃっておられるのですけど、具体的に何かどういう事をやりたいというか、もう少しお聞かせ願えますでしょうか。

[知事]

先ほどいただいたご質問と同じように、何か具体的な事をお考えですかというご質問については、具体的な事が具体的になった時点で明らかにさせてくださいというのが公式な話です。とはいえ、公共交通については、待ったなしの課題もあるように思っていまして、それは人口が増える地域、多くのご利用が望める地域の課題と、人口が減少していって公共交通の維持存続が困難な地域、また、様々な課題を抱えていて、少し合意形成や、改革の検討を本腰入れてやらなければならないことがあると思うのですね。ただ、先ほども強調したように、これらには新しい技術だとか、新しい物事の進展により今までできなかったことが可能になっていく側面もあると思いますし、いろんな種類の業種間で、これまでは垣根があってできなかったようなことについても、よりできるようになっていくっていうこともあると思うのですね。小さいことですけど、草津線と東海道線で取り残されていたICカードの課題についても、いよいよ事業者さんもご理解を得て、県内ほぼ全てのJRの駅で、このICカードというものが利用可能になってくるとすれば、それらと他の交通機関とをつなぐことで、もっとスムーズな利用というのが、つくっていけるのではないだろうか等ですね。

ただ、それらの民間のビジネスとしての取組と同時に、公共として支える仕組みというものも、これは、検討しなければならないこともあると思うんです。具体的には検討して発表させていただきますが、そういった内容で検討を深めていきたいと思います。

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