平成29年8月29日
(県政記者クラブ主催)
おはようございます。
早朝から、北朝鮮より弾道ミサイルと見られる飛翔体の発射の情報が出ておりまして、大変、緊張緊迫しているところでございます。我々は4月以降緊張度を高めておりますが、会見の前に行った県政経営会議においても、様々な事態も想定されますため、より緊張感を持った対応を指示したところでございます。断じて許せない暴挙であると強く非難をしたいと思います。
今日は、話題提供を2点させていただきます。
1点目は、既に前の方にキャラクターおよび展示物、さらには皆様方のお手元の資料にもございますが、近江米「みずかがみ」に関する話題でございます。
まず、収穫などの状況でございますが、早い産地では、お盆明けの8月17日から収穫がスタートしておりまして、現在、そのピークを迎えています。暑い中、収穫作業に当たっていただいておりおます、生産者の皆様方に心から敬意を表したいと存じます。
品質につきましては、7月後半に猛暑となりましたが夏の暑さに強い「みずかがみ」の本領というところでございまして、収穫された米粒は美しく光沢があり、作柄・品質ともに良好ということでございます。早速、明日にも「みずかがみ」の新米が店頭にお目見えするということでございまして、皆さまにこの美味しさを楽しんでいただきたいと存じます。
昨年の28年産米も、おかげ様で2年連続特Aとご評価いただいたところでございまして、その結果引き合いが伸び、さらに人気が高まっている「みずかがみ」ですが、県では、私が先頭に立ちまして、この「みずかがみ」の魅力をより多くの皆様に知っていただくよう、生産者団体等関係者と一緒になりまして、引き続き各種PR事業を展開していきたいと存じます。
まず、テレビCMでございますが、今回もマスコットキャラクター「みずかがみん」、今日も所狭しとPRしていただいておりますが、フルCG登場いたしまして、「みずかがみ」の魅力を伝えるという内容になっております。また、「環境こだわり農産物」の認証マークを画面に映し出して、「自然にやさしい安心米」であることともに、食味ランキングで最高の「特Aランク」の評価を2年連続得たことを強くアピールしていきたいと思います。それではご覧いただきます
(CM映像放映)
短く、アピール力のあるCMを作っていただきました。この映像はインターネットでもご覧いただけますので、後ほどパソコン等でご確認いただければと思います。CMは9月1日から10月中旬まで、毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビの4局で放送されます。「みずかがみん」は、このCM出演のほか、今後実施するイベント、キャンペーンなどでも活躍してもらう予定でございます。
イベント・キャンペーンについてお知らせいたします。県内外の消費者の皆様に「みずかがみ」をはじめとする近江米の魅力を知ってもいただけるよう、県内イベントや京阪神地域のショッピングセンターでキャンペーンを実施いたします。9月23日には、イオンモール久御山店におきまして、私もお邪魔させていただき、トップセールスを行います。「みずかがみ」をはじめとする近江米の美味しさをPRすることはもちろんですが、琵琶湖の環境を守りながら「環境こだわり農業」に懸命に取り組んでおられる生産者の皆様方のご努力や熱い思いを、「みずかがみん」と一緒にしっかりお伝えしたいと思っております。ぜひご取材や広報方よろしくお願いいたします。
今日も、お米をいただけるということでございまして、いただきます。
(知事「みずかがみ」おにぎり試食)
ご案内のとおり、大変食味の豊かな、甘みの、噛めば噛むほど味が出るという、そしてご存じの方も多いかと思いますが、冷めても美味しい、おにぎりとお弁当に最適ということですので、この時期、運動会ですとか、遠足ですとか、いろんな行事にもぴったりだということで、より多くのお子様やご家族の皆さんにご賞味いただければと思っているところでございます。
それでは続きまして、今月のイチオシ「花と緑の滋賀シリーズ」で、今回紹介いたしますのは、本日こちらにお持ちいただいております、湖南市の木「うつくし松」でございます。
後ほど詳しくご説明いただきますが、一見、普通の松の盆栽のように見えますが、うつくし松は、湖南市平松の美松山の斜面だけに群生する極めて珍しい松で、根本近くから幹が分岐した樹形は、まるで扇のようであったり、傘のようであったりと、こういう形をしています。小さいとまだわかりませんが、お手元の資料もありますように、とても豊かな面白い形をしております。
うつくし松は、平安時代に藤原頼平が静養でこの地を訪れた際、松尾神社の使いの童女が現れ周囲の山を美しい松に変えたという、そんな伝説にふさわしい神秘的なムードをたたえた湖南市の名所になっております。うつくし松の自生地は、湖南市の東海道に近いということもありまして、古来より松の名所として知られていたようでございまして、寛政9年(1797年)の『伊勢参宮名所図会』や『東海道名所図会』、浮世絵にも紹介されているということでございます。
うつくし松の自生地は、大正10年(1921年)3月3日に、天然記念物として国の指定を受け、こんなに早く指定を受け、そこに現在約150本が自生しています。なかには樹齢130年以上、高さ約16mになる木もあるということでございます。年間を通してきれいな緑色をしていますが、特に夏場は生き生きとした緑色が映えます。また、春には桜のピンク色とのコラボレーションがとてもきれいだということでございます。
そういううつくし松でございますが、近年は松くい虫の被害に遭い、毎年数本が枯れていく事態となっているそうでございまして、そのため、今日もお越しいただいておりますが、地元の平松長寿会の皆さんが、若木の育成事業に取り組んでおられ、湖南市とともに再生活動をされておられます。ぜひ一度ご取材いただければと思いますが、私も先々週に視察訪問させていただきまして、地元の皆さんが、種から苗を育てられる、数年、数十年、これで何年ぐらいですか。
(平松長寿会 千代会長)
3年ぐらいです。
3年経ってこれぐらいということでございまして、周りの草刈りや若木の育成に精力的に取り組んでおられるということでございます。
ご紹介いたします。今日は、湖南市から3名のゲストにお越しいただきました。
平松長寿会 会長 千代正義さん
平松区 区長 奥村修さん
湖南市役所 広報課 課長補佐 梶山 政代さんです。
せっかくの機会ですので、補足説明やPRをお願いします。
(平松長寿会 千代会長)
今月のイチオシ「花と緑の滋賀シリーズ」ということで、湖南市に自生するうつくし松をご紹介いただきましてありがとうございます。うつくし松は、今、知事さんから言っていただきましたように、昭和53年頃から松くい虫の被害に遭いまして、年々枯れていっているというような状況でございます。「なんとかせないかん」ということで、私達、長寿会が若木育成事業に取り組みまして5年になります。種から蒔いてだんだん育ててまいりまして、これで3年目です。今現在、300本ぐらい残っておりまして、5年生が120本ぐらい仮植えして、うつくし松自生地に移植する準備を進めております。うつくし松の自生地が大正10年3月3日に天然記念物として指定を受けまして、現在150本残っているということでございます。
この松につきましては、劣性遺伝ということで判明いたしまして、先ほど知事さんからお話がございましたように、扇型、ほうき型、傘型というような形の変わった松でございまして、現在150本が自生地ですくすくと育っている状況でございます。
それから、4月17日に三雲小学校の校庭におきまして、うつくし松を育てようというお話がございまして、今年、育成畑を作りまして、4年生の80人の方が種蒔きと植樹をしていただきまして、今現在、順調に発芽して育っている状況でございます。6年生が5年間育てた松を自生地へ植樹する計画で、4年生が育てて、6年生が植樹するという経過でございまして、今後、私たちも積極的に、子どもさんを通じてPRしていきたいと思っているところでございます。よろしくお願いいたします。
ということでございまして、とても神秘的な面白い形をした昔ながらのうつくし松を、ぜひ皆様方もご取材の上、ご発信にご協力いただければ幸いでございます。3人には残っていただきますので、お問い合わせ等ございましたらよろしくお願いいたします。
長くなりましたが、私からは以上です。
[NHK]
初めに触れられましたように、今朝、北朝鮮が弾道ミサイルと思われるものを発射しました。滋賀県としてどういう対応をされ、今後どう対応し、どういう見解をお持ちか教えてください。
[知事]
まず、政府等が発信する情報をきちんととり、県民の安全確保に万全を期していまいりたいと存じます。早朝であったり、また予告なしに、予告があれば良いというものでもありませんが、予告なしで発射されるということですし、どういうものが発射されたのかということも定かではございませんが、数分で本県、本土にも到達するそういう飛翔体であるが故に、できることは今限られています。また、避難をしたとしても、どれだけ防ぎ得る状況かということについても定かでないですが、できる体制を、対策を、最大限に講じられるように情報の収集発信にまずは努めてまいりたいと思います。
[NHK]
今のところは何か会議などされたのでしょうか。
[知事]
今日は、定例で開催いたします県政経営会議の中で、その時点で入っている情報の共有をしまして、私の方からより緊張感を持った対応を指示したところでございます。
[読売新聞]
昨日公表になった全国学力テストの件ですが、残念ではあると思うんですが、滋賀県の小学6年生と中学3年生の結果というのが、全国平均と差が広がるという結果になりました。全国順位も40位台、30位台、というものが数多くあって、基本的には教育委員会の所管する教育行政の話になると思うんですが、こういう結果が公表されますと、滋賀県に人を呼び込むことに、政策にも影響が考えられるでしょうし、いろんな知事部局にとってもですね、無視できないところがあると思うんですが、知事の受け止めと、教育委員会の所管ではあるとはいえ、何か知事として取り組みたいなと考えておられることがあればお伺いできますか。
[知事]
今年の4月18日に行われた学力学習状況調査の結果が公表されたと、私もまだ全て詳らかではないんですが、その結果の概要を見ました。それで、小学6年生、中学校3年生、国語と算数、そして国語と数学、いずれも平均正答率が全国の平均正答率を下回るということでございます。
この結果、学力テストもそうですし、学習状況調査の結果を受けてきちんと分析して、学力の向上、その根っこにある学ぶ力の向上のために、引き続き粘り強く取り組みたいと思います。今分かっているだけでも、今日も一部教育長と議論したんですが、より現場の実態を見ていこうじゃないかと、子どもたちの状況を見ていこうじゃないかと。
これは学校で過ごす時間のみならず、家で過ごす時間も含めてですね、先生方の働き方や、また子供達への接し方、今大量退職時代を迎えているということですので、その指導力がどうなっているのかということも含めてです。さらには、学力テストが実施されて10年ということでございますが、この間の変化というものも少し長期トレンドで見ていこうと。
また、私が知事になりましてから「学ぶ力向上滋賀プラン」というものを六つの柱で実施してきています。その実施状況はどうで、その効果がどう表れているのか表れていないのか、ということを分析しようと。また、分かる子どもと、たくさん正答できる子どもと正答数が少ない子どもの差ですね、それが縮まっているのか、縮まっていないのか、また正答数が少ない子どものレベルが上がっているのか下がっているのか、こういったところを少し見ることによって、学校現場や家庭での勉強というものがどう効果を生んでいるのか生んでいないのかということを見ながらですね、子ども達の学力、学ぶ力を高めていきたいと思っているところです。結果は結果として受け止めて、今後さらに向上のために努力していきたいというのが私の見解でございます。
[読売新聞]
結果の受け止めをお聞きしたいという質問に対しての答えとは必ずしもなっていないんじゃないかと思うんですが、知事としての今の話は、要はこれからどうしようかという風なお話というものにと思うんですが、結果についての受け止めというものをお聞きしたいんですが。
[知事]
冒頭申し上げたように、いずれの教科もいずれの学年のいずれの教科も全国平均を下回ったということでございますので、それらを上げられるように頑張っていきたいということでございます。
[中日新聞]
学力テストに関連して、本紙の記者が学校関係者から聞いた話として、特定の勉強の苦手な子というか、3人ほど別室で受験させたという事案を本紙は聞いているのですが、知事はこの案件について具体的に把握されているかですとか、この話を聞いてどう思われたかをお聞かせいただけますか。
[知事]
まず、報じられた内容について報告は受けておりません。したがって把握もしておりません。いずれにいたしましても、それぞれの子ども達が、その時点で持っている能力、学力を測るためのテストでございますので、適正に実施されることが望ましいと思います。
[中日新聞]
別室での受験というのは必要だと思いますか。
[知事]
その別室でというのが、どういう状況で行われるのか、行われようとされたのか、ということにもよるのではないでしょうか。その子の状況もあるでしょうし、その子の持っている特性もあるでしょうし、その学校の、また、クラスの状況等もあると思いますので。一概にそのことだけを何か論じる、評するということはいかがなものかと思います。
[中日新聞]
もう1点ですけど、シンプルに、学力テストというのは正答率が高い方がいいと知事は思われますか。
[知事]
テストですので正答率は低いより高い方がいい、分からないところは多いより少ない方がいい、分からない子どもは多いより少ない方がいい、ということでございますので、その原則は当てはまると思います。ただ、私が解いても解けない問題もたくさんありますし、物の捉え方、考え方、答え方というものを、いろいろと試されたり、また、授業との兼ね合いを、その効果発現を検証する一つのツールとして用意されているものだと思いますので、一概にそのことだけをもって、一喜したり、一憂したりするべきものではないと思います。
[中日新聞]
学力テストが始まって10年、何か思うことはありますか。他では学校名を公表するとか何かで話題になった県もありますが。何か、学校の校長先生の名前を公表するとか、そういうことを言ったりする知事さんもいらっしゃいましたが。
[知事]
私は、常々申し上げているように、学力は、また、分かることは、低いより高い方がいい、分かることは少ないより多い方がいい、ということだと思いますので、そのことが図られるよう、また、持っている力が高められるよう、学ぶ力、学力の根っこにある学ぶ力というものを高めていきたい。自尊感情であるとか、また、授業力であるとか、こういったことを高める努力を、これからも引き続きやっていきたいと思っています。
また、そういうことが学校現場においても、しっかりと確認され、共有され、これは学校だけではないのでしょう、家庭生活も含めですけれども、われわれ親も含めてですね、子どもたちの家での過ごし方や、限られた時間の中での学び方というものを充実させる取組を、これは教育委員会が一義的に、中心的に担うのでしょうけど、知事部局や県民をあげて取組をしていくことが必要ではないかと思います。その意味で、テストの行われた趣旨というものを正しく社会の中で発現していけるように取り組んでいきたいと思います。
[時事通信]
話が戻って恐縮ですけども、北朝鮮のミサイルの件ですが、先ほどは、避難しても防ぎ切れるか分からないというお話もありましたが、9月10日には防災訓練もあります。避難訓練の実施について、どのようにお考えでしょうか。
[知事]
現時点で予定している避難訓練はございません。今後、状況を見て、必要であれば検討していきたいと思います。
[時事通信]
現時点で何か必要であるというふうにお考えではないですか。
[知事]
まずは情報を集めながらですね、判断に必要な情報を集めて検討したいと思います。住民の皆様方を動かし巻き込んでの避難訓練ということよりも、どういう状況なのか、また、どういうことが行いうるのか、行った効果が果たしてどうなのかということを、少し見極めたうえで判断したいと思います。
[時事通信]
先ほどの学力テストの件ですけれども、いわゆる市町別、あるいは学校別の公表についてはどのようにお考えでしょうか。
[知事]
私は、学校別であるとか、市町別の正答率の公表というものは、するべきではないと考えます。文部科学省が公表されている県の状況、これは正答率の状況ですね、それと全国平均との比較ですね、さらには、それぞれのテストの正誤と、児童生徒の学習状況調査の結果、学校への調査の結果、こういうものを分析することによって、指導力、学ぶ力向上のための取組をより具体的に展開するということの方が重要であると思いますので、そちらに注いでいきたいと思います。
[時事通信]
市町に判断が委ねられている部分もあるかと思うんですけど、その辺りについては、市町が判断するのなら、それはそれというお考えでしょうか。
[知事]
市町が、どのような趣旨で、どのような判断をされるのかということにもよると思いますが、県として何かそういった、それぞれの市町の結果を並べ公表するということについては、趣旨に馴染まないのではないかと考えます。
[時事通信]
文部科学省の方は、今回から小数点以下を発表せずに整数で発表しているんですけど、これについてはどのようにお考えでしょうか。
[知事]
整数値で出されるというのは今年度からでしたっけ。一部昨年度からやられているのではないかと思いますが、どうなんでしょう、何問中、何問解けたのか、ということは、小数点で出すことにどれだけの意味があるのかということも勘案されてのご判断ではないでしょうか。いずれにしても、われわれは一つの結果として受け止めて、分からないところが分かるようになる、分からない子どもが分かるようになる、ということのために取組を進めてまいりたいと思います。
[時事通信]
教育委員会の方のお話では、家庭学習の時間が少ないというようなお話もありまして、逆にスマホとかテレビゲームの時間が長いというようなお話もあったんですが、その辺りの対策は学校だけではなくて、家庭での取組も重要になるというお話があったんですけど、それについては県も何か対策、具体的に考えていらっしゃることはあるんでしょうか。
[知事]
大事な視点だと思います。今後、教育委員会をして、今回の結果を精緻に分析していただいたうえで、対策を検討されると思いますし、われわれも一緒に考えたいと思いますが、今出ているだけでも、児童生徒の調査で、どれぐらいのゲームをしているかという調査は、前年度よりも増え、そして全国平均よりも悪いという結果ですし、宿題を与えたかという学校への調査については、前年度よりも下がり、全国平均よりも低いということでございますので、こういう結果が、この正答率にどういう影響を及ぼしているのかということだと思いますので、これはまた学校ごとよって違ったりするのかもしれません。その辺りを、より分析をしたうえで、対策を検討したいと思います。
[京都新聞]
ミサイルに関連してなんですけれども、前回ミサイルの発射があった時に、小中学校で児童向けに文書を配布されて、そのことについて恐怖をあおるなどと、一部の保護者さん等から批判もあって、知事の方も伝え方を検討していかなければならないなというお話だったかと思うんですけれども、今回だいぶ緊張感高まっているという面もございまして、改めて、小中学生とか子供さんへの対応について、何か啓発をしていく必要があるというふうにはお考えにはなられていますでしょうか。
[知事]
今回の事態はですね、早朝からミサイルとみられる飛翔体が発射され、本県の近くは通りませんでしたけれども、北海道上空を通り、太平洋上に落下したという報道が朝からされておりましたので、おそらく子ども達も、その後、生でその情報に触れていると思うんです。それからじゃあ、自分たちの近くに落ちてきたらというところまでの想像力がどこまで働いているかということは分かりませんが、二学期が始まって学校が始まっているという状況で、おそらく教室等で話題になることもあるでしょう、少しその辺りのことを丁寧に見ながらですね、不安に怯える子どもがいるのかもしれない、またこういった時はこうしようと話し合っているクラスもあるのかもしれない、その辺りの状況等、少しお聞きした上で、必要な対策を検討していきたいと思います。
[毎日新聞]
今月2日に、滋賀県中学生水の作文コンクールの表彰式があって、知事さん、中学生に対して、知事の仕事は楽しくないかもしれないが、やりがいはあるんだよと紹介されたわけですけれども、知事の仕事って面白くないんですか。
[知事]
すいません、私、その時どういう文脈で答えたか、述べたかというと定かではないんですが、大変重い仕事だと思っています。こういう北朝鮮の事態もそうですし、分野も総合行政で様々ですので、したがって、およそ面白い楽しいという言葉で軽々に表現できる仕事ではないという趣旨で申し上げたんだと思います。ただ、やったことの成果、結果がある意味厳しくも出てまいりますので、その意味でやりがいがあると思っているところです。
[毎日新聞]
分かりました。その中学生に対して、君たちも将来知事になるように勧めるような発言もあったんですけれども、ちょっと面白くないという発言があると、中学生もなりたくないなと思うんじゃないかなと。
[知事]
その辺りは、それぞれの中学生の考え方、捉え方だと思うんですが、良い事ばかりを言って、やったらと勧めるよりも、大変なこともあるけどやりがいあるよという勧め方の方が、共感と理解をもって職業選択に資するのではないかなとも思いますので、これからも正直でありたいと思います。
[滋賀報知新聞]
茨城県の知事選ですね、27日にありましたけれども、非常に面白いというか、まず潮目が変わるというか自公推薦の新人が、現職を破ったということなんですけれども、これで一応安倍政権に対する国民の批判というものが、一段落したのかなという受け止めが多いのですが、知事はどういう具合に受け止められたのかですね。
それと共産党が推薦する新人がですね、これ12万ぐらい取っているんですが、民進党が今回動いてないですけど、今後野党共闘の問題も意味することがあるように思うのですが、いずれにしろこの茨城県の知事選によって潮目が変わったというふうに受け止められているのか、その辺お伺いしたい。国政の潮目。
[知事]
その茨城県知事選挙がどのような争点で、どのような状況で行われたのかというのが私は定かではございませんので、その結果をもって、国政なり政権に対する評価がどう出たのかどう変わったのかということはコメントできないと思っています。また違った争点や状況があったのではないかと存じます。また、それぞれの政党の共闘関係であるとか連携関係というのは理念や政策、また争点で集まられたり、離れられたりということでしょうから、その地域地域によって変わってくるのではないかなと思います。一概にこの政党とくっ付くとか、野党だからくっ付くということではないのかなと理解をしています。
[毎日新聞]
これも古い話になって申し訳ないのですが、台風5号について、先週いろいろと時系列調べて、課題があれば直していきたいと、その中で、発言の趣旨としておそらく現場の市町とも、もっと連絡を取り合いたいというご意見かなという発言もあったんですが、それは裏返せばやはり県と市町の連携が悪かったという反省があるのかという点と、今後それをどうしていくのか、もっと積極的に「君の所、早く災害対策本部立てろ」とかいう指示とか、あるいは「連絡がないけれどどうなっている」とかいうのを、県の責任で発言されていくのか、この辺り、台風いつ来るか分かりませんので。
[知事]
台風5号の対応の検証の話だと思うのですが、引き続きしっかりと状況、結果がどうだったのかというのを分析して検討したいと思います。今おっしゃったように県と市や町の情報連絡がどうだったのか、また、実は昨日も県内で創業される企業の皆様方と意見交換をしていた折に、私どもが発信している防災情報、例えばホームページでの防災情報システム等についてもですね、まだまだご存じいただけてない状況もございましたので、そういう今あるインフラとしての、情報ツールというものの広報というものがまだまだ足りないんじゃないかということでありますとか、この間、職員なんかもいろいろと入れ替わったりしている中で、知っているだろう、やっているだろうということが、実は知らなかったりやれてなかったりということを、敢えて言葉にして確認し合うということの必要性ですね、こういったことも是非、どうだったんだろうということを不断に検証するというのは大事だと思うんです。
今度、県の総合防災訓練もございます、その中でのやり取りもありますので、台風の状況等も想定しながら、訓練も行って、また来るかもしれない、来るであろう、こういう災害にどう備えるのかという能力を高めていきたい、そういう趣旨で今検証を行っているところです。
[時事通信]
茨城県の知事選に戻って恐縮ですが、現職の方が7選を目指されていらっしゃってですね、その辺りが争点になった部分があるようですが、なかなかお伺いしにくのですが、ご自身の任期の在り方とか、その辺りはどのようにお考えですか。
[知事]
茨城県の知事選挙で、橋本前知事が7選目を目指された、そのことがどう茨城県民の皆様方に争点になっていたのかは、私は存じ上げません。ただ、一般的に選挙によって知事という大権、大きな権力が与えられるものというのは、あまり長くその権力を1人で持つものではないのではないかと思います。これは一般的に。どれだけが長いかという言及は避けますが。
[時事通信]
具体的に何期ぐらいが望ましいとか。
[知事]
コメントを差し控えさせていただきたいと思います。