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知事定例記者会見(2017年8月1日)

平成29年8月1日
(県政記者クラブ主催)

キャッフィーとの会話を楽しむ様子

おはようございます。8月になりました。

今月の一句でございますが、「ふなずしや びわこ恵みの 極みかな」と。先々週になりますか、初めて鮒ずし作りに挑戦いたしました。沖島で5kg、18匹のニゴロブナ、全て琵琶湖産でございます。塩漬けされた鮒を洗ってお米に漬けまして、現在公舎で発酵中でございます。重し約30kgを載せまして、ほぼ毎日声かけをして、順調に発酵するように促し、見守っているところです。聞くところによりますと、年末頃には桶から出していいとのことですので、私達県民のソウルフードであります、鮒ずしをうまく漬けられるかどうか、一緒に楽しみたいと思います。うまく漬かったら皆様方にもご賞味いただければと思います。

今日の話題提供は1件でございます。

2024年に滋賀県で開催いたします、第79回国民体育大会、第24回全国障害者スポーツ大会のマスコットキャラクターについて申し上げます。

今日は、「キャッフィー」も一緒に来ています。

昨日、開かれました開催準備委員会の総会で、両大会のマスコットキャラクターに県イメージキャラクター「キャッフィー」と、新たに加わった「チャッフィー」が決まったことを報告させていただきました。今後、両大会の開催に向けたPRや機運を盛り上げるために、様々な活動をしてまいりますが、新たに加わりました「チャッフィー」の着ぐるみを製作するにあたりまして、その製作経費に対して皆様からご寄附をいただきたいと考えているところです。

お配りしている資料にございますとおり、本日、8月1日から9月14日までの間、寄附金の募集を受け付けさせていただきます。ご寄附いただく方法といたしまして、納付書によるご寄附に加え、昨年度も学習船「うみのこ」の新船建造でも実施いたしました、クラウドファンディングを活用したインターネットによるご寄附もございます。こちらは、専用の寄附金募集サイトにキャンペーンページを開設いたしまして、クレジットカードやネットバンク等による決済方法が選択でき、いつでも手軽にご寄附いただけるものでございます。

ご支援いただいた方には、返礼品をお贈りさせていただくほか、「ふるさと納税」といたしまして、寄附金控除による税制面での優遇措置を受けていただけます。なお、5万円以上ご寄附いただいた方には、県内限定、先着10件に限り、お礼の品にあわせて「キャッフィー」と「チャッフィー」が直接お礼に訪問いたします。着ぐるみが完成してからになりますが、訪問日の調整は可能ということでございます。ご家族へのプレゼント、いいですね。学校や企業、地域のイベント等に合わせていただくのも良いのではないでしょうか。

また、国体・全国障害者スポーツ大会のマスコットキャラクターとしては、クラウドファンディングを活用した全国初の寄附募集ということになります。大会のマスコットキャラクターとして、多くの皆様から親しまれ、愛されるキャラクターとなれるよう、ご支援・ご協力を賜り、ご寄附を通じて両大会への参画をいただきたいと思います。

冒頭紹介しましたとおり、「キャッフィー」も来ていますので、一言コメントを。

(キャッフィーコメント(職員代読))

「早く、チャッフィ―に会いたいよー。みんなよろしくね」と言っています。

ということだそうです。皆様方にもご周知方よろしくお願いします。

私からは以上でございます。

[読売新聞]

ヒアリについて追加ですけれども、何かにくっついて来るかもしれないと。現在、県で行っている対策というのは、どういう形のものになるんでしょうか。

[知事]

何か網をかけて入らないようにするということはできないので、第一義的には、「いたぞ」「いるぞ」という発見生息情報を迅速に察知すること、そして、そのことに早期に対応することだと思いますので、その構えをとっているということですし、私たちが探して「どこにいる」というようなことは、行政だけでは探せませんので、多くの方々に注意喚起をしていただくように情報提供をしているということ、この2点です。

[NHK]

本日話題提供いただいたことに関してですけど、先般、いわゆるふるさと納税に関する返礼に関する周知というものが、総務省から出ているかと思うのですけど、つまり返礼割合ですかね、調達金額とか、そういった面について今回の返礼品というのは問題ないというふうにお捉えになってらっしゃるんでしょうか。

[知事]

今回、ここにも記載のとおり、5万円未満の方にはお礼状と、私も今日つけていますが、オリジナル缶バッジとステッカー、5万円以上の方には、今申し上げたものに加えて、県内限定、先着10件ですけど、直接お礼に伺いますという、体を使った返礼ですので、今ご質問にあったようなことには抵触せず、問題ないのではないかと考えます。

[中日新聞]

着ぐるみですが、1体おいくらで何体分集まると良いなという目標はあるのでしょうか。

[知事]

まず何体作るのかということですが、まず今年度は1体製作し、大会に向けた広報を展開していく中で、必要に応じて2体目以降の製作を検討するということです。

ちなみに県が保有しているキャッフィーの着ぐるみは現在5体あるということでございます。着ぐるみの製作経費として想定していますのが、イコール、クラウドファンディングの目標額となるのですが、100万円を目標にお願いをしたい、集めていきたいと考えております。

[時事通信]

先程質問のありましたマップですけれども、現時点での考えで結構ですけれども、県内への核廃棄物の最終処分場の設置に関して賛成なのか、反対なのかお伺いできればと思います。

[知事]

現時点で、すなわちこのマップが示された段階で、その最終処分場の立地に賛成なのか反対なのか、そういうことを申し上げる段階にはないと思います。

[時事通信]

段階には無いというのは、どういう、もう少し情報が出てこないと判断できないと、そういうことで理解して良いのでしょうか。

[知事]

皆さんご案内のとおり、今回のマップが示された要件、基準、その特性の区分は、火山や活断層に近いということで好ましくないとする所、これらを省かれて、かつ油田やガス田や炭田が存在するので将来の掘削可能性も有るということで、ある意味では好ましくないと、取捨された上で、好ましい条件、これは海岸からの範囲が近い条件ということで、緑色が広く塗られ、輸送面でも好ましいということで、グリーン沿岸部ということでより濃い緑色が塗られたと、その一部が県内にも所在するということですので、これだけで何かを判断したり、表明するということは無いと思います。

[時事通信]

何か判断するにあたって、必要な材料というものか、他に必要であれば、こういうものが必要だっていうものがありましたら。

[知事]

これはある意味では、人類がこれから見出していかなければならない解決策なのかもしれませんが、ある反応が起これば見えない、手に負えない、長い時間かかるというような物質をどのような状態で留め管理をすれば良いのか、それはどれぐらいの期間、管理すれば良いのか、それらと地表のみならず、地中、地殻との、ある意味では地球との関係をどう考えれば良いのか、それらにもし万が一のことが起こった時に、どのような影響が自然界や人体に及び得るのかということを、やはり総合的に考えた上で、然らばこういう管理、処分をしようということがある程度示された上で、その自然環境のことや、そういった物質の特性を踏まえた管理処分の在り方が示された上で、じゃあ、この地にこういったものが設置された場合には、こういう影響が出るかもしれない、別の地に設置された場合には、こういう影響が出るかもしれないということを議論する必要がある、その議論の結果、理解を得ていくということだと思いますので、もう少し情報、資料、材料がいるのではないかと思います。

[時事通信]

基本的には、どこにするのかというのは、国がきちんと、そこは決めるべきという考えでしょうか。

[知事]

国が責任を持って、場所の候補地を示し、議論をするための材料を示し、責任を持って選定をしていくべきだと考えます。

[時事通信]

お隣の福井県は、ずっと電力のために原発立地を受忍されてこられたということもあって、なかなか難しいところもあるかと思うのですけれども、逆に、なかなか難しいと思いますけれども、こういう場所に設けた方が良いというか、例えば電力の消費地であるとか、こういう場所だったら良いのではないかと、そういったお考えはありますでしょうか。

[知事]

難しいですね。冒頭、私は「今の世代で、将来世代に課題を先送りすることなく」と申し上げましたが、現時点、私がどういう場所でということで、何かアイデアを持ち合わせているわけではありません。ありませんが、やはり知恵を出して、力を合わせて何らかの解を見出していく必要のある課題だと思っています。

[時事通信]

民進党の代表選挙に向けた動きが始まっておりまして、前原さんとか、枝野さんとか名前があがっております。この民進党の代表選挙について、前いらっしゃったということもありますので、ご見解、ご所見をお伺いできればと思います。

[知事]

まず私は大前提として民進党にはいたことがありません。民進党の前の民主党には所属しておりましたが、既に離党をしておりますので、そういう意味で、まずそのことを前提として、ただおっしゃったように蓮舫さんにもお世話になりましたし、枝野さんや前原さんも、次出られるのではないかと目される方々にも大変お世話になりました。現在の民進党に一緒に活動した仲間もたくさんいます。

そういう意味で野党第1党として期待される政党の代表が不在であるということは、私達国民の意見を国政に反映させるという意味においても、力が減じられている状態ではないかと思いますので、徹底した議論、また公正な選挙をした上で、1日も早くリーダーが決まることを切望しております。

[時事通信]

お二人の中で、どちらかふさわしいというか。

[知事]

それは、私は申し上げません。ご両名とも尊敬する同志、先輩です。

[滋賀報知新聞]

今の質問に改めてもう一度伺いたいのですが、前は余呉町でしたか、高レベル放射性廃棄物の、余呉町が手を挙げた、最終処分だったと思うのですが、いずれにしろ余呉町で手を挙げられた時には、住民の方で反対も起こり、あの時は國松さんだったと思うのですが、やらないということをすぐコメントされたように記憶しているのですが、特に原発の問題もそうですが、もう一つ琵琶湖ですね、琵琶湖に隣接する、そこに高レベル放射性廃棄物の最終処分場ができるということについては、知事はより慎重なお考えを持っておられるのだと思うんですが、その辺を改めてもう一度ご確認させていただきたいということが1点です。

そこにちょっと絡むんですが、先だって「せっけん運動」の40周年記念集会で知事も参加されましたけれども、その中で琵琶湖の環境を示す新しい指標づくりのための知見を集積しないといけないということで、この知見の集積ですけれども、大学とか琵琶湖環境科学センター等々をはじめ、そういう大掛かりな、かつてやられたような調査チームを編成して、最近の琵琶湖とか漁獲の問題とか総合的にもう一度調査するご意向があるのでしょうか。

[知事]

高レベル放射性廃棄物の最終処分にかかるこれまでの経緯も含めたご質問でございますが、私も記憶しておりますが、平成10年代に県内の旧余呉町で、これは当時制定された法律に基づく誘致表明だと記憶しておりますが、処分場誘致を表明された経過があるということでございます。前知事、元知事のちょうど入れ替わり期でございましたが、最終的には再検討、ある意味では撤回ということだったと存じます。

ご質問にもありましたように、先ほど私が申し上げた、どのように処分管理するのか、また地形がどういう状況なのかということの中に、本県においては琵琶湖があるということ、琵琶湖とつながる土や山や河川があるということ、地下水脈があるということ、このことはやはり非常に大きなある意味では課題、問題であると思っておりますので、当然、今後の議論の中で、なにか検討、判断を求められる場合には、この琵琶湖の問題は切って離せない、これは何もただ琵琶湖として存在するということだけではなくて、生き物のつながりや、近畿、関西を中心に1,450万人の命の水源であるという、このことは我々が中心に据えて考えなければならないという課題だと思っています。

なお、せっけん運動40周年のシンポジウムの際に、私が申し上げました琵琶湖の状態を表す新しい指標が必要ではないか、これは何もその時初めて申し上げたわけではなくて、既に検討、研究を始めています。これまでのCOD、BOD等に加え、有機物の状態を、つながりを示す指標が必要ではないかということで、これはTOCという形で、既に研究し始め一部、その指標等を試行的に出し始めているのではないかと思います。更にその精度を高め、滋賀県、琵琶湖の指標のみならず、国の指標にすべく、大学ならびに琵琶湖環境科学研究センター、そして今回、琵琶湖分室として移転してこられました国立環境研究所ですね、連携してこの新たな指標づくりに取り組んでいきたいと思っています。

[毎日新聞]

県内のある大学の先生とお会いする機会があって、お話していて三日月知事の話題になったのですけれども、私が、三日月知事が、なかなか再選出馬を言わないんですよと言ったら、その先生は、早く表明して得することは何も無いと、おっしゃたんですけれども、そういうご意見に対して知事はどのように思われますか。同感ですか。

[知事]

分かりません。

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