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知事定例記者会見(2017年1月24日)

平成29年1月24日
(県政記者クラブ主催)

会見に臨む様子

おはようございます。大寒を向かえて、県内にも大雪の地域がたくさんございますので、豪雪、雪寒対応に引き続き緊張感を持って当たりたいと思います。今も、会見室に入ります前に改めて確認をいたしまして、土木交通部長に国ととりわけ道路部局と連携した雪寒対応を指示いたしました。また、農政水産部長にハウス等の農業被害の把握、これは昼の時点でまとめるということでございますので、その把握と必要な即応を指示したところでございます。引き続きしっかりと対応してまいりたいと存じます。

今日は、お手元の資料に基づきまして2点情報提供させていただきます。

まず、1点目は、「近江ゆかりの会」の開催についてでございます。来週2月2日に東京で「近江ゆかりの会」を開催いたします。首都圏で活躍される、またお仕事をされる、滋賀県ゆかりの方々が一堂に会して親睦を深め、ビジネスなどに活かせるネットワークづくりの機会となる交流会を開催いたします。

当日は、「外から見てわかった滋賀の魅力とその発信」と題して、バスケットボールプロリーグ、Bリーグの理事でいらっしゃいます、竹内美奈子さんをファシリテーターといたしまして、たねやグループCEOの山本昌仁さん、また映画「マザーレイク」の監督の瀬木直貴さんと、私も入りましてトークセッションを行います。

交流会では、甲賀市出身のクラッシックユニットasian Trinityの皆様方によるコンサートや、近江牛、湖魚、近江米、地酒などおいしい、ふるさと近江の味をご賞味いただきますほか、滋賀県内の特産品の販売、観光情報等のPRを行う予定でございます。

私も国会議員時代から参加しておりますが、年々いろいろと工夫をされたり、またやり方を変えたりして行っておりまして、今の形態になってから今回で6回目ということでございますので、東京事務所を中心に気合を入れて準備していただいていますので、ご取材等々よろしくお願いいたします。

続きまして、首都圏情報発信拠点の名称案について、インスタグラムでの意向調査を実施しますというものでございます。今年の10月にいよいよ東京日本橋に首都圏情報発信拠点を開設させていただきますが、その名称の募集を昨年12月22日から今年の1月13日までの23日間行いました。全国から201件のご応募をいただきました。今後の名称の決定にあたりまして、応募のあったこれらの名称案について、皆様方の視点から好感度を探るために、インスタグラムによる意向調査を実施いたします。既にインスタグラムにアップされておりますので、ご覧いただければと思います。インスタグラムの#shutoken_kyoten と検索いただきますと、配布資料の2枚目以降に添付されておりますように、この中の好感を持たれる名称案に、「いいね」やコメントを付けていただければと存じます。調査の期間は、今日1月24日から2月2日までの10日間とさせていただきます。この「いいね」やコメントの結果を審査決定の参考にさせていただければと考えておりまして、単に数だけで何かを競うというものではございません。

決定いたしました名称の公表は、ロゴタイプと合わせまして4月を予定しております。今回の意向調査も通じてさらなる機運の醸成を図りながら、10月のオープンへとつなげてまいりたいと存じます。

私からは以上でございます。

[産経新聞]

首都圏情報発信拠点の名称案の意向調査をインスタグラムで行うということですが、インスタグラムは若い女性が使うことが多いという印象を持っていますが、インスタグラムで意向調査する狙いを教えてください。

[知事]

もともと、名称の選考・検討にあたっても、県内外の皆さんにご関心を持っていただきたいというのがまずありました。従って名称の募集を行いましたので、その検討、決定過程にもぜひ皆様に入っていただければということがまず前提としてあります。

せっかくですので、SNSという双方向性の強いメディアを使うことといたしまして、私も一部使いますし、私の事務所スタッフや、家族ともども使っていますけれども、視認性、一覧性に優れているということがありますので、いろんなものを比べながら選んでいただける、視覚にも訴えながら選んでいただけるということから、インスタグラムで意向調査を行うことを決めました。同時にツィッターとかホームページとかその他の媒体でも、インスタグラムでやっていますということをPRしながら盛り上げていきたいと思っています。

[産経新聞]

今度オープンする首都圏情報発信拠点ですけれども、日本橋には他府県のアンテナショップがたくさんある中で、滋賀県としてそういったアンテナショップに勝つといいますか、差別化するためにどういったことを考えていますか。

[知事]

東京での首都圏に向けた発信というのはマーケットリサーチも含めて、これまで交通会館のゆめプラザ、1昨年ですか、先行展開いたしましたちゃばら等で行ってまいりました。しかし、これからより東京が注目され盛り上がる、他府県と比べて、滋賀県はまだまだできるんじゃないかといったご指摘もありましたので、拠点の設置に向けて準備をしてきました。

おかげさまで、近江商人とゆかりのある日本橋で、物件のご協力が得られ、一緒にやろうという事業者も決まり契約を交わしましたので、ある意味では日本橋界隈においては後発組ですが、しかし中央通りと永代通りの交差点に立地できるということからすると、非常に立地には恵まれた環境で展開することができる。この両面のことを活かして滋賀にしかないもの、滋賀でしか味わえないもの、滋賀ならではの体験、そういったものを滋賀らしく表現できたらいいなと思っています。そんなに何か背伸びをして、花火を上げてひと時で終わるということよりも、じっくり味わっていただいたり、しっかり感じていただいたり、そういった施設になればと思っています。

[産経新聞]

滋賀らしく発信とは、具体的にどのようなことになるのですか。

[知事]

難しいご質問ですね。というか難しい言い方をしたからそういうご質問が出るんですね。ある意味ではあまり冒険せずに、ちゃんと地に足を付けてPRするということも滋賀らしいですし、しかし、時として石田三成のように面白おかしく視点をちょっと変えてPRするということもやってきましたので、両面をうまく使えればなと思っています。

[産経新聞]

今日の午後に、電通が社員に違法に長時間労働をさせた問題を受けて、審査会が開かれますが、知事はこの問題についてどのように受け止めていらっしゃるのか、また、県の基準に照らせば、電通に関しては入札停止になるのではとのことですが、入札停止になることの意味をどのように考えていますか。

[知事]

まず、電通という企業で、日本を代表する多くの取引をされている企業で、若い、志のある、前途もある社員の方が自ら命を絶たれる事態が起こったと、そのことの原因が長時間労働にあったり、非常に、ある意味ではきつい、許されないような働かされ方、働き方が原因であったということは、非常に残念で遺憾なことだと思っています。

今、その事態に対する様々な手続が行われているということですので、その手続をどう取り扱うのか、滋賀県の契約取引においてどう取り扱うのかということについて、基準に照らして審査会で審査するという段階だと思います。二度とこういうことがないように、求めたいと思いますし、かくいう我々滋賀県でも労働当局から指摘されるような事態が起こっているわけですから、勧告を受ける事態が起こっているわけですから、これを他山の石として、単に規制当局、行政当局として取り扱うだけではなくて、我が事として捉えてしっかりと改善をするための取組をしていこうということを、例えば県政経営会議でも、いろんな協議の場でも申し伝えているところですので、この具体をしっかり作っていきたいと思います。

[産経新聞]

入札停止になることの意味というのは。

[知事]

まず、入札停止というのは基準に基づいて審査会で決めていただきます。一般論ですけれども、制裁を受けられるということについては、その制裁を機に改善を求めるということだと理解していますので、その意味を踏まえた改善が行われるように期待したいと思います。

[時事通信]

先日トランプ米大統領が就任いたしました。まずこの就任の受け止めをお伺いできればと思います。

[知事]

1月20日未明からですか、私も当日は夜中の1時前になぜか目が覚めて、テレビ中継をほとんど見てですね、米国での大統領交代、また新大統領就任、その演説や所作も含めて、またテレビで映される聴衆の方々の反応も含めてですね、ライブで見させていただきました。率直な感想は二つです。

一つは私が政治的な色んな関心を持つようになって以来、初めてのような言動を、米国の国益を第一に考えるという、また、時として他国や、また色んな立場の方々のことよりも自国のことを考えるという初めての大統領でいらっしゃいますので、その方が今後どう米国の国家経営をなさるのか、世界の国々と向き合っていかれるのか、そのことに対する注目、またそれを米国社会なり国際社会なりがどう許容し、どう対応するのかという不安と期待ですね、こういったことを持ちました。それが1点です。さて日本はどう、また滋賀県はどう対応していけばいいのか。

もう1点は、これはまだどこでも言っていないのですが、さりとてこういった形で政権交代を果たされた米国の政治、選挙情勢等を我が国の政治、選挙情勢若しくは政党や候補者、政治家の皆様方の物言い、所作といったものをどう考えたらいいんだとうかということでございまして、僕は大衆迎合でポピュリズムに陥るということは是としないのですが、しかしながら現政権に対する不満、次の将来を見通したときの、メッセージというものをどう作っていけばいいのか、若しくは作ってはいけないのかということを考えている状況です。

ただ、一つめも二つめもそうなんですが、新しい豊かさを追求しようというときに、今だけ、モノだけ、お金だけ、自分だけの豊かさではなくと、全ての人が心で実感できる将来も持続的に感じられる豊かさを基本理念にしている滋賀県の方向とは全く違う物言いをされる米国大統領が出てこられましたので、ある意味では私たちの理念を届けられるのであればトランプさんに届けたいと思うし、その中でそうじゃない考え方であればどう処していけばいいのかということについても考えてみたいと思います。ただ不安に思っておられる方は多いので、琵琶湖を真ん中にSDGSの取り組みもそうなんですけれども、少しローカルのところからですね、もう一つの考え方、生き方、暮らし方というものを提示していかなければならないのではないかと、少し比べるところが違うのではないかと言われるかもしれませんが、そういう考え方を持ちながらこの1週間過ごしていました。

[時事通信]

具体的な話になるのですが、就任初日にTPPの離脱を表明されまして、今後、いわゆる日米の2国間協定に移行する可能性があるということなんですけれども、その場合、農業も含めてTPPよりも厳しい市場開放を求められる可能性もあると思うのですが、その点も含めて農業、現場を預かる者としてどのような考えをお持ちですか。

[知事]

とても不安に思っています。TPPは多国間、若しくは多品目、他分野に渡るから包括合意できるということでしたけれども、2国間であれば通商の条件は変わってきます。就任直後に表明され、かつ昨日は署名までされて、加えて付随する会議で経済界の皆様方に日米間の不平等貿易のことを指摘されたと報じられているのを見ましたけれども、もしその物言いのとおり突き付けられるとすると、これは農業面のみならず工業的にもかなり厳しい交渉が強いられるのではないかと思いますので、日本国政府におかれてはですね、2国間においても不利な条件にならぬようしっかりと、したたかに交渉に挑んでいただきたいと期待をしていますし、かかる情報については出来るだけ早く詳らかにしていただくよう求めてまいりたいと思います。

[時事通信]

先日、高浜原発の方で、クレーンが倒れるという事故があったんですけれども、これについての受け止めをお伺いできればと思います。

[知事]

私も報道でそのことを知りました。1月20日ですね、強風により2号機の原子炉上部のドームを工事していたクレーンが倒れ、新燃料使用済み燃料を保管されている建屋に当たったということでございまして、その後コンクリートに有為な損傷が無いということと、放射性物質による周辺環境への影響は無いという報告を受けています。現状はそういうことだと理解をしておりますが、雪のことや風のこと、様々な気象条件の中でこうした事象が発生すること、まずは防ぐために万全を期してもらいたいと思いますし、防げずに起こった事象につきましては、今回は、早くに様々な情報共有が出来たと確認しておりますが、今後とも、こういったことについては正直に、迅速かつ的確に共有できるよう仕組みをもっていきたいと思います。

[滋賀報知新聞]

先だって環境こだわり農産物の国が支払う交付金が5,400万円くらい足りなくなるということで、中央会や農政連が要望に来られましたが、そこで従来の契約というか公金の額を県と市町が1/4、1/4ですけれども、まずそれをきちんと手当して欲しいと、と同時に5,400万円の国の持分を国に出してもらいたいと、これは難しいでしょうけれども、あるいは県に補填してもらいたい、こういう内容だったと思うのですが、まず県と市町で当初の額を持つのか持たないのか、それから国の減額分について県は補填するのかしないのか、これの枠組みをどのように今お考えでしょうか。

[知事]

今おっしゃったご質問については、御要望もございました。そして、予算の説明の折にそれぞれの会派から、これは現場の声を代弁する形でお届けいただいております。大変苦慮しながら検討しているところでございます。環境こだわり農業をいち早く進め全国の中でも広い面積で展開している本県として、更にこの環境こだわり農業を広め例えば世界農業遺産ですとか、琵琶湖の保全再生に資するようにということで取り組んでいただけに、この国において十分な額が措置されていない、また来年度についてもされる見込みがないということについては、大変憂慮しています。

とりわけ現場の方々からすれば、特に今年度もう実施されているわけですね。かかり増し経費はきちんと払われるという前提に取り組まれたにもかかわらず、十分な金額がお支払されない、出来ない、受け取れないということであるとすれば、これ大変お困りであろうと容易に推察を致しますので、こうした観点に立ってどうしたことをしなければならないのか、なしうるのか、これは今年度の対応と来年度の対応とに、ある意味で2つ課題があると思いますので、その両面から大変苦慮しながら、鋭意検討しています。

[滋賀報知新聞]

知事査定もありますし、大変苦慮されているんだとは思いますが、少なくとも県と市町の分だけは、約束とおり支払うということは知事のお考えはあるんですか。

[知事]

県で負担すべきものは既に今年度予算化していますし、市町についてもそのつもりで御準備いただいていますので、最低限それは必要なことだと思っていますが、足りない分をどうするかと指摘されているわけで、そこについて検討している、そういう状況です。

[滋賀報知新聞]

市町との連携があまりとれていないような気がするんですが、この件については、県と市町の協議、今年度と来年度の分含めて、その辺は今どのような状況にあるんですか。

[知事]

市町とも必要な時に必要な協議をさせていただいているつもりです。ただ事柄が動いたり変わったり、また違う色んな御意見が出てきたりする状況の中で、やはり、特に予算や議会の関係するところ、以て県民のみなさん、市民のみなさん、町民のみなさんに関係することですので、より緊密な連携を取れるよう努力したいと思います。

[NHK]

先ほどTPPの件で政府間の交渉についてお話いただきましたけれども、県として今後県内の農業関係者が不利益をこうむるかもしれない中、対応されるようなお考えはないんでしょうか。

[知事]

まず状況見たいと思います。状況をしっかりと見極めたいと思いますし、まだ大統領が就任されて、新たな方針が口頭で示されたり、また署名されたりという段階で、我が国に突き付けられた工業、また農業にこういう影響が想定されるというものがありませんので、当面は状況の推移を見たいと思いますが、TPPの批准から、大統領の選出、就任、その後のさまざまな言動に現場の方々が不安に思ってらっしゃる。しかもTPPで合意したことが一つの基準になってしまって、そこがスタートラインになって通商交渉が行われる、二国間とは全然違う話で大丈夫なんだろうか、どうなんだろうかと不安に思っておられる生産者の方々の声は聴いていますし、感じていますので、その不安にはしっかりと寄り添って、必要な対策をとっていきたいと思います。

[京都新聞]

プールのお話をちょっと聞きたいのですが、市町から回答が寄せられた中で大津市から回答があったということなんですけれども、これで大津市が第一候補になるとみておいていいんでしょうか。

[知事]

県から市町に意向調査をして、「意向あり」と示されたのが大津市さんですので、その大津市さんと話をするのが筋だと思います。ただ出された条件がございますので、まずは条件の真意を確認したうえで、どうすり合わせるかということが必要になってくると思います。

いずれにしても、この意向調査で意向を示された大津市さんと話をすることは必要だと思います。

[京都新聞]

出されてきた条件に3分の2を県がということが書かれていたり、他の市町からも回答ではないのかもしれませんが、県の考え方を聞きたいという思いがおありのところもあるようですし、それならば自分のところの温水プールもやりたいけど、県がどれくらい出すのか聞かないことには、とおっしゃっているところもあるなかで、県の考え方をどこまで出していかれるのか。大まかな方向性で、「県として支援します」とかおっしゃっていますが、確かに市町さんからすると、どこまで関与してもらえるのか確かにわかりにくいところはあるのかなと思うのですが、県の考え方を示す、そこでもう一度大津市以外の話を聞くこともありうるのかというところを教えてください。

[知事]

市町さんからすれば県が一定の考え方を示し、意向ありと示された大津市さんから条件が示された、この段階において県がどう対応するんだろうかと持たれて当然のご関心事項だと思います。この状況下で県がどう対応するのか。どういう考え方でどう処するのか、市町に対してもきちんと説明しなければならない。その過程において当然大津市さんと話をしながら方向性をつくり、方向性等について各市町さんとも話をしたうえで、国体だけでないにしろ、国体で使用することになる水泳競技の会場をどう造るのか。造るだけでなく、どう運営するのかという方向性を出していかなければならないと思います。

[京都新聞]

ということは、大津市が第一候補というか優先交渉ということになっていくんでしょうか。

[知事]

優先交渉というよりも、一定の条件の下で意向ありと示された市が大津市でしたので、その大津市と話をすることは不可避、必要なことだと思います。

[京都新聞]

確かに大津市は条件的に高いハードルを出してらっしゃるのかなという気もしますし、他の市町からすれば県がどこまでやってくれるかわからないという中で、もう一度県が説明して、再回答を求めるということもあり得るんでしょうか。

[知事]

まずは大津市さんと話をした上で検討したいと思います。課題は乗り越えなければなりませんし、必要な説明はしたいと思います。

[共同通信]

カジノ法案、統合型リゾートの法案が昨年末に成立したと思うんですが、大阪府などが積極的に誘致したいという意向を示しているという報道があります。知事はカジノをご覧になったことはあるのかとか、考え方、関西にできることの影響、メリット、デメリットなど知事が思われていることをお聞かせいただけますでしょうか。

[知事]

私自身は統合型リゾート、これをもってたとえば観光の方々を中心に一つのコンテンツとすることについては、可能性を感じていますし、事実私自身も政務官として、政務三役でいた折に検討した中身であることは事実です。それを実現するための法律の内容がどのようなものであったのかについては、私は詳らかではないんですが、そのことが国会で審議され、メリットやデメリットについても十分検討されたのかは存じませんけれども、国会で議決され、方向性が示されたということだと思います。誘致に積極的に名乗りを上げて活動されている自治体があることは承知しております。特に大阪市、府でそれを展開しようじゃないかということが計画されておりまして、このことが関西の観光にも効果をもたらすのではないかと思います。

私自身も海外に視察や旅行に行った折にカジノを寸時ではございますが、どういう内容のものなのか体験したことがございます。今知事としてカジノをどう見るかということですけれども、現時点で知事として、カジノというのは想定していません。滋賀県は滋賀県らしい観光で、カジノで遊び疲れた方が癒しに来られるのが滋賀県だろうなという時点でございます。ただ県内にもさまざまな事業者さんがいらっしゃって、その効用に期待される方がいらっしゃることも一部承知しておりますが、滋賀県にカジノというのはなじまないのではないかと思います。

[共同通信]

政務三役の時に統合型リゾートのことを検討したということですが、その時にカジノのメリット、デメリットの議論はあったんでしょうか。

そこまで十分ではありませんでした。当時観光施策を「YOKOSO! JAPANN」から「Japan. Endless Discovery」にロゴを変えて、たとえば1000万人を超える訪日外国人観光客だとか、20兆円に至る国内観光需要を活性化させるためにどういう方策があるのかという中に、たとえばこういったカジノ統合型リゾートだとか、休日の分散化といった諸施策を検討いたしました。それぞれの個々細目について政務三役で検討したのは当時まだまだ十分でなかったと思います。

[共同通信]

カジノは一方で風紀の乱れを懸念する声があって、国民の6割は反対しているという調査もあると思うんですけど、デメリットについてのお考えはいかがでしょうか。

[知事]

一定経済的効果がある反面、依存だとか、かかる債務の問題だとか、地域にもたらず風紀の乱れだとかあると思いますので、当然そういうことを総合的に判断されたり、デメリット、マイナス面が出ないように対処されたうえで施行になってこようかと思います。

[共同通信]

知事としてはカジノに疲れたら、琵琶湖に来てということでしょうか。

[知事]

滋賀県の知事として県内にそういった施設をつくるという考えは現時点ではもっていません。

[毎日新聞]

今年1月14日にプリンスホテルで新春互礼会をされたと思うんですけど、滋賀県の行事、公務としてされたんでしょうか。

[知事]

政務として行いました。

[毎日新聞]

いわゆる政治資金パーティーとして行われたんでしょうか。その使い道ですが、来年7月に備えてという思いでしょうか。

[知事]

1月に毎回開催させていただき、知事になって3回目ですが、政治資金規正法に基づく、政治資金パーティーとして開催させていただいています。その結果いただいた収入、支出については、これまで政治資金制法に基づき収支を全て報告させていただいております。もちろん知事としての公務は歳費をいただきながら、その範囲内で行いますが、政治的に、もしくは私的に勉強しなければならないことや会わなければならない人がいるわけで、政治家三日月大造の血肉として、知事として公務にあたる。この公私の区別、公政の区別をつけるためにも、かかる費用等については多くの皆様方からご協力をいただく手段として互礼会を開催させていただいています。何のための開催かということにつきましては、広く今申し上げたようなことで私自身の血肉にということでございます。

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