文字サイズ

知事定例記者会見(2016年9月13日)

平成28年9月13日
(県政記者クラブ主催)

笠原しょうがをPRする様子

おはようございます。9月13日の会見をさせていただきます。

朝からたいへんうれしいニュースが入りました。リオ2016パラリンピック競技大会におきまして、滋賀県出身の木村敬一選手が競泳男子50m自由形で銀メダルということでございます。私もテレビでライブ映像を見ておりまして、大変感動をいたしました。地元栗東市をはじめ関係者のお喜びもひとしおかと存じます。木村選手につきましては、これから毎日あと4種目出場されるということですので、さらなるご活躍、またメダルの獲得、自己ベストの更新等々期待をしながら応援をしたいと存じます。そういったことを書いたコメントをお手元に配らせていただいておりますので、お取扱いよろしくお願い申し上げます。

今日は、大きく3点話題提供、ならびに今月のイチオシでございます。

まずはじめは、2024年に滋賀県で開催いたします国体と全国障害者スポーツ大会のマスコットキャラクターについてでございます。すでにもう入場していただいておりますので、お目についているかと思いますが、両大会の開催に向けたPRや機運を盛り上げるためのマスコットキャラクターにつきましては、両大会の広報に関する方策を検討する開催準備委員会の「広報・県民運動専門委員会」において、検討を重ねてまいりました。先日、9月8日に開催しました同専門委員会におきまして、その選定方針を決定いただいたところでございます。

お配りしております資料にございますとおり、県のイメージキャラクターでもあります「キャッフィー」を両大会のマスコットキャラクターといたします。加えて「キャッフィー」とともに大会を盛り上げる「関連キャラクター」を新たに設けることといたしました。

本日は、「キャッフィー」にもこの場に来ていただいていますが、「キャッフィー」と一緒に活躍するキャラクターが生まれるということで、「キャッフィー」もとても楽しみにしているということでございます。新たに設ける「関連キャラクター」については、「キャッフィー」とどういった関係のキャラクターであるかというアイデアを含め、そのデザインや愛称を広く一般から募集をさせていただきます。

募集内容の詳細や期間等は、改めて場を設けて発表させていただきます。この募集を通じまして、たくさんの方々に両大会に関心を持っていただき、「キャッフィー」とともに国体・全国障害者スポーツ大会を盛り上げ、滋賀の魅力を発信できる新しいキャラクターについて、アイデアがたくさん寄せられることを期待したいと存じます。もって大会の機運を一緒に盛り上げてまいりたいと存じます。

続いて2点目で関連いたしますが、国体・全国障害者スポーツ大会に向けた街頭啓発・募金活動についてでございます。

開催準備委員会では、2024年に滋賀で開催いたします国体・全国障害者スポーツ大会に向けて、平成27年8月31日の「開催準備委員会総会」において決議いただきました「募金趣意書」に基づきまして、寄附の募集を進めております。

大会の周知や機運の醸成をめざしまして、来る9月15日、街頭募金活動を実施いたします。当日の朝8時から、JR大津駅前およびJR石山駅前におきまして、滋賀県ゆかりのアスリートの皆さんのご協力を得て、街頭募金のお願いを行います。

ご協力いただくアスリートの皆さんについては、別紙をご覧ください。石山駅での活動にご参加いただきますのは、東レアローズの選手13名でございます。東レアローズの皆さんは、来月岩手県で開催される国体にも、滋賀県代表としてご出場いただきます。全国障害者スポーツ大会のバドミントン競技で全国2位の成績を収めておられる、山田恵三さんも参加いただきます。立命館大学からは、男子バスケットボール部の皆さん7名にご参加いただきます。なお、石山駅での活動には、開催準備委員会会長として、私も参加させていただく予定でございます。

次に大津駅前につきましては障害のある方の参加するパラトライアスロンで先般も琵琶湖岸でご活躍くださいました、宇田秀生さん。びわこ成蹊スポーツ大学から、バスケットボール部の男子・女子併せて6名、ウエイトリフティング部の2名の選手に参加いただきます。この日の夕方には、大津市におの浜の「大津パルコ」前におきまして、この日の午後に行われる「いわて国体」の結団壮行式に参加される、県立伊吹高校の男子ホッケー部の皆さんにご協力をいただいて、街頭募金を実施いたします。

これらの活動を通じ、2024年の国体・全国障害者スポーツ大会の開催を多くの方に知っていただくとともに、「寄附」という行為を通じて、両大会に関わり、滋賀のスポーツを応援いただくきっかけにしていただければと考えていますので、是非ご取材、お問い合わせ等をお願いいたします。

3点目でございます。

「イクボス」ロゴマークについてお知らせいたします。かねてより本県では、職員の仕事と育児・介護との両立を支援するためには、上司の意識が大切であると考えまして、私をはじめ管理職員全員で「イクボス」となることを宣言しております。この「イクボス宣言」について、職員の意識の浸透を図り、更なる取組を進めるため、この度、イクボスにかかる滋賀県版ロゴマークを作りました。

デザインについては、広く職員から図案の募集をいたしました。17案の応募がございまして、イクボスの趣旨に最もふさわしいものはどれか検討した上で、全職員にアンケートも実施いたしまして、最多投票を得たこのデザインに決定したところでございます。この可愛らしいデザインの作成者は、県税事務所に勤務する女性職員です。デザインのねらいは、「子どもからの感謝のメッセージという意味をこめて、子どもが描いたようなデザインにしました」ということでございます。ロゴマークの具体的な活用方法といたしましては、今日は私もつけておりますけど、まず県庁職員については、管理職職員は、このようにシールにして名前札に貼りつけ、イクボスとしての自覚をもって日々の職務にあたることといたします。また県庁外に向けた発信については、「滋賀県イクボス宣言企業」ということで、「イクボス宣言企業登録」を呼びかけておりますので、この登録事業者に「イクボスマーク」のデータを提供いたしまして、企業の宣伝や人材募集等にもご活用いただくことで取組を広げてまいりたいと存じます。

今月のイチオシということでございまして、第21弾は、守山市の「笠原しょうが」でございます。本日は関係者の皆様にもご臨席をいただいております。

守山市笠原町で江戸時代から作られている伝統野菜ということでございまして、元々は隣の中町で栽培されていたものが、笠原の地に定着したといわれています。

笠原町から下の野洲川は、かつてよく氾濫ということでございまして、台風シーズンまでに収穫を済ませられる「しょうが」がよく栽培されてきたという歴史もあるそうです。スーパー等でよく目にする古根しょうがを根付けに使い、その上にできた新しょうがを小ぶりな状態で収穫したものがこの「笠原しょうが」ということでございまして、色白で柔らかくてこのようにピンク色が特徴でございまして、ピリッとした辛みとみずみずしい香り高さというものが特徴だということでございます。しょうがの季語は秋だということでして、今頃がちょうど旬。採れておいしいのはお盆までが旬ということなんだそうですけど、川端茅舎の「葉生姜やかりりかりりと露の玉」という句もあるということでございます。食べ方でございますが、収穫して2、3日以内に食べたり調理しないと、そのみずみずしさが失われるということでございまして、地元地域では、「甘酢漬け」や「紅しょうが」、「しょうがの佃煮」にしてその味覚が楽しまれているということでございますが、1年を通じて楽しめるような加工品の開発にも力を入れていらっしゃいます。ここにもいくつか並べていただいておりますが、「おうみんち」では、笠原しょうがが入ったジェラートですとか、健康にもいい、また味覚もいい、さらには彩りも付け加える紅しょうがですとか、さらには佃煮等にすると、お酒のつまみにもいいですよね。またご飯のお供には最適と、もって体の健康にもいいということでございますので。また、シロップにつけた健康食品等も販売されているというということでございます。

さらに生産者の皆さんは、今後、笠原しょうがの栄養成分を調査されて、粉末状にするなど、商品化に進めていくということでございますし、飲物としてはジンジャーエールなどはたいへん好評ですよね。さわやかで体にもよい「笠原しょうが」をぜひご賞味いただきたいと思います。

今日は、これをかじるんですか。このまま食べることはできるんですか。では、せっかくなので。

(知事試食)

ほんま辛いわ。でも非常に美味しいです。ちょっとほんのり甘味もあるんですけれども。もちろん辛みはあって。私からは以上でございます。

[朝日新聞]

2点お伺いします。1点目は国体のマスコットキャラクターの選定方針が決まり、キャッフィーの相方を募集するということですが、知事はどんなコンセプトのキャラクターを想定されているか、念頭にあれば教えてください。

2点目は、土曜日に関西広域連合の産業環境常任委員会がありましたが、その席で豊能のダイオキシン問題を巡って知事のほうから廃棄物処理の広域行政での処理を検討することも必要なのではないかというやりとりがあったというふうにお聞きしているのですが、改めてどういうやりとりの中でそういう御発言になったのか、そういう思いに至った問題意識も含めて、今後具体的にどのように関西広域連合で廃棄物の広域処理というものを担っていこうとするのか、具体的に知事の中でこういうのを念頭においてというものがあれば教えていただきたいと思います。

[知事]

まず1点目のマスコットキャラクターについて、キャッフィーの関連キャラクターの私の考え如何ということですが、現時点では白紙です。ただ、まず基本的に私たち県民に馴染みの深いキャッフィーがこのマスコットキャラクターに選ばれて良かったなと思っていますし、このキャッフィーをより元気にして、大会等を盛り上げてくれる関連キャラクターが、多くの方のアイデアの元に出てきて欲しいなと思っています。兄弟になるのか、カップルになるのか、またグループになるのか、これまでの例をみると色んな例があるそうですけど、是非全体皆さんを盛り上げるようなキャラクターになることを祈っております。

また、もう1点ご質問いただきました9月10日に開催され、私も出席いたしました関西広域連合議会産業環境常任委員会での私の発言に関するご質問ですが、まずやりとりについては先般発生し、報道等も多くなされました大阪府の豊能郡施設組合の一般廃棄物が産業廃棄物と偽られて広域的に不正処理されてしまった事案について、議員からご質問があり、私も十分にその経緯、経過を把握していたわけではありませんけれども、こうした不適切事案が起こってしまったことについて、遺憾の意を表しました。議員の方からは、こういう基礎自治体の力というものをどう捉え、一般廃棄物は基礎自治体で処理、処分することになっているし、産業廃棄物については広域的な処分の在り方もあるけれども、広域連合としてどう考えていったらいいかという提議があったものですから、私が想起いたしましたのは、2年前の滋賀県の高島市でもフェニックスセンターに御迷惑をかける不適切事案がございましたので、もちろん廃棄物処理法上の自治体に関西広域連合が当てはまっているわけではございませんが、広域自治体としてどのような役割が担えるのか、また担えないのか、担うべきなのかということについて、少し検討させて欲しいということを申し上げたところでございます。もちろん国とよく協議をしながら検討してまいりたいと思います。

[朝日新聞]

今の廃棄物処理法上は、都道府県については技術的助言と法律では規定されているそうなんですが、国については財政支援または技術的支援という文言になっているそうなんですけれども、国の権限にどちらかというと踏み込んでいくというようなお考えだということでしょうか。

[知事]

現時点そのような国の有している権限を関西広域連合に、という趣旨で私は申し上げたのではございません。基礎自治体と、都道府県という自治体と、関西広域連合という広域自治体と、特に廃棄物が自治体間を移動して、都道府県域をも超えて移動する、そして不幸にもこういった不適切事案が起こってしまう、ということを受けてどう対処すべきなのか、ちょうど今、関西広域連合の広域環境保全計画の見直し作業をしておりますので、そういったことも念頭に置きながら検討させていただくということを答弁させていただいたところです。

[朝日新聞]

今後、具体的な動きが出てくるとみてよろしいのでしょうか。関西広域連合の中でアクションを起こしていくというか話合いをしていくというか。

[知事]

アクションというか、まずは広域環境保全局内で、この事案の経過ですとか、様々な自治体が抱える課題等を共有してですね、もちろん国とも協議しながら、今後の対応策、対応の方向性について検討をしていきたいと思います。

[京都新聞]

スポーツ施設の整備に関すること2点ですが、既に各会派の政策協議会でも出ているレイクスが構想している浜大津でのアリーナの整備ですが、基本的に知事が会派の協議会でおっしゃっている発言からすると前向きに出来れば検討していくように印象を受けますけれども、現時点で港湾に近いところで、全部ではないが港湾として整備された経過もあると思いますので、進めていくにしても、どういう課題を乗り越えなければならないかということと、もう1点、これも改めてになりますが、県立体育館を一方で整備するということになると、そこは県が直接整備する県立体育館と民間が興業中心に進めるアリーナとの違いを説明していかないとなかなか理解が得られないと思うが、その辺りについての知事のお考えをお願いします。

[知事]

まず1点目ですね。浜大津のアリーナ問題。これについては政策協議会等でもお尋ねがあり、お答えしているのですが、民間のバスケットボールチームであるレイクスから浜大津の大津港の隣にある県有地を活用して、民間資金を活用したアリーナ建設について御提案がございました。私共、出来る協力を惜しまないということで、私は前向きにこの検討を指示し、今必要な検討をさせていただいているところでございます。ただ、どういう課題があるかという御質問でございますが、当然のことながら、公有地でございます。全てが県有地ということではありませんが、公有地でありますので、レイクスさんのみならず、公平にこういった土地の活用等について諮っていく必要があろうかと思いますし、港湾用地という形の整備をしたことからすれば、そういった機能との兼ね合いということも当然出てくると思います。

また、もう1点御質問いただきました県立体育館については、びわこ文化ゾーンで整備することを表明させていただいております。私はこの浜大津で民間が整備されるアリーナと私どもがびわこ文化ゾーンで整備しようとしている県立体育館には、一定の役割の違いがあると思っていますので、その辺りのことをきちっと整理して説明をするということだと思いますし、当然民間で整備されるアリーナには民間の色んな興行等の思いがあるでしょうから、そういったものとの良い意味での相乗効果を作っていければ、そういう取組ができればと思っております。今、県立体育館につきましては、懇話会等で備えるべき機能でありますとか、また仕様、スペックですね、そういったことについても議論をされておりますので、そういった中に同時並行で、民間で検討されていることも十分踏まえながら、議論が行われると思いますので、それをみて、また必要な判断を行っていきたいと思います。

[京都新聞]

国体に使用するプールの整備ですが、少し前になりますが大津市長からの県立での整備の要望に対するやりとりがありまして県でも検討していくということではあったんですけれども、知事の立場としては大津市に基本的には主体的に整備してもらって、それを県が補助するとう考えで進めたいということでしょうか。

[知事]

私としては、今回の国体開催に伴う整備で彦根に主会場を整備するにあたり、現行の県立県営のプールが無くなるという状況がございます。同時に県内どこかでこの8年後の国体の水泳競技の整備をしなければならないという課題、更には県民の皆様、市民の皆様方の水泳やプール内での健康増進のための、競技力向上のための、様々な活動を行っていただくというこういう機能の面があります。こういった今申し上げた課題や期待される機能、こういったことを満たしていくためには、どういう整備ができるのかといったような観点から、今検討をさせていただいております。

先般大津市さんからは国体に向けて県立スイミングセンターの整備とですね、水泳競技の大津市での開催というものを要望されました。そして、それはどこの場所でお考えですかと、私から尋ねたところ、「皇子山です。」というお答えで、さらに大津市だけでこの国体に対応するための改修等が困難である旨、市長から賜りましたので、大津市だけで対応することができないとすれば、県の関わり方がどのようなものがあるか検討させていただき、また協議相談させていただきますということを申し上げたところでございますので、少しそこは市町さんの御協力がどのような形で得られるのか、これは大津市さん以外の市町がどのようにお考えなのかということもよくよく踏まえ、捉えながら今後の方針を作っていきたいと思います。

[京都新聞]

市町の協力というのは、このプールに関して他の市町の協力が何か得られるかということですか。

[知事]

広く国体開催するために、県という自治体主体だけでできるものではありませんので、そこにはもちろん競技団体、市町との協力は欠かせません。そしてプールのみならず、色んな施設整備に市町が関わります。そういったものも念頭に入れながら、ことプールについては、どういう市町のご意向があるのかということも当然これはお伺いしていかなければならないと思います。

[NHK]

丹生ダムについてお聞きします。協議会設置ということで今後県としてどのように主張されていくのか改めてお伺いします。

[知事]

先般、日曜日に丹生ダム中止に伴う地域整備に関する基本協定を締結させていただきました。私を含め、地元長浜市、国、国交省近畿地方整備局ならびに独立行政法人水資源機構、そしてダム対策委員会の丹生委員長の五者で締結をさせていただきました。

大変重い協定書でございまして、私自身も大変緊張感をもって署名をさせていただきました。ほぼ半世紀にわたり地元に、当時は高時川ダムの建設ということで話がいき、地元の方々は当初反対。しかし下流域の水資源のため、治水のためにということで、泣く泣くご了承をいただき、水没地域に指定された地域では集団移転にご協力をいただいた。その後にさらなる治水政策、利水政策の見直し、検証の過程を経て今回中止の決定が下され、それらをある意味では飲み込む形で、ある意味では二度の苦渋の決断をしていただいての基本協定の締結でございますので、1月に中止の場合のさまざまな課題について意見書を提出していただいておりますし、それらについて国や長浜市、機構の協力をしっかりつくりながら、今後の地域整備を行っていくことが必要だと思いますので、これに向けて県もしっかりと役割を果たしていかなければならない、そういう思いで署名をさせていただいたところです。

[NHK]

協議会を今年度中にということで県としてどのような方針でお話をされるんでしょうか。

[知事]

今後、協議会が設立されます当日の会見でも言われていたように、そんなに時間を置かずに、という整備局のお話もございましたので、そこには県もしっかりと入って地元の皆様のご要望を聞きながら全てが国の事業というわけではないでしょうから、県でやるべきこと、できることをしっかりと整理して、もちろん治水事業のみならず、道路事業のみならずさまざまなソフト対策等々もあろうかと思いますので、関係部局の連携をしっかりと作って、長年翻弄させてきてしまった地元の皆様方に対する対策をしてまいりたいと思います。

[NHK]

県としてはどのようなことが考えられるんでしょうか。

[知事]

当日の会見でもまず道だとおっしゃっていましたので、道については早急に答えを出していかなければならない。どの道をどの主体でどう整備していくのか。今後どう管理するのかということが大事になってくるでしょうし、あわせて当日会場で提起されていたのは水没地域で既に移転された集落跡地の取扱いですとか、土捨場といって、土を捨てるために空けてある土地の管理などがその場でも提起されましたので、地元対策委員会の皆さまから提起されている課題については、答えを出していかなければならないと思っていますので、当面の課題だと思います。

[時事通信]

国体のマスコットキャラクターの件ですが、今後関連キャラクターを含めると2体になると思うのですが、どう形で選定後使われていくのでしょうか。滋賀県といえばこのキャラクターということがなかなか見えにくい中で、どういう形で活用されていくのかお伺いできればと思います。

[知事]

「滋賀県といえばこのキャラクター」というのにキャッフィーは成りつつあると思っておりまして、そういう中で選定があったと思っています。もちろんまだまだもっとPRできるんじゃないか、もっと認知度上げられるんじゃないかというところは今後の課題だと思っておりますので、キャッフィーもそうなるようにしたいと思っています。

関連キャラクターについては、先ほど申し上げたように1体になるのか、2体になるのか。合計2体になるという表現がございましたが、必ずしもつがい、カップルということだけではなくて、たとえば近く行われます岩手国体では兄弟ということですし、2年後に行われる福井国体では恐竜の集団のようになっていますし、2020年に鹿児島県で行われる国体はファミリーになっていますので、そのあたりはいろんなアイデアをいただく中で検討し、決定していきたいと思います。

[時事通信]

ちょっと前に鹿児島県知事が川内原発の停止要請をされました。九州電力はすぐに止める意向はないようですが、これについて知事のご所見をおうかがいできればと思います。

[知事]

もちろん鹿児島県は鹿児島県民のご判断により、鹿児島県知事が判断し、行動されているんだと思います。一般論として以前にもここで問われ、答えたことがあるのかもしれませんが、原発の存在やその稼働については、多くの方々のいろんなご心配やご懸念もある課題だと思っておりますので、その発露として知事が電力事業者に対して行われたものだとすれば、そういったものには真摯に対応していただきたい。またできる限り丁寧に説明していただきたいというのが私がかねてから申し上げていることです。もちろんそれぞれの事情があったり、私の知り及ばない説明があったとすれば、そういったものはそういったものとして理解につながればと思いますが、一般論としては私はそのように考えます。

[中日]

昨日の環境審議会の部会で温室効果ガスの削減目標について13年度比で23から29だったかなという目標が出たんですが、従前の目標と比べると2030年時点では半分ぐらいということになっていまして、県の担当課は2050年に80%減という数値は堅持しているという説明だったのですが、知事のお考えをお聞かせいただけますか。

[知事]

今回の目標の議論については前回定めた時点からのさまざまな変化を、また決定を盛り込む形で県の目標を決めていこうということになりまして、ご案内のとおりパリ協定でありますとか、東日本大震災の発災とか、そういったことも踏まえた上で、新たな目標設定をしようとしているものであります。その意味において前回定めた目標よりも数値として少し時点と基準年度が違いますけど、野心的でない目標のように映るかもしれませんが、国の流れの中で長期的な目標というものは失わずに当面当座滋賀県でできることを目標設定していこうというものでございますので、そういう印象を持たれる方は一部いらっしゃるのかもしれませんが、そこはよく説明しながら滋賀県としての対応策を作っていきたいと思っています。

[NHK]

オリンピックパラリンピックで県ゆかりの選手たちの活躍にどのような思いを持っていらっしゃるのかということと、今後スポーツ振興をどのように考えてらっしゃるのかおうかがいできればと思います。

[知事]

まずリオのオリパラをこの立場で見て、アスリートの皆さんの活躍に多くの他の国民の皆さまとともに感動しているところです。

それは、例えば桐生選手も参加されたリレーに見られるように個々の成績で、足し合わせるととても上位にならないのではないかと思われていたところをバトンパスの技術等ですばらしい成績を上げられるというところであるとか、終了間際まで、これはもう負けるんじゃないかというところを精神力で跳ね返されるという所であるとか、おそらく私どもで想像できないような極度の緊張下で演技をされたりとか、本番を迎えられる時に自己ベストですとか、今までにない演技だとか高評価、高得点を取られるということは相当な練習に裏打ちされた自信であるとか、他にはない精神力をお持ちで、それまでされてきたご努力や周りで支えられている方のサポートだとかこういったものがあってこその成績なんだろうなと思うと、アスリートの努力に心から敬意を表しているところです。

同時にその中に本県ゆかりの選手がいらっしゃるということは県民としてもうれしいことですし、今回の木村選手もそうですけど、地域地域でパブリックビューイング等をされて、「○○君、○○ちゃん、がんばれ」といって、非常に近い存在として応援できるということも私たち県民にとっては大変貴重な経験なんではないかなと思います。子供たちに与える影響、「ああなりたい」とか「がんばろう」ということで与える影響ははかりしれないものがあると思います

したがって、今私が申し上げていますのはまず今行われているパラリンピックを皆で応援し、その盛り上がりやそういう成果を4年後の東京オリパラにしっかりつなげていく。これは何もスポーツイベントだけではなくて、地域での関連イベントやおもてなし、ボランティア、サポート、こういったものも含めて4年後にしっかりとつなげていこう、その4年後のオリンピックイヤーの開催できることになっております国体と全国障害者スポーツ大会にもつなげていく取組をぜひ滋賀県としてつくっていく。

そのために今回活躍いただいたアスリートの皆さまは、太田雄貴選手が来られた時にも申し上げたのですが、いろんな競技だとか、大会のためにお手伝い、サポートいただけないだろうかということで、滋賀スポーツ大使としてお願いをして、一部ご了解を得て就任していただいていますので、そういった方々のお力添えをいただきながら、8年後に向けて取組を進めていきたいと思っているところです。

お問い合わせ
知事公室 広報課 報道係
電話番号:077-528-3042
FAX番号:077-528-4803
メールアドレス:[email protected]