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知事定例記者会見(2015年6月1日)

平成27年6月1日
(県政記者クラブ主催)

あぢさゐの ように彩どれ 丸くなれ
記者会見の様子

おはようございます。今日から6月です。私はこの時期のアジサイの花が好きなのですが、6月の一句「あぢさゐの ように彩どれ 丸くなれ(あぢさいの ようにいろどれ まるくなれ)」そういう気持ちで県行政を進めていきたいと思います。

まずは冒頭、週末、噴火、地震、事故とそれぞれございました。避難されている方、被害に遭われた方に対しまして心からお見舞いを申し上げますとともに、今日の県政経営会議でも申し上げたのですが、いよいよ洪水期、出水期に入ってまいりますので、防災の意識と知識を高めてことにあたろうと指示させていただきました。不断に取組を進めてまいりたいと思います。

今日は3点情報提供させていただきます。

1点目は地方創生に向けた取り組みということで、資料提供はございませんが本日、先ほど人口減少を見据えた豊かな滋賀づくりの本部を開催しまして、骨子案の検討をさせていただきました。総合戦略の項目といたしましては、大きく6点。

1つは滋賀県におけるこれまでの人口の動向、これまでの動向と、人口の将来展望、これが2点目ですね。動向を踏まえたうえで将来展望を描き、3点目に人口の変化による影響を捉え、4点目にそうした中での目指す将来像というものを描き、5点目にその将来像を実現するための戦略、6点目にその総合戦略の推進をどう行っていくのかという、大きく6本の柱で総合戦略をつくることにしておりまして、その中の5つ目の将来像を実現するための戦略といたしまして3つです。

1つは少子化を食い止めて人口を安定させるために何をするのか、また、人口減少の影響を防止・軽減するために何をするのか、3つ目は人口急増時代に失ったものを取戻し、回復・再生させるために何をするのかということについて総合戦略の中に入れてまいりたいと考えております。

またそういう総合戦略はややもすれば総花的になりがちですので、3つの視点を設けまして、一つは少なくなるということだけにフォーカスするのではなくて、今いる人の健康、また連帯であるとか、3世代の自立と共生という視点であるとか、未来・次世代の応援という視点、こういう視点を盛り込んだ総合戦略にしてまいりたいと思いますし、常々申し上げているとおり、過程を大切にしたい。滋賀にはどのような強みがあり、どのような可能性があり、またどのような弱みがあるのかということを県民の皆さまと広く深く議論する中でこの取組をつくっていくということから、県議会の皆さまをはじめ、産官学金労言ですかね、金融機関を含め、労働機関を含め、様々な方々との議論を活発に行いながら、滋賀らしく滋賀ならではの総合戦略をつくってまいりたいと存じます。

続いて2点目です。

滋賀県立大学がおかげさまで20周年を迎えます。開学が平成7年でございまして、次の週末6月6日土曜日に、これは開学記念日でもあるのですが、滋賀県立大学交流センターを会場といたしまして、これまでの感謝とこれからの発展を祈念した開学20周年記念式典を開催させていただきます。内容は添付資料のとおりであります。

当日は午前中から会場であります交流センターホワイエロビーに県立大学の教員が県内各地で取り組んでいるふるさと絵屏風を展示いたします他、短期大学時代からの歴史を顧みます写真展示や当時の青銅看板等の展示を行います。

午後は宗教学者であられ国際日本文化研究センター名誉教授でいらっしゃいます山折哲雄(やまおりてつお)先生から、記念講演をいただくことにいたしております。開学当時に非常勤講師として県立大学で講義を持っていただいていたというご縁から講演をお願いいたしました。

私も出席いたします記念式典挙行の後、全学祝賀会を開催いたしますし、県立大学の20周年記念式典ですが、その前身の県立短期大学の多くの卒業生の皆さまにもご参加いただくこととしております。一緒にお祝いをさせていただきます。

当然のことながら県立大学の学生の皆さんのお力をお借りしようということで、開学20周年のロゴマークも人間文化学部生活デザイン学科の学生さんに作成していただきましたし、全学祝賀会も学生さんがプロデュースしてくださっています。

皆さんご案内の「政所茶レン茶″-(政所チャレンジャー)」による冷茶サービスでありますとか、県大日本酒プロジェクトによります純米大吟醸「湖風(こふう)」の販売なども予定しておりますし、県立大学の夏の大学祭「湖風夏祭(うみかぜなつまつり)」も同時開催ということですので、盛り上げてまいりたいと思います。

3点目はシニアジョブステーション滋賀をグランドオープンいたします。人口減少局面に入りまして労働力の低下が懸念されておりまして、若い人もそうですし、女性もそうなんですが、中高年齢者の豊かな知識や経験を活かしてまいりたいと考えておりまして、意欲ある中高年齢者に対して起業への挑戦やNPOへの参画を含めた多様な働き方を支援するために、大津の駅前「滋賀ビル」5階にシニアジョブステーションを開設いたします。

概ね45歳以上の求職者に対して個別の相談や求人情報の提供・職業紹介などをワンストップで実施いたしまして、滋賀県と滋賀労働局が連携して一体的に運営いたします。

今日の午後1時から「シニア相談コーナー」を新たに開設することといたしました。専任のキャリアカウンセラーの方が1対1でじっくりと相談に乗らせていただいて、一人ひとりの適性や経験・能力などのキャリアカウンセリングを行いながら個別の支援プランをお作りいたします。

また必要に応じてハローワークコーナーと連携を図りながら企業の紹介やマッチングなどもしてまいりたいと思います。

さらに、就職活動に役立ちます各種セミナーも開催したいと思います。このような取組を充実させながら、ヤングジョブセンター、マザーズジョブステーションにあわせてシニアジョブステーションということで、働くことを通じて、全ての人に居場所と出番のある滋賀づくりの一助としてまいりたいと思います。

私からの情報提供は以上です。

[産経新聞]

シニアジョブステーションがグランドオープンし中高年の方の雇用を促進されるということですが、それによって滋賀県にとってはどういう効果が期待できるとお考えですか。

[知事]

滋賀は農業県であると同時に全国有数のモノづくり県でありますし、中部圏近畿圏に多くの方が通勤される、その方が住まいになる県であります。これから大量退職時代を迎えるときに様々な知見や経験をお持ちの方々がリタイヤされる、その能力を活用していろんなお仕事に励んでいただくほか、人材不足といわれる分野のお仕事だとか、NPOだとかそういう活動に積極的に取り組んでいただくことは、お互いにとって、働く人よし、働いてもらうところよし、結果、世間・社会よしという三方よしを作れる一つの切り口だと思っておりますので、滋賀の活性化のために中高年の方々の能力も大いに生かしてまいりたい。ただ誰に相談すればいいんだろう、どうすればいいんだろうとお悩みの方もいらっしゃるということですので、このコーナーをまずはやってみることで、みなさんの働きを促してまいりたいと思います。

[産経新聞]

東近江の大凧まつりで4人の方が負傷されるという大変大きな事故が起きたんですが、今後原因究明と再発防止策が求められることになると思うんですが、滋賀県として東近江市に要望するとか、県が主体となって取り組んでいくことはありますか。

[知事]

昨日私も速報をいただきまして、今朝も小椋市長と電話で話をさせていただきました。まずはお怪我をされた方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。と同時に国の選択無形民俗文化財にも指定された由緒あるイベントでこのような事故が起こってしまった、けが人が出てしまったというのは、誠に残念遺憾であるということであります。東近江市におきまして現在原因調査等々もされているということですので、それを受けて我々としましても県内各地でいろんなイベントがこの夏の時期も開催されますので、注意喚起等々呼びかけてまいりたいと思います。

[産経新聞]

明日から世論調査を実施されるということですが県政世論調査の中では県名変更の是非についても意向調査する質問があると聞いているんですけれども仮に県名変更を望む声がかなり多かった場合には知事としては県名変更を検討する可能性はあるんでしょうか。

[知事]

明日からですか、世論調査。

【広報課長】

改めてご連絡いたしますがそういう方向です。リリースさせてもらいます。

[知事]

今年度の県政世論調査をこの時期に行わせていただく、その項目の中に県名変更についての調査項目を今回加えさせていただきました。ご案内の通り先般の県議会でご質問いただき、私は滋賀県という県名は重くて大切なものであるけれども県民の皆様方と議論してまいりたいということを答えさせていただいた一環で今回の調査項目の中に入れさせていただきました。結果は見たうえで検討したいと思います。この結果が出てすぐに結論を出すということではなくて、結果も見て検討したい。お互いそれぞれ地方創生の取組の中で、滋賀ってどういう意味なんだろう、漢字は違うけれども同じ読みがなである志賀との違いは何なんだろう、そういうことを知るいい機会にもなると思いますので、こういう取組を大切にしながら進めていきたいと思います。

[NHK]

大凧まつりの件で、県としても注意喚起していきたいというお話がありましたけれども、現段階でまだ原因は市が調査中ですけれども、県としてほかにもいろんな催しが県内でもある中でどんな注意喚起を具体的にしていきたいと思いますか。

[知事]

まずは東近江市の調査結果を待ちたいと思いますが、多くの方がお集まりになるイベントで、どこからどこまではそういう方が通っていいのか、居ていいのかということはいろんなイベントで主催者の方が悩まれることですよね。そして何年前でしたか、明石で歩道橋で多くの方が倒れられて被害に遭われましたけれども、そういう多くの方の流路をどう考えればいいのか、またそのときの体制ですね、警備含めて安全含めてどう整えればいいのかなど、やはり残念ながら起こってしまった事故には他のイベントの安全対策の多くのヒントがあると思いますので、そういうものを積極的に活用してまいりたい、そういうことです。

[中日新聞]

人口減少に関する取組について、数値目標が入ってくるのかということと、知事がよくおっしゃる失われたものを取り戻すということで早崎内湖を回復させるということをやっていると思いますが、内湖のあらためての再生とかそういうことはお考えなのでしょうか。

[知事]

1点目、数値目標についてはこの総合戦略策定に際して国からはKPIをしっかり持てということで示されておりますので、何らかのわかりやすいPDCAサイクルに乗せられるインディケーターというか数字は持とうと考えております。この総合戦略の中には人口ビジョンと将来の姿、人口はこうなるでしょう、こうしたい、そして将来の姿はこうしたい、という二本立てで作っていくことになると思いますので、それぞれの中にどういう表現で掲載できるかはまだ出せませんけれども何らかの数値の目標を持っていきたいというふうに考えています。

また2点目にいただきました、失ったものを取り戻すということでは、内湖をはじめ琵琶湖を含む自然環境の中で、埋め立ててきたものを取り戻すとか、汚れたものの負荷を取り除くとか、そういうことも当然検討の範囲にはなってくると思いますが、それだけに限定せずに皆さんで議論してまいりたいと思います。

[京都新聞]

地方創生ですが、今の骨子案、豊かな滋賀づくり本部は県庁だけの会議だったのでしょうか。先ほどおっしゃった産官学金労言という国からもそういう話はありますし、経済界も地方創生がらみについては色々な意見を出していきたいという意欲的な思いを出されていますが、今の段階でこの骨子はどのような過程で出来たのかということと、年度末が国のいう一つの期限ということになっていますが、そこまでのスケジュール感、そしてそこに6者をどのように交えていくのかというところを教えてください。

[知事]

今回骨子案をこの時点で作ったのは、滋賀県として作りました。県庁内につくりました人口減少を見据えた豊かな滋賀づくり推進本部としてまとめさせていただきました。ただこの骨子案検討にあたっては、先般17日の経済団体での講演会もそうですし、色々な団体との各部局ごとの意見交換やヒアリングに基づいて今の骨子案をつくらせていただきましたし、この骨子案に基づいてさらに滋賀県内外で、特に県内が中心になってきますが産業界、そして官の部分でも例えば国の労働局など、さらには大学、教育機関ですね、とりわけ大学生のみならず高校生などとの意見交換、そして労働界、メディアの皆様方との様々な議論を、またお示ししますが広く展開しながら肉付けなりをしてまいりたいと思います。

期限は今年度いっぱいと国から示されておりますし、市町も県の総合戦略との整合性を見られることもあるでしょうから、私どもとしては10月末を目標に今策定のスケジュールを組ませていただいております。

[京都新聞]

一定10月に案という形で出して、それを基に市町が整合性をとってもらう、そして、市町のものを踏まえて県のものを出すというスケジュールになるのでしょうか。

[知事]

市町は市町で総合戦略策定のプロセスがあると思います。当然県はどう考えるのだろう、県との整合性をどうとるんだろうということも検討されるでしょうから、早めに骨子案をお示しして、市町との間では研究会も作っておりますので、そこでの議論を深めたいと思いますし、是非骨子案を示したうえでの市町からの色々なご意見を承ってまいりたいと、そういう意味でこの時期に出させていただきました。

[京都新聞]

先日、近畿ブロック知事会がありましたけれども、その中で北陸新幹線について出席知事の中では思いの違いがあったかと思いますが、いわゆる小浜ルート、県内を通るルート、知事はあまり県内ルートを推されなかったのかなともうかがっています。向こうの知事が積極的に小浜ルートを推しているのとの比較ではありますが。もう一度知事として敦賀以西の思いを教えてもらえますでしょうか。

[知事]

近畿の知事会ではそれぞれの方々が意見を言われ、私もその時にはやんわりと自分の意見を言わせていただいた。滋賀県の立場を主張させていただいた。まとまらないことは書かないようにという会長のお取りまとめもいただきましたので、一定私ども意見は伝わったのかなと思っています。

私どもとしてはこれから敦賀以西、検討される折に関西広域連合でも決定しておりますとおり、最も早期に、効果が発現できるであろう米原ルート、これが一番いいのではないかと申し上げております。

ただ、国の計画は小浜市付近を含むルートということで、これは昭和48年ではありますけれども決定しているという状況。また、運行主体になるであろうJR西日本の意向、そういうものも今後より強くでてくるだろうと思われますし、新幹線にはご存じのとおり光と影がありまして、やはり多くのお客様が高速鉄道で来られるということと同時に平行する在来線の経営をどうするのか。また多額の整備費用をどう受け持てるのか、といった課題もございますので、今後敦賀以西の検討なり、決定が本格化してくる段階で、いろんな議論をしなければならないんだろうなということは想定いたしております。

[京都新聞]

特に県としてルート的にも広域連合でおっしゃっているように経済効果、そしてお金の面でも大きいと思うんですけど、そこを県として推していく、運動していく、訴えていくというのはないんでしょうか。

[知事]

国会議員の方々との意見交換も含めてですね、その時々、折々、主体的に積極的に議論してまいりたいと思います。これ難しいのは北陸新幹線が敦賀から米原に通ってくる。滋賀県域を走るルートの整備費用はルールでいけば滋賀県が1/3負担することになっておりますが、その整備費用をかけて整備されたルートの便益は滋賀県のみならず関西圏に、一部中京圏にも及ぶということからすると、便益の範囲で費用を負担するという考え方に基づけば、京阪神も一定負担して然るべきだ。こういう議論の中で2年前の関西広域連合の方針が示されたと私は理解しております。

当然、滋賀県のいろんな事情、都合もございますが、そういう広域の中で議論していくことが必要だと思いますので、ここは丁寧に、特に隣の京都府との連携や、米原を通ってくるということからすると、やはり岐阜、愛知、など中京圏、JR西日本のみならず、JR東海、そういったところの意向や動向も視野に入れながら、したたかに検討に参加してまいりたいと思います。

[京都新聞]

もう一つ、近ブロ会議で、多賀町にクマが放たれたことについて、鈴木知事から謝罪があったのでしょうか。知事の受け止めと県として向こうに言うこと、県としてできること、何かおありになったら教えてください。

[知事]

近畿ブロック知事会議の場で、その前日に発覚しました三重県内で捕獲されたツキノワグマを滋賀県内で放獣してしまったことについて、三重県の鈴木知事からおわびがございました。同日滋賀県庁にも担当の幹部が来られ、琵琶湖環境部長が応対させていただきました。

私たちの方からは、遺憾の意を伝えるとともに、強く抗議をさせていただきました。同時にその放たれたクマは未だ捕獲されておりませんので、その捕獲に向けて、発信情報が岐阜県内で捉えられたということでございますので、捕獲に向けてそれぞれ全力を挙げているということです。

また、多賀町内において、女性がクマに襲われるという件がございまして、懸命に治療されておりますので、回復をお祈りしながら、多賀町においても町民の皆様方への注意喚起、また多賀町域において放獣されたということでありますので、直接襲ったクマと放獣されたクマの結びつきは断定できておりませんが、三重県に対してもその取扱いについて強く抗議の意が示されたところでありますので、そのあたり今後連携してまいりたいと思います。

[毎日新聞]

先週びわ湖放送で前知事公室長が社長に就任されるという人事がありましたけれども、県民の目から見ればいわゆる天下り人事になるんじゃないかなと思うんですけれどもそれについての知事の認識を教えてください。それと、県の出資もあると思うんですけれども出資する団体の社長に元職員が就任することがどうなのかということと、三点目に今回の件とは別に天下り一般に対する知事の認識とどのように対処していきたいかという考えを聞かせてください。

[知事]

その方の適性なりを判断されてその法人の会議において決定された人事だと思います。私がとやかくそのことに対してコメントする立場にはないと存じます。県が出資する法人に県職員であった方が再就職をされる、役職に就かれるということについてどう思うかということでありますが、出資と経営また事業等々が適正に行われているそのことの説明責任が果たされるということが必要だと思います。また、三つ目のご質問にも関連しますが、いわゆる天下り、幹部職にあった人たちが民間等々に再就職することをどう思うかということなんですけれども、やはりそれぞれの能力を活かしてそれぞれの法人、職場で仕事をするということが大切であって、いわゆる再就職の仕方なりだけをもって批判するものではないのではないかと思います。

[時事通信]

多賀町のクマの問題で今後三重県とも対策連携していきたいということですけれども、滋賀県内でもしクマが放獣されたり事故が起こった場合のクマの取扱いについてマニュアルがあるかと思うんですけど、今回の事件を受けてマニュアル等の見直しについて今のところ検討されているのでしょうか。

[知事]

滋賀県におきましてはツキノワグマの保護計画が策定されておりますのでそういうものに基づいて適切に運用されるということだと思います。他県がどういう状況になっているかということについて、私はつまびらかではございません。いずれにしてもこれだけ山に囲まれた県ですので、かつ山の荒廃等々でいろいろとツキノワグマをはじめとする生き物の生育環境が変化して生きている中で、人里との関係というものが出てくると思いますので、必要なことがあれば見直してまいりたいと思いますが、まずは滋賀県としては計画に基づいてしっかりと行っていくということが基本だと思います。

[滋賀報知新聞]

先月の27日に市長会の会合で琵琶湖大橋の立体交差や接続道路の4車線化など有料化を継続してほしいという意見書をまとめられ、今度の金曜日に意見書を提出するという段取りになっているのですが、これについて知事はどのように受け止めておられるのか。

[知事]

 先週に滋賀県市長会において琵琶湖大橋の通行料のあり方について、報道で私も知りました。内容をつまびらかに伺っておりませんので、その内容を見て私どもは判断の一助にしてまいりたいと思います。

いずれにしても市長会の皆様方には以前ご意見をいただく場も設定させていただきましたし、琵琶湖大橋を私もこの週末通りましたけれども、真野から琵琶湖を渡る方向が大渋滞ですよね、そういう道路環境に対する様々なご意見があることもよくよく踏まえて、先般申し上げたとおり次の議会の冒頭の提案説明で表明できるように検討してまいりたいと思います。

[滋賀報知新聞]

市長会の中では2月にまとめが両論併記で出て、後は知事の判断でということで終わりましたけれども、そこから以降、途中経過が見えてこないという意見があるんですけれども、知事にお伺いしたいのは2月のまとめ以降、県内外の組織に何を命じられたのか、あるいは自らが何をされてきたのか、それから3点目は国と県との協議があると思いますが、その協議内容はどうであるのか、そのあたりの経過をわかりやすくしていただければと思いますが。

[知事]

2月に一定の取りまとめをいただいて、以降、県内において途中人事の体制変更もございましたし、選挙もございましたが、そういう過程にあって様々なご意見をしっかりと伺ったうえで、踏まえたうえで県としてのお示しできる案をつくるようにと担当部局には命じ、いま提案に向けた最終の調整をさせていただいている。そのことが国との相談も重ねさせていただいておりますし、市長会はご意見をいただいたということをもって、その後何か目に見える形で協議の場を持たせていただいているわけではありませんが、当然そういうことも踏まえて県内において検討をさせていただいているということです。

[滋賀報知新聞]

あり方検討会で行われたアンケートですが、琵琶湖大橋の利用者だけでなく、県内の県民からもアンケートを取り直してほしいという一部意見もありますが、これについてはいかがでしょうか。

[知事]

そういうご意見があるということも承知しておりますが、この間、限られたリソースの中ではありました、また、限られた時間の中ではありましたけれども、一定の多くの皆さんのご意見を伺うプロセスを経てまいりました。いよいよ一定の方向性を出させていただく期日が近づいておりますので、そこに向けて最終準備をさせていただいている。

と同時に、単に提案させていただくということだけではなくて、その後それらの実現のプロセスですね、実施のプロセス、これは様々な手続きを含め、そういうものも展望して提案をする必要があるものですから、この時間というのはあるように思われるかもしれませんけれども、意外にタイトなものであるので、緊張感を持って、いま部局の担当者ともども準備検討を進めさせていただいております。

[中日新聞]

先ほど俳句で「丸くなれ」と締めておられましたが、今のような議論も丸く収まってほしいという知事の想いが込められているということなのでしょうか。

[知事]

特に他意はございません。ただ時としてテーマによっては尖ることも必要なんでしょうけれども、私の今の心境は色々なことが丸く収まり、進むことが望ましいなと思いながら、名前も「三日月」ですので、満月を目指して頑張るということでございます。

[中日新聞]

琵琶湖大橋やレイクスなど6月中の決断が丸く収まってほしいという

[知事]

他意はございませんので。

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