平成27年5月13日
(県政記者クラブ主催)
「五月雨の 明けてびわ湖の 笑顔かな(さみだれの あけてびわこの えがおかな)」今月の一句でございます。
昨日台風が来ましたけれども、おかげさまで大きな被害もなく通過いたしました。
また、GW期間中ですね、先般の会見でも申し上げましたが、ラ・フォル・ジュルネはじめ様々なイベントに参加させていただきました。高島で行われたワールドラン、また御茶摘み、さらには朝日レガッタ、トチノキの視察、そしてレイクスの応援ということで、常々「一緒にやりましょう」と申し上げているのですけれども、その実践をこのGW期間中も皆さんと一緒にさせていただいたということですし、昨年の今頃は色々と物事を考えながら新緑を眺めていたということとも重ねあわせながら、県内各地を廻らせていただきました。
また、昨日県議会において第95代議長に西村久子議員が、そして第105代の副議長に野田藤雄議員が就任をされました。県議会初の女性議長ということでございますので、二元代表制のもとで、ともに県政発展のために頑張ってまいりたいと思っております。
また、今日届いたのですけれども、先般お亡くなりになった松下圭一先生の「市民自治の憲法理論」というものを読みながら改めて憲法について自治について勉強させていただいております。
この中に、「国家統治の基本法という考え方から市民自治の基本法への憲法イメージの転換」ということが言われているのですけれども、もう一つ私が大事だなと思っているのは「憲法機構としての自治体の独自性の設定が欠如している」という問題提起がございまして、この辺りのことを是非皆さんと勉強し考えを深めていきたい。日本国憲法というものを私たち国民の立場から考える機会をつくっていきたいと思っております。
さて、今日の話題提供は4点あります。
1点目は「ココクール マザーレイク・セレクション2015」の募集が5月15日の今週金曜日から始まります。今回で4回目ということなんですけれども、非常に滋賀らしい良いもの、ほんもの、すぐれものということでご好評いただき、定着をしてきておりますので、さらに大事にイメージと共にブランドとして発信をしていきたいと考えております。6月30日までの一か月半の間、応募を受け付けておりますので是非ふるってのご応募をお願いしたい、また呼びかけていきたいと思っております。
2点目は“滋賀の縁(えにし)”創造実践センターとの公私協働の取組についてお話させていただきます。
昨年9月、民間の福祉関係者の皆さんが分野や立場を越えてつながり、“滋賀の縁”創造実践センターというものを設立されました。高齢者、障害者、保育など、分野が異なる人々が志を一つにして、例えば制度の谷間にあるとか、まだまだ作れる福祉があるのではないかという観点から取組をされている全国でも例がない取組であります。
現在、この縁センターでは、15のモデル事業実施と300か所の共生の場づくりに向けて取り組んでいただいておりますが、このたび、県内で共生の場づくりを実践しておられる団体の取組を県、縁センター、滋賀県社会福祉協議会の三者で「滋賀の“縁”」として認証することといたしました。
これは、共生の場づくりをされている団体等の取組を認証することによって、こうした取組を浮かび上がらせて、県民運動として普及させることにより、“福祉しが”の思想と実践を将来につなげていきたいということでございます。
今回認証しました三つの取組は、一つは高島市の地区ボランティアセンターです。二つ目は守山市内の「もの忘れカフェの仲間たち」、三つ目は大津市内の「老いも若きも」の取組でございまして、いずれも地域住民の居場所づくりの取組であります。
認証式は、5月26日に公館で開催し、認証書の交付を予定しておりますし、本日は、公館で16時から、縁センターの皆さんとの意見交換を開催する予定です。
私はこの縁センターの取組というものは、常々申し上げております「新しい豊かさ」を追求していく基本構想の基本理念にも合致する極めて大切な取組だと思っておりますし、こういう実践の中から生まれてくる新たな制度づくりへの提案、もしくは現場から発信されるご意見、こういうものをしっかりと承りながら滋賀県の福祉、日本の福祉をつくっていきたいと考えております。
今日は縁センターの谷口所長もお越しいただいておりますので、会見後に詳しくお話を伺いたい方は聞いていただければと思います。
3点目は『もっと食べよう「近江米」!県民運動』についてです。
御存知のとおり、26年産米は全国的にも米価が下落しましたし、特に滋賀県では夏の日照りが少なく雨が多かったということで非常に厳しい状況でした。今はちょうど田植のシーズンでございますが、先般もJAの皆さんとの協定を結ばせていただいて生産者の意欲や希望を後押ししていきたいというように考えております。
そのためには私たち県民が近江米の良さや美味しさを知って、もっと食べよう、食べることで生産者を応援する、そして生産者の水源涵養でありますとか産業でありますとか、そういうものの増進に繋げていくということで、昨年末の県庁正面玄関での餅つきをキックオフとしまして『もっと食べよう「近江米」!県民運動』を実施しております。
資料に付けておりますチラシを用いまして、今月下旬から県民の皆さんや県内の事業所などから近江米を食べて応援する宣言を広く募集しながら近江米の消費拡大に向けた気運を高めてまいりたいと考えております。
これはJA滋賀中央会や全農しがなどの関係団体や民間事業者の皆さんとも広く連携していきたいと考えております。
3つ紹介させていただきます。
民間事業者との連携ということなんですけれども、1つは、セブン-イレブン・ジャパン様との取組です。
5月26日から県内のセブン-イレブンさらには京都の店舗でも、期間限定ではありますが、近江米コシヒカリを使用したおにぎりやお弁当を販売いただくこととなりました。さらに、近江米を使用した商品には、ワンポイントシールで「近江米使用」と表記していただくことにもなりました。消費者の皆さんに積極的にアピールいただけるということです。
セブン-イレブン様には、これまでからも様々な県産食材を使用した商品を開発・販売していただいておりますけれども、近江米を使用した商品を販売いただくのは今回が初めてとなります。今回の近江米を使用した商品の販売を記念いたしまして、5月15日には栗東市内の田んぼで、県内のセブン-イレブン加盟店のオーナー様による近江米の田植えイベントも開催いたします。
こちらのイベントには、私も応援に行く予定をしておりますし、多くの方に近江米のファンになっていただけるよう、オーナーの皆様に協力を呼びかけてまいりたいと思っております。
当日は販売予定の近江米のおにぎりの試食もしていただけますので、ぜひ取材に来ていただければと思います。
別添にセブン-イレブン様からのリリース資料も付けさせていただきました。
2つ目はイオン様との連携した取組です。5月23日、24日の2日間、イオン西大津店において、魚のゆりかご水田の取組の啓発イベントの中で、近江米の消費拡大をPRさせていただきます。
さらに、当日には、イオン西大津店の食料品売り場での、魚のゆりかご水田米の特別販売など、近江米の販売促進に力を入れていただけると聞いております。
3つ目は平和堂様との連携した取組です。
こちらは、まだ少し先の話となりますが、6月26日の金曜日にビバシティ彦根におきまして、県民運動のキックオフイベントを開催させていただきます。
当日は私も出席させていただきますし、さらに、まだ名前は紹介できないのですけれども、全国的にも非常に知名度の高い滋賀県にゆかりのあるタレントの方をゲストとしてお招きし、近江米そして滋賀の食材の美味しさを大々的にPRしてまいりたいと考えております。
また開催日が近づいてまいりましたら、あらためてリリースさせていただきますのでよろしくお願いします。
4点目は滋賀県障害者スポーツ大会です。毎年度障害者スポーツ大会を開催しておりますが今年度は、5月17日の日曜日に長浜ドームでのフライングディスク競技大会をスタートといたしまして開催させていただくこととなりました。
フライングディスクはご存知でしょうか。フリスビーのようなものでして難しいのですけれども面白くて手軽です。
ディスタンスとアキュラシ―の2つの競技がございまして、ディスタンスは、どこまでディスクを遠くに投げられるかというものですし、アキュラシ―は、91.5cmの輪の中に10投中何回通過するのかを競う競技です。
私は当日開会式に出席いたしますし、このアキュラシ―競技の試投式をさせていただくことになっております。
2024年に国体と障害者スポーツ大会を開催させていただきます。こういう障害のある方のスポーツ競技というものも県をあげて盛り上げていきたいと思いますので、是非皆様方にもご協力いただきお披露目いただければ幸いです。
大会の日程等についてはお手元の資料に付けさせていただきました。
私からの情報提供は以上です。
[朝日新聞]
新しい安全保障法制が14日に閣議決定されると報道されていますけれども、昨年知事選の時に集団的自衛権の行使がかなり話題になって一つの選挙の節目になったという意見もありましたけれども、具体的に集団的自衛権といえば行使の要件が法案に盛り込まれてそれが法律として通るという展開になっていくと思いますが、これまでの憲法の精神に則った専守防衛の考え方もこの法案が通ることによって大きく変質してしまうという節目にあると思うんですが、14日を前に知事の憲法観をお聞かせください。
[知事]
憲法の条文、言葉、これを大切にしたい。そして私たちの生活の中に具現化をしていきたい。具現化されているかどうかを私たち国民がしっかりと確認する、そういうことが必要だという憲法観です。平和、基本的人権、国民主権という三原則をはじめ、私は特に平和の概念というのは70年間のこの日本を作る礎になったと思っております。その内容や法制を変えようということについては、より多くの国民の皆さんにしっかりと理解していただけるように丁寧に議論をしていただくこと、やはりどうしても安全保障の議論というのはいろんな事態を想定しその事態に対処するための法律規定ですので、少し難しかったり、わかりにくかったりすると思うんですけれども、それを丁寧に説明していただくことが必要ではないかと思います。したがって国会での議論は私自身も一国民として、また知事としても注視・注目をしながら見ていきたいと思っております。
[朝日新聞]
決まるかわかりませんが、14日に閣議決定をされてしまうということに関しては、議論という意味では深まっているというふうに思いますか。
[知事]
これからだと思います。もちろん与党内で協議をされたり、政府与党で調整をされたりという過程は経られているのかもしれません。その一部は報道でも紹介されておりますけれども、広くいろんな考え方の方の考えを出していただいて法律を作るという過程はむしろこれからだと思いますので、これからが重要ではないかと思います。
[中日新聞]
bjリーグの滋賀レイクスターズが球団創設以来初めて有明で行われるファイナルへの進出を決めましたが、知事ご自身も観戦に行かれたということなんですけれどもご感想をおきかせください。
[知事]
「薫風を受けてレイクス夢つなぐ」と私は11日の自分のフェイスブックでの発信に書かせていただきましたが、私は3日のホームゲームでのプレーオフと10日アウェー京都でのプレーオフの2戦観戦に行かせていただきましたが、10日京都ハンナリーズと、京都府知事も応援に来られていましたが、熾烈な厳しい戦いにはなりましたけれども試合自体には負けて、しかしそれでタイになって最終決定戦で勝利したという、そして最終決定戦では私もいただいた席を離れて、ブースターズの皆さんと一緒に立ち見でメガホンを持って応援をしたんですけれども、非常に歓喜・感動の瞬間を共有できたということについては大変うれしく思っています。選手の頑張り、またチームを支えてくださる皆様方、応援してくださる皆様方にも感謝をしたいと思います。以前から申し上げています通り、滋賀レイクスターズは滋賀県唯一のプロスポーツチームです。創設以来、“滋賀”レイクスターズということで滋賀のPRのためにも、また人権啓発だとか子供たちのスポーツイベントを盛り上げるとか、さらにはアスリートを応援するとか、そういう意味でも多大の貢献をしてくれています。そういう意味で私たち県民みんなで応援していきたいと思っていますし、今回の有明での決勝進出というのはその気運をさらに盛り上げるいい機会になると思いますので私自身の観戦も含め、そしてあと10日足らずですけれどもその間の盛り上げも含め、その後の様々な取組に弾みが付けられるようにしていきたいなと思っています。
[中日新聞]
今、統合リーグが問題になっていますけれども、このトップ4チームが集うファイナルズに出たということで実力的には1部参入は申し分ないというのがこれで証明できたかなというふうには思いますし、知事ご自身が3日の日に受け取られた署名の数や観客動員にも表れている通り、人気の面でも非常にリーグの中で上位にいると思うんですけれども、ネックなのは何度も話に上がっている通り五千人規模の体育館ということで、3日の日には五千人のアリーナをということでファンからも声が上がっていましたけれども、改めて御見解をおきかせください。
[知事]
会場でもたくさん皆さんからそういうお声をいただきましたし、重い思いの署名もいただきました。その場でも申し上げたんですけれども、一緒に頑張ろうということで言っています。草津市さんを含め県も鋭意協議検討中です。繰り返しになりますがチーム自身もこうして躍進し、活躍しようとしてくれている、この機は活かしながらこの問題についても前進をさせていきたいなというふうに思います。
[中日新聞]
前進をさせていきたいということは前向きに検討してらっしゃるということでいいでしょうか。ファンの皆さんも「皆で一緒に知恵をだして頑張りましょう」というお言葉をお聞きになって、喜んでらっしゃる方もいらっしゃいましたし、ちょっと答えになっていないなというガックリした感じの方もいらっしゃいまして。
[知事]
私は、すべてにおいて常に前向きです。すべてにおいて常に前向き。はい、頑張ります。
[中日新聞]
県のスポーツ・文化の戦略でもトップチーム、トップスポーツを県民が見る機会を増やすというような文言も盛り込まれていて、そういう意味でも重要な位置づけにあると思うんですけれども、その辺の捉え方としてのレイクスターズというのはどういうふうに見てらっしゃいますか。
[知事]
今大事なことをご指摘、ご質問いただいたと思っているんですけれども、プロスポーツチームは、特にここ最近レイクスターズの応援に行ってても感じるんですけれども、子供たちが床を拭くボランティアで参加したり、チアのところに子供たちが出るとかですね、まさに私たちが言っている、する、見る、支える、応援する、こういうことも一体となって参加できるイベントであったりチームだと思うんです。したがって、そういうこともより多くの方に楽しんでいただけるような、そういう観点からこの滋賀レイクスターズのテーマについても捉えてアリーナの問題についても課題を克服していきたいと考えています。
[中日新聞]
課題を克服していく中で草津市との協議を進めていくということなんですが、リーグ側は7月に1部から3部までの割り振りを決めていくというふうに宣言しているんですけれども、草津市との協議のスケジュール感とペース、今の進捗状況を聞かせてください。
[知事]
そういうスケジュールもきちんと横目で見ながら草津市をはじめとする関係者の皆さんと協議を進めていきたいと思っています。
[中日新聞]
さきほどの安保法制とも絡むんですけれども、オスプレイの横田基地の配備ということが昨日発表されまして、空軍使用と陸軍使用は多少違うと思うんですけれども、饗庭野でもオスプレイの訓練があって、少しずつ新しい機体の配備が進んでいるということについて、滋賀への影響も含めてそのあたりの状況を知事としてどのように受け止めていますか。
[知事]
なんと申し上げたらいいんでしょうか、やはり一にも二にも安全ですよね。安全がきちんと確保されているのかどうか、と同時に配備とか運行について地域の皆さんにしっかりと説明ができているのかどうか、そこが大事だと思います。私たち県民の命と暮らしを守るという立場にある県行政としては、また知事としてはそのことを念頭に置きながらその問題についても対処してきたい。ドローンのことがいろいろ言われていますけれども、むしろそのことよりもオスプレイかなという気はしますけれども。
[中日新聞]
地元への説明のやり方、2年前はやや唐突なやり方に近かったと思うんですけれども、そのあたりはどういうふうにご覧になっていますか。
[知事]
まだ具体的に滋賀県にどうという話はありませんし、今後自衛隊の方でそういう配備や更新の計画が出てくるのかもしれませんが、その時になれば県としてもしっかりと説明を求めていきたいと思います。
[滋賀報知新聞]
国が6月までに財政健全化計画を策定という方針を出されているようで、来年度の予算編成に反映されると思うんですが、県も26年度末で313億基金を確保しており、毎年度150億円は維持すると。臨時財政対策債を除いて6486億の県債残高を平成30年には6200億まで縮減するという計画を立てられているわけですが、実際に2つの縛りというか、具体的に今年度どのように削減が進められているのかおうかがいしたい。
[知事]
2点目は、国の財政健全化計画に伴って環境変化が起こるだろうと思いますし、同時に県は各県有施設の修繕の必要性とか、建て替えの必要性の数字を出されると。和歌山国体では360億入れている。陸上競技場とか主会場が50億だから、ざっと荒い試算をすべきではないのかもしれませんが、360億に120億を足しても500億近くかかるのではないかと。平成35年には施設ができていないといけないので、単純に8で割っても年間61億かかってしまう。
それから、県の経営企画室で老朽化施設の問題について20年間出されていますが、平成36年度の国体までを見ても、シミュレーションですがあと220億円ぐらいかかってしまう。
県の財政収支見通しをみると、今年は127億の調整的基金の取り崩し等で対応したと。30年まで毎年約100億円の見通しを立てられていますね。平成22年に県が出された見通しでいくと、社会保障費とか公債費とかフレームがきっちりしていますけど、それでは30年以降も毎年200億赤字が出る。そういう中でどういうふうに県債を減らす今年の取組と国体の数字も施設の老朽化もシミュレーションが出ているので、新しい中期的な計画をつくるとか、お考えをおききします。
非常に重要なテーマだと思います。時間があればそのテーマに絞って懇談会や意見交換会が必要かもしれません。いずれにしろ税収、財政は景気状況によって変動します。そして、人口増加、高度成長が見込めない状況にあっては低迷する、思うような税収が期待できないということを想定しなければなりません。そういう状況の中で財政需要は今ご指摘のあった社会保障を含め、国体、施設の老朽化をはじめ需要は増大する。そういう中でどうやりくりしていくかということは行政を預かる者として極めて大切なテーマだと思います。
そういうこともあって、中長期の見通しを作りながら、行政経営方針も定めながら様々な事業、予算執行をさせていただいております。
昨年度7月に就任以降、少し予算や事業をバタバタとつくってきたということもありますので、今ご紹介いただいたことも含めて来年度以降、また中長期に見て滋賀県の財政をどう安定的に推移させていくべきなのか。このことに対して腰を落ち着けてじっくり考えていきたいと思います。ただ削減すればいいということではないし、大盤振る舞いが許される状況でもありませんので、月並みな言葉になりますけれども、つけるべきをつけ、減らすべきを減らすということしかないのだと思います。そのあたりの見極めを知事だけではなくて、県議会のご意見もうかがって、県民のみなさまのご意見もうかがいながら丁寧に検討してまいりたいと思います。
[滋賀報知新聞]
今年から県が出された財政規律の目安みたいなもの。調整的基金の150億、県債を4年間で300億ぐらい減らすんだということなんですが、それとは違う国体というファクターが出たり、老朽化の問題が出たり、予想外の数字が出始めますよね。400億円ぐらい毎年財源不足になるという中でいくと、今年からの財政的しばりでいいのか。むしろ財源不足をはっきり出して、そのかわり県民にこれだけの負担を強いると、それに対する説明義務というのは当然発生すると思うのですが、もう一度おうかがいしたい。
[知事]
財政の規律は守る。規律を守るための方針も定め、守るのが基本です。と同時にかかる費用の分担を官と民というのもあれば、国・県・市という分担もあるでしょう。さまざまなことを検討協議しながら、進めるべき事業を進めるということだと思います。と同時にそれでも想定外の支出がないようにあらゆる可能性をしっかり勘案しながら厳しめに財政の状況は見積もっていくということが基本になるんじゃないでしょうか。
[朝日新聞]
関連してなんですが、財政需要が増大していく中で、レイクスターズの話もありましたけれども、アリーナの増設などというのは10~20億という金額が出ていると聞いているんですが、さきほど前向きとおっしゃいましたが、レイクスターズは「つけるべき」分類に入るんですか。
[知事]
財政的なことも当然念頭に置きながら関係者と協議する。そして協議をするときは常に前向きに検討したいということです。
[中日新聞]
今の質問に関連して、草津市としては3000人規模で基本設計も終わっていて、5000人にするには10~20億かかると。その分は県からの支援なくしては難しいという立場を取っているようなんですが、県として全て前向きにというお話なんですが、財政支援できないという展開で終わることもあり得るんでしょうか。
[知事]
当然リーグで定められているスケジュールも横目で見ながら、財政問題も含めて草津市をはじめとする関係者と前向きに協議していきたいと思います。