令和4年8月8日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
おはようございます。今日もどうぞよろしくお願いいたします。
立秋とは名ばかりで、酷暑の湖国でございます。残暑見舞い申し上げたいと思います。
先週の8月4日から5日にかけましては、滋賀県北部で大雨が降りました。長浜市では8月5日の早朝に1時間90mmの猛烈な雨となり、記録的短時間大雨情報も出されたところです。人的被害はなかったものの、高時川の氾濫や床上・床下浸水、また土砂の流出、農業被害など、県民生活に大きな影響を及ぼしております。被害を受けられた方々に心からお見舞いを申し上げます。
応急対策業務にあたりましては、建設業協会伊香支部の皆様の迅速な御対応に感謝申し上げますとともに、建設業者の方々のみならず、長浜市社会福祉協議会の皆様方など、民家の泥出しなどのボランティア活動も実施していただいたと聞いております。重ねて感謝申し上げます。県といたしましても1日も早い復旧・復興に向け、全力で取り組んでまいります。
聞いておりますと流れ出た流木が対岸の浜に打ち上げられているなどの影響も出ているようでございますので、全庁一丸となって対応していきたいと思います。また、最新の被害状況等につきましては、今夕、取りまとめた結果を発出する予定でございます。
8月、9月は最も台風の発生が多い時期となります。また、線状降水帯のように短時間に多くの雨が降るというケースも増えております。今後とも、彦根地方気象台や防災関係機関との連携を緊密にいたします。人命を最優先に考え、対応にあたってまいります。ぜひ、県民の皆様方におかれても、そのお住まいの地域、働かれている場所のリスクの情報を御確認いただくと同時に、最新の気象情報や避難情報等に御留意いただき、災害に備えていただきますようによろしくお願いいたします。
そういう中、土曜日には愛知川の支流・神崎川で、急な増水により多くの人が川の中に取り残され救助されるという事案が発生いたしました。こちらの画面にもありますとおり、雨が降りますと、川や川の河口部の琵琶湖で、急に流れが速くなります。自分がいる場所で雨が降っていなくても、川の上流で雨が降れば増水し、急に流れが速くなるということがございます。川や琵琶湖で遊ぶ際には、大雨、雷、洪水の注意報や警報、特別警報等の気象情報、加えて、雨量の情報に十分注意していただき、情報収集をしっかり行ったうえで楽しんでいただきますように御案内申し上げたいと思います。
なお、川や琵琶湖では、大雨による増水がなくても、普段から流れが早かったり、くぼ地があったり、非常に危険な場所もありますので、遊泳は決められた水泳場でお願いいたします。
それでは、コロナ対策のことを、状況を含めて申し上げますと、(モニターの画面の)スライドにもありますように、昨日現在の病床使用率は75%を超え、75.9%となりました。7月末から高止まりした状況が続いております。病床はひっ迫しており、いまだ感染の拡大傾向も認められますことから、医療体制の非常事態にあることを県民の皆さんと共有させていただきたいと思います。
改めて2点のお願いをいたします。まずは、みんなで高齢者等を守ろうということでございます。高齢者の方は重症化リスクが高いということがございますし、妊娠後期の妊婦の方も重症化するということがありますため、「感染しない」「感染させない」ように感染対策の徹底をお願いしたいというものでございます。
2点目は、この状況下で、現場で御奮闘いただいている医療介護従事者に感謝の気持ちを持って行動しようということでございます。特に、行動制限等はお願いいたしませんが、私たちがこういった制限なく行動できますのも、病院や診療所などの医療従事者、高齢者施設等の介護従事者、救急搬送を担う消防などの皆様方の献身のおかげでございます。昼夜を問わず御対応いただいている方々にこれ以上負担を増やさないように、私たち県民一人ひとりが感染を広げない取り組みというのを改めて確認し、徹底することを呼びかけたいと思います。
ややもすれば、旅行に行ってもいい、帰省してもいいというような感覚にとらわれがちですけれども、感染が収まっていません。医療の現場は大変です。これ以上いくと大切な命が守れなくなる状況がございますので、改めて医療介護従事者に感謝の気持ちを持ちながら、思いを致し、私達の行動を見直す、対策を取る、こういうことを呼びかけたいと思います。
それぞれ御心配の方々の連絡先を改めて整理させていただきました。まず、陽性が判明する前に、発熱などの症状がある場合は、まずはお近くの医療機関や「受診・相談センター」に電話で御相談してください。また、陽性判明後に自宅療養中に症状が悪化された場合は「自宅療養者等支援センター」や保健所に相談をしてほしいということでございます。
また、医療機関の負担を軽減するため、休日、夜間に症状が軽い場合は、平日に診療所等を受診してください。無症状で不安な方は無料検査所を用意しておりますので活用してください。抗原定性検査キットの流通不足に対応するため、抗原定性検査キットを診療検査医療機関向けに配布をしているところであります。
また、帰省等については制限をお願いいたしません。「控えて」ということも申し上げません。ただ、高齢の方や基礎疾患を有する方と接する場合は、感染リスクの高い行動に注意をしてください。また、事前に無料検査の活用を行ってください。そして、陰性を確認したうえで、帰省等を行っていただくようにお願いをいたします。
改めてのお願いですが、ワクチン接種について積極的な接種を御検討ください。県の広域ワクチン接種センターでは、お盆の期間中、8月12日から15日に接種を受けていただけるという体制を取っております。また、3回目接種を受けていない方や、4回目接種対象の高齢者、基礎疾患がある方、重症化リスクの高い方は、できるだけ早い接種に御協力をお願いいたします。後ほど、御質問等があろうかと思いますので、お答えすることといたしまして、今日は資料に基づいて、3点申し上げたいと思います。
まず1点目は、「ビワイチの日2022」のイメージデザインが決まりましたということでございます。
滋賀県では、自転車での地域振興に特化した条例として全国で初めてである「ビワイチ推進条例」をこの令和4年4月1日に施行し、11月3日を「ビワイチの日」、この日から11月9日までを「ビワイチ週間」としております。記念すべき1年目の今年、県民や事業者の皆様に広く「ビワイチ」についての理解と関心を深めていただくため、「ビワイチの日2022」と題したイベントを開催する予定です。イメージデザインが決まりましたのでお知らせをいたします。
このデザインは、成安造形大学の学生の皆さんに、実際にビワイチルートを走行していただき、その経験をもとに制作をしていただきました。デザイン制作者の佐々木さんに今日はお越しいただいておりますので、グループの代表として作品コンセプト等について簡単に御紹介をお願いいたします。佐々木さんお願いします。
【佐々木さん】
このポスターは、「くらしのいろ」をテーマに制作しました。「くらしのいろ」という言葉には、滋賀県の人々の暮らしや歴史、文化、自然などの意味が込められています。私たちはビワイチサイクリングの経験から、滋賀県の街並みや人々の暮らし、歴史、文化、自然にこそ、滋賀県の魅力があると考えました。
今回は、「くらしのいろ」というテーマに合わせて、ポスターもたくさんの色を使い、「ビワイチ」に行きたくなるような楽しいイメージをデザインしました。このポスターを見ることで、サイクリングをしたことがある人もしたことがない人も「ビワイチ」に参加していただき、滋賀県の暮らしの小さな魅力を感じていただけたら嬉しいです。
また、「ビワイチプラス」に指定されている地域の街並みを描いた手ぬぐいも制作しました。この手ぬぐいは、10地域それぞれの街並みの特徴が感じられるようにデザインしております。この手ぬぐいを使用することで、より滋賀県の魅力を感じていただけたら嬉しいと考えています。
【知事】
ということでございまして、いろいろな色の、いろいろな種類の、「ビワイチ」の楽しみを表現していただきました。とても私もいいなと思って見させていただいております。柔らかいタッチですよね。楽しいイメージですよね。こういったデザインを皆さんにお知らせしながら、「ビワイチ」また「ビワイチプラス」サイクリングをお楽しみいただく方に呼びかけていきたいというふうに思います。
また「ビワイチの日2022」のイベントへの協賛企業の募集も始めます。「ビワイチの日」「ビワイチ週間」の趣旨に御賛同いただける企業様にぜひ御協賛をお願いしたいと存じます。
コロナによって変化した観光ニーズを捉えながら「ビワイチ」「ビワイチプラス」の魅力向上、当然、安全への取組も着実に進めながら、上級者の方も初心者の方もみんなが楽しめる、シガリズムの中心観光ブランドとして、皆さんと一緒に育ててまいりたいと思いますので、どうぞお力添えをよろしくお願いいたします。佐々木さん、どうもありがとうございます。後ほどまた御取材ありましたらお答えいただくことといたします。
2点目は、こちらも資料がお手元にあろうかと思いますが、県の附属機関における女性の割合について、令和4年度、令和4年4月1日現在の状況がまとまりましたのでお知らせをいたします。
県では滋賀県男女共同参画推進条例およびパートナーしがプラン2025のもと、女性の政策方針決定過程への参画促進に努めているところです。その計画推進の目標といたしまして、県の附属機関の女性委員の割合について、「毎年40%以上、60%以下」、もう1つは「令和7年度末までに女性委員が30%未満の附属機関がゼロ」、そういった機関がないようにするという2つの目標を掲げて取組を進めているところです。計画の初年度にあたる今回の結果は、資料にありますとおり、女性委員の割合は42.3%、過去最高の値で目標を達成しているというこういう状況でございました。
女性の登用が困難な背景、資料をずっとめくっていただきますと、そうではない(目標に到達しなかった)機関もたくさん出ております。なぜ、女性の登用が難しいのかということをいろいろと調べますと、法令に基づき指定された職、立場に女性の方がいないということであるとか、職指定の何とか協会の会長とか、何とか協議会の会長とか、こういった「あて職」になっている団体や業界等に女性が少ないなどの理由があるとのことでございます。
そのため、「あて職」規程の見直しや委員公募制の導入、推薦団体に可能な限り女性の推薦を得られるよう働きかけを行うなど、私自身も経営会議や決裁の段階で、再三再四にわたり努力を促し、女性の積極的な登用に取り組んできているところです。
ただ、まだまだ道半ばでございまして、女性委員の割合が30%未満の機関はまだ12機関あるということでございます。県では、関係機関等へのさらなる働きかけを行ってまいりますし、新たな人材の発掘と育成、近隣府県での好事例の共有などを通じて目標の達成を目指していきます。
政策方針決定過程に、女性も男性も、とりわけ今は割合の少ない女性がより参画することで、あらゆる分野で男女が共同参画していく、そういう滋賀を実現していきたいと思いますので、ぜひ、報道機関各位の報道等の呼びかけ、社会喚起へのお力添えに御助力いただければ幸いでございます。
最後1点は、「うちの子写真展」元保護犬・猫との写真・エピソード募集を始めますということについてでございます。滋賀県では、人と動物の豊かな関わりを通じて、人と動物、これは犬や猫の健康が共に保たれ、人と動物、そして地域とが三方よしとなる社会の実現を目指しております。本日から、うちの子写真展と題しまして、引き取られた保護犬、保護猫の写真とエピソードの募集を始めますので、お知らせをいたします。
募集いたしますのは、見ている人が、元保護犬・保護猫との楽しい暮らしを想像できる写真と、応募者が実際に元保護犬や保護猫と暮らす中で体験された楽しい面白い、心がほっこりするエピソードでございます。応募期間は今日から9月20日まで、審査員に選ばれた3つの作品の応募者には賞品が贈呈されます。
応募いただいた写真とエピソードは10月29日、30日、11月26日、27日の4日間、「えきまちテラス長浜」で開催いたします「いぬ・ねこ・にんげんしあわせフェスタ」で展示する予定でございます。このイベントでは、「うちの子写真展」のほか、犬猫との楽しい関わり方ワークショップや講習会など、犬や猫を飼ううえで必要な心構えや、適正な飼い方の普及啓発も行います。また犬猫の譲渡会も実施する予定です。
このイベントを通じて、人と動物の豊かな関わりを多くの方が方々に感じていただき、人も動物も幸せに暮らせる、適切な関わり方を考える機会としていきたいと思っておりますので、多くの御応募、御参加をお待ちしております。
なお説明はしませんでしたけれども、「滋賀のこども応援プロジェクトの企画」について、後ほど配りますのでぜひ御覧をいただきたいです。県の職員が有志で子どもたちに夏休みの宿題・自由研究のお手伝いをしようという、そういう企画を作ってくれました。8月23日です。「子ども・子ども・子ども」の姿勢を県庁から示そうという率先企画でもございますので、ぜひ、御関心のある報道機関の方々には御取材をいただき、お取り上げいただければ幸いでございます。
長くなりましたが、私からは以上です。
[共同通信]
コロナの関係でお願いいたします。先ほど知事のお話の中で、(県民に向けては)医療現場が大変な状況であるということに思いをいたして行動を見直すことをお願いしたいというような発言がありました。具体的にはどのように行動を見直していけばよいのでしょうか。
【知事】
はい。申し上げたのは2つです。まず一つは、みんなでリスクが高い高齢者等を守ろうということでございまして、高齢者と一概にいってもいろいろな方がいらっしゃると思います。普段会わないおじいちゃんおばあちゃんに会うとか、いろいろと御病気を抱えていらっしゃる方に会う、妊娠後期、いよいよ出産間近という方々も重症化することがありますので、それぞれ当事者、皆さんが感染しない、またそういった方々に感染させない行動というものを、改めて取ろうということがまず1つ。
そして、ややもすれば私たち少し緩んでいる、もういいだろう、大丈夫だろうという感覚も少し出てきたのではないでしょうか。したがって、改めて、現場で大変な状況の中、御奮闘いただいている医療・介護従事者に感謝の気持ちも持ちながら、いろいろなことを我慢してお仕事をしていただいておりますので、そういった方々のことも思い出しながら、これ以上負担をかけることがないように、マスクの着脱を必要なところではするとか、体調が悪かったらいろいろな会合・行事等に行かないとか、そういったことについて改めてもう一回、医療現場で頑張ってらっしゃる方々の事を思い出しながら行動変容をしましょうというこの2点です。
あとは、医療の現場はかなりひっ迫しています。とはいえ、不安に陥れられる状況、また症状が悪化して(医療機関等に)連絡取りたいという方々のために連絡先を整理して、お伝えをさせていただいて、すぐに病院に行かずに電話をかけてから医療機関を受診されるなどの改めての徹底をお願いしているところです。以上3点です。
[共同通信]
先日も伺ったばかりですけれども、感染者が急増する中で、自治体によっては「BA.5(対策強化)宣言」を出されているところもありますが、知事は週末を経て今のお考え、どのようにしていかれる方針でしょうか。
【知事】
はい。本県といたしましては、今朝時点でも最終、最新の確認をいたしまして、病床確保、確保している病床の占有率が4分の3、75%を超えてきたと、非常に厳しい状況でありますので、医療の体制が非常事態にあるということを宣言し、共有させていただきたいと思います。
なお、全国の状況をみていても、また担当の職員の様々な見立てを聞いていても、何とかこの状態でふんばっていけるのではないかということもございます。また、必要以上に不安をあおるということよりも、必要な対策をきちんとするということが重要だということから、「BA.5(対策強化)宣言」をするのではなくて、医療の体制が非常事態であるということを県民の皆さんと共有することによって、行動変容をお願いしようということとさせていただきました。
なお、レベル判断につきましては、今の「レベル2」を据え置きます。その理由は、重症者の推移をみて、まだ少し、確かに病床使用率は7割5分を超えてきているということですけれども、重症者の状況がまだ何とか持ちこたえられるのではないかとみておりますので、レベル判断は据え置くこととさせていただきました。
[共同通信]
関連して、重症者の数がまだ5.8%で何とかもつのではないかというお話がありました。逆に何%ぐらいになればレベルを上げる判断をするとか、そういう目安はあるのでしょうか。
【知事】
重症者は、(モニターのグラフを示しながら)まだこういうレベルですけど、今は2名かな。ただ、中等症の方が80名いらっしゃいますので、その方々の状況をみたいと思います。また、先週の会見で御指摘いただきました、お亡くなりになる方の状況なども注意深くみたうえで、6波と7波で比較して、どういう年代の方々がどういう症状で残念ながらお亡くなりになってらっしゃるのかということもみながら、最終判断をしていきたいと思います。
[共同通信]
念のための確認ですけれども、例えば飲食店で人数制限をするとか時間制限をするとか、そういうことは今のところは求められないという解釈でいいでしょうか。
【知事】
はい、お願いしません。
[朝日新聞]
旧統一教会関連で2点おたずねしたいのですが、まず1点目。去年12月、守山市でありました「ピースパートナーフェス西日本」の構成団体の1つに旧統一教会系の団体が入っていたのではないかという報道があるのですけれども、この事実関係について教えていただければと思います。
【知事】
はい、今おたずねいただきました、「ピースパートナーフェス西日本2021in滋賀」に対して、滋賀県が後援名義を出させていただいたということについては事実でございます。この当該行事の後援団体の一部が旧統一教会と関連があると報道されていることは承知をしております。ただ、団体から書面により報告を受けた限り、行事そのものにおける宗教活動との関係ですとか、違法性、その他の問題というのが、その時点でもそうですし、現時点でも認められているわけではございませんので、申請内容どおり実施されたものだというふうに受けとめております。
[朝日新聞]
旧統一教会系と関係のあるような団体がこのような形で、後援団体とかの形で入ってきた場合はどのような対応を考えられますか。
【知事】
これはなかなか難しい課題、テーマだと思っているのですけれど、例えば滋賀県でも持っている後援名義使用承認の基準の中に、その1つに「特定の宗教団体の宗教活動に関するものでないこと」という基準があります。当然、特定の宗教団体の活動に関係していれば後援名義を出せないという基準があるのですけれども、一義的に宗教団体と関係があることをもって後援しないかどうか、また社会的に問題とされた行為がなかったかとか、そういったことを今後どのように把握をし、そして判断をしていくのかということについては、少しその方法も含めて検討していく必要があるというふうに考えています。
[朝日新聞]
2点目でございます。やはり旧統一教会の関係ですけれども、以前の会見でも質問は出たかと思うのですが、その後改めて、知事選を含めまして、統一教会系の方とか団体の接点は、知事御自身としてあったかどうか、その点をおたずねいたします。
【知事】
はい。過去も含めて、私の知る限り、現時点において、例えば選挙戦、政治活動等に関わりがあったことは認められておりません。ただ、どういう方々が、どういう背景で、どういう所属で私の政治活動選挙に関わられているのかというのを全て詳らかにできているわけではありません。同時に、信教の自由ということもございますので、こういう兼ね合いの中で全てがわかっている状況ではないのかもしれません。現時点、私の知る限りではありません。
[中日新聞]
先日、彦根城の世界遺産国内推薦が1年遅れるという説明ありましたが、その後、状況の変化などがございましたら教えていただけたらと思います。
【知事】
以前、会見で申し上げた以降、変化はございません。
[中日新聞]
コロナの関連で1点伺いたいのですが、このところ入院以外に、自宅療養で亡くなっている方がぽつぽつと出ているみたいですが、その辺りどういうふうに受けとめされているかを伺えればと思います。
【知事】
コロナに陽性となられた方の療養、またそれ以外、濃厚接触の方やコロナ以外でお過ごしになっている方々について、こういう暑い最中でもありますので、また、救急搬送をしてもらおう、しようと思ってもなかなか以前のような形で迅速に対応できない状況もある中で、どういう状況になっているのかというのは常にみながら対応していく必要があるというふうに思っております。
[京都新聞]
今日、話題提供いただいた県の附属機関における女性委員の割合についてお尋ねしたいのですけれども、全体での女性委員の割合は過去最高で目標達成されたということですが、目標値を達成している機関は76.4%ということで、令和2年度の82.7%をピークに少し下がっているという状況がみられるかと思います。この(配布資料の)折れ線グラフの点線の部分です。これについて、知事はどのように受けとめておられるか教えていただけますでしょうか。76%達成できているから良いとされているのか、(目標は達成しているが)目標達成できている機関数が減ってきているという状況をどのようにみていらっしゃるかということです。
【知事】
目標値を定めているので、それを達成する機関は少ないより多い方がいい。これは当然のことです。それを目指してやっています。ただ、実務的にいろいろと聞いてみますと、昨年度は79.0%から2.6ポイント下がっていますが、これは目標値を(女性の割合が)40%以上60%以下にしていますので、60%を超える附属機関を含めずに集計していることも影響しているとのことです。要は、7割とかの機関もあるのですが、例えば60%を超える機関というのが5つあるそうで、それを足すと106分の86機関になりますので、若干、ポイントが上がるそうです。これはやはり女性ばかりの団体というのもまた違うのではないか。
男性も女性もそれぞれ入って協議検討していただいたうえで方針を決めてもらうというのがいいだろうということで、40%から60%ということで目標値を定めてくれておりますので、そのあたりの少し見極めというのは必要なのかもしれません。若干、わかりにくいので、そういう疑念を持たれることは当然のことだと思います。
[京都新聞]
ただ、この内訳を拝見しますと、例えば女性割合が極端に低い団体もあるかと思います。例えば、滋賀県交通安全対策会議は7.7%であるとか、他にも20%台のところもあります。やはり、この女性の割合が1割未満とか2割程度というのは多いのも問題だと思いますけれども、少なすぎるというところの方が、問題点があるのではないかと思いますが、このあたりおそらく今年度に限った話ではなくて毎年度あるかと思うのですけれども、そういった団体について、特に先ほど言われた対策を取っていくとか、そういったところのお考えはあるでしょうか。
【知事】
お尋ねいただいたように、私も大いに問題だと思っています。特に、総数として一定の委員数をお願いする割に女性の人数が少ないがために、女性委員の割合が低位に甘んじるという状況がございます。先ほどもお答えしたように、どういう方に委員をお願いするのかという指定が法定で出されている場合に、その指定された職に女性が就いていらっしゃることがあればお願いできますが、そもそもそういった指定の職に女性がまだまだいらっしゃらないということからくることであるとか、そもそも団体でお願いする場合、その団体の中に女性がいらっしゃらないといった課題等もあるようです。しかし、それでもやりようがあるだろうということで、今、例示された団体などは強く改善を促しているところでございまして、毎年度、印をつけて改善するように、今、はっぱをかけている団体の1つです。とりわけ、テーマが交通安全であるにもかかわらず、女性と男性が共同で参画する体制に、委員の数からみるとなってないっていうのは、私も問題だと思っております。