【知事】
今日は、二十四節気(にじゅうしせっき)の穀雨(こくう)でございますね。田植の準備も進められておりますので、実り多き1年なりますように、お祈り申し上げたいと思います。
新型コロナウイルスの感染の状況です。4月15日、先週木曜日は43人と、多くの方の陽性が判明いたしました。連日30人、40人を超える日が続いています。3月ひと月で303人ということでしたけれども、4月はこの日曜日(18日)までで430人を超えているということですので、そういう意味でもこの4月の厳しい状況というのは、本県においても表れていると受け止めております。
ステージの判断指標をみますと、ここに示しておりますように現時点の確保病床数の占有率も5割を超えてきております。すなわち、ステージIVの指標を超えてきていると、こういう状況がございますので、そういう意味でも、大変緊張感をもって、状況の推移をみているということでございます。現在、医療提供体制の強化に努めております。まず、病床については当面の目標350床に向けて準備を進めております。現場からはまず、4月中に340床まで引き上げたいということで、鋭意、調整を進めていると聞いております。宿泊療養施設につきましては、これまでも3か所で運用しておりましたけれども、本日から400室の稼働ということで、これまでの350室から400室に運用を増やして、当然、かかる人員体制等も強化し、臨んでいるところでございます。
近日中に緊急事態宣言の発出も報じられておりますし、近隣府県の動向等もみながら、ゴールデンウィークに向けた本県の対応方針を決定いたしまして、県民の皆さんにお伝えしたいと考えているところでございます。
今日は資料に基づきまして、話題を2点、御紹介・お知らせしたいと思います。
まず、一つ目は、作っておりました県立琵琶湖漕艇場についてでございます。これにつきましては2点、お知らせいたします。まず、一つ目は、ネーミングライツについて。ネーミングライツパートナーが決定いたしました。株式会社 関西みらい銀行様が当該施設のネーミングライツパートナーとなっていただきました。愛称は、「関西みらいローイングセンター」でございます。期間は、本日から令和8年3月31日の約5年ということでございまして、県立スポーツ施設としては6件目の導入ということになります。
株式会社 関西みらい銀行様は、県内で行われるスポーツ大会等への御協賛、ボランティア参加をなさっていただくなど、県内のスポーツ振興活動に非常に熱心であられます。前身の銀行(滋賀相互銀行)なども、前回の国体で卓球(の監督としての参加)だったですか。非常に熱心に御支援いただいておりまして、そういう御縁もあって今回の御応募になったということでございます。
また、「関西みらいローイングセンター」のリニューアルオープンの式典は4月30日に開催をいたします。この施設は関西を代表するボート・カヌー専用のコースとして、長年、親しまれてまいりました。このたび、令和元年度から再整備工事を行っておりましたが、それが完了いたしましたため、新しいボート・カヌーシーズンの幕開けとなる朝日レガッタが開催される前日に、この式典を開催するということでございます。この式典では、ネーミングライツの紹介と除幕と施設のリニューアルに伴うテープカット、競技のデモンストレーションを予定しているということでございます。式典場所となる屋上のデッキスペース、こちらは今回のリニューアル工事に伴って新たに設けられたものでございまして、瀬田川の近くの琵琶湖の景観を一望できる設備となっておりまして、多くの方に末永く愛される施設を目指したいというふうに考えております。
もう一つの御紹介は、こちらも資料が付いていると思いますが、滋賀県スポーツサイクルレンタル助成事業を始めますということでございます。4月23日の金曜日から5月31日の月曜日まで、滋賀県民限定の滋賀県スポーツサイクルレンタル助成事業を実施いたします。
今、滋賀リズムという名称で、コロナで少し狂ってしまった心のリズムを整える旅ということで、体験交流型のニューツーリズムを推進しているところでございます。サイクリング、また、ビワイチサイクリングというようなものもその先駆けとして、中心コンテンツとして、これまで取り組んできているところでございます。
御案内のとおりサイクリングは、密にならない観光アイテムでございますし、周辺観光を楽しむ有効な手段でございます。サイクリングには興味あるのだけれども、まだ、そのきっかけというのがなかったという方にぜひ御利用いただきたいということで、このたび、措置いただいている予算に基づき、このキャンペーンを実施するということでございます。繰り返しになりますが、県民対象のスポーツサイクルレンタル助成事業でございます。ぜひ、皆様方に御周知をいただきたいと思います。
また、現在実施しております「今こそ滋賀を旅しよう!第3弾」ということについて、若干、現在の状況を申し上げると、コンビニ券の販売状況が、今朝0時の時点、今日の日付が変わる0時の時点で、1万4,000枚余りということでございますし、私も直接一部お伺いしたことございますが、ホテルや旅館からは、早速、県民の皆様方の御利用等もあるというお声を聞いているところでございます。感染防止対策を講じたうえで、県民の県内観光というものも進めていきたいと考えているところでございます。
私からは以上です。
[時事通信社]
昨日、大阪府の吉村知事が緊急事態宣言の要請をされましたが、それを踏まえまして、滋賀県において、まん延防止重点措置ですとか、緊急事態宣言の要請をするお考えはありますでしょうか。また、それぞれ要請の目安がありましたら教えてください。
【知事】
まず、後段お尋ねいただきました本県として、現時点において、まん延防止等重点措置の要請を行う予定はあるかということでございますが、現時点においてその予定はございません。
また、大阪府等で緊急事態宣言の要請を御検討されているという報道には接しております。それだけ厳しい状況であるということでありますので、行き来される方も多いですし、関わりも深いので、昨日も発表させていただいたとおり、看護師の派遣、また、重症者の受入れも県として決めておりますので、危機感を共有したいというふうに思います。
[時事通信]
要請されない理由と要請される場合の目安を改めて教えてほしいのですが。
【知事】
まず、ステージIII、今状況にあります警戒ステージです。この警戒ステージですでに一部、その上の(ステージの数値となる)指標になっている指標もございますが、県内での感染状況ならびに医療提供体制の状況、これらをよくみたうえで検討していきたいと考えております。
[朝日新聞]
先ほど、言及ございましたけども、今こそ滋賀旅ですとか、GO TOなどはこのままお続けになるということでよろしいでしょうか。
【知事】
現時点においては、GO TO イート事業ならびに「今こそ滋賀を旅しよう」という事業についても継続をさせたいと考えております。県民の皆様が県内において、息抜きや会食、また、観光を楽しまれる機会というものは大切にしていきたいと考えております。
[朝日新聞]
先日の首長会議での高島市長からの発言が、私は頭に残っているのですけれども、今は引き締めるべきではないかという御意見でしたが、その後、お考えに変わりはないということでいいでしょうか。
【知事】
私も、強く高島市長の御発言というのは心に残っていますし、ただ一方で、それ以外の首長からは、その事業そのものを止めるというよりも、感染対策をそれぞれの店や施設等でしっかりと取るということでもって、乗り越えていくべきではないかといった趣旨の御発言もございました。少し前になりますけれども、関係する事業者からは、事業を支援する観点から、こういったキャンペーンの継続、また、創設。こういった御要望も一方でありましたし、そういった情報等も共有させていただいたうえで、当日の会議で議論をいたしましたので、現時点においては、継続をさせたいというふうに思っております。
[朝日新聞]
オリンピックと聖火リレーのことをお聞きしたいのですけれども、山梨県知事が昨日、感染状況次第で、大きくまん延している中で五輪をやるという方が常識に反している。国民、県民の健康状態に極めて深刻な影響を及ぼすような感染状況であれば五輪なんかやっている状況ではないだろうと発言されたそうです。
その後で、みんなで頑張っているので成果を挙げて五輪を開催できるようになることを願うとも語っておられるのですが、その前に自民党の二階幹事長も状況次第では、スパッとやめなきゃいけないと発言され、どうもその雰囲気が五輪にとってよろしくない空気になりつつあるような気もしておりますが、五輪および当面聖火リレーがありますけども、これは予定どおりというお考えでよろしいでしょうか。
【知事】
本県においては、感染対策を徹底したうえで、五輪につながる聖火リレーというものを、県内で5月27日、28日、両日開催予定で現在準備をさせていただいておりますので、これをしっかりと行えるように努めてまいりたいと考えております。
[朝日新聞]
山梨県知事の発言に何か御感想はございますでしょうか。
【知事】
ありません。
[読売新聞]
昨日の重症患者の受入れについてですが、大阪府から具体的に申入れはありましたでしょうか。
【知事】
私が承知しているレベルで情報は入っておりません。
[読売新聞]
昨日、吉村知事にお電話をされたということですが、その後、返信というか、連絡はつきましたでしょうか。
【知事】
メールで謝意がございました。
[読売新聞]
差し支えない範囲で、どのような。
【知事】
滋賀県の御協力に感謝するといった趣旨のメールだったと記憶しています。
[読売新聞]
それは知事の携帯にメールが来たのですか。
【知事】
私も電話が繋がりませんでしたので、メールで、発表内容を、概略ですけれど、お伝えしまして、そのことに謝意のメールをいただいたということです。
[京都新聞]
先日の首長会議の方で、ワクチン接種の進捗について、今、市町が主体となって高齢者の接種が始まっているわけですけれども、この進捗にあたって、医療従事者の優先接種がなかなか進んでいないということのしわ寄せが、高齢者接種の進捗に及んでいるという趣旨の問題提起があったかと思うのですけれども、県内における県が主体となって行っている医療従事者接種の進捗具合が今どうなっているのかということと、それに対しての知事の御見解あるいは憂慮されておられるところ等々ありましたら、お話を伺えたらありがたいなと思っております。
【知事】
まず、直近、取りまとめられ公表されたワクチン接種円滑化システムV-SYSによりますと、4月18日時点でございますが、県内においては、1回目接種を終えられた方が1万2,822人に、そしてそのうち、2回目の接種も終えられた方が8,109人ということでございまして、おおよそ当初予定していた接種のスケジュールのとおり、接種が進んでいるとみております。今、順次、県内市町においても始まっております高齢者のワクチン接種に対して、その事業に従事される方々、医療従事者の接種がまだ終わっていないという状況下も一部みられるようでございますので、そこをできるだけ早く克服していくという課題があるのだと認識をしております。
それぞれの市町ごとに、医療従事者とはいえ、市町ごとに、それぞれ接種していただくようなスケジュールと、配送される配分されるワクチンの数、また、それらの柔軟なやり繰り。例えば、高齢者向けで用意されているワクチン、キャンセル等があった場合に、医療従事者にも打てるようにするという、そういう緩和ですとか、そういったこと等も必要だということが、首長会議でも指摘されましたので、そういった柔軟な運用に向けて、現在、事務的にも、調整させていただいておりますので、できるだけ早く医療従事者の接種が進み、もって、高齢者の接種も各地において進められるように、市町と協力して取り組んでいきたいと考えております。
[京都新聞]
高齢者用に供給されているワクチンを、キャンセル云々は置いておいて、そもそも高齢者に供給されているワクチンを、医療従事者が進んでいない状況があれば、そちらに回していくというような対策も国から打ち出されているかと思うのですが、そうしたものを使っていくというような御計画、お考えみたいなものがありますでしょうか。
【知事】
大きな意味で、そういう選択肢というのは排除していませんけれども、ただ、医療従事者向けの配分と高齢者向けの配分というのは、一定それぞれに、枠を設けて配分されておりますので、それらを大きく崩してまで高齢者用を医療従事者用ということは、とるべきではないのではないかと思います。先ほど来、お答えもしていますし、お尋ねいただいたように、何か高齢者用に配分したもので、主たる目的のために活用できないものがあるとするならば、そういったものを柔軟に運用するというような対策を講じていくべきではないかと考えますが、なお、現場において、出てくる課題等もあるでしょうから、そういったことをしっかりと掴んだうえで、対応を考えていきたいと思います。
[産経新聞]
引き続き、医療従事者向けのワクチンについてお聞きしたいのですけれども。今、おおむねスケジュールどおり進められているという御認識を示されましたけれども、当初の予定では高齢者の接種が始まった時点で、少なくとも1回目の接種を終えられているというスケジュールが示されていたと思うのですけども、そこからみると遅れているのではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
【知事】
元々、県内で希望された医療従事者、これは約4万5,000人いらっしゃいましたけれども、4月末までに約30%、1万3,500人の接種を完了させようと。そして、5月末までに80%、3万6,000人の接種を完了させ、6月中旬に接種完了というものを目指そうじゃないかということで進めております。もちろん、ワクチンの配分如何によってスケジュールが少し変わったり動いたりするのですけれども、元々目指しているスケジュールに照らし合わせると、おおよそ、そのスケジュールどおり、まだ到達していませんけれども、おおよそスケジュールどおりに進められているのではないかと思います。ただ、細かいところで、まだまだ、地区ごとに少し多い少ないがあるようですので、その調整が必要ではないかと思います。
[産経新聞]
今、おっしゃっておられます「元々」というのはいつ時点で設定されたスケジュールになるのですか。
【知事】
今、手元に資料ないですけれども、医療従事者、希望する医療従事者等が4万5,000人ですので、そんなに前ではありませんし、また、始めたのが始めた時期ですので、そんなに最近でもないと思いますし、すみません。また、調べて回答させます。
[産経新聞]
というのも、首長会議の席でも、度々、「本来なら高齢者の接種が始まるころに終わっているはずじゃないか」といったような趣旨の発言が結構目立ったもので、それについてお聞きしたかったのですが。
【知事】
今、御指摘のとおり、県全体で数を押しなべてみてみると、こういうスケジュールと、こういう進捗状況ですけれども、地区ごとにワクチンが配分される量に対して、どの程度進められているのか。また、それがそれぞれの地域の医師、看護師等の医療従事者の皆様方の数に対して、どれぐらいの割合なのかというようなことからすると、進んでいる地域と進んでいない地域があるのだと思います。この辺りをしっかりと調整して、できるだけ皆さんが順調に進められていくように、医療従事者が進まないと、どうしても高齢者に向き合うことにリスクが伴うのではないかという指摘が現場であるのだと思いますので、ぜひ、そういったことがないように進めていきたいと思います。
[産経新聞]
冒頭の御発言の中で、一部の指標について、ステージIVに達しつつあると、達したのですか、そういった状況を紹介していただきましたけれども、県独自に設定されているステージ判断について、今後どういうふうに検討されていくか教えていただけますでしょうか。
【知事】
県で持っているその指標がございますので、その指標に対して、どの指標が、どのような推移で、超えるのか超えないのか。超えた後、どういう動きをしていくのか、しないのか。こういったことは、よくみていく必要があると思っていますし、やはり、医療資源すなわち確保病床ですとか、重症者病床、こういった指標、その占有率の指標というのは重視しなければならない指標だと思います。10万人あたりの全療養者数の推移というものも、これは各府県においても大変注目される指標でございますので、そういったところなどは常に協議の際にも注目をしてみているところでございますので、この指標に照らして、状況がどうなのかということが大きな材料になるのではないかと思っております。
[産経新聞]
現時点で引上げを検討されていますか。
【知事】
当然、そういった選択肢というのは常に持っております。ただ、いつ、どのような時期にというようなことは、今持っているわけではありません。感染状況をみて、指標に照らして考えていきたいと思います。
[朝日新聞]
昨日の看護師さん派遣と重症者の受入れについて、県民から批判の声がいくつか、感染症対策課などに届いていると耳にしたのですが。感染が県内に広がるのではないかとか、滋賀県だって余裕はないのではないかと、そういうことなんだろうと思いますけれど。
知事が昨日おっしゃった困ったときはお互い様というのは、私は全くそのとおりだと思っていまして、病気になりたくてなる人なんていないわけですから、近隣同士助け合うのは当たり前じゃないかと私は思うのですが、一方でそういう批判の声も寄せられているということについて、どういう御感想をお持ちでしょうか。
【知事】
事実、そういうお声が担当課に届いているということですとか、広報課が所管いたします知事への手紙、県民の皆様方からのお声の方にも届いていると聞いております。それは、やはり県民の皆様の率直なお気持ちの表れだと受け止めております。ただ、今も御質問の中でおっしゃったとおり、困ったときはお互い様だということであるとか、私たち県民も県外で感染することがあるならば、そのときは県外の病院でお世話になることがありますし、平常時、コロナ以外で、高度医療等で県外の医療機関にお世話になること、支援し合うことというのも当然ありますので、また、大阪府から通って県内で活動されている方、家族が大阪府に住んでいらっしゃる方などなどもいらっしゃるわけですので、そういう意味で、この非常に厳しい時期、より厳しい地域に対してできる協力を最大限やると。連携協力してこの厳しい状況乗り越えていくということについては、引き続き、丁寧に県民の皆様にも御説明していきたいし、本県の状況が厳しくなれば、機動的な対応をとるということも前提としながら、この支援対策もやっておりますので、こういったことをしっかりと御説明申し上げていきたいというふうに思います。
[毎日新聞]
ヤングケアラーの問題で、政府が初めて実態調査をされて、中学生だと17人に1人で、高校生だと24人に1人が、親ですとか、きょうだいの支援をされているという数字が出ましたけれども、これについての受け止めと、その数は全国調査ですので県内の数とかお持ちであれば教えてください。
【知事】
報道で、そういった調査が行われ、概略を私も目にいたしましたが、詳細の情報はまだ、しっかりと聞けておりませんので、担当課をして、その全国実態調査と滋賀県の状況を照らし合わせて、どのような課題があるのか、またどのような対策をとるべきなのか、検討するように指示をさせていただいているところです。
学齢期にある子どもたちや青年たちが、家族のケア等で、様々な事情があるのでしょうけれども、十分な活動ができないということであるとか、その悩みを周りの方に相談できないというようなことから来る課題だと思っておりますので、そういうものを和らげることができるように、社会的に取り組んでいくということが必要だと思いますので、そういう観点に立って、実態をみて、課題を検証していきたいと思います。
[毎日新聞]
担当課に今後のやり方について検討の依頼をされたということですけれども、何か具体的に、いつまでとか、こういうことをしたいとかというのはあるのでしょうか。
【知事】
特に、いつまでというものを持っておりません。ただ、議会からも、このヤングケアラーの課題については指摘されておりますし、本県にも同様の悩みを持ちながら、周りに相談できない青少年もいるのではないか、また、御家族の方もいらっしゃるのではないかというふうに推察いたしますので、どういう状況が考え得るのか、また、どういう対策をとらなければいけないのか。本県の状況の中で、対応策を検討させたいというふうに思っております。
[京都新聞]
先ほど、「今こそ滋賀を旅しよう」キャンペーンの、コンビニ券の販売状況を1万4,000枚余りというので、今朝の午前0時段階でということでおっしゃられたのですけれども、売行きというのか、利用状況について、例えば、やはりこれを利用される方は一定知事のおっしゃる方向性、県内の観光利用については、しても差し支えないのではないかというような趣旨に賛同されて買われる方が多いのかなと思うのですけど、その辺り1万4,000万という現状の利用状況について、知事の受け止めというのがあれば、お聞かせください。
【知事】
まずは、販売状況ですので、利用状況ではございません。販売状況としては、すぐに利用されるかどうかは別といたしまして、こういった形で県民の皆様が県内観光または宿泊・周遊をして、楽しもう、息抜きしようと。また、くつろぎを得ようと、いうふうにお考えになるということについては、一定、自然なことだと思いますし、そのことでもって、事業が幾分なりとも回る事業者様がいらっしゃるということについても思いを馳せなければならないというふうに思っております。ただ、こういう時期ですので、感染対策をしっかりと徹底しながら過ごしていただくということについては、この間も、これまでも事業者の皆さんは徹底した感染対策をとっていただいていると承知をしておりますが、この急拡大期において、さらにそういった配慮がより求められるのでしょうから、認証制度なども今準備しておりますけれども、そういったものでしっかりと補完していけるように努めていきたいと思います。
[京都新聞]
コンビニ券の販売は1万4,000枚ですけど、利用はまだそこまではないということだと思うのですけれども、感染状況をみて、県民の方は利用するタイミングを今後みていかれるというところになるのでしょうか。
【知事】
大きく言えばそういうことになるのだと思います。ただ、一部聞き取り等で聞いておりますと、既に先週の段階で1,000人近くの御予約が入った宿泊施設等も、「今こそ滋賀を旅しよう」というこのキャンペーンを利用してのご予約等も、県内施設に入っているようでございますので、御利用はこれからかもしれませんけれども、一定、この事業の効果というものが現場で表れつつあるのではないかと思います。
[京都新聞]
コンビニ券を買われて、実際に予約までされたという状況について、現状、県民の方は、県内観光はしてもいいという方が、一定いらっしゃるというふうな受け止めになるということで、受け止めてらっしゃるのでしょうか。
【知事】
皆さんもお休みのときにどのようにお過ごしになってらっしゃるのか。この取材等で、なかなかそのお休みも取れないという状況があるのかもしれませんけれども、県内各地、御家族とともに、お友達とともに出かけられることというのもあると思います。そういうプランの一助として、こういうものが選択肢に入り、また御利用されている、お買い求めいただいている、ということだと思います。そのことは、やはり宿泊施設もそうですし、クーポン券を使って関連するお土産物屋さんですとか、そういったところにも波及いたしますので、一定、経済活動が回っていく。そういう効果、また私たち自身が息抜きをしたり、楽しんだりということにも繋がっていくのではないかというふうに思っております。
[読売新聞]
冒頭にあったゴールデンウィークの対応方針を、近々、決定して県民に伝えるということでしたが、昨年は琵琶湖岸の駐車場を閉めるなどして、ちょっと厳しい対応をなさったと思うのですが、今年をどうしようというお考えかということと、大阪で緊急事態宣言が発令された場合、京都、兵庫も感染が厳しいのでということになり、その辺りで、もし発令されたとすると、滋賀県が発令されていなければ、かなり人が移動してきて、県民が県内でくつろぐことも込み合ってしまったりするのではないかと思うのですが。
その辺り、そういうことを踏まえてゴールデンウィークの対応についての知事のお考えを。県内へ来ることであるとかに対して特にどうお考えでしょうか。
【知事】
まず、緊急事態宣言の発令も含め、ゴールデンウィークに向けてどのような対応をとるべきなのか。また、県民の皆さんにどのようなメッセージを発するべきなのかということについては、今週、ぎりぎりまで状況をみて、情報を集め、判断したいというふうに思います。
当然、緊急事態が発令される地域において、その府県民に対して発せられるメッセージ、また、取られる措置等もあるでしょうから、そういったものとの整合を、私たち滋賀県においてどのように取っていくのかということがございますので、そういったことと照らし合わせて考えていきたいと思います。
湖岸等の駐車場等を昨年は閉鎖させていただきましたけれども、県民の皆さんの御利用などもございますので、できればそういう措置というのは取りたくないし、取るべきではないのではないかと思いますが、状況がそれを許すのか。そういったこと等もよくみながら、また、勘案しながら考えていきたいと思います。
[読売新聞]
基本的には、駐車場を今年はお閉めにならない。
【知事】
状況をみて考えます。
[読売新聞]
知事の思いとしてはしたくない。
【知事】
そういう措置は取るべきではないのではないかと思っておりますが、状況をみて考えます。
[読売新聞]
普段からステージを引上げた際も、他県からの来県については今回も現状、来県自粛については求めていないと思うのですけど、そこは、今後、緊急事態宣言等が出ても変わらないのでしょうか、知事のお考えとしては。
【知事】
状況みて考えますけれども、より皆さんに伝わり、そして、伝わっただけではなくて、行動としてどのように結びつけていただけるのかということが必要だと思いますので、単にメディア受けすることだけではなくて、そういった趣旨で考えていきたいというふうに思っております。
[読売新聞]
最後に今年のゴールデンウィークを県民はどう過ごすべきでしょうか。
【知事】
直近の状況をもって、決めて、お伝えをしたいと思います。
[時事通信]
「今こそ滋賀を旅しよう」の関係で、事業者に関して認証制度で補完できるようにというようなお話があったのですが、これまで飲食店というようなイメージだったのですけれども、観光事業者ですとかお土産屋さんとか、そういうところも認証制度の枠組みに含めようというようなお考えがおありでしょうか。
【知事】
基本的には飲食店を中心に考えています。私たちのこの「今こそ滋賀を旅しよう」というのは、宿泊プランで宿泊割引とあわせて、県内各地の観光消費を誘発するクーポン券を出しておりますので、そういったものの御利用は、関連する飲食店等でもあることを想定し、もって、飲食店の認証制度で補完したいということを申し上げました。宿泊施設をそれに含めるかどうかというのはまだ検討中です。
[時事通信]
わかりました。
【知事】
宿泊施設で飲食されるケースもありますので、そういった含め方ができるのかどうかも含めて検討しております。
[時事通信]
あと、ワクチン接種のことですけれども、現在、県内で感染が拡大している状況の中で、不安を持たれている方も多いかと思うのですけれども、まだ、市町でそういう声が出ているのかということと、接種会場での対策とかそういうものを何か県として、今後、お考えになられることがあるのであれば、お伺いさせてもらいたいのですけれども。
【知事】
当然、感染が拡大している、急拡大している状況下でのワクチン接種というものは、受けられる方も接種される方もいろんな御不安を抱えられることになると思いますので、御相談等も、これは市町の窓口に対しても、県の窓口に対しても、一定あるというふうに思います。そういったお声には丁寧に対応していきたいというふうに思いますが、ただ一方で、こういった感染症まん延期におけるワクチン接種というものに対する基本的な感染対策。これは取りながら、接種も行われていると思いますので、粛々と進めていくということだと思います。
ただ、先ほども一部お尋ねございましたけれども、接種に従事する方のワクチン接種が進んでないがゆえの御不安等、支障等ができるだけ出ることがないように、努めて、速度を上げてやっていくということが必要だと思います。