おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。8月になりました。今月の句は、
蝉しぐれ琵琶湖は広し耳せまし
耳の中が狭くなるほど、蝉の声がたくさん聞こえるこの季節でございますが、滋賀県は琵琶湖をはじめ、適度な疎の空間が広がっておりますので、感謝しながら詠ませていただきました。
それでは資料等に基づきまして、話題の提供をさせていただきたいと思いますが、その前に新型コロナウイルスの状況については、昨夕も会見ならびに状況の説明をさせていただきましたが、8月3日現在、陽性患者は202人、うち入院されている方が50人、入院予定で調整中の方が9人、宿泊療養の方が5人、退院された方が137人、残念ながらお亡くなりになった方がお一人ということでございます。
御存知のとおり、昨日、県内初めて介護関連事業所でのクラスターが発生いたしました。1日当たり、これまでで最も多い18人の陽性患者が確認されております。すでに県のクラスター対策チームを派遣いたしまして、管轄保健所とともに、迅速な検査および陽性者に対する疫学調査を行っているところでございます。感染拡大防止に万全を尽くして参ります。
県内2つの店舗でも、感染拡大の恐れがある事例が発生しております。事業者の皆様におかれては、各業界のガイドラインを遵守いただきますほか、本県の感染拡大防止システム「もしサポしが」の登録、積極的な活用をもって感染防止に努めていただきたい、このことを強く呼びかけたいと思います。
これからお盆の時期を迎えます。滋賀県民にとってお盆は大切な季節です。旅立たれた方を思い、戦没された方をお弔いする。したがって、お盆の帰省は、むしろしていただきたいと思います。
ただ、体調がすぐれない方については、無理に帰省いただくことは控えてください。また、帰省された際には、マスクを着ける、人と人との距離を取るなどの感染予防に、御高齢の方が御家族や御親戚にいらっしゃる場合には、特に気をつけていただきますようにお願いいたします。その意味で、家にいらっしゃるときは、広い部屋で、互い違いに座りながら食事等を行っていただく、もちろん換気は忘れずに行おうということでございますし、マスクを食事以外の時は着けて、距離を取りながら会話をしていただく、体調に違和感がある場合は帰省を控えて、集まる方の体調にも気配りをして欲しいと。特に御家族に高齢者がおられる場合は、慎重にも慎重を期していただきたいということを呼びかけたいと思います。
また、特に若者の皆さんですね、若い方々。御自分もそうですけれども、友達、みんなの体調を確認し合うということであるとか、飛沫感染を避けるため、食事のとき以外はマスクをしようと。同窓会などもあると思いますが、会食の場は、感染対策を一層徹底して欲しいと思います。感染者が多数確認されている大都市等への外出、感染拡大防止の対策がとられてないお店等の利用は控える、慎重にするということを強く呼びかけたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、資料に基づいて2点申し上げます。1つ目は、「令和2年度びわ湖レイクサイドマラソン2021はオンラインで開催します!」というものでございます。この、びわ湖レイクサイドマラソンは、豊かな自然と景観に恵まれた琵琶湖岸をコースに2010年(平成22年)から開催しております。昨年度の2020年大会は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、やむを得ず中止とさせていただきましたものの、過去最高の3,111人のランナーの方々にエントリーをいただきました。
12回目の大会となります今年度のびわ湖レイクサイドマラソン2021大会について開催方法等を慎重に検討いたしまして、本来ならば、琵琶湖南部の湖岸コースでマラソン大会を開催するところでございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、ランニングアプリを活用したオンライン方式でマラソン大会を実施することといたしまして、そのことを、先月30日(木)のびわ湖ロードレース実行委員会で決定いたしました。
大会の内容は資料のとおりでございますが、今年11月中旬から来年1月まで申込を受け付け、参加される皆さんには2月中旬の期間中に、スマートフォンのランニングアプリを活用して県内あるいは県外の任意のコースや事務局が設定する県内推奨コースを走っていただき、アプリにタイムを登録いただくという内容でございます。なお、参加者には参加賞や抽選により景品を送付する予定でございます。あわせまして、大会に参加された方々のマラソンコースを参考に「滋賀県ランニングコースマップ」を作成することも予定しております。
ランナーの皆さんには、感染症拡大防止に取り組みながら、「ウィズ・コロナ」における新たな試みとして、例年とは違ったレイクサイドマラソンを楽しんでいただきたいと思います。積極的なエントリーを期待し、呼びかけたいと思います。
もう1つの話題もスポーツについてでございまして、カラフルなパンフレットもお手元に配られていると思いますが、2024年に開催される「わたSHIGA輝く国スポ」をはじめ、将来、全国大会や国際大会で活躍できるようなトップアスリートを滋賀県から輩出することを目的といたしまして、平成26年からスタートいたしました次世代アスリート発掘育成プロジェクト、通称「滋賀レイキッズ」の第7期生募集を始めましたので御案内をいたします。
滋賀県内の小学5年生を対象に選考会を実施いたしまして、運動能力にすぐれた40名程度を「滋賀レイキッズ」に認定し、13か月間にわたり、さまざまな能力開発プログラムや競技体験プログラムを20回程度受講いただくという内容でございます。
これまでの修了生の中には、競技体験プログラムで出会った競技に取り組み、現在、オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍する選手を育成するJOCエリートアカデミーに所属されている修了生ですとか、全国大会で優勝した修了生もいらっしゃるということでございまして、滋賀国スポでも滋賀レイキッズ修了生の活躍が大いに期待されるところでございます。
選考会は県内6つの会場で、感染症等予防対策を取った上で実施いたします。詳細は添付のチラシで御確認をいただきたいと思います。
「スポーツ大好き」、「様々なスポーツ種目を体験したい」、「滋賀から全国・世界を目指したい」という小学5年生にぜひチャレンジして欲しいと考えておりまして、周知等にお力添えを賜れれば幸いでございます。申込みは「しがネット受付サービス」で受け付けています。私からは以上でございます。
[NHK]
昨日の特養のクラスターなんですが、把握されている範囲で結構ですが、その後の感染者の症状ですとか、入院状況等はどうなってますでしょうか。
【知事】
昨日の介護事業所でのクラスターですね。この施設は、多くの方が御入居また御利用されているという状況でございまして、現在、まずは症状のある方の陰性・陽性の確認を、これは迅速に、抗原検査も活用しながら、検査を行っているということでございますし、症状のない方についても、広くPCR検査をする予定で現在準備を進めていると聞いています。
また、入居されている方々だけではなくて、ショートステイですとかデイサービスの御利用もあるようでございますので、今どの範囲まで調査しなければならないのか。また職員の方にも陽性の方がいらっしゃいましたので、その方の勤務の状況、また御利用者との接触の状況を確認の上、さらにどこまで検査範囲を広げなければいけないのか、このことを現在急ぎ確認をしているところでございます。
症状については、すいません。どれぐらいの方が重症、中等症でというような情報はまだ持ち合わせてないんですけれども、必要な治療等がそれぞれの方に施されるように、入院治療の準備を進めているところでございます。
また、当該施設の運営経営、消毒その他の防疫対策も要るんですけれども、多くの職員の方々が感染されているという状況ですので、この施設の支援も必要だという観点で、大きな法人だと聞いていますので、まずは法人内での様々なやりくりもあるようでございますが、協会を通じて、当該施設の人的な支援も、現在、準備調整中でございます。
いずれにいたしましても、おかげさまで現場の御尽力により、一定の入院治療体制が整っておりますが、かつ宿泊療養所も開設し、軽症の方、無症状の方は順次入っていただいておりますが、引き続き緊張感を持って対応をしていかなければならないと考えているところです。
[NHK]
こうした老人施設でのクラスターが、残念ながら今回初めて起こってしまったんですけども、やはりこうしたクラスターが起きた時に重大な問題を引き起こすであろう老人施設ですとか、障害者施設、医療機関、これらに対して改めて県としての働きかけについてはいかがでしょうか。
【知事】
すでに第1波の時から、その後、1波が収まった時も含めて、介護福祉施設等においては、最大限の感染予防対策を、これは施設内のみならず、職員の方は私生活の暮らし方も含めて細心の注意を払いながら行っていただいておりました。
しかし、いろんな接触原因の中で、今回、介護療養施設でクラスターが発生したということでございますので、今回の事例などもしっかりと見ながら、さらなる注意喚起を行うと同時に、必要な資機材をしっかりと現場に届けることでありますとか、これだけ患者が広がってきますと、またその次、また他にもということも予想されますので、その際に、どういう支援体制をとっていくのか、検査や治療体制をしっかりと作っていくのか、こういうことにも結びつけていかなければならないと考えているところです。
[NHK]
すでに県では、医療整備計画を前倒しして、8月1日から、先ほども知事が御紹介いただきました宿泊療養施設の再稼働を始めてらっしゃいますが、今回クラスターの相次ぐ発生によって、患者が急増していることをふまえまして、病床自体の確保を急がせるとか、前倒しされるとかそういうお考えはありますでしょうか。
【知事】
現在、今もお尋ねの中にありましたように宿泊療養施設を開設し、軽症や無症状の方は順次、御入居いただいております。また、医療提供体制、病床の数についても現在140床弱でございますが、それらを早急に、また増やしていくように、今指示をさせていただいているところでございまして、当面約200床まで、できるだけ早く整えられるように指示をさせていただいているところでございまして、現在、健康医療福祉部をして、保健所とともに、それぞれの医療機関に連絡をし、調整を進めているところでございます。
おっしゃったとおり、高齢の方に感染が広がり増えますと、重症化し、人工呼吸器等を御利用いただくという状況もより増えると思いますので、そういったことを見通した早めの対策をしっかり取っていきたいと思います。
[読売新聞]
国体、国スポのことについて伺います。佐賀県山口知事と鹿児島県塩田知事が先月末に会談なさって、鹿児島国体をどうするかということで、佐賀県側が2023年の開催は鹿児島県に譲って、佐賀県は2024年に開催するという方向で調整すると会談の場でおっしゃったようです。滋賀県は2024年の国スポということで準備をされていますが、この佐賀、鹿児島両県の今のお考えについて滋賀県としてどう受けとめておられますか。
【知事】
新型コロナウイルス感染症の影響で、鹿児島国体また障害者スポーツ大会が今年度開催できなくなったという、このことに対する鹿児島県知事はじめ鹿児島県民の皆様方の苦渋のお悩みは、寄り添って理解しなければいけないというふうに思います。
また、来年の三重、再来年の栃木は決定県、そして、佐賀県、滋賀県と続く県は内定県であることからでしょうか、鹿児島県知事が佐賀県知事のところに行かれて、佐賀県の前に鹿児島県を入れてほしいというお願いをされたことは承知しております。1つの選択肢だと思います。
ただ、佐賀県と鹿児島県だけで決められるわけではないと思いますし、1年ずれること、遅れることによる影響というものは、これは小さくないのではないかと考えているところでございます。例えば、選手育成強化の計画、様々な開催経費の増加、こういったことも見込まれますし、2024年に照準を当ててターゲットエイジということで強化されてきた方々におかれては、出場種別が変わってくる、元々予定していたものに出場できないというような影響、これは非常に大きいのではないかと思います。したがって、こういった後に開催し、延びるかもしれない後催県への影響について、日本スポーツ協会ですとか、スポーツ庁がどのように考えて、どのような手当をしていただけるのかということも併せて考えなければならない重要な課題ではないかと思いますので、その辺りのことをしっかりとふまえて、滋賀県としての考えをまとめていきたいと思います。
[読売新聞]
明日、鹿児島県知事とWEBで会談されると伺っているのですが、差し当たって滋賀県としては、どのようなお考えを伝えるおつもりでしょうか。
【知事】
まず、鹿児島県知事が私どもに何をおっしゃるのかによると思います。ただ、冒頭申し上げたように、新型コロナウイルスの影響で、長年準備してこられた鹿児島県の国体、国スポ大会が開催できないという、このことは事実でしょうから、そのことに対しては、滋賀県としてもしっかりと寄り添う、ある意味での協力する気持ち、こういったものはお伝えをすることになるのではないかと思います。
その上で、鹿児島県知事からのお話に応じて、先ほど申し上げたような、仮に延ばしていく、遅らせていくということになった場合の影響等について、考えを述べ、その調整をお願いするということになるのではないかと思います。
[読売新聞]
佐賀県さんは、ずれてもいいが最初に国スポを開催する県ということにこだわりがあるようでして、鹿児島県さんは逆に最後の国体として開催するということに、それぞれこだわりがあるようなのですが、佐賀県さんは2024年にずれても最初の国スポとしてやりたいと、とにかくそこをこだわっていらっしゃるようですけど、法律上、名称が変わる年は決まっているようですが、そのあたり国とかの調整がいるのかなとは思うのですが、その両県の主張に対して、お考えはありますか。
【知事】
ありません。ただ、それぞれの元々予定されていた開催年次があって、また、国体から国スポ大会に変わる、その節目の大会。最後なのか最初なのかという、そのことにかける思いはあったでしょうから、そういったものが今回、余儀なくされる変更によって、どのように手当されるのかということは重要なテーマになるのではないかと思います。
本県は、2024年、令和6年を目標に準備を進めていますので、それが仮に遅れることになった場合の影響、費用の増加、そういったものに対する協会等の考えをしっかりと伺っていかなければならないし、県内のこの国スポに向けて一緒に準備している方々の思いも一定ふまえて判断をしていかなければならない、そういう課題ではないかと思います。
[読売新聞]
滋賀県としては今の話のまま進むと、少なくとも1年は遅れることになるわけですが、知事としては1年遅れるということについては、条件次第でしょうけど、容認はやむなしとお考えでしょうか。
【知事】
もう少しお話を聞いてみたいと思います。申し上げたように、そういう形で手当してくれないか、延ばしてくれないかというのは選択肢の1つとして理解するんですけど、具体にどのような手当がされるのかというのは、確認の上、判断を述べなければならないと思っています。
[時事通信]
先ほどのお盆の帰省の件ですけれども、基本的には感染対策をしっかりした上で帰省していただいて構わないということで、これは東京や大阪など大都市にいらっしゃる方も含めてという理解でよろしいのでしょうか。
【知事】
そのように考えています。
[時事通信]
会食といったようなところでのクラスターの発生等々もありますが、以前から改めて注意喚起という、「もしサポ滋賀」ですとか「宣言書」を今おっしゃっていますけれども、その会食・飲食店の利用に関しても、特にこれまでと変更することはないということでよろしいでしょうか。
【知事】
お盆について言えば、帰省等なさりたい方、なさらなければならない方がいらっしゃるでしょうし、また、御先祖をお弔いされる、こういう大切な行事もございますので、そういうものは、それぞれにおいて、静かに、また、しっかりと行っていただくということではないかと思います。
また、その際に、御家族、親戚等で、コロナで大変だなというお話も含めて、家族でお話等をなさる、こういった時間というものも必要なのではないかと思います。ただ、繰り返し申し上げているように、こういう感染が蔓延している状況ですので、しっかりとした対策をとっていこうと。人と人との距離やマスクの着用、暑い時期ではあるけれども、これはしっかりと行っていこうと。食事の際についても、大勢の方が、例えば、お仏壇の前に座って並んで、お料理を楽しまれるというようなことも従来ではありますよね。滋賀県内では多くの御家庭で、そういう行事があります。その際も、例えば、窓を開けて換気をするとか、できる限り同じ箸で取り分けをしないというようなことなどの配慮をした、夏、お盆の過ごし方をしようということでございます。
こういった呼びかけは、しっかりと皆さんに呼びかけながら徹底していきたいし、お店の利用についても、先ほどお示しした「もしサポ滋賀」の御利用含めて、感染対策をとっている宣言書をしっかりと掲げていただいて、また、そのことを確認いただいて御利用いただくという、この取組をしっかりと行っていきたいと思います。
[時事通信]
GoToトラベルキャンペーンが行われていますが、それについては、どうのようにお考えでしょうか。また、県内、県外での旅行、観光に対する考えについてお伺いします。
【知事】
対策をとっていただいた上で、感染予防しながら、観光、旅を楽しむと。できるだけ近場、まずは県内からということを呼びかけながら、「今こそ滋賀を旅しよう」ということで、現在、宿泊を支援するクーポン付き商品の販売を行っています。速報で1万泊以上の御予約をいただいているということだそうでございまして、そのうち約7割がオンライン販売ということでございますが、一定の御利用、また効果というものもあるのではないかと思います。
ただ、やはり、そういう旅の宿泊等の施設においても、しっかりと対策をとっていただく、注意をしていただくということが前提になるのではないかと思います。
また、GoToトラベルのキャンペーンも御利用される方、御利用されて移動される方、旅行される方もいらっしゃると思います。そういった方々のおもてなしにも、細心の注意をしっかりと払っていく、来られる方にもその対策を求めていくということになると思います。
[京都新聞]
昨日の臨時会見でもおっしゃっていたと思うのですが、コロナに関して、感染者が増えていて病床を増やすということですが、警戒ステージからの移行の判断ですね。昨日おっしゃっているのですが、改めて、そのあたりの考えをもう一度言っていただけますか。
【知事】
現時点、「コロナとのつきあい方滋賀プラン」におけるステージ判断は、警戒ステージでございますが、介護施設でクラスターが発生し、御高齢の患者の方が急増している状況をふまえますと、特別警戒ステージの一歩手前にあるという見方をしなければいけないのではないかと考えております。したがって、そういうことを前提に、より活動の大幅な制限をすることになる特別警戒ステージに至る前の対策をしっかりと行っていこうということもあわせて呼びかけていきたいと思います。
[中日新聞]
関連して、ステージ判断の指標に新規感染経路不明者数があると思うんですが、今8月4日で、1週間前の7月末から数えると感染者判明時点での経路不明者(調査中)というのは、もう10人を超えていると思うんですが、改めてその経路不明と調査中の違いを改めて教えていただけるでしょうか。
【知事】
ステージ判断の際に、私どもが判断指標に入れております感染経路が不明な新規陽性者数。これについては、直近7日間分として数字を計上し、指標により判断をさせていただいているところでございます。
したがって、陽性と判断された時には、まだ十分感染経路がわからない方もいらっしゃる。その方々は調査中ということで整理をさせていただいておりますし、その後、調査の結果、それでもわからない方は不明と分類させていただきますし、その結果分かった方については感染経路判明ということで分類いたしますので、一定の期間そういった調査中の方と、不明の方と、わかった方というのが出てくるというのが現状ではないかと思います。
[中日新聞]
調査が1週間、7日以上かかるのであれば、ずっと感染経路不明者はゼロ人になってしまうと思うんですけど。そこに関しては、その調査期間というのはどのようにお考えでしょうか。
【知事】
1週間以上経っても調査中という例は、よほど何かあと少しで判明するという糸口がその時点でない限り、一定期間経てば調査中であっても不明のものは不明というところに入れているんではないかと思いますけれども、何かお気づき、御懸念のことがあれば。
[中日新聞]
例えば7月23日以降、1週間以上経っても、調査中というのが少なくとも3、4件はあるのかなと思ったので、その辺が気になっていたんですが。
【知事】
その場合もおそらく、何か関連する事項で、さらに調査をすることでわかるようなことがあるのかもしれませんし、一概に1週間経って、その時点でわからないからということだけではない面もあるのではないかと理解をしています。
[中日新聞]
そうすると経路不明者の直近の7日分というところは、今後も7日という基準自体を見直すというお考えは、今のところないということでいいでしょうか。
【知事】
この時点で何か基準を見直す必要性というものは感じておりません。
判断指標として県内状況の指標の1つとして、この感染経路が不明な新規陽性者数というものも、この基準で持っておきたい、この基準に基づいて見ていきたいと思います。
ただ、ステージ移行の判断、ステージを移行させる判断については、その他の指標、状況というものも、あわせて見ながら判断することになるということでございます。
[中日新聞]
感染者の数が増えれば増えるほど直ぐに感染経路がわからない、調査中というのが増えてきてしまうと思うんですけど。その中で、直近1週間で見ても、10件ぐらい調査中というのが実際出ていても、経路不明者は今1人ですかね。1人と言われて、結構県民の方でも、そこは違和感持つ方が多いんじゃないかなと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。
【知事】
そういう意味で、確かに新規陽性者の方が増えてくればくるほど、この感染経路を把握する、特定するのに時間がかかる傾向というのは、そのとおりだと思います。
ただ、いたずらに何かこの指標の枠内におさめるために、このような数字の取り方をしているわけではなくて、あくまで調査中のものについては調査中という計上させていただいてお示しをしているということでございますし、一定調査してもわからないということであれば、不明ということで分類し、数でカウントするということだと思います。
[滋賀報知新聞]
またお盆の話に戻って恐縮なんですけれども、ゴールデンウィークの時に知事は、この時期は田植えの時期でもあるけども、できれば今回はちょっと考えて欲しいというような呼びかけをなさっていたかと思うんですけども、今回、お盆では帰省はむしろして欲しいというお話になったのは、何か1波をふまえて、判断される理由があったのか教えていただきたいというのが1つ。
続けて、隣接する福井県では、東京都を(対象に)不要不急の往来を控えてくれと。その他、21県名前を挙げて往来を慎重に判断してくれと、自治体名を出して指定している。またお隣の三重県では、昨日独自の宣言を出されて、慎重な判断をという強い呼びかけをされているんですけど、その状況をふまえての県の、隣接県の取組への評価と、県が今日こう判断された、発表されたことへの何か姿勢があれば教えていただきたいというのと、もう1点、お盆のお話であったんですけども、滋賀県ですと8月下旬ぐらいから地蔵盆という地域のお祭りが幾つかあって、そこも人が集まったりするんですけれども、前回の首長会議の時に、各首長さんからこれはやってもいい、このイベントは地域でちょっと考えて欲しいという線引きを県の方でして欲しいという呼びかけがあったんですが、夏祭りとか地蔵盆とかいろいろあると思うんですけども、そういう地域の取組に対する今後の呼びかけというのが何かありましたらお願いします。
【知事】
まず、ゴールデンウィークの時には、緊急事態宣言が全国で発出され、それに基づく対応でございました。また県外からの来県、県外感染多数発生地域への移動等の影響が強く指摘されていた、そういう時期でもございましたので、県として田植えもあるけれども来県は控えてというようなメッセージをさせていただきました。
今回は様々な行事イベント、これはGoToトラベルもそうですけれども、いろんな大会や、いろんな興行ですね。こういったことも含めて行いながら、同時に感染予防対策を行っていくという、こういう対策を講じておりますので、滋賀県においてはお盆の季節、対策を取った上で、もちろん体調のすぐれない方は慎重に判断していただくことになるんですけれども、お帰りになる方については、お帰りいただくということで、併せて対策を呼びかけていきたいと思っております。
それぞれの県が隣接県も含めて、それぞれの言葉で、呼びかけをされるということは、それぞれの御判断によるものでございますので、本県として何か評価をするというものではございません。
滋賀県は真ん中にあって、人の往来もどうしても滋賀県に来られる方以外でも、通過また一時的にお休みになるというようなこともございますから、どこから来て、来ないでとかいうことはなかなか言いにくいのではないかと考えております。
また、お盆、地蔵盆も含めて、それぞれの地域で行事があって、そのことにそれぞれの主催者の皆様方が大変悩ましい御判断をされていることは首長会議でも聞かせていただきました。県も市町のそういう多く寄せられるお悩みに寄り添って、この場合は開催していいんじゃないか、開催するんだったらこういう対策をしなければならないんじゃないかという対策・取組等を示させていただくことで役割を果たしていきたいと思っておりますし、大規模になるイベントであれば、どのような対策が講じられているのか、よくお話をお伺いした上で、一緒に判断をしていくということになるのではないかと思います。
したがって、地蔵盆なども、人が寄って密になってやるということではなくて、地域のお地蔵様を少し遠くに拝みながら、子どもたちに楽しみにしているお菓子を配るというような形で、対策をして開催されるような例もあるのではないかと思います。
[時事通信]
クラスターもありましたので、検査体制の方ですね、こちらは何か増強されたりとか、何かお考えがありましたらお願いします。
【知事】
まず検査体制については、現在、順次、行政検査を行っております衛生科学センターのPCRの機械の増強、また、前処理をできる施設の改修、そのスタッフの増員、そういった能力を増強する形で全体体制を増やして、増強していきたいということを考えておりますし、県内の例えば滋賀医大をはじめ、他の機関でPCR検査ができる、そういう能力をお持ちの機関とも連携をして、必要なPCRを行っていくということに取り組んでおります。また急ぐ場合、症状がある場合などについては抗原検査で判明をさせることもできますので、キットを活用して、今回の介護施設でもそうでしたけれども、迅速に結果を出して、対策を講じていく、このことも行っていきたいと考えております。
あわせて、今回の介護施設ですとか、医療機関、こういった施設で働く職員の方々が体調がすぐれない場合、熱がある場合等に、急ぎ検査が必要だという御指摘をいただいておりますので、そういった方々がより早く広く検査が受けられる基準や体制づくり、これについても今、急ぎ指針や体制等を、例えば診療所におけるそういった通知等ですね、徹底に向けて今準備をさせていただいているところでございますので、その体制をできるだけ早く整えていきたいと思います。