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知事定例記者会見(2020年4月1日)

令和2年4月1日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

新年度、令和2年度がスタートいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。この会見室も少し広くなりました。また今年度は少し機器等も整備いたしまして、より開かれた、広く皆様方に情報等をわかりやすくお伝えできる記者会見になるように努めて参りたいと存じます。

また、今回の知事会見から手話通訳をお願いすることにいたしました。今回の新型コロナウイルス感染症対策でも、様々な情報提供をさせていただいているのですが、例えば、ろうあ協会の皆様方からも、手話通訳を入れるなど、わかりやすい情報提供に努めて欲しいという強い要望もありましたので、対応をさせていただいているところです。

また、新しい体制になりましたので紹介します。知事公室次長中村でございます。前人事課長ですので、人も組織も誰よりも知ってくれていますので、県庁を元気にしたいと思って、彼に知事公室次長をお願いすることにしました。真ん中におりますのは、昨年度から引き続き、秘書課長宮田でございます。新しい広報課長は片山でございます。皆さんと関わりの深い報道担当参事は山本でございます。彼はTOEIC990点満点だったそうでございまして、世界に開かれた滋賀県の広報課を作るために活躍してくれるものと思います。また秘書課で記者会見を担当いたしますのが石田でございます。私の述べることなど、いろいろとチェックをしてくれる担当者ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

新年度にあたり一句詠みました。

コロナきて危機を転機へ滋賀の春

異例づくめの新年度でございますが、こういうときだからこそ、変えられるものを変えよう、試せるものを試そう、そしてよりよい取組や施策を作っていきたい、こういう思いを込めて書かせていただきました。

コロナきて危機を転機へ滋賀の春

もちろん1日も早く取り除いていきたい、克服していきたい、こういう問題ではございますけれども、ぜひこの機にやれることも、しっかりと挑戦しながら取組を作っていきたいと思います。

 

また、今日は新入職員187名が入庁してくれました。午前中の話など、御取材いただいた方もあると思いますが、一堂に会しての辞令の伝達という例年の行事ができませんでした。これは一人一人辞令を直接知事から職員に渡すという、退職される方もずっと覚えてらっしゃる滋賀県庁恒例の取組なんだそうですが、今年できなかったことがとても残念に思いました。昨日から今日にかけて、担当者が一生懸命考えてくれて、感染予防のことも気をつけながら対応しようということで、それぞれ配属された部局ごとに10名単位で知事室に来てもらいまして、知事からのメッセージを1人ずつ、新しく作ったSDGsの紙ファイルに入れて渡すという取組をいたしました。そこには「滋賀県庁に入庁される皆さんへ着眼大局着手小局」という、私が大事にしている言葉を記して渡しました。この言葉の思いは、目標は大きく持とう、夢は大きく持とうと、でも始めることは小さいことからコツコツやろうという、私が中学校の時に恩師からもらった言葉でございます。ぜひ、私自身も心がけると同時に、新しく入ってくれた職員とも共有していければと思っています。

もう1つ、先ほど会見に入ります前に、新年度の訓示をさせていただきました。こちらも一堂に会してという場を今回つくれませんでしたので、庁内放送で申し上げました。放送だから目の前に立って聞いている職員がおりませんでしたので、ちょっと長くしゃべろうと思ったら長くしゃべり過ぎてしまいまして、30分を超える訓示になってしまいました。ここでは、職員の皆さんに「ピンチをチャンスに。健康しがへの挑戦を進めよう」ということと、「危機を転機に、育つ育てる県庁を作ろう」という、こういう2つの項目で、メッセージを申し上げました。ぜひ、また聞かれた方は、御取材等いただければ幸いでございます。

 

話題提供を、私から2点させていただきます。いずれも資料がございます。1点目は、彦根城世界遺産登録推薦書原案を昨日3月31日に文化庁に提出いたしました。推薦書原案の提出は今回が初めてでございます。この推薦書原案では、彦根城の価値を17世紀から19世紀に形成された日本の政治体制、江戸時代の幕藩体制に求め、彦根城はこの幕藩体制の特徴が日本で最もよく保存されていることを強調いたしました。今後、文化庁で開催される文化審議会で審査されます。その結果、今回の推薦書原案に対する課題が明らかにされると聞いておりますので、今年度は、その課題を解決し、推薦書原案をより完成された形にして参りたいと思います。

 

もう1つの話題提供は、琵琶湖の全層循環についてでございます。琵琶湖の表層の水と琵琶湖の底の水が混じり合うということについて、お話申し上げます。3月23日時点の調査において、琵琶湖北湖の第一湖盆は90mの水域における底層の溶存酸素量、これを底層DOと言うんですけれども、こちらが8.5mg/L~9.3mg/Lとなっているということでございます。これは、1年前の同時期に比べて、1~2mg/L程度高い状況だということでございます。水生生物への影響が心配される2mg/Lよりは十分高い濃度になっているということでございますが、例年冬に見られる全層循環による回復、概ね底層DO10mg/L程度にまでは至っていない状況でございます。すでに琵琶湖表層の水温が徐々に上昇しておりまして、水温躍層も形成され始めており、琵琶湖北湖の第一湖盆における全層循環は2年連続確認できていないという状況にございます。大変心配しております。

なお詳細につきましては、後程、琵琶湖保全再生課から記者レク対応をさせていただく予定をしています。気候変動の影響が琵琶湖においても確実に顕在化しているのではないかととらえています。預かっております琵琶湖の豊かな恵みを、後世に引き継ぐためにも、地球温暖化対策の推進は、待ったなしの状態であると考えます。「流域での私たちの暮らしを映す鏡」ともいわれるこの琵琶湖の異変を、健康状態をしっかりと受けとめて、今年1月に宣言いたしました「“しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」の取組を県民、事業者、行政の皆様と一体となってしっかりと進めていきたいと思います。長くなりましたが、私からは以上でございます。

[中日新聞]

 昨日、大津地裁で16年前に滋賀県警が殺人罪で逮捕した西山美香さんについて、昨日、再審公判で無罪判決が言い渡されたんですが、再審公判判決の受け止めをお聞かせください。

 

【知事】

とても重く受け止めました。有罪ということで15年以上ですか、長い期間、殺人事件の被告人として過ごしてこられたと。結果、昨日の判決では無罪だったということなんですけど。いわゆる冤罪ということです。その間、西山さん御本人はじめ、御家族の皆さんが抱かれた思いを想像するんですけど、想像を絶するというか、どういうお気持ちだったんだろうかということを考えますね。

そして今回の判決について、まだすべてを詳細に分析できているわけではないんですけど、聞いておりますと、例えば捜査や取り調べのあり方含めて、この刑事司法制度のあり方について、大きな問題提起がされていると思っておりますので、こういったことを関係者一同でしっかりと受け止めて、今後に生かしていくということが必要なのではないかと思います。

 

[中日新聞]

 今、刑事司法の問題提起をしているとおっしゃったんですけれども、今回の判決は滋賀県警の捜査にも違法性があったということで認定をされているんですが、滋賀県警の捜査の姿勢を県としてどう思うのかお聞かせください。

 

【知事】

今後、この判決を受けてどうなさるのか、どういうふうに司法等で例えば争われるのか議論されるのか定かではございませんけれども、今回のこういった判決は、県警も重く受け止めていると思います。すでに、例えば取り調べの録音とか録画、いわゆる可視化についても進められていると聞いていますし、誘導で何か自白をさせるような、またそういったことをしやすい傾向にある方々が事実と異なることを証言されるということを排していくような、そういう取組だとか、そういう取り調べ技能の向上なども、その後一定なさっていると、今もされていると聞いておりますので、そういったことがしっかりと行われることによって、こういった冤罪というものが起こらない体制をしっかりと構築してもらいたいと思います。また、県でもこういった例えば福祉的な観点から、刑事司法制度に出口だけではなくて、入口から寄り添うという、こういう取組を行っておりますが、今一度この取組を強化拡充する必要があるのかないのか、可能性があるのかないのかよく探っていきたいなと思っております。

 

[中日新聞]

 入口支援と言うのは起訴前の支援について、県としてもやれることがないのかというのを検討していきたいということでよろしいでしょうか。

 

【知事】

 はい、そうです。

 

[日経新聞]

新型コロナに関連していくつか伺います。まず国の緊急事態宣言についてなんですけれども、発令のタイミングについて、知事御自身はどういうお考えをお持ちでしょうか。

 

【知事】

状況を見られているのだと思います。もちろん、感染拡大を防ぐという観点からは緊急事態だということを宣言した方がいい側面と、その際に社会経済に与える影響をどう最小限に食い止めていくのかということとの兼ね合いを、今見られているのではないか。また、どの地区に、いつ宣言を出すのが、一番有効なのかということなどについても、政府内において検討されているところだと思います。私達はいつ出されても、対応できるように、準備をしているところです。

 

[日経新聞]

宣言が出された場合、知事の権限も拡大することになりますが、万一、三日月知事が感染した場合の対応というのは、県庁では何か考えられているのでしょうか。

 

【知事】

まず感染しないように最大限リスクを避け、対策を講じるということと同時に、とは言え、多くの方々と日常接しながら、感染源不明の方々とも何らかの形で接触している可能性というものも、完全に排除できないわけですから、そういったリスクは必ず存在するというつもりで、例えば副知事はじめ幹部とも、いつそれぞれが2週間出られない状況になっても代わりに対応できるようにしようということを確認し合っているところです。

 

[日経新聞]

例えば同時に感染しないように、行動を別にするとかですね、そういった特別な注意というのは、現時点でされているのでしょうか。

 

【知事】

東京に新幹線で出張する時なども、同じ新幹線に乗らないとか、いつも私と両副知事は、それぞれが別の行動を取るように、一緒の場もありますけれども、極力分けられるときは最大限リスクを排除するという努力をしております。

この新型コロナウイルス感染症対策においても、例えば会議や打ち合わせの場に、できるだけそういう感染リスクを伴う場を作らない努力も、より一層必要ではないかと感じているところです。

政府においても総理と副総理を分けて会議をされているわけですから、そういったことも今後検討していきたいと思います。

 

[日経新聞]

今年度は6月に大津市内で全国知事会議が開かれますが、開催の見直しの検討などはされているのでしょうか。

 

【知事】

全国知事会の会長飯泉知事にもお考えを伺いましたが、現在はコロナ感染症対策にしっかりと万全を期しながら、その状況の推移をよく見ようと。したがって現時点においては6月3日~5日、3日間かけて滋賀県大津市で行う全国知事会議については予定通り行うということで準備を進めてほしいと。ただ、状況を勘案しながら、概ね4月いっぱいを目途に判断をしていこうじゃないかと。こういうことについて打ち合わせをしたところです。

 

[朝日新聞]

新型コロナとの関連で、公立学校の休校ですけど、この休校の判断をするのは、知事か教育長かというと知事でよろしいのでしょうか。

 

【知事】

基本は教育委員会の判断や考えを尊重して、知事が知事として県民の皆様方にお伝えするという形になるのではないかと思います。

 

[朝日新聞]

知事独自の判断で、教育委員会の判断を覆すということは基本的にはないと。

 

【知事】

覆すとかの前に、よく協議をしたいと思います。教育委員会がどう考えているのか。また、学校を開くにしろ、休校にするにしろ、一部にしろ、全部にするにしろ、いろいろな影響を伴いますので、そういったことにどう対応していくのかも含めて、よく協議をした上で、教育委員会の考えを聞いていきたいと思います。

 

[朝日新聞]

協議して、考えを聞いて、尊重して、最終的に判断する。その上で、現状では新年度、再開するという方針ですけど、これは現状変わりないということでいいですか。

 

【知事】

現状の方針は、新年度、新学期に再開すべく準備をするということで、今教育委員会で準備をしていただいています。例えば、新年度に向けた登校ですとか、いろんな説明ですとか、そういったことをしていただいています。ただ、国においても、感染拡大の状況をみながら再開するとすれば、どういうことに留意する必要があるのか、また再開しないという判断があるのかないのか等についても検討されているように聞いておりますので、教育委員会も今そういう状況を見ながら、どういう判断をしたらいいのかということを検討いただいているところと承知しています。

[朝日新聞]

現状では、休校ではなく再開するという方向で進んでいるという理解でいいですか。

 

【知事】

先ほど申し上げたように、現在は、新年度、新学期から学校を再開すべく準備をしているということでございます。

 

[朝日新聞]

休校を続けるとすると、どういう条件だと休校になるのですか。

 

【知事】

それはいろいろな状況があると思います。最近、若い世代にも感染が広がって来ているという状況で、それらが県内それぞれの地域にどのように影響、波及してくるのかというような状況ですとか、県外で例えば保育に携わる方ですとか、例えば学校関係者への感染なども出てくるとすれば、増えていくとすれば、そういった状況をどう見るのか。また、再開するにしても、こういったことに注意してくださいと呼びかけられていること、例えばマスクをする、消毒等をする、そういった資機材がどの程度準備できるのか、できてないのかなど、様々なことがあると思いますので、そこは総合的に見ていきたいと思います。

 

[朝日新聞]

ただ、ある程度それぞれに基準がないと、何かもわっとした、何となく危ないというレベルで判断されるというのは非常に恣意的にも成りかねるので、すでにこれまで休校にした判断もあるわけですから、1カ月の経験から、基準なり数値なり、こういうことが起きたらこうするということは、すでに作っていておかしくないと思っているんですけど。

 

【知事】

その御指摘は、私は受けとめたいと思います。そのわかりやすさというか、その見やすさというものは常に求められるものだと思いますから。おそらく総理も相当いろいろなことを悩まれて、あの時の休校要請の御発言をなさったと思います。前例のない感染症対策ですので、やはり状況をみながら、その先のことを考えて、最善の策だと思われることを、そのつかさつかさで、その地域のそれぞれ責任ある者たちが、時には指示をし、時には要請をするということではないかと思います。一方で、以前の会見でも申し上げましたが、子どもたちの学ぶ機会というのはその時々、年代においても大変重要だと思います。また、知事としての大権は、もちろんこういった場面でしっかりと行使するときは行使させていただきますが、私は例えば教育に対する知事の県のそういったものは極力抑制的に謙虚に行使するというのが私の旨でございますので、そういったことも慎重に、検討、判断した上で決定をしていきたいと思います。

 

[朝日新聞]

知事の普段から弱者に目配りする姿勢は理解しています。ただ教育というのはやはり基本的に憲法でも重要視されている権利、三大権利の1つですから、それを休校という形で奪うというのは、やはり抑制的であるという方向は同意するんですけど。抑制的にやるのであれば、やっぱり何らかの基準をしっかり定め、その基準において、例えばこの地域で発生したら、こうすると。例え同じ大津でも北の方で発生しても、それが同じ大津だから瀬田まで関係するのか。長浜だって大きな自治体です。そういうところで抑制的に対応するのに、より広い網をかけることで教育を奪うということをすると、これからもっと深刻になったときに、出口がなくなっちゃうと思っています。多くの子どもだけじゃなくて、親御さんも大変困っていると思うので、学力の面もありますから、なるべく抑制的に知事が判断していただいてよろしいですけど。

緊急事態宣言が出た場合、仮に関西とかそういうエリアで出ると、滋賀県も含まれてしまうわけなんです。そうした時に、滋賀への影響もあるのかなというふうに思ってるんですけど、その際には、抑制的に対応するという理解でいいでのしょうか。

 

【知事】

そこは状況によります。公衆衛生を御担当していただいている方が、今、例えば感染者がどこの方でどういう濃厚接触があってと、いろいろチェック調査していただいておりますが、今御指摘のあった通り、京都、大阪で多く発生した場合、そことの行き来往来、通勤通学がそういった県内での発生確認の原因になっているようなことも現実にあるわけです。しかし、その後の広がりが、それぞれの方々のいろいろな注意をした対応等によって防ぎ得ている、こういったこともあります。だから、一概に数だけということよりも、発生増加状況をみたうえで判断することが必要ではないかと思います。

 

[朝日新聞]

知事が感染された場合の話をされたんですけど、県の職員が感染した場合、例えば課ごとに閉めるのかとか、何らかの対応考えているのでしょうか。

 

【知事】

それも、どのようなレベルで、数で、いつ、どの部署で発生するかによると思います。閉められる部や課なんていうのはおおよそないですけれども、例えばその中で多く感染者が出た場合に、代替をどうしていくのか。その際の業務を、これは今必要ないかなといって休むのか、ここもやはり状況を見て、臨機応変に対応する必要があると。

 

[朝日新聞]

その臨機応変というのが、その場所しのぎ、その場その場で対応するのではなくて、すでに何度も会議をされているわけですから、それなりに基準というのが、こういう部署で仮に1人発生した場合はテレワークに移行しましょうとか、そういうのがあってしかるべきだと思うんですけども。その場その場ではなくて。

 

【知事】

そこも、そのわかりやすさを求められるお求めは承るのですが、申し訳ございません。そこも状況によるのではないかと思いますが。

 

[朝日新聞]

状況によるのはわかるんですけど、1つの基準がなかったら、とりあえず1つのスタンダードがあって、それに対して今の状況はこうだから、ちょっと変えようアレンジしようというのはありだと思うんですけど、例えば基本的にお店が飲食店だったら、店で感染者がアルバイトでも発生したら店を閉めていますよね。それも1つの基準だと思うんですけど。僕たちの業界も、感染者が仮に出たら、こういった対応をすると決めていますので、やはり県中枢の機能で、やはりその辺はしっかりとした明文化したものを作っとかないと。後手後手になって、大変なことになる前に作っておいたほうがいいんじゃないかなと。

 

【知事】

新型インフルエンザ対策の計画の中で、県庁の職場内に発生してきた場合の措置等についても一定対策を講じていますので、そういったことがしっかりと動いていくように、取組を進めていきたいと思います。

[京都新聞]

西山さんの再審無罪が確定した件で、県警の対応についての知事の所見を聞かせていただきたいのですけれども、判決では事件性すらなかったと言われております。県警は謝罪もなく、調査もしないとの方針ですが、それについて知事はどう思っていらっしゃるでしょうか。

 

【知事】

結果、こういった、有罪だと言ってきたこと、言われてきたことが無罪だったということを、それぞれがどう考えるのか、ということだと思います。その時々、それぞれの方が最善だと思うことをなさっていたおつもりだったのかもしれませんけども、そうじゃなかったということが指弾された時に、判決が出た時に、どう対応していかれるのか、ということだと思います。

県警も一定内部調査があったのかもしれませんし、国もこういった冤罪が起こることについての問題を認識して、取り調べの録音録画の問題とか、いろんな取り調べ技能の向上策を一定講じられていると思いますので、こういったことはより進めていかなければならないのだと思います。

[京都新聞]

知事には予算執行権がありますね。今回の判決を見て反省すべき点があったとは考えられないでしょうか。

 

【知事】

県民の方が無実無罪の罪で長期にわたり受けなくてもいい刑罰を受けてしまわれたということについては大変遺憾に思います。もっとそうならない対応があったのではないか。すみません、どこの誰にということは全て申し上げられる訳ではないのですが。したがって、刑事司法手続きのいろんなところに必要なサポートが届けられるような、そういう仕組みをより整えていく必要があるなと、ということを申し上げたところです。

 

[毎日新聞]

湖東記念病院について追加で伺いたいのですが、県警の対応が原因究明については、かなり消極的な姿勢を示していますが、これに対して県としてどのような姿勢で対応、対策を求められるのでしょうか。

 

【知事】

まだ今後の司法手続きもあると思いますので、多くを私からは申し上げられませんが、県警として今回の結果をどう受け止められるか、ということだと思います。

 

[毎日新聞]

消極的な姿勢に対しては、知事としてお言葉というか、そういった面についての評価は申し上げられないということでしょうか。

 

【知事】

どこのどういう部分を取って消極的と表現されるのか私にも定かではありませんが、それは県警をしてどう受け止められるのか、という部分にかかると思います。

 

[毎日新聞]

話は変わりますが、先ほども新型コロナのお話が出ましたが、今回、新しく入庁される方に対して、部ごとに知事室に入ってもらいメッセージを伝えて激励をされるという対応をされました。異例の事態だったと思いますが、実際の御感想とお言葉に込めた思いを教えてください。

 

【知事】

まず、一様に新入職員の皆さん、緊張されていましたね。学生時代を卒業して県庁に入庁された。コロナでこのような報道等がある中で、自分がうつす側になってはいけないという思いからなのか、勿論うつってはいけないということもあるんでしょうけど、マスクをして知事室に入ってこられた。緊張して防御しながら、いろいろなことを考えながら、入室してきてくれたなと思いました。ただ、表情なんか見ていますと、緊張の中にも頑張ろうという静かな闘志が見えたのではないかと思いましたので、心強く思うところです。

私の込めたメッセージは言葉の通りなのですが、いろいろつらいこともあるだろう、夢描いて頑張ろうと。ただ、1日1日の仕事の中でできることは小さいかもしれないけれど、是非、前向きに進んでいこう、一緒に頑張ろうと、そのような思いを込めました。

 

[共同通信]

彦根城の世界遺産登録推薦原案の提出について、知事の込めた思いと登録に向けた思いをお願いします。

 

【知事】

この彦根城の世界遺産に向けた推薦書原案の提出は、事前に原課からも説明があったのですが、大切な一歩を世の中に、世界に印すことになったのだなあと、身の引き締まる思いです。頑張ってやらなければならないなあという、そういう熱い思いもあります。内容は記載の通りなのですが、このテーマは平成4年の暫定一覧の時代から随分時間が経っている。ようやく文化庁に推薦原案を出すことができたということです。ただ、ある意味では世界遺産登録へのスタートラインに立ったということですので、しっかりとこの機を逃すことなく、登録を実現することができるように、滋賀県は勿論ですけど、彦根市、また県民の皆さんと一体となって取り組んでいきたい。

17世紀から19世紀の幕藩体制、その成立に対して申し上げますけど、私はこのことによって、平和なこの200年あまりを築くことができた基礎があったのではないか。また、手に職を持ち、それぞれ技能を向上させ、町をつくっていく、こういう知恵があったのではないか。こういった歴史は、しっかりと顕彰されてしかるべきではないか。むしろこれからの世界の生きる道へのヒントが彦根城を中心とする町や町衆の中にあるのではないか。私たち自身がそのことを学び、自信と確信を持って、発信していける、そういう取組にしていこうということです。この協議をすると、いつも時間オーバーで、後の予定がめちゃくちゃになってしまうぐらい話をする。それほどの思いを持っています。

 

[びわ湖放送]

今日、全国植樹祭に関して島根県の大田市が延期を検討しているということで報道されましたが、これについては県の方で方針を検討されているのでしょうか。

 

【知事】

私も朝の報道に接して、そういう情報をつかんで、どうなるのかなと心配しているところなのですが、当面は今後の様子を見守りたいと思っています。ただ、島根県さんも5月開催に向けて鋭意準備をしてこられた。それを延ばさざるを得ない。じゃあどこに延ばすのか、延びた後のスケジュールをどう考えるのか、また国土緑化推進機構をはじめとする関係者の皆様の協議もあろうかと思いますので、その推移を見守りたいと思います。

 

[滋賀報知]

コロナに関してですが、石川県の知事が東京都の方で無症状の方は、是非石川県に観光に来てくださいというアピールをして地元が困惑をしているという報道がありました。昨日、知事は滋賀県から50人以上の感染が確認されている9都道府県への移動の自粛をお願いすると発表されました。県内、いろいろ伺っていると、県内の観光施設に、滋賀県はまだ少ないからとか、自然の空気を吸いたいからとか、土日たくさんの観光客、特に家族連れの方がよく来られておられます。来てくださいという呼びかけはどうかと思いますが、それをふまえて県民が外に出ないような自分たちを守るという動きはもちろんなのですが、外からたくさん来られている状況について知事の御所感があれば教えてください。

 

【知事】

まず私が昨日県民の皆様方に要請させていただいたのは、感染拡大地域、すなわち昨日時点で50人以上の感染者が出ている地域に不要不急の外出、往来、出張を控えてほしいという、こういうお願いをいたしました。その一つの基準といいますか、どこに線を引いたか、というのは、50人以上感染者が出ているということです。県内は今のところそういう状況にないということですとか、今、御質問の中にありましたように、密閉、密集、密接がない状態で過ごすこと、例えば琵琶湖の上で釣りをするとか、湖岸を走るとか、山を歩くとか、こういったことはリスクが少ないと考えられる。そういう機会をつくって自分たちの余暇を楽しんだり、色んなものを発散させたり。私はこれも大変重要な活動だと思っています。そういうことに適した場所ですとか、そういうことに適したサービスですとか、そういうことに適した機会、そういうものはより分かりやすく伝えていくことが必要なのではないか。ただ、いろいろな対策を講じた上で、ということです。醒井養鱒場は開いたんですけど意外に消毒に時間がかかって、その費用や対策等が大変だというような声を聞いてますので、そういったことも総合的に考えながら持続可能な状況をつくりだしていくということだと思いますので、少しどうやっていくのか、どうフォローしていくのか、県としても考えていきたいと思います。

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知事公室 広報課 報道係
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