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知事定例記者会見(2020年2月10日)

令和2年2月10日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

 今日もよろしくお願いいたします。

まず、新型コロナウイルスにつきましては、まだ国内外において感染が広がっているという状況でございますので、引き続き、緊張感を持って対応していきたいと思います。県民の皆様方に冷静な対応を呼びかけるとともに、伴う影響について、しっかりと調査把握の上、対策を講じて参りたいと思います。

関連いたしまして、湖南省に対して支援をせねばという話も複数ございまして、と同時に、例えばマスクにしろ、様々な資材にしろ、県民の皆様方の置かれている状況もよく考えなければならないという、こういう両面から、対応を検討してきたんですけど、医療用の手袋を1万枚、提供することといたしまして、現在準備をしているところでございます。まだ、どういう形でということは、詳細決まっておりませんので、できるだけ早期に手配し、送りたいと思います。またその内容等、皆様方に追って御報告させていただきたいと思います。

 

また「スカーレット」、「麒麟がくる」は、いずれも放映が好評でございまして、後ほど1つ御紹介いたしますけれども、私たち自身も考えさせられるような様々なテーマを投げかけられているのではないかと感じているところでございます。

 

今ひとつ、資料にはないんですけれども、週末2月7日(金)から9日(日)にかけて3日間、アメニティフォーラムが開催され、あわせて「障害者の文化芸術フェスティバル」のオープニングイベントが開催されました。いずれも多くの参加者がいらっしゃいましたし、衛藤晟一一億総活躍担当大臣はじめ、それぞれの市長、知事など、多くの関係者が集っていただき、例えば障害者の福祉問題について、また、様々な生きづらさを抱える方々の支援のあり方について、さらには障害のある方の文化芸術活動等についても、幅広く発信をすることができたのではないかと考えているところでございます。

ちなみに障害者の文化芸術フェスティバルにつきましては、東京オリパラにあわせた日本博の一環として開催されており、先だっても御案内いたしましたけれども、全国7会場でこれから2ヵ年にかけて開催されるオープニングがここ滋賀県で行われた。これから全国7会場で巡回開催され、最終のフィナーレのイベントが2年後に滋賀県で開催されるということでございますので、しっかりと臨んで参りたいと思います。今回、多くの方が御参加されるであろうと、その合理的配慮を含めて、バリアフリー対応もしっかりと行いたいということで、県職員も約60名がスタッフとして自主参加してくれまして、御案内等に臨んだところでございます。また皆様方にも御確認をいただければと思います。

 

それでは資料に基づきまして2点、今日は申し上げます。まず1点目は、パンフレットもございますが、3月8日に公開講演会を県の男女共同参画センターで開催いたします。この講演会は男女共同参画社会づくりを進めるために、毎年開催しているということでございます。国際女性デーでもある3月8日に開催をするというものでございます。今回の講演会は講師に連続テレビ小説「スカーレット」の制作関係者、脚本家水橋文美江さん、制作統括内田ゆきさん、チーフ演出中島由貴さんの3人の女性をお迎えして開催いたします。スカーレット放映を生かした滋賀の魅力発信事業の関連事業としても位置付けておりまして、NHK大津放送局に共催をしていただきますし、滋賀ロケーションオフィスに協力を依頼しているというものでございます。

ドラマの中で、女性は教育を受けなくてもよいとか、女性だったらやりたい仕事に就けないのかとか、そういったやりとりなんかもございました。性別に関わらず、自分がやりたいことをできる、また自分らしく生きられる、そういった男女共同参画社会実現のために、どんなことを考えなくちゃいけないのかというようなことなどを一緒に考えていけたらなと思っております。

定員500名ということでございますが、まだ若干、席があるようでございますので、ぜひ御参加いただければ、そのために御報道等いただければと思います。

このスカーレットに関しましては、一過性のものに終わらせないようにということで、レガシープロジェクトを考えているところでございます。来年度の予算事業等で、女性活躍分野、例えば企業や、キャリアアップを支援するための女性企業家交流会、女性管理職異業種交流会を計画していきたいと思っております。同種のイベントは県でもやり、市町でもやり、商工会等ともやり、ということなので、しっかり連携して取り組めるように、担当者には、よろしくお願いしたいと思います。

続いての話題は、こちらに綺麗なガラスがたくさん並べられておりますけれども、県の支援事業から生まれた、琵琶湖の水草から開発された商品の御紹介ということでございます。

県では、夏場に大量に繁茂して悪臭とか船舶の航行障害を引き起こす水草を刈り取って、資源として循環利用していく取組を進めています。平成28年度からは、水草等対策技術開発支援事業を開始いたしまして、企業や大学等による水草対策の技術開発や新たな有効利用の仕組みづくりなどを支援して参りました。

昨年度は、ここでも御案内いたしましたけれども、株式会社明豊建設様が「湖の恵(このめぐみ)」という、パッケージはコーヒーと見紛うような水草の肥料を商品化されて、記者会見でも紹介させていただきました。

今年度は、WEF技術開発株式会社様と吹きガラス工房「glass imeca(グラスイメカ)」様が琵琶湖の水草を色原料とする初めてのガラス工芸品を販売されることになりました。その商品がこちらの「琵琶湖彩(いろ)ガラス」というものでございます。2月14日(金)から大津市堂にございますアトリエ華松で販売をスタートされるとともに、2月21日(金)からは近鉄百貨店草津店2階で開催されるオープニングイベントでも出展販売されるということでございます。

なお本日は、WEF技術開発株式会社の代表取締役の青山様と、吹きガラス工房「glass imeca」の神永様、御両名にお越しいただいておりますので、この会見終了後、お問い合わせ等いただければと思います。

私も実際に見てびっくりしたんですけど、こんな綺麗な色が出るのかということで、新たな活用の方法があるんだなということを実感いたしました。とても綺麗ですよね。ぜひ、こういった形でも、使っていただいて、新たな用途として、水草を採り、使おうという、こういう循環が進むように、引き続き支援をしていきたいと思っております。私からは以上でございます。

[産経新聞]

水草の新たな価値創造についてですけれども、私もちょっと見せていただきまして、自然な感じと言いますか、レトロな感じもある、非常に美しいものだと思います。今のところ、販路としてはギャラリーで販売されるほか、百貨店というふうに今、お話が出ていますけども、ほかに販路をどういうふうに拡大していきたいとか計画はありますか。

 

【知事】

御両名にも、また聞いていただけたらと思うんですけど、これから考えたいと思います。いろんな使い方ができるのかなとも思いますので、いろんな場で御紹介して、これから考えたいと思います。

 

[産経新聞]

 あともう1点、先ほど知事もおっしゃったように夏場に大量に繁茂して悪臭を放つというこの水草ですけれども、随分前から水草等対策技術開発支援事業を行っておられますが、他に主なものがあれば御説明いただけたらと思うんですけれども。先ほど「湖の恵」の話なども出ていましたが。

 

【知事】

 商品化までいったのは、まだこの2例と聞いています。水草をたい肥にして、おしゃれなパッケージで、家庭菜園とかマンションのベランダなどでも御活用いただける、そういう商品が1つと、今回のこの水草色の、とても綺麗なガラス商品とこの2例です。これからも可能性は追求していきたいと思います。

 

[びわ湖放送]

新型コロナですけれども、先ほどこれに伴う影響について調査をしているということでしたが、具体的にどういった調査をされているのかということと、日に日に状況が変わってきておりますので、改めて県民へのメッセージをお願いしたいのですが。

 

【知事】

まず、新型コロナウイルスにつきましては、私どもも正しい情報を随時出して参りますので、御確認いただきながら、冷静に御対応いただきたいと思います。

また県で帰国者・接触者相談センターを開設いたしまして、御心配や御相談に応じられる体制をとっておりますので、少し様子がおかしいぞ、不安だなと思う時には遠慮なく御相談をいただければと思います。

その上で必要な検査等をお受けいただければと思いますし、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットですとか、マスクをしたり、手洗いをしたりというようなことで防げる、こういうものでもございますので、そういった御対応をしっかりと行っていただきますようによろしくお願いをいたします。

また、御高齢の方とか御病気中の方とか、免疫力が低下してらっしゃる方々については、こちらも季節性インフルエンザと同様に、この季節、より注意をする必要があると思いますので、医療関係、福祉関係、また御家族にいらっしゃる方々などは、そういったことに御注意いただければと思います。

また前段、お尋ねいただきました影響等につきましては、現在ヒアリング等を行いまして、例えば、全国旅行業協会滋賀県支部への聞き取りですとか、県内の企業、事業所の皆様方、また経済団体などに対しまして、影響状況等の聞き取りをしているところでございます。聞き取りの結果は、随時変わってきているんですけれども、例えば観光などでは、アウトバウンド、インバウンド両方でキャンセルが出てしまっていたり、外国から来られる方々だけではなくて、影響を懸念されてなのか、国内旅行のキャンセルなども、一部出ているようでございますし、企業、製造業の皆様方への聞き取りでは中国の工場などが機能しない。そのことによるサプライチェーンが途絶えてしまうという影響による影響を懸念されているという、こういうこともございます。なお現在進行形の課題でございますので、引き続き注視をしていきたいと思っております。

政府でも、今週このコロナウイルスの経済への影響に対する対策を講じられるやに、週末のテレビ番組で大臣が語っておられましたので。その動向なども注視しながら、県としても必要な対策については、迅速に講じられるように、常に構えを取っておきたいというふうに思っております。

 

[朝日新聞]

新型コロナウイルスの影響について関連してお尋ねさせてください。2点ありまして、先ほど御説明いただいた通り、聞き取りをされているということだと思うんですが、現時点での県内への影響の推計等がありましたら教えていただきたいというのが1点です。と言いますのも、民間の経済研究所から県内で18.3億円、消費額が中国人旅行客の影響で減るんじゃないかという試算も出されていますので、県でもしそういう推計をお持ちでしたら教えていただきたいです。

2点目なんですけれども、先ほど経済の対策を講じられるという方針をお話くださいましたが、すでに中小企業支援課で相談窓口を設けられているなど経済面での対策を講じられている部分もおありかと思います。すでに経済面で、県が講じている対策がありましたら、それを教えていただきたいのと、今後具体的にどのような対策を講じる御予定があるのか、差し支えない範囲でお願いします。

 

【知事】

最後におっしゃったことはまだこれからです。これから検討です。そして最初におっしゃった経済面への影響、ちなみに観光に関する影響では、これは先ほども申し上げました、全国旅行業協会滋賀県支部に対して行った聞き取り調査の結果、2月7日(金)時点の取りまとめでございますが、協会会員のうち、4分の1で影響を受けたとの回答があり、それらについて内訳をお聞きいたしますと、アウトバウンド、要は外に出る旅行のキャンセルが46件226人、インバウンド、来られる方の旅行のキャンセルが3件31人、国内旅行のキャンセルが59件383人ということでございます。随時、増えたり変わったりするところもあるのではないかなと思っております。なお、これ以外にも協会で把握できてない、例えば個人旅行の方々が、旅行や来訪を取り止められたりとか、あと財布の紐が少し固くなったりというようなこともあるのかもしれませんので、引き続き状況を見ていきたい。

ちなみに、本県で宿泊される海外からの方の約25%、4分の1が中国からの御来訪ですので、そういった影響は今後もう少し出てくる可能性はあるかもしれないということでございます。

2つ目にお尋ねのあった相談窓口、こちらは経済部局でも対応させていただいておりますし、セーフティネット資金と緊急経済対策資金の2種類の低利融資を用意して、御案内をさせていただいております。また、こういったセーフティネット資金に、宿泊業などの業種も対応できるように、現在、全国知事会を通じて国に対して要望させていただいているところです。こちらは今週中に取りまとめられる予定の政府の緊急対策の中で、入ってくることを期待、切望しているところでございます。いずれにいたしましても、機動的かつ柔軟に対応しなければならないこともあると思いますので、しっかりと見ていきたいと思います。

[朝日新聞]

 最初に御説明いただいた湖南省への支援なんですけど、これはいろんな諸事情を勘案してという話でしたから、つまりマスクを送るという手段はやはり県内でも不足しているから、マスクはちょっとという判断なのか、なぜ医療用手袋になったのかということと、それはいくらぐらいの費用をかける予定なのか、あるいは寄付なのか、その辺教えてください。

 

【知事】

もちろん現地の状況を報道や、また聞き取りによる状況把握ですので、実際がどうなのかというのはわからないところもあるんですけども。しかし、できるだけ早く何かしなければならないということから、例えば県内でも彦根市や栗東市、東近江市などがマスクをすでに送付されておられますし、甲賀市は姉妹提携結ばれた張家界市に感染症対策セット500セットを支援されているということでございます。

県としても、何かしらの対応をしようということで、どういう対応ができるのかということを検討した結果、医療用の資材として医療用手袋1万枚を提供しようということでございます。こちらは県で購入して送付するということでございます。

 

[朝日新聞]

いくらですか。

 

【知事】

 4万円ということです。

 

[朝日新聞]

他のものでなくて、医療用手袋にした理由は何だったんでしょうか。

 

【知事】

数多ある必要なものの中から、県で迅速に手配できるものということで。

 

[朝日新聞]

 ルートがあるんですか。

 

【知事】

県の総合病院がありますので、県立総合病院から調達をして送るというものです。

 

[朝日新聞]

 備品という理解ですか。

 

【知事】

 県の病院事業庁で持っていますので、それを県が買って送るということです。

 

[毎日新聞]

2点あるんですけれども、まず1つが当初予算の説明資料の中で、今日の冒頭の方にも話がありましたけど、スカーレットのレガシーをつなげるという項目がありまして、その中に陶芸の森30周年の記念事業として、(仮称)八郎沼の設置というキーワードがあったんですけれども、これが一体どういったもので、知事はどういうことを期待されて、八郎沼の設置で何をPRしたいのかという部分も少し教えていただけますでしょうか。

 

【知事】

私も詳しく知りません。現地で担当者が考えてくれているんだと思います。

ただですね、聞いていますと、八郎さんの人気が出ていて、「#(ハッシュタグ)八郎沼」なんていうのがあるんですか。八郎さんどこに行ったとか、八郎さんいいねとか、なんかいろいろやりとりされているようでございまして、県立の陶芸の森にビオトープがあるんですかね。これを八郎沼と命名してみようじゃないかというようなことで、そして陶芸の森は、様々な陶芸に関する、信楽焼に関するものに触れていただけますのでね、ドラマのファンとか陶芸のファンとか、松下さんのファンとか、そういった方に来ていただけるようなことにできないかなという、こういうことだと思います。

 

[毎日新聞]

ハッシュタグで八郎沼が盛り上がっているということなんですけれども、ドラマの現在の進行状況だと八郎さんはちょっと離れてしまっているんですが、その辺りはどうでしょうか。

 

【知事】

でも息子さんが接触して相談したりされているんですかね。あと今日も電話したら留守番電話だったんですかね。父親としてパートナーとして、繋がり続けているというところはありますね。

やっぱりそういう連れ合いとの関係の中で悩む男性というところも描き出されているのではないでしょうか。そういったところが見られる方のいろんな共感とか、ある意味では、分かる分かるというようなこともあるのかもしれませんし、と同時に、八郎さんはドラマの中ではありますけれども、陶芸に対する向き合い方が結構真摯でいらっしゃったり、実直でいらっしゃったり、そういったところなども共感を呼んでいるとすれば、一過性のものに終わらせず、引き続きというテーマにふさわしいんじゃないでしょうか。

 

[毎日新聞]

もう1点、またこれも予算に関連してのことなんですけれども、県のホームページの改修に400万円をあてていらっしゃったんですが、この400万円というのが、今後どういうことを見据えての、どういう位置付けの予算で、この400万円で何をするのかというところを教えていただけますでしょうか。

 

【知事】

聞いていますと、県のホームページは、昨年度の事業で改修したのですけれども、年度末に出来上がって、年度当初からいろいろと見にくいな、検索しにくいなというような御批判がありました。様々対応を取ったのですけれども、今年度、専門家の方や県民の皆さんに改めて御意見等を伺っていますと、全ての記事が時系列で表示されて探しにくいということですとか、文字のサイズが、スマートフォンでの閲覧・操作に十分対応できてないという、こういう御意見があり、大きく2点、課題を整理させていただいたところでございます。したがって、来年度については、ストック情報等の掲載方法を修正し、時系列以外での表示方法も可能にするよう変更するということと、スマホでの閲覧・操作の利便性を高めるために、文字の大きさや行間の設定、メニューの配置などのページデザインをより見やすく、使いやすくするという、この改修を予算を使って行っていこうということでございます。

 

[毎日新聞]

1,000万円をかけての元々の改修が、情報設計にそもそも根本に問題があって、いろんな問題点を指摘されて、知事もそういった計画性だとか、そういったところが足りなかったということを、多分これまでの会見だとか政策協議会などでお話になっていたと思うんですけれども、この400万円の手当といいますか、400万円を付けるということは、根本的な情報設計を克服できるまでに十分な金額である、措置であるというふうにお考えになっての400万円なのか、まだこれから大規模なものを控えているけれども、とりあえずのこととしてやらなければいけないという位置付けの400万円なのかという、そのあたりを教えていただきたいんですけれども。

 

【知事】

まず県民の皆様方に不具合、不便をおかけしている緊急事象については、既に今年度初頭に、対応させていただいております。今、先ほど申し上げた課題2点については、来年度、予算もきちんと措置させていただいて対応をしたいと考えております。何をもって十分と言えるかというのは、技術も日進月歩で進んできていますので、この辺りは不断に状況を見ながら対応していく必要があるでしょうし、5G、6Gなど、こういった次の時代を見据えたホームページのあり方等についても、志向していかなければならないと思っておりますので、まず来年度については、先ほど申し上げたような課題について予算を計上させていただき対応するということで考えております。

 

[朝日新聞]

予算の関連なんですけど、先週の会見の時に、歳入部分の法人二税について減額されている話をされていましたけど、今聞いていますと新型コロナウイルスの影響が県内企業に大きいということで、さらなる減額も想定されるのかなと思ったんです。現時点の予算案は、その新型コロナを反映してない状況の予算ということでよろしいですか。それで今後の影響で、やはり何億円かの減額は想定して何か作り直すとか、または、作り直さなくても想定するのかな、どうなのかなと思いまして。

 

【知事】

まず、予算案の歳入部分の税収のところに、新型コロナウイルスの影響というのは入っていません。したがって、今後どのようにその影響が出てくるのかというのは注視をしていかなければならないと思います。ただ、税収というのは、それ以外の要素があったり、少し遅れて出てきたりしますので、年度内にどの程度、その影響が顕在化してくるのかというのは分かりません。なお、その予算に不足や過剰が出た場合にどう補正するのかということについては、その都度考えていきたいと思います。

[読売新聞]

続けて予算のことで、前も伺ったんですけど、改めて安土城のことなんですけど、予算の資料を見ると、「見える化の実現」ということですが、その見える化の例えばの例として、建物復元、デジタル、VR、AR、模型、城下町整備と書いてあるんですけど、ここでいう見える化というのは、費用の問題もあると思うんですが、ここでいう見える化の意義を教えて欲しいんですね。知事はどの程度、どういうレベルで復元するのが望ましいと考えておられるのか。

 

【知事】

読んで字の如く見える化なんです。まず、どんなお城だったのか見てみたいということだと思います。ただ、どんなお城だったかを明らかにする必要があると思っていますので、明らかにする調査の事業と、どう見える化するのかという方向性を、来年度しっかりと決めていこうということです。

 

[読売新聞]

将来的に、最終的には木造なり、コンクリートなり、いろいろお城は建てようと思えば建てられると思うのですが、そういう形での復元というのはあり得るのでしょうか。

 

【知事】

理論的にはあり得ると思いますけれども、例えば山の上にコンクリートで建てるというのは現実的に難しいのじゃないかなと思います。

 

[読売新聞]

木造だったらあり得るんでしょうか。

 

【知事】

木造の場合、どのように建てるのかというのは、技術的にもよく検討する必要があるでしょうし、特別史跡の場所に建てるということになれば、そのモノが実際どうだったのかという、そのやはり調査が先だと思いますね。それがどの程度明らかになるかによって変わってくるんじゃないでしょうか。

 

[読売新聞]

屏風であったり、確実な資料なりが今後出てきた場合であれば、その木造での復元というのはあり得なくはないと捉えて良いのでしょうか。

 

【知事】

屏風とか、いろんな資料がどう出てくるか、出てきたものがどのレベルのものなのかということにもよると思います。昭和の時代も平成の時代も様々な調査をやったけれども現時点、確たる資料として出てきているわけではありませんので、これらをどう見るかということだと思いますけど。

 

[読売新聞]

夢のある事業だと言うことで、前々からおっしゃっておられると思うんですが、その夢の部分で言うと、映像で例えば1日復元されて終わりですみたいな感じだとですね、ちょっと県民の方もあれって思うのかなと思って、何かこう、どの程度の復元を考えておられるかというところを聞いているのですが、その夢の部分で言うと知事としてはどのようにお考えですか。どのように復元するのが夢があって良いなと思われますか。

 

【知事】

昭和の時代は建て直すという夢があったのかもしれませんけれども、令和の時代はいろんな見方が、技術の進展によってあるんじゃないかなと思いますね。

今、お尋ねにあった感想を持たれるような方もあるのかもしれませんし、十分これで安土城のように見えるねということでお楽しみいただける方もあるのかもしれませんし、何よりそのモノとして復元しようと思えば、そのモノがどういう状態であったのかという調査が先だと思います。それも並行してやりますし、今の技術、新たな技術を使いながら、今分かっていることを表現する、その場で体感する、こういうことも十分追求していきたいなというふうに思っています。

 

[朝日新聞]

今の流れで1つ聞きますと、昨日も安土城行ってたんですけど、やはりお金のかけ方が余りにも少ないと、観光に対するお金ですね。そういう声が聞かれまして、やはり今回、「麒麟がくる」の取材をしても、福知山は結構人が来てるんですよ、やっぱり復元したお城があるから。奈良の平城京にしても、やっぱり朱雀門と大極殿があるから人が来るけど、何の建物もなかったら人は来ない、信長は近江に長く居たのに。この前、岐阜にも行ってきたんですけど、岐阜が信長推しがすごいです、本来尾張の人なのに。そうした時に、みんな安土の人たちは、信長さんが安土城をつくったのに誰も知らんのやと。やっぱり、今の質問の流れでも、復元をするという善し悪しはもちろんありますけど、そこのゴールに建物があるかないかというのは、やはり人を呼べるかかどうかということに。滋賀県の魅力、この前ありましたが県の魅力度が低いところも含めて、やはりせっかく夢を語っているのであれば、そこまでぶち上げた方が政治家として良いのかなと僕は思ったんです、今やりとり聞いていて。これは、たぶん教育長も県の職員も市長でも判断できなくて、知事しか判断できないと思うんですよ。

 

【知事】

私はですね、滋賀県はもちろん信長が安土城を築いたという、これは戦国の世においても、1つの象徴的な時であり、所だと思いますよ。と同時に、小谷城があり、石田三成が築いた佐和山城があり、その後、それらの物も使ったといわれる国宝彦根城があり、佐々木が作ったいろんな物があったり、蒲生氏郷がいたり、光秀だけでも田中城にいたり、宇佐山城にいたりということですので、そこは、私はよく言うんですけど、いろいろあるから良いのだと、それが滋賀の魅力だということだと思いますので、どこか1つのお城跡だけを国、県なり公的な機関が、公費を投じて何かをするということではなくて、何かそういう群雄が割拠した、近江を制する者が天下を制するというような舞台になってきたという、こういうことをきちんと御説明できたり、その一部を体感できたりというような、こういう見せ方をしていきたいと。時間はかかるかもしれません、しかし、一過性のものに終わらない良いものにしていく、私たち県民自身もしっかりと知って学んで、そして話せるようにしたいし、何かつくれば良いということだけではないんじゃないでしょうか。

 

[朝日新聞]

1つの意見として伺いますけど、やはり首里城が焼けたら首里城跡に行く人が減ったりね、姫路城が新しくなったら姫路城にどっと人が来るという、こういう現状を見ると、滋賀県の象徴を琵琶湖だけにせずに、やっぱりモノ、目的地として行くということだと思います。もうこれは個人的な意見なんでいいんですけど。だから今、例えば税金がなくても、クラウドファンディングみたいな手法もあると思うんです、得意だと思うんです滋賀県は。だから要は皆さんもちょっとアイディアを巡らせて、いつもお金がない、お金がないって、この1年、みんなおっしゃるんですけど、お金がないなら何とかするという、これは近江商人の知恵だと思うんですが、こういう時こそやって欲しいなと。

 

【知事】

ありがとうございます。例えば近江八幡、旧安土町の方々からすると、やはり安土城、また、八幡山もそうですけど、極めて大事なものとして、それらを県も復元すると言っているから頑張ろうということで推進協議会立ち上げられて、そういった民間の資金なんかも入れてこうじゃないかと。そういうアイディアなども、今出し合っていただいていますし、現に安土城の復元を夢みる会のみなさま方が民間で立ち上げられて、いろんなファンディングされていますね。そういうことは大いに僕らも応援したいし、一緒にやっていきたいなと思っています。

 

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