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知事定例記者会見(2019年8月27日)

令和元年8月27日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。お盆はゆっくりとなさったでしょうか。私も先祖のお墓参り、お世話になっている方々への御挨拶含め、自分の時間も一定取り、過ごさせていただきました。先般の台風につきましては、大きな被害はなく県内を通過してくれたというふうに思っております。ただ、全国戦没者追悼式は、台風の影響等を考慮して、上京を断念しましたので、参列できなかった。県内において、哀悼の心を示させていただいたということでございまして、その点は残念であったなと思っているところでございます。

朝夕ですとか、吹く風に、秋の訪れを感じるこの頃でございますが、9月は台風の襲来シーズンでもございますので、琵琶湖の水位もマイナス20センチからマイナス30センチに下げられるという操作も行われますので、緊張感を持って臨んで参りたいというふうに思っております。

さて今日は、私の方からは話題2点、お伝えをさせていただきます。その前にお客様が来られているようです。御存じの近江米「みずかがみ」のキャラクター「みずかがみん」でございます。ようこそいらっしゃいました。

今日は収穫したての近江米「みずかがみ」に関する話題を御紹介させていただきます。まず収穫などの状況でございますが、早い産地では8月19日から収穫がスタートをしており、現在ピークを迎えているということです。明日から雨も予想されておりますので、農家、生産者の皆様方は、今、一生懸命刈取りをしていただいているのではないかと思います。品質につきましては、7月後半から猛暑となりましたが、夏の暑さに強い「みずかがみ」の本領が発揮され、収穫された米粒は大変美しく、作柄・品質ともに良好だということでございます。早速、明日にも「みずかがみ」の新米が、店頭にお目見えするということだそうでございまして、皆様にこのおいしさを楽しんでいただきたいと思い、今日は話題提供をさせていただきます。

「みずかがみ」はですね、平成27年産米から3年連続最高の特Aと御評価いただいたこともありまして、引き合いが伸び、さらに人気が高まっているという状況でございます。まず、テレビCMでございますが、今回は、デツandトモさんが登場し、「みずかがみ」、「環境こだわりこしひかり」の魅力を伝えるという内容になっております。また、この「みずかがみ」につきましては、すべてが環境こだわり農業で生育されておりますが、この環境こだわり農産物の認証マークを画面に映し出して、自然に優しく安全、安心であるとともに、おいしいお米であることを強くアピールしています。

今日初めて、お聞きになる方もいらっしゃいますので、改めて申し上げますと、この「みずかがみ」は県が約10年かけて品質開発したお米でございまして、温暖化の影響に負けないようにということで、暑さに強いお米であると同時に、冷めてもおいしいという食味をつくり出しまして、もちろんアツアツでもおいしいんですが、冷めてもおいしいということは、お弁当やおにぎりに最適というそういう特徴も出し、好評をいただいているところでございます。

このCMにつきましては9月9日から10月9日まで、毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビの4局で放送されるということでございます。せっかくの機会ですので、そのCMを御覧いただきたいと思います。15秒ですので、あっという間に終わります。(CMを見て)何となくイメージをつかんでいただいたと思うんですけど、こういうパッケージを作って(資料の写真)右側の「環境こだわりこしひかり」と一緒に売り出すんですけれども、左側が「みずかがみ」です。お米の並ぶ棚の中では、こういう青いパッケージというのはなかなか珍しいので、比較的目に留まりやすい。そしてこの白い花の模様が言ってみればお米を模しているんですけれども、米粒というのもイメージしていますので、ぜひこの「みずかがみ」を、皆様方により知っていただけるように努めていきたいというふうに思っております。私の右側には、「みずかがみん」が来てくれています。最近売り出し中、人気も上昇中の「みずかがみん」ともども、皆様方にPRしていきたいと思います。このCM映像は、ユーチューブ等でも御覧いただけるということでございますので、また御確認いただければと思います。

続きましてイベントキャンペーンについてでございます。県内外の消費者の皆様に、今、御紹介した滋賀県産「みずかがみ」と「環境こだわりこしひかり」の魅力を知ってもらい、買っていただけるように、県内イベントや京阪神地域でキャンペーンを実施いたします。9月16日にイオンモール京都桂川店において、私も伺って、トップセールスを行うことにしております。滋賀県産の「みずかがみ」と「環境こだわりこしひかり」のおいしさをPRすることはもちろんでございますが、例えば除草剤が少ないと草が生えますが、その草刈に汗を流すなど、琵琶湖の環境を守るため、環境こだわり農業に懸命に取り組んでおられる生産者の皆様のそういった御努力や熱い思いをしっかりとお伝えしたいと考えています。

また、広く近江米のおいしさを知っていただくため、本日から近江米おむすびコンテストを実施いたします。お手元の資料、いちばん最後のページでしたか、資料を用意しておりますが、滋賀ならではの食材とあわせた素晴らしいおむすびレシピを期待しておりますので、ふるって皆さんの御応募をお待ちしております。1点目の話題は以上でございます。みずかがみん、お疲れ様でございました。

 

続いては、令和元年度滋賀県総合防災訓練について御紹介をいたします。今回は、高島市におきまして9月1日に、高島市内の市有地を主会場といたしまして、7時から11時半の間で訓練を行います。今回は午前7時に、琵琶湖西岸断層帯を震源とする大規模地震の発生と大雨による被害を想定し、合計38の訓練を行うというものでございます。

主なものは、資料1の通りでございます。その中で今回のポイントを御紹介いたします。まず住民が主体となり、自助・共助力を高める訓練におきましては、1-(1)に書いてありますように、避難訓練や初期消火訓練など、地域住民約200名が参加いただいた自助・共助の訓練を行います。

次に地震や豪雨災害等の教訓事項や高島地域の特性をふまえた訓練におきましては、2-(1)に記載の通り、市職員の被災現場パトロールや、ドローンあるいは自衛隊による偵察困難地域の偵察、列車事故による多数の負傷者の救出など関係機関の連携を重視した訓練ですとか、被災地域の孤立を想定いたしまして、5-(1)の孤立住民のヘリコプター移送、消防艇や警備艇により救助要員を災害現場へ湖上輸送する訓練、6-(4)に記載の通り、県の輸送調整所と高島市が連携いたしまして、県の備蓄物資の払出しから陸路輸送困難な地区への湖上輸送などにより、避難所まで物資を輸送する訓練。また、地震や大雨による被害の発生に加え、原子力発電所の警戒事態を想定いたしまして、6-(2)の地方本部が高島市に派遣しております情報連絡員から災害情報を県に的確に伝達する訓練や、6-(3)のテレビ会議による高島市と県の災害対策本部が連携した初動対応の訓練を行います。

いずれにいたしましても、訓練ショーにならないように、緊張感を持って行うことを示達しております。皆様方の御取材や御参加をよろしくお願いいたします。長くなりましたが、私からは以上です。

[毎日新聞]

まず発表のありました「みずかがみ」の件ですけれども、CMについては昨年度に引き続きということなんですが、昨年度、実施した実績をどのように捉えられて、今年もテレビCMをしようということになったのか、テレビCMによって期待することなどを教えていただけますでしょうか。

 

【知事】

昨年度は、さっきも登場しましたマスコットキャラクター「みずかがみん」が大きく登場するCMだったんですけど、今回は、滋賀県ゆかりの芸人であるテツandトモさんに元気に歌いながら登場していただくという、こういうCMにいたしました。やはりテレビCMに関連して、SNS上で動画による拡散というものには、この名前ですとか、どうやって作っているかということを短く訴求する大きな効果があるのではないかなと思っております。今回「みずかがみ」と「こしひかり」、いずれも環境こだわり農業、琵琶湖にやさしい近江米ということでPRしたいと思いましたので、動きがある中においても、こういった思いが効果的に訴求できるCMになればと期待しているところでございます。

 

[毎日新聞]

もう1点、日韓関係についておたずねしたいんですが、知事は先日6日の会見でですね、草の根レベルで民間の交流が続けばいいという発言でしたり、2日に駐大阪総領事に書簡を送られたという話をしていただいたんですけれども、その後、総領事の方から何かレスポンスといいますか、返事のようなリアクションはあったのかというところとですね、6日の会見の時からさらに状況が緊迫し、関係悪化しているように見える中で、知事は県内への影響であるとか、今後についてどういうふうにお考えなのか、御所見を教えていただけますでしょうか。

 

【知事】

「交隣提醒(こうりんていせい)」をはじめ、互いに争わず欺かず、誠信の交わりを説かれた雨森芳洲先生の教えを大切にする私たち滋賀県民、滋賀県といたしましても、日韓関係の改善を、強く望んでいるところでございます。また、政治の状況が時に厳しく、テーマによっては対立する状況にありましても、民間草の根レベルでの交流は、しっかりと継続していきたい。むしろこういう時期だからこそ、しっかりと積み重ねていきたいというのが私の思いでございます。そういったこともありましたので、かねてから親しくさせていただいております駐大阪総領事に対して、私から書簡を送らせていただきました。まだお返事はありません。が、お返事があれば嬉しいなと思っているところでございます。

いずれにいたしましても、様々な問題や課題がございますが、冷静に、それぞれが対応し、経済やとりわけ先般も九州出張する機会がございましたけれども、それぞれの自治体が韓国からの訪日旅行客の減少を懸念されるお声も聞いておりますので、そういった影響等が最小限に抑えられるように行動されるように期待して参りたいと思います。

現時点で、県内での何か大きな影響等が、私のところに届いていることはございませんが、例えば観光面で言えば、訪日される相手地域、国で申し上げれば、台湾、中国に次いで3番目に韓国からいらしてますのでね、減少すれば影響は無視できないのではないかと考えますし、かねてからこの会見でも申し上げておりますが、輸出入という意味で申し上げれば、本県から韓国に輸出する額につきましては、全体の約1割という割合を占めてますので、決して少なくない取引関係、通商関係があるのではないか。こういったところにマイナスの影響がないよう注視していきたいと考えているところです。

 

[京都新聞]

2024年の国民スポーツ大会についておたずねです。先日、国体の主会場の入札が不調になったということについて、知事の受けとめと、それから今後のスケジュールの目安についてお願いします。

 

【知事】

まず、先日入札が不落になったと。これは開札日が8月20日でした。このことは大変残念に思います。一報を受けた時も、どういうことだったのかなということで、大変ショックを受けました。不落の原因は現在調査中です。私たちは必要な調査検討を行いながら、適切に積算されたものだと考えておりますが、しかし結果が結果ですので、わかる範囲内で精力的に入札参加していただいた方へのヒアリングですとか、直近の市況の状況ですとか周辺環境、こういったものも調べ合わせて早急に対応を検討して参りたいと思います。

 

[京都新聞]

会場の完成の遅れであるとか、使用開始の遅れについても懸念されるところだと思うんですけれども、今後のスケジュールについてはどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

2024年に開催させていただく国スポ大会の主会場として予定をしております第1種陸上競技場の新築工事でございますので、今回の入札不落が開催に影響しないよう、支障を及ぼさないように、最善、最大限の準備をしていきたいと。したがって、できるだけ早く再入札に向けて準備をして参りたいと考えております。

 

[京都新聞]

ラグビーの会場についてですけれども、野洲市は主に人員的な配置の困難を理由に、受入れは無理だという市長の見解を示されてると思うんですけれども、それについては県の方ではどのように対応していかれますか。

 

【知事】

県としては知事としては、ラグビーフットボールの会場につきましては、競技団体の御希望、さらには県立施設として県が再整備も計画しているということ、さらには国体の施設基準が求める3面の芝生グラウンドを1ヶ所で満たせるということから希望が丘文化公園が唯一の選択肢であると考えております。

ただ、野洲市からは以前から、この職員体制などの面で御懸念があることを伺っており、市の懸念が払拭できるような提案また相談を行いながら、引き続き市と調整を続けていきたいと思います。

 

[京都新聞]

職員の体制については、県から職員を出すとか、そういったところで対応していかれるお考えでしょうか。

 

【知事】

すでに他の競技も担っていただく、そのことと考え合わされての、こういった体制面での御懸念だと承知をしておりますので、具体詳細に伺った上で、どのような対応が取れるのか、また取るべきなのか、ぜひよく話をしたいと思います。しっかり考えたいと思います。

 

[京都新聞]

ラグビーの件ですけども、県立施設であり、2市1町に跨っている希望が丘ということで、県が運営を担うということは、選択肢としてあり得るという考えでしょうか。

 

【知事】

理論的にそういうことがないわけではないと思っています。ただ、これまで調整してきた、この間決めてきた開催地等につきましては、そういった運営も含めて、市町でどう担っていただけるのかということを前提に調整してきましたので、そことの整合性というものが問われてくるでしょう。したがって、あらゆる選択肢を持って、市とも向き合い協議をしていきたいと思っています。

 

[京都新聞]

そのあらゆる選択肢の中に、それ(県が運営を担うということ)は入っているということなんですか。

 

【知事】

理論上あるということは否定をしません。ただ、申し上げたように、この間、決めてきた開催地等については、開催される市町で運営を担っていただくということを前提で決めてきましたので、そことの整合は問われることになりますので、その整理は必要だと思っています。

 

[京都新聞]

その際に、仮に、先ほどの質問に出ていましたけど、県が職員派遣するということがあれば他の自治体からも同じような要望があり得ると思うんですが。

 

【知事】

おっしゃる通りですので、そういったこととの整合を、どう整理をつけられるのか、仮にそういった議論をするということであれば、そこの整理は必要だというふうに考えています。

 

[朝日新聞]

主会場の件で関連なんですが、主会場の今回の入札、予定価格との差がかなりあったと聞いています。先ほど知事もおっしゃいましたが、市況がかなり厳しい、公共事業の入札不落が県内でもかなりあるという状況を考えると、ある程度、予定価格を上げていかないと入札をしてくれるということにならないのかなと単純に思うんですが。とはいえ財政的にも厳しいと。そこら辺、上乗せしていく幅をどういうふうに考えてらっしゃるかをちょっと教えていただきますか。

 

【知事】

まず、取り得る情報をすべて取った上で、どういったことが原因でこういう結果をもたらしたかということを調べた上で対応を検討したいと思います。当然、市況のこともあるでしょう。またスケジュールのこともあるでしょう。工法的なことで、何か課題があったのかもしれませんが、あらゆることを、情報を得た上で、対応対策を考えていきたいと思います。

 

[朝日新聞]

そうすると今の段階で、もう今の金額よりも上げないと、もう財政的に苦しいから上げないというふうに決めているわけではないということですね。状況によっては、市況が厳しいと、でもそこを改善しないとなかなか入札は難しいとなれば、価格をある程度上げるということはあり得るということですか。

 

【知事】

我々は我々の持ち得る情報の中で、最善と、これでいけるだろうということで出させていただいた結果が8月20日に出たわけで、そこから、びた一文変えません、その通りいきますということも1つの選択肢ではあるのかもしれませんが、その結果をどう見るのかということも問われてくると思います。

いずれにいたしましても、どういう原因で開きが出たのか、確定的な断定というのはなかなか難しいのかもしれませんけれども、最大限情報を取った上で、次にできるだけ早く再入札に臨むとすれば、どういう方策を取るべきなのかということをしっかり考えていかなければならないと思っております。

[朝日新聞]

鳥取県がですね、昨今問題になっているあおり運転の対策として、県独自でドライブレコーダーを買う人に3,000円の補助を始めるみたいなんですが、滋賀県もあおり運転の直接的な被害がまだでてないと思うんですけど、全国的なの取組の中ではそういった取組もあるのかなと思うんですけれども、知事の中でそういう予算面で補助するとか、そういう考えがあれば教えてください。

 

【知事】

現時点、持ち合わせていません。鳥取県がどのような施策を御検討なさっているのかということについても情報を持っておりません。ただ、こういったあおり運転が社会的な大きな問題になっているということは承知をしておりますので、これは社会的に、社会的にこういったことが少なくなっていくような取組というものは、もっともっと広めていく必要があるんだろうなと考えております。

 

[朝日新聞]

あともう一つ、本日午後に近江鉄道の首長会議が初めてあります。おそらく法定協に向けての準備だと思うんですが、知事として改めて意気込みといいますか、今後どういう会議にしていきたいかというのを教えてください。

 

【知事】

まず120年の歴史を持つ、また60キロに及ぶ5市5町に跨る、そういう鉄道ですね。線区にもよりますし、時間帯にもよりますが、多くの方々が日常通勤通学、移動等に利用されている。これは私たち住民だけではなくて観光に訪れる方、多賀大社に初詣やお参りをされる方も含めて、多くの方が御利用されているという、こういう線区、鉄道路線だと思っています。

ただ、それを担う鉄道事業者の厳しい経営状況が数年前に吐露され、今後のあり方について、これまでよりも踏み込んだ形で検討していかなければならないという状況を踏まえて、この間、関係自治体が集まって、議論をしてきました。その上で、まずはこの鉄道という交通手段が必要であると、引き続き必要であるという、こういった合意形成をしっかりと持つ必要があるんだと思いますし、これは行政だけで、例えば県だけで市町だけで言うのではなく描くのではなくて、やはり住民がそのような思いに、より強くより多く至っていくということが肝要なのではないかなというふうに考えております。

したがって、新たな公共交通としての交通網を形成していくべきだという計画を立てることであるとか、今後の事業構造に向けてもですね、しっかりと方針を立て合意形成ができるための法定協議会というものの設置を行っていきたいと考えております。

 

[朝日新聞]

合意形成に向けて一番難しいハードルはどういうところだと思いますか。

 

【知事】

様々あると思います。たくさん駅のあるところと、そうじゃないところ。また、町の中心部にあるところと、そうじゃないところ。その町というものをどのエリアで見るのかという、そういうこともあるでしょう。また、従来から、かねてから私たちを含めて、こういった公共交通、とりわけ鉄道事業というものは、民間企業が、事業者が担うべきだ、担えるべきだ、担ってきただろうという、こういう例えば歴史ですとか認識というものが強くあって、さらに事業者による経営努力というものを求める声というものも根強くあるんだと思います。そういったコミュニケーションを、経営の厳しさですとか、また公共交通の必要性ですとか、そういったコミュニケーションを、この機にさらに深く行っていくということも重要なのではないかと思います。その意味で御質問にストレートに答えるとするならば、それぞれの当事者が持つ、近江鉄道に対する思いをどうすり合わせていくのかと、どこに一致点を見出していくのかということが、今後の計画づくりや事業構造づくりに大切になってくるのではないかなと考えています。

 

[時事通信]

知事会長に、新たに徳島県の飯泉知事が就任されましたけども、これに対する受けとめとか期待がありましたらお願いできればと思うんですけども。

 

【知事】

関西広域連合でも御一緒していますし、6月に滋賀県で開催しました「日本創生のための将来世代応援知事同盟知事サミット」の際にも御来県いただきましたが、そのメンバーとしても中核的に御活躍いただいております。大変聡明な方でいらっしゃいますし、クールヘッドかつウォームハートな方でいらっしゃいますので、とても尊敬しています。したがって、大いに期待をしています。一緒に頑張りたいと思います。

来年6月には、先月富山で行われた全国知事会議、新会長として初めて臨まれる地方会議が滋賀県で開催されるということでございますので、その意味でも、新たな体制に注目が集まるでしょうから、飯泉新会長ともしっかりと相談し準備を進めていきたいと思います。

 

[時事通信]

野洲市の件なんですけれども、市長は会見で、希望が丘文化公園の整備計画についてもちょっと懸念を示されていまして、例えば天然芝を人工芝に変えるであるとか、その辺りについても、ラグビーという競技の適性から考えて適切かどうかというようなお話もされていまして、その辺り整備計画のあり方について何かお考えがありましたらお願いします。

 

【知事】

希望が丘文化公園は大変歴史もあるし、広大な面積を持ち、多くの方が御来訪され楽しまれる、県にとっても大変重要な施設です。例えば老朽化対策でありますとか、例えば今後の可能性を伸長させるための新たな整備につきましては、一定必要性等を勘案の上、計画を作り、順次進めているところでございます。野洲市長が今回のこの会場をラグビーフットボールの会場決定と併せて、御指摘されているような事項につきましては、先ほども御質問ありましたが、今後より丁寧に協議していく過程で、これまでも十分話してきたつもりですけれども、なお残る課題、懸念、御提案等があるとするならば、これらもしっかりと承っていきたい。

 

[毎日新聞]

今月11日、12日で、竜王町で開かれたアイドルフェスについておたずねしたいんですけれども、予想を上回る2日間で延べ1万3,000人というお客さんが県内外から集まる一大イベントとなりまして、主催者は既に次回以降の開催も意欲を示していらっしゃるんですけれども、昨年、ももクロが東近江市に来た時も似たようなことをおたずねしたかもしれませんが、県内でサブカルチャー、ポップカルチャーの祭典が継続して行われるということですので、そのことについての知事の御所感といいますか期待というところを教えていただけますでしょうか。あとは県としてですね、何かPRする機会に活用できるかとか、そういったところについて教えていただきますでしょうか。

 

【知事】

アニメ含め、アイドルの方々含めて、そういった新しいカルチャーと言うんでしょうか、キャラクターというものが持つ力というものの大きさを感じている昨今です。先般もフルーレットが知事室に来てくれました。彼女たちから発せられるエネルギーといいますか、そういうものに私も短い時間でしたけれども、魅せられた。かつ、アニメ含めて、いろんな例えば人生に与える影響、地域に与える影響こういったものは、とても大きいものがあるなというふうに思っておりますので、こういうものを、例えばイベントで感じることができるというような機会というのはとても有意義なのではないかと。また地域活性化にも大きく資するのではないかなと感じているところです。私たちの世代が、また私たちの立場で想定している以上の波及効果があるという認識を持って見ていく必要、処していく必要があるんじゃないかなと考えています。

 

[毎日新聞]

フルーレットにも触れられましたけれども、フルーレットが9日に表敬訪問されて、その後11日、12日のフェスにも出られてですね、知事が御提案されていた自己紹介に、県産品を取り入れてはどうかというのを、早速もう2日後の11日、12日に実践されていたんですけれども、そういったあたりについて、そういったサブカルチャー、またフルーレットとかをですね、今後どう活用していくかっていう点をもう少し教えていただきたいんですが。例えばですね、戦国ワンダーランドとフルーレットがコラボしたりとか、何か今後の可能性の面も含めて、考えられることというのを教えていただけますでしょうか。

 

【知事】

短い時間でしたけれども、彼女たちと懇談させていただいた時に、それぞれカラーを持って動かれたり歌われたりされているということでしたので、それと滋賀県の産品と絡めた自己紹介やトークをしたらどうかと私の方から提案させていただき、私はちょっと行けなかったんですけど、早速そうやって実践していただいたということだとすれば、やっぱり早いですよね。若い人の感性というのは、いろいろ柔軟に対応できるんだなあということを改めて感じ入った次第であります。今後いろんなキャンペーン等でまたPR等で、コラボレーションできる機会があれば、私たちも積極的に働きかけていきたいというふうに思います。

 

[NHK]

今日なんですけれど、早いところでは2学期が始まって、子どもたちの登下校が始まっておりますが、そういった通学路の安全という部分が非常に重要になってくると思います。昨日、大津市では市議会にガードレール設置などの予算9億5,000万円の補正予算も盛り込まれました。県でもこれまで対策されてきていると思いますが、現状ですね、新たな対策を9月議会に盛り込む予定など、もしありましたら、その対策を教えてもらえれば。

 

【知事】

子どもたちの通学路の安全、また保育園児を含め小学校に入るまでの子どもたち含め、日常を行き来する道路環境の安全、こういったものは大変重要な課題であると認識しています。今、それぞれの市町から伺う御要望の中にも重点要望、最重点要望に必ずと言っていいほど入ってくる、そういうテーマであることからいたしましても、これは県内全域にそういった認識があるんだということを私も自覚しています。5月8日の事故を受けまして、当該事故箇所の緊急対策は行いました。また、一定の線引をいたしましたけれども、関連する施設等の点検を行いました。その結果を受けて、できるだけ早く対策を講じる必要があると考えておりますので、来る9月定例議会にも、必要な補正予算を計上すべく、提案すべく、現在最終の議論と調整を行っているところでございますので、そういった趣旨にかなう対策がとれるよう、努力をしていきたいと思います。

 

[NHK]

ちなみに、どれくらいの予算規模になりそうかは、まだですか。

 

【知事】

すみません、まだ固まっていません。固まり次第、また御報告したいと思います。