【知事】
おはようございます。梅雨明けが待ち遠しいこの頃となりました。今月は少し日照も不足しているということでございますので、様々な作物の生育状況も心配しているところでございますが、今後、順調にお天気が良くなればいいなあと願っております。
それでは私からは2点、話題提供させていただきます。まず1点目は、「戦国ワンダーランド滋賀・びわ湖」というキャンペーンについてでございます。そういう話題提供をしようということを申し上げたところ、本日は戦国武将がお越しくださったということでございますので、お招きしたいと思います。
どうぞ、ようこそおいでくださいました。大変、動きの軽い戦国武将でございます。どうもありがとうございます。
2020年1月からの大河ドラマ「麒麟が来る」の放送を機に、広く「戦国」というものをテーマに展開をして参ります滋賀県観光キャンペーン「戦国ワンダーランド滋賀・びわ湖」がついに動き出すこととなります。本日、報告するのは大きく2点、キャンペーンの開幕を飾るオープニングセレモニーの開催日が決まりましたということと、公式ロゴの発表でございます。
まずオープニングセレモニーでございますが10月22日(火・祝)に、本県の戦国を語る上で欠かせない歴史資産であります安土城跡の近く、近江八幡市の文芸セミナリヨ、安土城考古博物館の一帯で開催いたします。当日は、ゲストをお迎えいたしましたパネルトークや滋賀の戦国の魅力をお伝えする基調講演、子どもから大人まで楽しめる参加型の戦国体験イベントなど、歴史の愛好家から御家族連れまで1日たっぷりと学び、楽しめるイベントといたしまして、キャンペーンの開幕を盛り上げていきたいと考えております。
このオープニングセレモニーをスタートといたしまして、「戦国」にちなんだまち歩きや体験プログラムの展開、イベントや特別プラン、メニューを広く提供いたしますほか、連続講座や県内の周遊を促すスタンプラリーなどを一体的に展開して参ります。お手元に配りました資料の裏面に、キャンペーンのプログラムの一例を挙げさせていただいておりますが、本キャンペーンの展開にあたりまして、市町や観光協会、様々な事業者の方に「戦国」にちなんだ魅力的なプログラムをたくさん造成いただいております。現在、100を超える御提案をいただいているところでございます。順次、開催に向けて準備をしていきます。
次に2点目、このキャンペーンの公式ロゴを発表いたします。このロゴは、今、武将にお持ちいただきましたが、戦国武将を中心に、ドラゴンボールなどのアニメ作品等の墨絵化で高く評価をされておられます墨絵師御歌頭(おかず)さんにお願いをいたしまして、滋賀の地で繰り広げられた戦国の物語をイメージいただきながら、力強いタッチで描いていただきました。今後、このロゴはガイドブックなどの各種広告や、事業者の方が開発される食事などの特別メニューや宿泊プラン、お土産などの関連商品などに広く使っていただき、一体感を持ったキャンペーンの象徴として活用して参ります。
「戦国」のテーマのもと、地域や事業者の皆様が創意工夫を凝らしたこれらのプログラムに、県、びわこビジターズビューローとして、1人でも多くのお客様を御案内できるよう、今後発行するガイドブックや特設サイトはもちろん、様々な情報発信を最大限行って参る所存でございます。
このキャンペーンに関しましては、今後もメインビジュアルの公開やオープニングセレモニーの詳細など、随時情報提供して参りますので、メディアの皆様にもキャンペーンの盛り上げにお力添えいただければ幸いでございます。
それでは戦国武将様におかれては、現在行われている戦でお忙しいそうでございますので、こちらで御退席をいただきます。どうもありがとうございました。
続いての話題提供でございます。滋賀県の地産地消を進める「おいしがうれしが」キャンペーンの一環として、地産地消を通じて滋賀県民の皆さんに、さらに健康になっていただけるメニューとして展開をしております「滋賀めし」でございますが、この度、8月1日より「滋賀めし」夏のメニューフェアを県内飲食店においてスタートすることとなりました。今回は、「たっぷり野菜でパワーアップ~心と体のコンディションを整える~」ということで、これからの大変暑い季節に滋賀県産野菜を食べていただくことで、皆様により健康的にこの夏を過ごしていただけるようなテーマとなっております。パンフレット裏面にそれぞれフェアー参加店が記載されておりますが、県内約30の事業者の皆様に御協力いただける予定となっております。内訳を見ますと、一般的な飲食店のほかに、農業者の方がされておられます農家レストランですとか、直売所、さらには県内に数多く店舗展開されております「ちゃんぽん亭」様も含めて、大変多くのお店に御参加いただける内容となりました。
この機会に是非ともお近くの滋賀めし提供店を訪れていただいて、滋賀の魅力ある食材を召し上がれる「滋賀めし」で、これからの暑い夏の季節を乗り切っていただければと考えているところでございます。私からの話題提供は以上でございます。
[毎日新聞]
今日から知事は2日間、国への提言・要望に行かれますけれども、その要望事項の中に治水対策についても入っていたかと記憶しているのですが、今回、国交省の方にも行かれるということで、近畿地整の来年度予算に大戸川ダムの箇所付けですか、そういったことを要望される御予定があるのか教えていただけますでしょうか。
【知事】
まず、今日これからと明日にかけまして、国土交通省はじめ、厚生労働省、農林水産省など、関係府省を回りまして、来年度予算の確保を含めて、今回の人事異動で替わられた方もいらっしゃいますので御挨拶も兼ねて、府省回りをさせていただく予定でございます。
今、お尋ねのございました、治水予算とりわけ大戸川ダムに関する予算につきましては、県としては、県の検証結果の結果、大戸川ダムは早期整備が必要であるということを表明させていただいたところでございます。
国は国として、淀川水系全体を見て、河川整備計画を変更すべきなのかどうか検証したいという、そういうスタンスであると思いますので、この時点で何か予算を立ててということになるのかどうかというのは、まだその段階ではないのではないかと思いますが、我々としてはできるだけ早期に整備をしていただきたいという思いを持っていますので、そのことは機会を見つけて申し上げていきたい。また、替わられた担当の方々には、十分にこの間の経過を御存知いただいていない幹部職員の方もいらっしゃるかもしれませんので、そのあたりの経過をきちんと説明する機会として活用させていただきたいと考えています。
[時事通信]
先週、総務省の住基台帳に基づきます人口動態調査で、滋賀県は人口が増えたということだそうですけれども、その要因をどのように分析されていて、これに対する受け止めや対策についてもお伺いしたいんですけれども。
【知事】
今お取り上げいただきました、住民基本台帳に基づく人口動態及び世帯数の調査結果、これは平成31年、今年の1月1日現在ということで出されたものを見ますと、滋賀県の状況は、142万80人ということで前年比プラス445人。これは率にしましてプラス0.03%。全国の増減率が減少でマイナス0.21%ということでございますし、増減率で比較しますと、人口増加していたのが8都県、そのうち7番目に位置していると。増加している数少ない県の1つだということでございます。さらにその内訳を見てみますと、日本人が139万806人、こちらにつきましては前年比マイナス2,282人。外国人は2万9,274人。こちらは前年比でプラス2,727人。したがって、日本人の減少数を、増える外国人が大きく上回る形で、全体として滋賀県全体ではプラス0.03%になっているということでございます。
その意味で、滋賀県は多くの外国籍の方も来られ、住み、働かれている状況にあるのではないか、その傾向が一段と強まってきていると、私どもは見ております。つきましては、関連いたします労働環境の整備、または国が今回入管法の改正により広げておられました就労条件の改善でありますとか、その先に見込まれます御家族の帯同、その医療や教育の問題、こういったことを早急に進めていかなければならないのではないかのではないかと考えています。
そういうこともありまして、先週末、総合教育会議において外国籍の子どもたち、日本語指導が必要な子どもたちの置かれている環境等についても一定議論をさせていただいたところでございます。
[時事通信]
全体の話なんですけれども、やはり都市部、首都圏を中心に東京一極集中ですかね、都市圏集中というものも引き続き進んでいるという状況も見受けられるんですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
【知事】
そうですね。増えている数少ない都県が、例えば東京を中心とする埼玉、千葉、神奈川。また、中部圏では、愛知県。そして、福岡県と沖縄県ということでございます。ある意味では東京都と同じように増えている千葉県や埼玉県とも似た状況が滋賀県にはあるのかもしれません。しかし、愛知県と近い岐阜県等で伸びてない。大阪は減り、京都も減り、滋賀が増えている。こういう状況をどう見るのかということについては、今、人口ビジョンについても、地方創生戦略についても、総括の上、検証し、新たな戦略を作る時期でもございますので、少し詳細に分析しながら、今後の方針を作っていきたいと考えております。
[びわ湖放送]
10月から戦国キャンペーンを始められるということなんですが、改めてこのキャンペーンへの知事の決意をお願いできますでしょうか。
【知事】
どの時代にも、たくさんのドラマや、また人物が割拠したり往来をされたという、湖国滋賀・近江なんですけれども、とりわけ戦国時代は、まさに取り合い、せめぎ合い、近江を制するものが天下を制すると言われた、そういう環境の中で、お城を築かれたり、いろんな戦があったりという時代が戦国時代だったんでしょう。
その戦国の様々なドラマや魅力を、できるだけ各地で現場で、いろんなストーリーとともにお楽しみいただきながら、滋賀県が持っている歴史文化の奥深さといいますか、そういうものを表現していきたい、もって滋賀に訪れる観光の方々、こういったところに生活をしたいというそういうニーズを掘り起こしていきたい、そういうキャンペーンになればと思っておりますので、行政だけが組織だけが何かキャンペーンを打つということだけではなくて、先ほど一部、御説明いたしましたけれども、それぞれの地域で、特別の食事のメニューを作っていただいたり、お土産の関連商品を作っていただいたり、様々な、おもてなしのためのプログラム、またイベント、連続講座、少し重層的に分野も広く、そしてそれらのイベントについても少し深い形で、展開できるように、していきたいなと思っております。
[びわ湖放送]
今、知事は「生活をしたい」ということもおっしゃいましたが、移住という話も入っているんですか。
【知事】
ここで戦、合戦があったから、ここに住んでみたいと思われる方がどれぐらいあるかというのはわかりませんけれども、しかし、例えばお城を中心に、町のいろんな整備が行われ、ある意味では各地を往来される方に対する感受性だとか、多様性を認められる、そういう場所であったのかもしれません。
また、それぞれの武将が命を懸けてでも取りに来たというのは、水、水の利もそうですし、お米を中心とするたくさんの作物が採れた、そういうことも影響しているのだとすれば、これから私たちが生きていく上で、大変、大切な資源を持っている場所だとも言える。そんな事を、ただその時代に何がありました、こういう武将がいました、こんな争いがありましたということだけではない、表現の仕方をですね、ぜひそれぞれの地域、またそれぞれの専門家、担当者として、工夫や表現をしていければと考えて、そのように申し上げました。
[NHK]
期日前投票がこれまでよりも増えているというような数字が出ています。期日前投票をやっている人が多いそうなんですけど、それだけもしかしたら関心が高いのかもしれないですけれども、期日前投票をやる人が多くなっているとすれば、どのようなことかと分析されるのか。また、投票の呼びかけをお願いしたいと思います。
【知事】
私も利用しますけど、期日前投票というのは、近年、増える傾向にあるんじゃないでしょうか。その投票日だけでいけば、予定があったりお仕事があったりされる方々が、その期間中できるだけ広く、御自身の都合に合わせて投票できる環境というのがより整備され、その投票の仕方についてもより簡素化されて来ておりますので、ぜひこの期日前投票も含めて、この機に自分の意思、考えを表明する機会である、この参議院選挙にお忘れなく確実に投票していただきますように、お願いしたいと思います。
[時事通信]
参議院選挙のことなんですけども、今知事から御覧になっていて、盛り上がりなど、どういうふうに御覧になっていらっしゃるのかというところですね。中盤に差し掛かってきたんですけれども、終盤に向けて、どういうふうに御覧なっているのかということと、あともう1点、この「滋賀めし」の御説明で、「ちゃんぽん亭」という言葉がありましたが、ちょっと唐突な感じがしまして、これはどうしてでしょうか。
【知事】
まず2つ目に御質問いただいた、個別の名前で恐縮ですけど「ちゃんぽん亭」とあげたのが唐突ではないかというお話ですが、かねてから、この「ちゃんぽん」という食べ物は野菜がたくさん載っていますので、「この野菜に滋賀県産の野菜もっと入ればいいね。」「たくさん入ればいいね。」ということを志向していました。私なんかもよくいただくんですけど、その機会に。県内にもたくさんお店がありますし、滋賀初としても大変知名度も上がってきていますので、こういうキャンペーンに御参画いただく、加わっていただいたということは、この「滋賀めし」を楽しんでいただく機会が増えるという意味においても、大変いいことではないかなと思っております。心強く感じています。
また、1つ目にいただいた参議院選については、いよいよ残り1週間足らず、5日間となってきましたので、いよいよ最終局面に入ってきたのかなあというふうに思っています。それぞれ報道で状況等については、また争点等についても、いろんな観点で報じられてきておりますので、より多くの方々が、これまで以上に関心を持って、見ていただけたらありがたいなと思っています。
[京都新聞]
知事の参議院選挙への関わり方については、当初と変わらないということでよろしいでしょうか。先週の会見でも質問があったと思うんですけれど、参議院選挙に対する関わり方について、例えばスタンスなどが(前回の会見から)この1週間で変わるということはなかったでしょうか。
【知事】
知事である私の参議院選挙に対する関わり方は、一有権者としての関わりは、変わらず普遍のものとして持っていますし、知事としての関わり方についても公務最優先で、どの候補者や政党、陣営にも、与しない、関わらない、という中立を保つという意味においては変わっておりません。
[京都新聞]
それはもちろん投開票日まで続くという理解でよろしいですよね。
【知事】
はい。そういう意味で申し上げています。
[毎日新聞]
安倍晋三首相が、また今週にも自民党現職の応援で滋賀県内に入られる御予定がもう出ているんですけれども、前回来られた時、知事はお会いになっていないと思うんですが、今回もお会いになる御予定はないということで、よろしかったでしょうか。
【知事】
すみません。総理が来県される御予定を私が今ここで把握しているわけではありませんので、その場に私がどう対応するのかということについてはコメントできません。あくまで選挙の応援ということであれば、先ほどの方針との兼ね合いで、その場でその機会にお会いすることがないと思いますが、総理なり大臣が、総理として大臣として公務で来県された折には知事として公務職務で対応するということは、これはあり得ることだと思います。現時点でそういう御連絡をいただいているという、そういう情報はございません。
[毎日新聞]
前回、来られた時は大津市の事故現場を御視察されて、その場は県の職員で対応されたということなんですけれども、総理が県内に来ることというのはそんなに回数が多いわけではないんですが、その場に知事が県の代表として、会わないといいますか、顔を出さないというのは、県民の不利益には特にならないというお考えであるということで、よろしかったでしょうか。
【知事】
総理をはじめ、それぞれの政府の主たる御担当の幹部の方が来県された時に、どう対応するのかというのは、その都度その都度、そのテーマに応じ、その時期、状況に応じて判断しているところです。今回は、私は伺いませんでしたけれども、県の担当者が、事故現場の状況やその後の改善状況について説明をさせていただいたということでございますし、求めもそういうことであったと理解、承知をしております。時間もそんなになかったということもございますので。今回の対応はそういう対応でよかったのではないかと思っていますが、今後どういう状況があるかわかりません。したがって、知事として、県民のために、対応せねばならない公務については、しっかりと最大限対応するようにしたいと思います。
[NHK]
今、事故現場という話が出たので伺いたく思いまして、子どもの通学路の安全対策については、6月に現場の柵ができましたけれども、他の場所については、検討中とか取りまとめというところまでは伺っていましたけれども、今後どのように対応するかというのは、現時点どういうふうに考えていらっしゃいますか。
【知事】
今日、明日と、国に行った時にもそういう話になると思うんですけども、一定、県としての確認点検状況を説明することになると思います。その上で、県として対応すべきことについて、例えば事故現場などを対応したことを申し上げた上で、今後、それ以降については、例えば国において、措置される予算の状況についても、一定、意見交換をしていきたいと思いますし、そういうものを確認しながら、県としての予算の措置配分についても検討していきたい。また、点検の内容についても、一定、緊急度が高いものについては、これは今年度どこまでやっていくのか、それにも国の補正予算がどこまで使えるのかということ、措置される御予定があるのかどうかということについても確認していかなければならないと思っておりますので、その意味で県が点検させていただいた結果等については、点検して終わりということではなくて、今後にしっかりと、改善のためにつなげていきたいと考えております。