【知事】
今日もよろしくお願いいたします。先日、48歳になりましたので、またパワーアップして頑張ります。先週5月21日と22日の両日ですね、国への政策提案・要望活動を行いました。「児童福祉司等の確保・養成」や「外国人材の受入れ・共生のための支援」など、新規の5項目を含め、36項目について、各省庁へ提案・要望活動を行いました。
併せまして、「園児等の交通安全確保に関する緊急提案・要望」について、うえの財務副大臣、石井国土交通大臣、続いて、急きょでありましたけれども、宮腰内閣府特命担当大臣と面談をさせていただきました。交通安全対策に関する関係閣僚会議で、安倍総理から政府一丸となって取り組んでいくよう指示があった旨、御紹介いただくとともに、国としてもしっかりと対策を講じるとのお答えをいただいたところでございます。
県といたしまして、現在、県内600ヶ所の交差点の安全確認中でございますが、こうした国からの支援等もいただきながら、優先順位を決めて対策を進めて参りたいと存じます。昨夜から一部、当該事故現場においても、工事を開始しております。できるだけ速やかに対策等を行って参りたいと存じます。
それでは、本日、お手元に配らせていただいております資料に基づいて、私からは2件、情報提供をさせていただきます。
まず1点目は、「伐る!から始める『びわこ令和の森づくり』プロジェクト始動!」ということについてでございます。4月23日の定例記者会見におきまして、本県では令和を迎え、新しい時代に様々な取組を検討していることを申し上げたところでございます。今回、その1つといたしまして、「伐る!から始める『びわこ令和の森づくり』プロジェクト」についてお知らせいたします。
この「びわこ令和の森づくり」プロジェクトは、木を伐って、使って、再び植え、森林資源を循環利用しながら保全する森林を「びわこ令和の森」と位置付けて、名称をつけて森林管理を推進していきます。さらに循環利用のこうした理念を、令和3年春に開催されます第72回全国植樹祭につなげていくため、県民総ぐるみによる森林づくりの啓発事業の一環として取り組んで行うというものでございます。
昭和の時代は、山に木を植える時代でした。平成は、植えた木を育てる時代でありました。そして令和は、こうして育てた木を伐って活用する時代だと考えておりますし、そういう時代にしていきたいと、とらえております。「びわこ令和の森づくり」プロジェクトの第1弾といたしまして、5月31日に野洲市にあります県立おうみ冨士花緑公園において行われます森林環境学習「やまのこ」事業に、野洲小学校の児童の皆さんと一緒に参加いたします。この「やまのこ」事業では、伐採体験を行うとともに、全国植樹祭で用いる苗木を各小学校で育ててもらう「苗木のスクールステイ」として、苗木を児童に直接手渡し、全国植樹祭の啓発とともに、活用するために木を伐って、再度、植林することの大切さを伝えたいと考えております。
また、第2弾といたしまして、「木を伐って、使って、再び植える」森林を募集いたしまして、「びわこ令和の森」として認定いたします。森林資源を循環利用しながら保全する森林が、少しでも増えていけばと考えております。折しも今週末には第70回全国植樹祭、これ愛知県での開催というものが行われるということでございますので、さらに機運を盛り上げていきたいと存じます。
さて、今ひとつの情報提供は、少し大部の資料を皆さんのお手元にお配りをしています。私も昨夜から今日にかけて、じっくりと読ませていただき、大変興味深いデータ分析結果が出ております。この場では、少し触りだけを御紹介申し上げたいと存じます。滋賀県民はなぜ長寿なのか、一方で、なぜ主観的健康感は高くないのかということを、そういった要因を探るために、調査分析を行ってきまして、一定の結果が出ましたので公表します。主な結果として5点まとめております。
1点目といたしまして、全国47都道府県別統計データと、平均寿命・健康寿命との相関を分析いたしましたところ、新たに「循環器専門医」や、「シルバー人材センター」、「図書貸出冊数」と相関が見られることがわかりました。
次に東洋経済新報社が全国814市区を対象に公表しております「住みよさランキング」の評価項目と平均寿命・健康寿命の相関を分析いたしましたところ、ランキング上位の市区ほど、平均寿命・健康寿命が長いことがわかりました。
また、滋賀県は他の都道府県に比べて、野菜摂取量が少ないことが課題でございますが、運動習慣がある人、食育に関心のある人ほど野菜摂取量が多い傾向が見られました。
そして、運動習慣のある人の割合を増加し、喫煙率を減少させるなど、県の計画どおりに取組を進められた場合に、進めることができた場合に、どれぐらいの寿命延伸効果があるのかということを試算いたしました。結果、令和5年、2023年までに男性の健康寿命を0.69歳、女性の健康寿命を0.33歳延伸する効果があるということがわかりました。
さらに、滋賀県民が自身の健康状態をどのような事項や基準で評価しているのかを探るため、インタビュー調査を行いました。こちらの方はサンプル数が、そんなに多く取れているわけではないんですけれども、男性の場合は、健診結果等のデータを主体的に判断しながら、やりたいことが実現できているかを健康感の基準としていますし、一方、女性はですね、育児、家事、仕事など、自分の役割をいつも通り果たせているか、人との関わりがうまく取れるかで判断する傾向があるということがわかったところでございます。
詳細につきましては、資料前篇の後段に挟ませていただいております。この定例会見終了後に引き続き、分析に関わっていただきました、今注目の滋賀大学データサイエンス学部竹村学部長様、立命館大学衣笠総合研究機構早川センター長様、滋賀医科大学医学部看護学科伊藤教授にも、同席をいただいておりますので、別途、説明をしていただきます。
いずれにいたしましても健康寿命、自分らしさで長生きということに関わる生活習慣、その生活習慣に大きく影響を与える生活環境、こういったもののつながりですとか、こういったものの改善に取り組みながら、健康しがというものをつくる取組をさらに進めて参りたい。そのためにいろんな要因関係を詳細に分析しながら、より効果的な対策を講じるということにつなげていきたいと考えておりますので、皆様方からの御質問や、また御報道、御注目をいただければ幸いでございます。私からは以上です。
[京都新聞]
1つはですね、今、御説明いただいた調査結果についてなんですけれども、県としては、この結果を、今後政策にどういうふうに反映していくかというのを、もう少し具体的な方向性がありましたら教えてください。
もう1つは大戸川ダムについてなんですけれども、週末から週明けにかけての会合で、市町の首長さんとか、県議の方からですね、県の政策の転換について、少し説明に欠けているんじゃないかというような御指摘もありましたので、そのあたりについて知事から、今後どういう形で丁寧に御説明されていくおつもりなのか少し御説明いただきたいのと、あと関連で、転換の表明から1ヶ月ほど経ちますが、下流の大阪、京都への説明の場を設けたいというお話なんですが、まだちょっと具体的なお話が詰まってないのかなと思いますので、少しこのあたり長引いてるような要因をお話できるような内容がありましたらお聞かせください。
【知事】
健康しがに関わります寿命と、その要因分析の結果をどのように活かしていくのかということでございますが、まずは今回わかったことを、広く県民の皆様方にお知らせしたいと思います。そのことで、私たち県民の健康意識の向上、様々な取組の広がりですとか、進展につなげていきたい。そのために、健康しがポータルサイト、これは昨年度開設したんですけれども、こちらに掲載をして、「こういう結果が出ました」、「こういう関係があります」ということを、広く伝えていきたいと思います。そのことで、「そうなんだ。滋賀県は長寿なんだ」というイメージの定着にもつなげていければと思います。
また、「健康しが共創会議」、これは共に創る会議ということで、民間の皆様方と様々なつながりを創る会議がございますが、こちらにも情報提供しながら、今回の結果を受けて、どのような取組が展開できるのかということを一緒に考えていきたいと思います。
例えばこの中でも、今回お取り上げいただきましたが、お手元の資料の3ページ目「別紙1」以降にずっと入れてると思うんですけれども、循環器専門医の割合が高い都道府県ほど脳血管疾患の死亡率が低い、もって平均寿命・健康寿命の長さに影響している。シルバー人材センターの登録率が高いほど平均寿命・健康寿命が長い。これは容易に想像できることかもしれませんが、そのことが、統計学的にも一定明らかになった。また、図書館の貸出冊数が多いほど、学習率・読書率が高く、学習率・読書率が高いほど健康寿命が長いと、これも容易に想像がつくんですけれども、それが統計学的にも一定証明された。このことは、例えば、必要なお医者様を、それぞれの地域にきちんと配置をし、適切な診断を受け、そして治療を受けていくということ、これらを県内、それぞれ必要なところに医師を配置するという施策につなげていかなければなりませんし、シルバー人材センターには、私も週末にある活動の現場視察に伺いましたけれども、参加されている方のいきいき度合いは、私達の想像を超えるところがございますので、例えばそういったことは寿命の長さにも影響するんですよということをお知らせすることで、さらなる登録率の拡大につなげていくということができるでしょう。図書館行政に力入れておりますが、図書館が充実し、学習率・読書率が上がれば、私たち自身の健康寿命を長くすることにもつながるんですよということをお伝えすることで、さらなる読書活動を推進することができる。
今回の分析は第2弾なんですけれども、今回の結果も大変重要なことがわかったのではないかと思いますので、より多くの方々に知っていただき、具体の施策に反映をさせていきたいと考えているところでございます。禁煙についても、今週末から行いますが、その一環でございます。
今ひとつ御質問いただきました大戸川ダムにつきましては、4月に県としての方向性をお示しさせていただきました。御質問にもありましたように、先週末から、これは河港・砂防協会の総会の場で県の方針を説明させていただく機会に市町から、また昨日でしたか、県議会で県の方針を御説明した折に県議から、もって県民の皆様方から、この方針転換に関する御疑問等をいただいたということでございますが、県としても、ダムというものが持つ洪水調節機能、これらを否定したことはありませんでした。かつ国の方針、4府県知事合意においても、大戸川ダムそのものを中心にしていたわけではなくて、その時点で、その合意がされた時点で、優先順位というものが高くないと、比較劣後するのではないかといった合意をしていたと。もって、その時点では凍結していたということでございます。その後、様々優先していた事業の進捗があり、また、その間に、全国各地で降った、この当該地域でも降りましたけれども、雨の降り方の変化がありということを受けて、昨年度、県で設置いたしました勉強会で検証をしてきた結果が一定出てきたということでございまして、その勉強会の結果を受けた滋賀県としての考え方を4月16日に私からこの会見の場で表明させていただいたということでございます。その前に、市や町、また県議もって県民の皆様方に十分説明ができていたかというと、我々なりにも努力したつもりではございましたが、十分ではなかったのではないかという御指摘は甘んじて承らなければいけないと考えております。
今後も丁寧に県議会の場、それ以外の場でも、県としての考え方をお伝えしていきたいと思います。私としては、私達としては、この間の雨の降り方等を勘案しながら、あらゆる施設等、しっかりと県民の安全のために整備をしていく、していただく、そういった方針については、方針を定めればできるだけ早く、国の事業であったとしても国に、下流府県との合意調整が必要であるとするならば下流府県に、しっかりと説明をするということが求められるのではないかということから、表明をさせていただいたところでございます。
また、その意味で言うと、後段、御質問いただいた下流府県への説明はどうなっているんだということについてでございますが、現在、事務的に担当部局をして、下流府県にも説明の機会をいただけるよう、調整をしているところでございます。現時点、この場面で、いついつ誰がということを申し上げるまでには至っておりません。国の事業ですので、国をして、国土交通省近畿地方整備局をして、上流にある施設が、この間の他の事業の進捗の結果、どのように下流に治水効果が及ぶのか及ばないのかという説明もあわせてやっていただくことが必要でしょうから、そういったものと歩調を合わせながらですね、調整もしながら、説明の機会を伺って参りたい、作って参りたいと考えております。
[朝日新聞]
冒頭で少し触れられた園児の事故に関してなんですが、3週間にもなるということで、昨夜から事故現場で、工事を開始されているという話があったかと思うんですが、その点を、もう少し詳しく教えていただければと思います。
【知事】
当該箇所の交差点に、今まではクッションドラムですとか、ポストコーンを暫定的に設置しておりましたが、防護柵の設置、速度抑制のための区画線、これを引き直すことによって、引くことによって、交差点のコンパクト化を図るという工事を昨日から実施しております。これは6月末まで、およそ1ヶ月かけて完成する予定でございます。
[朝日新聞]
県内600カ所の交差点の安全点検の進捗状況をお願いします。
【知事】
県内で1日1万台以上の交通量がある県管理交差点の点検を行っております。5月13日から、順次開始しておりまして、昨日5月27日までに、約400ヶ所の現地確認が終わったという報告を受けております。
[読売新聞]
今ありました園児の事故に関連してなんですけれども、道路の安全設備の設置の基準ですけれども、基準というのは明確にはなくて、道路管理者が必要に応じてガードレールであったり、そういったものを設置するということになっていると思うんですが、こういう安全設備に関する設置の基準が明確にないという現状について、知事としてはどのようなお考えを持っていらっしゃるのか。もしくはそういった基準があるべきなのか、もしくはあったからといって全ての事故を防げるわけではないかもしれませんけれども、そういった明確な基準が今ないということについて、お考えがあればお聞かせ願えたら。
【知事】
まず道路等の構造ですとか、また安全に走行していただくための、通行していただくための施設等の設置基準等は、一定あると思うんですね。道路構造令などでも示されているとおり、一定あると思っています。ただ、様々な事故、事象等を鑑みれば、それが十分であるかどうかということについては、不断に検証しながら改善していく必要があると思っています。
また、今回の不幸な事故もそうでしたけれども、歩道で横断を待ってらっしゃる方々に、車道を通行する自動車が別の車両と当たった後に、方向変えて入ってくるという事象を、さてどのようにすれば防げるのかということについては極めて難しい。例えば、今回入ってきた横断歩道の前に、横断者に段差になる形で、何か物をつくれるかというとそうではありませんので、そこは大変難しいテーマだなと思っています。ただ、もっとできることがあるのではないか、より安全な歩道、道路環境をつくれるのではないかという視点で、現在、点検をしておりますので、そういった点検に基づく対策等を今後検討の上、必要なものを実施していきたいと思います。
また、例えば信号の現示の仕方がどうなのかということですとか、何より運転のルール、マナーまた技術というものをどのように保ち、また高めていかなければならないのか、衰える部分があるとすれば、それらをどう維持することができるのか、人の面で立ち行かないとすれば、それらを自動車の技術等で、どうカバーすることができるのかといったようなことも、これは総合的に今後考えていく必要があるでしょうから、この点も国の関係閣僚会議で警察、道路部局だけではなくて、経済産業省のこういった産業局なども入っていただいておりますので、今後その議論ですとか、対策の進捗を見守っていきたいし、当該事故があった県からも様々な発信等をしていきたいと思います。
[NHK]
今のことに関連するんですけれども、昨夜から工事を開始されたということで、現場はこれである程度の対策がとれたのかなと思いますが、現場でこれ以上に何かされるということを考えてらっしゃるのか、それから昨日までにおよそ400ヶ所の確認が終わっているということで、こういった交差点に、今後どういうふうにしようという支援を、どういうふうに考えていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。
それから、この交通事故とはまた別のことになりますが、今朝、神奈川県川崎市で不幸な事件がありました。子どもがいきなり男に刺されると。なかなか防ぎようがないことかもしれないですけども、何か行政として、できることがあるのかということをお聞かせください。
【知事】
まず当該事故が起こった交差点につきまして、先ほど申し上げたように、これまでは暫定的な措置でございましたが、一定、より安全な施設の設置ということで、防護柵の設置と区画線による交差点のコンパクト化を行います。これはおよそ1ヶ月かけてやります。
またその当該交差点に、これ以外に対策する必要、予定があるのかということについては、現在、確たることは申し上げられませんが、来る議会等で必要な補正予算、できることがあるのかという観点で、県議の皆様方に御提案すべき項目があるのかということで、今、最終の議論、検討を行っているところでございます。できることは全てやっていきたいと思います。
またそれ以外の、現在点検をしている交差点等でどのようなことができるのかということは、すいません、まだこちらの方は、より確たることが言えない状況でございますが、基本は例えば必要な歩道ということで、車が通行するところから一定分離しなければならないところが、十分、分離できているのか、分離したところに、十分、遮断できるような構造物が建っているのか建っていないのか、建っているものの強度・構造が十分なのか、こういったこと等を点検した上で、対策を講じていくということでしょうし、そういった何か隔てるものを置く、つくるということ以外にも交差点の形状を変えるですとか、ここに横断歩道があるんだということをきっちりと見えるようにする。
実は県内で、あるんだけれども、薄れて削れてて見えなくなっているところなんかもたくさんありますので、そういったものを改めて見えるようにするということでも随分防げることがあるそうですので、そういったことを総合的に勘案しながら、一編に全てをすぐにはできませんので、一定優先順位をつけながらですね、順次改善を行っていくということにさせていただきたいと存じます。
今ひとついただきました、今朝ほどですね、神奈川県、あれは登戸駅周辺でしたか、私もニュース速報で見ただけなんですけども、信じられないような事件が起こっているということでございます。まだその背景ですとか、要因等が十分わかっておりませんので、私から何かここで申し上げられることはありませんが、しかし、何の罪もない無辜の市民がですね、いきなり刃物で刺されるというようなことは、およそあることは考えられない、また信じられない事象でございますので、どう申し上げたらいいんでしょうか、どうやれば防げるんでしょうか。まずは起こった要因等をしっかりと把握をしたいと思います。加害者に何か要因があったとすれば、そういったことも社会的に紐解きながら、こういった事象が繰り返されない社会というものをつくっていくということが必要だと思います。
[BBC]
少し前の話題になるのですが、京都府内で図書館の本が大量に投棄されるという事件がありまして、その中に滋賀県立図書館の本も数冊レベルですが、含まれていたという話がありました。県立図書館ということですので、知事としての受けとめと、各自治体で(被害が)数百冊というところにおいては被害届の提出も考えているという報道もありましたが、滋賀県として今現在何か考えていることがありましたら教えてください。
【知事】
まだ現時点で、この場で申し上げられるような、確たる対策等を考えているわけではございませんが、県民の財産である図書、蔵書が返却期限を超えて、廃本手続きがなされていたかどうかは別といたしましても、山林に無造作に放置、廃棄されているという事態は、大変心の痛む事態だと思います。こういったことがないように、今一度、県民の財産である図書、蔵書等の管理、また返却がきちんとなされていない図書等があるとすれば返却の呼びかけ、こういったことを県民に対しても行っていきたいと思いますのと同時に、やはりこの貴重な財産をきっちり守ろうという、こういう呼びかけを皆さんにしていきたいというふうに思います。
[中日新聞]
外来魚の生息推定量が減少しているという件で、先日、滋賀県がブルーギルの実態調査の結果をまとめて公表されたと思うのですが、ブルーギルそのものは、どこか1ヶ所に集中しているとかそういうことではなく、減少しているのではないかというふうに見られるという発表だったと思うのですが、それについての知事の受けとめと、あと今後の対策などについて伺えたらと思います。
【知事】
昨年来、外来魚の中でもブルーギルが少ないということが、駆除をしようと思っても獲れないということが発覚いたしまして、そもそもいて欲しくない、もともといなかった魚なので、少ないということはいいことじゃないかと言ってたんですが、そもそも獲りに行っている所にいないだけで、琵琶湖にはまだまだいるのかという状況もわからないので、昨年度に調査をさせていただいておりまして、今年度も引き続き獲っているんですけれども、直近の状況でも、どうも少ないということなので、そもそも生息量そのものが減ってきているのではないかという推測を、県議の皆様方もって県民の皆様方にお伝えし始めているということでございます。
要因は何なのかわかりません。一部水草の繁茂状況が外来魚にも影響しているのではないかということがあるようですけれども、もう少し状況を見ながら、何が影響して、そういう状況をつくり出しているのか、この状況がまたどういう影響を及ぼすのか、固有種にどのような影響が出てくるのかということについても、よく考えていきたいと思います。
そもそも琵琶湖が、魚を育むだけの十分な、例えば栄養状況や体力だとか健康度合いを持っているのかどうなのか、といったようなことにもなるのかもしれません。いろいろな観点から、この状況を端緒とした調査をしていきたいと。
[中日新聞]
さらに今後、何かしらの調査をしたりだとか、固有種を含めて生息量の調査をしたりだとか、そういうお考えはありますでしょうか。
【知事】
現時点ここで申し上げられるようなメニューや具体的なプロジェクトを持っているわけではありません。担当部局とよく話してみたいと思います。今回の調査を受けて、どのように考えるのかということは。
[毎日新聞]
ちょっと話題は変わるんですけれども、先日ですね、滋賀県を拠点に活動しているご当地アイドルのフルーレットが結成から5周年を迎えまして、知事にはサブカルチャーの活用については、新年のインタビューでもお尋ねしたんですけれども、ご当地アイドルの活用というのが地域活性化の一つの切り札というふうな見方もある中で、5周年を迎えたフルーレットを今後どうやって活用していくのか、知事のお考えをお聞かせていただけますでしょうか。
【知事】
いつも熱い注目をもって、取り上げていただいてありがとうございます。今回、ご当地アイドルフルーレットが5月18日に5周年を迎えられた、これは大変よく喜ばしいことだと思っています。
今後の活用については、例えば江州音頭を現在風にアレンジした新曲の発表ですとか、いろんなことも予定されているそうですので、秘書課長に知事室に1回来てもらおうかということで、日程調整を指示しているところです。ぜひまた、御取材等よろしくお願いいたします。
[毎日新聞]
来られたところで、どういったやり取りをしたいなというお考えがあるのでしょうか。
【知事】
すいません、まだノープラン、ノーアイディアなんですけれども、せっかく来られるのであればどういう話ができるのか、また、今後どういう活動を予定されているのかということも直接伺ってみたいなと思います。
また、いろんなところで活動されての県民の皆様方の御反応なんかも伺いながらですね、我々では窺い知れないそういった力、彼女たちが持っている力というものを再確認してみたいなと思っています。