【知事】
今日もよろしくお願いいたします。このたび、新しい日本遺産として「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」が新たに認定されたということでございまして、これは滋賀県の文化財活用の面で、大変喜ばしいニュースだと思っています。今回、構成文化財の追加が認められた「忍びの里伊賀・甲賀―リアル忍者を求めて―」、これは平成29年度の認定でございますが、この日本遺産、また第1弾で選ばれております「琵琶湖とその水辺景観」ならびに、その後追加で選ばれています「信楽焼六古窯」を含めですね、滋賀の文化財を体感できる日本遺産を、今後も多いに活用して参りたいと存じます。
それでは資料に基づきまして、私の方からは3点申し上げます。まず1点目「琵琶湖北湖底層の現状について」ということでございます。この冬、春にかけまして、琵琶湖の全層循環が確認されなかったということを受けまして、4月以降、実施してきた北湖の底層の調査結果について報告をいたします。
琵琶湖では、春から秋にかけて水温躍層というものができまして、表層の酸素を含んだ水が底層に供給されずに、徐々に底層の溶存酸素量、これはDOと言われるんですが、これが減少をいたします。全層循環しなかったことで、今後、底層DOが少なくなり過ぎて、湖底に生息する生物に影響が生じるのではないかということが懸念されているということでございます。このため、琵琶湖環境科学研究センターでは、北湖で全層循環が確認できなかった第一湖盆、このピンクの色で印をしてある、ちょうど今津沖ですね、第一湖盆において調査を実施しているところです。通常2週間に1回の頻度で行っていた底層DOのモニタリングを、この間、毎週実施をして参りました。また、ROV水中ロボットを用いて、湖底の生物生息状況を調査しています。底層DOの結果でございますが、この資料のグラフにあります通り、第一湖盆の代表点であるC点での濃度は、平成31年2月以降に値が乱高下、赤のこの線ですね、通常であればこの辺で落ち着いてくれないといけないのが乱高下しているということだそうです。これは湖底に特にDOが低い水塊があり、これが動いたことをとらえたものであると考えられているということでございます。このDOの値の変動が、4月以降の調査結果では小さくなっている、落ち着いているということでございます。これは、特にDOが低い水塊とDOを多く含む周辺の水が強風によって混合して、底層DOが均一になったためと考えられます。これは直近の5月13日の調査でのDOの状況を、琵琶湖の断面で見た図ということだそうでございまして、水深60メートルより深いところで、DOの地点間の差がほぼなくなっておりまして、4月の初めには存在していたDOが、低い水塊がなくなっているということがわかります。この過程で、底層DOの最低値が上昇し、湖底の生物にとって、一定の酸素のある良い状態になってきたと言えるということだそうでございます。また、これは、例年春から秋における琵琶湖で見られてきた状態とよく似た状態だということだそうです。このため、今後の底層DOの変化は、例年のこの時期に見られるように、緩やかに減少し始めると考えています。
次に湖底の生物についてでございますが、ROV水中ロボットが、5月16日に湖底で撮影した写真等で、イサザやスジエビが遊泳し、生息している姿を捉えました。動画でエビが動いていますが、これは、底層90mだそうです。私も初めて見たんですけど、こういう状態だそうです。
このように現時点ではですね、底層DOがまだ十分にあり、現時点では、湖底の生物に、特段の影響は見られないということでございます。これらのことから当面の対応といたしましては、水質調査を2週間に1回の定期的な調査を実施するとともに、必要に応じてあるROVによる生物生息調査を行います。この現状は、今朝の県政経営会議でも幹部とともに共有いたしました。その後、琵琶湖環境部長には、引き続き注意深く見て欲しいということを指示いたしました。2ページのグラフにありますように、何となく一定にはなってきたんですけど。通常よりも酸素量が低いということがございますし、水産関係者に聞きますと、この2.0を下回ると、生き物にとって良くない状況なんだそうでございまして、いつもよりも早くそうなる可能性が高いということからすると、引き続き注意深く見ようということを指示いたしました。また、わかったことがあれば皆さんにお伝えをいたします。
次は、すでに資料提供させていただいておりますが、開催日が近づいてきましたので、「びわ湖ホール音楽会へ出かけよう!ホールの子事業」について、お伝えをさせていただきます。これは滋賀県の舞台芸術の拠点であるびわ湖ホールに県内小学生等を招きまして、子どもたちが舞台芸術に直接触れる機会を提供することにより、舞台芸術への関心を高め、豊かな心や感受性をはぐくむことを目指して、平成23年度から開催しております。9年目となる本年度は、5月28日(火)から31日(金)と、6月3日(月)ならびに6月4日(火)に開催いたします。6日間、12講演で137校、事業開始以来、初めて1万人を超える児童等が参加する予定となってございます。指揮者は海外からステファン・ブルニエ氏をお迎えいたします。日本唯一の公共ホール専属声楽家集団であります、「びわ湖ホール声楽アンサンブル」と、関西を代表するオーケストラでございます「京都市交響楽団」との共演による素晴らしい演奏を、子どもたちに届ける予定でございます。大編成のオーケストラを日本有数の音響効果を誇りますびわ湖ホール大ホールで堪能していただける、びわ湖ホールでしか味わえない音楽会でございます。このホールの子事業を通しまして、子どもの頃から、舞台芸術の楽しさですとか、すばらしさに触れ、舞台芸術への理解を深めることにより、将来の舞台芸術の支援者でありますとか出演者の創造につなげ、滋賀県の文化力の向上を図っていきたいと思っております。
まだ御覧になってない方はいらっしゃいますか。メディアの方も大歓迎です。広報課が取りまとめいたしますので、大いに、ふるって御参加、御取材いただきますようによろしくお願いいたします。私も行く予定です。
それでは3点目、県の庁舎等における受動喫煙対策の実施についてでございます。5月31日の世界禁煙デーから、県庁の本庁舎や各合同庁舎の敷地内を全面禁煙とさせていただくことといたしました。これは、この7月から望まない受動喫煙の防止を図ることを目的とする改正健康増進法が一部施行されることもふまえた対応でもございますが、来庁者の方の受動喫煙を防止するとともに、県民の健康づくりを進め、健康寿命の延伸に向けた取組を展開する本県として、県庁が率先して、敷地内全面禁煙に取り組むことにより、受動喫煙を生じさせない環境づくりに取り組むということでございます。全面禁煙とさせていただくことにより、特に喫煙をされる方には御不便をおかけすることになります。取組の趣旨を御理解いただき、何卒、御協力のほどよろしくお願いいたします。
なお、県では、喫煙による健康影響についての知識の普及等に努めるとともに、喫煙をこの際やめたい人が禁煙できるよう、関係機関とも連携しながら禁煙支援や治療に関する情報提供を行っておりますので、こうした情報についても、ぜひ御活用いただきたいと考えているところでございます。長くなりましたが私からは以上でございます。
[京都新聞]
知事は明日、明後日と、2020年度の予算編成に向けて、政府提案に行かれると聞いております。大戸川ダムの早期建設ですとか、交通関係とか、すでに出ている部分もありますけれども、特に重点的に要望していきたい点を教えていただけませんでしょうか。
【知事】
すでにお伝えしておりますように、明日、明後日と、令和2年度の政策づくりに向けまして、関係各省に政策提案、また要望活動をさせていただきます。
今回はですね、全部で36項目うち新規が5項目、通常施策としてまとめたのが24項目、琵琶湖関連としてまとめたのが12項目ということでございます。種々諸々ございますが、その中には大戸川ダムをはじめとする直轄治水事業についても早期に御検討の上、着手整備していただきたい旨、要望させていただきますし、先般、大津市内で起こりました交通事故の対策につきましては、緊急提案として、私からは主に国土交通省に道路関係の要望ということになると思いますが、県内で調査した事項等について、施す安全対策について、支援を要請するということとなります。あわせて、この事故に関しては、大津市長が先んじて国や与党にも求められていることがございますので、そういったこともあわせて求めていきたいと思います。
また、琵琶湖に関しては、今、御説明しました状況等もございますので、なかなか東京にいては御理解いただけない実情等をしっかりと伝えることによって、すぐに全ては成りませんが、確実に着実に滋賀県民にとって、将来にとって実りある政策になるよう、しっかりと意を用いて参りたいと思います。
今日の経営会議では、話して、お願いして、しっかり提案すると同時に、国の動向等をよく聞いてこようと、法律改正の動きであるとか、予算事業の検討状況であるとか、こういった情報をしっかりと取ってこようということも確認したところでございますので、あわせて、今後に繋がる活動にしていきたいと思います。
[時事通信]
3点ほどお伺いしたいんですけども、まず最初に、先週末から衆議院と参議院のダブル選挙の流れができつつあるんですけれども、このダブル選挙についての御所見がありましたらお伺いできればと思うんですけれども。
【知事】
特にありません。私は政治活動を始めてから、衆参ダブル選挙というのは経験したことがありませんし、どういう状況になればどうなるのか、全くわかりません。ただ選挙事務を担わせていただく職員を持っている選管を預かっている組織からすると、そうなったら、ちゃんとやらないといけないなと、大変だなということを今日も議論したところです。
[時事通信]
先ほど発表にありました、受動喫煙の関係ですけれども、大学ですかね、職員の採用で喫煙しない人を雇うというような大学があるそうですけれども、職員の採用とか、現時点で、何かお考えなったりしていることがあるのか。職業選択とかそういうのも、あるかもしれないんですけども、何かお考えがありましたら。
【知事】
今、お尋ねいただいたように、一部の組織で、そのような動きがあることは承知をしております。現在、県の職員をめぐる採用等で、そのようなことは考えておりません。まず、先ほどお話させていただいた通り、県庁内を全面に禁煙とさせていただくことで、受動喫煙防止をしっかりと徹底していくということだと思いますし、現に、これは昨年度の調査で10%を超える喫煙率で、例えば県職員もおりますので、その方々の健康のことや、仕事の能率のことや、そういったことにも、丁寧に目を向けていきたいと思います。
この方針を協議してから、決めてから、毎日のように喫煙コーナーに行っているんですけど、向けられる視線が痛いですね。とはいえ、丁寧に話をしていきたいと思います。
[時事通信]
北方領土のことですけど、国会議員の方が、戦争したらどうかというような趣旨の発言された、このことに関して何か御所見がありましたら。
【知事】
特にありません。ありませんが、私は戦争を知らない世代です。よく言いますが。私の親も、戦争を知らない世代です。ですので、その戦争というものの持つ悲惨さや、恐ろしさというものを自分自身が身をもって、経験はしておりません。が、いろんなところでお聞きいたしますに、学びますに、相当、苛烈を極めた、また、現代にもその痛さや怖さが残る、そういう事柄だと承知をしております。どういう文脈で、どういう思いで、そのような御発言をされたか、されてきたのかということは知る由もございませんが、およそ言葉にするのもはばかられるような、そういうことではないかなと思います。
[毎日新聞]
先ほどですね、明日、明後日、東京に行かれるということで、国土交通省にも行かれて、支援を要請するというようなお話がございました。先週、大津市越市長が、国交省などに行って、要望書を手渡されていたんですけれども、その中には小学校とかで今行っているスクールゾーンを保育園児の散歩道などにも適用するような、キッズゾーンの創設を求めるような要望書を手渡しておられたんですけれども、知事が東京に行かれて、国交省に行って支援を要望するということなんですけれども、具体的に今考えられている要望案や要望書などの中身で教えていただけるようなものがあればお願いいたします。
【知事】
まだ最終整理中ですけど、大きくは2点あるのではないかと思います。1つは県内で実施いたします交差点の安全確認結果等に基づく対策への財政的な支援を求めるということと、幼児等の移動経路など、今後、交通安全対策に関する支援の強化・予算確保、この2つ目の項目には今御質問の中にもありましたゾーンのようなものも含まれているのではないかと思います。
[NHK]
冒頭におっしゃった日本遺産のことをもう少し伺いたいんですけども、認定されるということで、これまでも平成29年度に決まった時も盛り上がりましたので、今回も何か盛り上げのようなものを県としてはされないでしょうか。
【知事】
今後、考えたいと思います。これから考えたいと思います。といいますのも、三十三所観音巡礼は県内には大津市、長浜市、近江八幡市にあるんです。ところが、それ以外にも岐阜県から奈良県、和歌山県、兵庫県、大阪府、京都府など沢山のところに跨ってあるものですから、どういう盛り上げ方をするのが効果的なのか、今後よく考えていきたいと思います。
これまでも認定に向けていろんな動きをされてきた経過や、それを担ってこられた組織等もございますので、よく相談の上、作っていきたいと思います。
[NHK]
今の時点で何か考えてらっしゃることとか、こうやりたいとかっていうことは。
【知事】
それぞれの当事者のお寺さんなどもございますので、現時点で何か具体的な、この認定を受けてやるプロジェクトというものにアイディア、プランなどが出たわけではございません。
[NHK]
冒頭おっしゃいましたけど、もう少し何かこう喜びというかですね、今後の活用への意欲みたいなことをちょっとお聞かせ願えますか。
【知事】
1300年続いてきた、終活、終わりの旅ですね。人生をどう終えて、どう極楽浄土に行かせていただけるか、行けるのかという、ある意味、永遠の人の願いを大事にされてきた、そういう祈りを、祈りの場を作ってこられた、それらをエリアを越えて束ねてこられた。このことというのは、人生100年時代でありますとか、健康や長寿をより願う昨今においても大変重要なテーマだと思いますので、改めて、この時期に日本遺産として認定されたことは、とても意義のあることだと思います。ぜひ、現在版のこの終活を、日本語だけではなくて、しっかりと様々な言葉でも表現しながら、より多くの方々が巡られる、そういう環境を作っていきたいと思います。
[産経新聞]
引き続き日本遺産についてなんですけれども、まず29年度に甲賀忍者の認定もありまして、実際に日本遺産に認定されたことというのが、どれくらいのインパクトがあったのか、知事が他府県などに行かれた際の反響とかから、どのくらいのインパクトを感じられているのか、重要性を感じられているのかが1点と、まだまだ他にも滋賀県にはいろいろな文化遺産だったりとかがあると思うんですけども、どういったものを認定に向けて働きかけを進めていきたいなど、もし今の時点でおありでしたら教えていただきたい。
【知事】
この日本遺産の制度は、平成27年度からスタートした制度で、私たちは第一陣で「祈りと暮らしの水遺産」ということで認定をいただきました。その際には、例えば象徴的なことで言えば白鬚神社ですとか、水郷の関係ですとか、日々当たり前のように接している、見ているという、ある意味では祈っている、大事にしてきたものが、「とても価値のあるものなんだよ」というお墨付きをいただけたということで、例えば観光資源として活かす視点であるとか、よりそれらを磨いて発信していくことの重要性とか、そういうものを私たち自身がより強く認識するきっかけになったと思うんですね。
例えばサイクリングと絡めて、そういったものを紹介するですとか、教育活動と絡めて展開するとか、観光キャンペーンでもそういったものをより深く紹介するボランティアガイド等を養成するといったようなことに繋がっています。
その後、認定された、例えば忍者でも甲賀市の取組がより充実してきたということでございますし、様々な施設を作られるという動きに繋がってきていますし、六古窯は信楽焼だけではございませんが、例えばスカーレットという様な形ですね、ドラマと連携してスポットライトを当てられるということにも繋がってきているんじゃないかと思います。
そういう意味でこの西国三十三所の観音巡礼も、また新たな光の当て方というものができるのではないかという意味で大いに期待していますし、先ほどの御質問にもありましたが、県も他の府県や様々な寺院等々と連携しながら取組を進めていきたいと思います。
[中日新聞]
喫煙の関係でちょっと細かいんですが、知事は喫煙者じゃないというふうに受け止めているんですけれども、過去に喫煙されていた経験はあるんでしょうか。
【知事】
喫煙経験はあります。
[中日新聞]
先ほど喫煙者の方からの視線が痛いというお話をされていたと思うんですけど、喫煙者をいかに禁煙に誘うかというところが大きな課題になると思うんですが、知事として、喫煙者から禁煙者になった経験もふまえて、どういうことが有効だと考えられますか。
【知事】
今の御質問、とても重要な視点だと思っていまして、今回のこの取組を協議する際にですね、今、例えばリフレッシュのために吸われている職員の方や、また県庁に来られて一息つかれている方々のことを、よくよく考えながら、そういった方々が卒煙や禁煙に取り組まれる、そういうことをもっと効果的に応援していく必要があるんじゃないかということで、現在、例えば職員向けにも、総務事務・厚生課で様々なプログラムを用意していたり、そういったことに取り組まれる医療機関を紹介したりということやっているんですけど、少しレベルを上げていく必要があると思っていますし、そういう情報がもっともっと目に留まるように工夫する必要があるんじゃないかなと思っています。
ただ、近辺歩いてみますと、聞いてみますと、コーナーに喫煙所があったとしても、やはり煙の漏れのようなものが、階を越えて来ているようでして、ほんのりと(喫煙所近くの)お手洗いに煙の臭いがするとかですね、「吸われてきましたね」という方が、会議の席や同じ空間にいると、その香りを嗅がざるを得ない状況もあるようですので、少し今回の取り組みをもとにですね、さらにどういうことをしなければならないか、また県庁だけではなくて、健康しがを標榜しているわけですから、県内の事業所や県民の皆様方の取組として、どう波及しなければならないのかよく考えていきたいと思います。
[中日新聞]
知事がどうやって、喫煙者から禁煙者になったのかについては?
【知事】
私は、国会議員の時は、吸っていたんです。国会議員を辞めたと同時にやめました。
[中日新聞]
理由は?
【知事】
何でなんですかね。誰に言われたでもなく、何か引っかかったというわけでもないんですけど。皆さんもそうじゃないですか。何かきっかけって大事なのかなと思うと、今回のことも多くの方の、そういったきっかけになればいいなと思っています。
[朝日新聞]
熱中症対策なんですけれども、東京都がですね、毎年、夏に少年サッカー大会というのをやっているんですけど、それを7、8月にやっているのを、今年は9月以降に延期するということを思い切ってやられたというふうに聞いています。県主催のスポーツ大会なんかも、たくさんあると思うんですが、それを熱中症対策として、今年、近いうちですね、延期にしたりとかですね、何かそういうことを考えておられたら教えてください。
【知事】
すいません。今考えていませんが、昨年の暑さのことを思うと、考えなければいけないのではないかとも思います。現時点でそれぞれの組織で、どんなことを考えているのか、情報を集めた上で、またお知らせしたいと思います。
[朝日新聞]
それともう一つ関連で、去年ですね、大津市なんかは、学校の課外活動ですね、夏休み中は暑い時間は止めて、朝1時間だけにするとか、そんな工夫もやりましたけれども、そこら辺、学校の部活動のあり方、こういったところ知事は、どういうふうに考えていらっしゃいますか。
【知事】
その視点は重要だと思います。部活動もそうですし、屋外での活動、体育の授業や、様々なイベントやそういったものをどう行うのか、行わないのか、また変えるのか、こういった視点も併せて、1つ目の御質問はいろんな大会等の御質問だったと思いますし、我々が所管する活動を、この夏の暑さに向けて、どのように捉え直していくのかということも併せて、少し情報を集めた上で、またお知らせしたいと思います。
[時事通信]
先週、近畿地方整備局長との会談がありまして、大戸川ダムの話もあったんですけれども、局長さんの方からは、滋賀県だけではなく、いろいろな下流府県のお考えもあるという趣旨のお話がありまして。今後、滋賀県としては、それぞれの府県に説明していくということもあるかと思うんですけども、円卓会議ではないですけど、滋賀県ができるのかどうかわかりませんけれど、関係者で議論する場というんでしょうかね、なんかそういう場を設けたりとか、理解促進に向けて何か取組みたいなものを考えていらっしゃるとすれば、教えてもらえればと思うんですけれども。
【知事】
現時点で皆様方にお伝えできる、そういった場であるとか、そういった機会や取組というものはございません。国だけではなくて下流府県の皆様方にどのように説明をすればいいのか、現在、担当部局をして協議検討中でございます。当然、上流と下流の利害もございますし、それぞれの皆様方が、それぞれのエリア内の事業のことをやはり一番に考えられるでしょうから、どうなんでしょう、同じ時間と空間を共有して、同じ関心度で、その場にいられるのかということは、よく考えなければいけないのかなと思います。
当然、それらを国ではなくて、地方の首長同士が話してきた、決めてきた、変えてきたという、こういうこの十数年の経過もあるので、そういった枠組みも大事にしつつ、しかし、そういった利害調整のために、国や地方整備局があるとすれば、そういった組織や、その役割を活用しながら物事を進めていくということも一定必要でしょうから、そういった事々をよく見極めながら、今後の展開を作っていきたいと思います。
[時事通信]
特に何か下流府県に対して、具体的に、いつ頃話をするとか、そういう日程みたいものは決まっているんですか。まだ決まっていないんですか。
【知事】
すみません。まだ現時点で、いつどのような形でお話するかというのは、決まっておりません。