御来庁の皆さん、職員の皆さん、こんにちは!滋賀県知事の三日月大造です。
令和6年(2024年)10月の知事談話をお届けします。
暑過ぎた夏も終わり、日一日と、秋の深まりを感じられるようになってきましたね。今日の湖国、お天気は「秋雨」です。皆さん御機嫌いかがですか?それぞれに、県庁でのお仕事、お疲れ様です。
「琵琶湖とくらしを守る。三方よしで笑顔を広げる。豊かな未来をともにつくる。」これは私たちの「パーパス」です。志の再確認ということで、皆で議論を積み重ねて見出した言葉です。
言霊の幸(さきは)ふ滋賀県、滋賀県庁にしたいですね!「言霊のさきはふくに」というのは、言霊の霊妙な働きによって幸福をもたらすくに、という意味で、万葉集に記されているんだそうです。最近、学び、知りました。言葉にして発して、その言葉を体現することで、その言葉通りの職場や地域、国になるという、こういうことって大事なのかもしれないなと思っています。ともにがんばりましょう!
今年は、松尾芭蕉翁が亡くなられて330年になるそうです。元禄7年(1694年)10月12日に大阪で亡くなられ、弟子に遺言され、大津市の義仲寺にお墓があります。生涯1,000近くの句を詠まれたそうですが、うち、およそ1割、最も多くを、ここ近江で詠まれたと言われています。四季折々の、琵琶湖をはじめとする自然の風景、生きものや食べもの、その中で浮かぶ情感など、大切にしたいと思います。
落ちてなお連れ添う銀杏石破る
石破総裁誕生の報道で、御夫婦のことが報じられ、県庁周辺にもちょうど今落ちている銀杏にかけて、つい詠みました。急転、今月、解散総選挙が行われることになりました。選挙管理委員会事務局の皆さん、また、補正予算等、御対応いただく皆さん、色々と御苦労をおかけいたしますが、公正な選挙執行のためよろしく御対応お願いいたします。
さて、「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」までいよいよ1年を切りました!
今週末には佐賀県で国民スポーツ大会開会式が行われますので、私も参列いたします。今回の佐賀大会から、国民体育大会から国民スポーツ大会へと名称も変更され実施されます。「スポーツ」の持つ意味やチカラを感じて、いろいろなモノと絡めて、高めていくことができるでしょう。
一昨日発行された「滋賀プラスワン」にも紹介されていますし、知事コラムにも書きましたが、ともにいきる「健康しが」へ、スポーツで日々の暮らしや人生を楽しく、健やかに、そして、まちが元気になる!「みる」スポーツ、「ささえる」スポーツ、「する」スポーツ、どれでも、誰もが、いつでも、楽しめるようになればいいなと思います。式典に向けた準備、天皇杯や皇后杯の獲得へ競技力の向上、全国からお客様をお迎えする盛り上げやおもてなしなど、みんなで力を合わせて取り組んでいきましょう!
「おもてなし」ということでは、先月9月21日から、「いこうぜ♪滋賀・びわ湖」、シガリズムを進化させる観光キャンペーンが開催されています。「いこうぜ♪滋賀・びわ湖」というのも、最初は、石原裕次郎さんのセリフのようで「なんだかちょっとな」と思っていたのですけども、言っているうちになんとなく「いいな」とも思い始めています。
来年10月まで、滋賀での国スポ・障スポ大会が終わるまで、という長期間の大規模なキャンペーンです。
アンバサダーには滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さんに務めていただいております。早速、イナズマロックフェスでも大々的にPRさせていただきました。西川さんの衣装をお借りしてステージに上がったのですが、さすがにピチピチでした。
先ほど紹介した松尾芭蕉翁もそう、大陸や半島から海を越えてこられた渡来の人々もそう、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ先生もそうですが、私達のくに、湖国・近江、滋賀は、外から来られた方をあたたかく迎えてきた、そのお知恵やお力を借りながら、心や頭を啓き、可能性を伸ばしてきました。そのおもてなし力を発揮して、また更に高めていきたいと思います。
もう1点、皆さんと一緒に担っている公務(業務)の改善について少しお話しします。御利用いただく方々の利便性を向上させるため、同時に、私たちの業務効率を高めるため、キャッシュレス決済を積極的に行っていくことを決定し、先月中旬頃より先行して一部の受付窓口にキャッシュレス決済端末を導入しています。
たとえば、大津市にあるパスポートセンターでは、9月24日からクレジットカードやコード決済(スマホ決済)で県の手数料が支払えるようになりました。導入後1週間で、既に4分の1、約25%のキャッシュレス利用があったとのことです。
先行して導入された他の窓口も含めると、9月だけで200件近く、50万円を超えるキャッシュレス決済があったと報告を受けています。
キャッシュレス決済が可能になるということは、収入証紙の準備が不要になりますので、いや、正確に言うと、パスポート取得に係る国の手数料には収入印紙での支払いが依然として必要なのですが、利用者の手間も、職員の業務も、一部省くことができます。
今年中には、キャッシュレス決済の本格導入として他の窓口にも拡大していく予定です。来年度、令和7年度末に予定しております収入証紙廃止を前に、御利用いただく皆さんの利便性を高めながら業務改善を更に進めていきましょう!
業務の見直しということでは、先月、「業務の見直し・効率化に係る知事表彰」を受賞された自然環境保全課、子ども若者政策・私学振興課の皆さんと意見交換する機会がありました。
自然環境保全課では、自然公園法に基づく事務について、紙の台帳や図面をGISに一元化して、検索や許認可に係る確認時間を大幅に、年間およそ800時間も減らして、お問合せへの対応も迅速化し、確認漏れも低減することができているとのことでした。
子ども若者政策・私学振興課では、就学支援金の申請業務について、申請者がオンラインで直接申請できるよう、学校とも調整しながらシステムを改善され、申請者が24時間いつでも、どこからでも申請を行うことが可能になったということでした。
いずれも、日々の1つ1つの業務や、申請の「困りごと」や「手間」を、開発されている技術やシステム等により改善してくれた好事例といえます。私達の周りには、まだまだ改善することができる業務や仕事がたくさんあるのではないでしょうか。職場や机の周りにあふれている文書や資料の整理とあわせて、職場での業務改善に取り組んでいただくよう、皆さんに改めて要請したいと思います。今月、今月が無理なら来月、来月も忙しいなら年内に一度、職場で話し合って、期限や期日を決めて、職場の書類、文書等の整理を行いませんか。大きな取組や面白い事例があれば、計画や結果をぜひ秘書課まで御連絡ください。御礼に、その職場の忘年会か新年会に知事が参加させていただくという特典、いや、もしかすると罰ゲームかもしれませんけど、差し上げたいと思います。
あまり好評じゃないので、そろそろ駄弁は終わりにします。
今年度も折り返し地点を過ぎて下半期に入りました。この仲間、この体制で一緒に仕事することができるのもあと半年です。味わいながら、日々一緒に頑張ってまいりましょう!
暖かい日、寒い日があって、着るものや体調管理が大変なこともあるかもしれませんが、今月も、喜んで進んで働いてまいりましょう!