来庁者の皆さん、職員の皆さん、こんにちは。滋賀県副知事の江島です。
今月・来月は副知事談話をお届けします。
今日は私、江島が、来月は大杉副知事が担当させていただきます。
こうして皆さんに庁内放送でお話するのは、昨年8月の副知事談話以来、10か月ぶりです。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今月から出水期に入り、風水害に特に注意が必要な時期となります。
先月の末には台風1号が発生、日本に接近し、その影響で全国的に大雨となりました。
本県にも今年初めて大雨警報が発令されました。
この大雨により、道路や鉄道に影響がありましたし、琵琶湖の水位も約20cm上昇しました。
知事代理で私が出席する予定の「近畿ブロック知事会議」も各府県が災害対応に万全を期すため急遽、中止となりました。
また、先月、気象庁から「沖縄・奄美地方が梅雨入りしたとみられる」という情報が発表されました。
滋賀県も、例年どおりですと、もう間もなく梅雨入りとなる見込みです。
加えて、6月は「土砂災害防止月間」です。
防災危機管理局および土木交通部を担任する副知事として、危機管理業務や水防待機などのさまざまな業務で、常日頃から県民の皆様の安全を守ってくださっている職員の皆さんに感謝申し上げるとともに、土砂災害や河川の増水等への意識・警戒レベルを上げ、いざというときに迅速に対応できる体制を整えていきましょう。
本日は、大きく3つのことを申し上げます。
まず、1つ目。
先月、嬉しいニュースが2週連続で届きました。
プロバスケットボールチーム滋賀レイクス関連です。
まず、5月12日に開催されました山形ワイヴァンズ戦の勝利により、滋賀レイクスのB2リーグファイナル進出が決定し、同時にB1リーグ復帰が決定いたしました。
私も会場でこの試合を観戦しておりましたが、滋賀レイクスのブースターの熱い応援が印象的でした。
勝利が決まった瞬間には、ダイハツアリーナ一杯に歓喜の輪が広がりました。
そして、その1週間後、5月19日に開催された越谷アルファーズとの決勝戦にも勝利し、滋賀レイクスのB2リーグ優勝が決定しました。
B2リーグ降格後、1シーズンでのB1リーグ復帰は、史上初だそうです。
しかもB2リーグ王者としての復帰。改めて、おめでとうございます。
B1リーグで迎える来シーズンがいよいよ楽しみになってまいりました。
県民の皆さんと一緒に応援したいと思います。
2つ目。
5月18日から25日にかけて、インドネシア・バリ島で「第10回世界水フォーラム」が開催され、三日月知事が参加されました。
今回のフォーラムのテーマは「繁栄を共有するための水」。
知事は、21日に行われた、湖沼を対象に議論する「ハイレベル・パネルディスカッション」に参加され、琵琶湖保全活動等の経験を紹介するとともに、「世界湖沼デー」の制定に向けた国際的な連携を呼びかけられました。
この世界水フォーラムにおいて、琵琶湖の保全再生の取組や琵琶湖版SDGsである「MLGs」を世界に発信できたことは、今後の湖沼を通じた国際連携を進めていく上で有意義な機会であったと思います。
また世界水フォーラムの成果文書として「閣僚宣言」が出され、その中に世界湖沼デーの制定に向けて、国連総会での決議を目指す旨、盛り込まれました。
私も、昨年11月にハンガリーで行われました「第19回世界湖沼会議」に出席し、世界湖沼デー制定への賛同を呼びかけてまいりましたので、今回のフォーラムの成果について、とても嬉しく思います。
世界湖沼デーの制定は、湖沼の重要性を認め、湖沼を守る行動を起こす上で、非常に意義のあるものと考えます。
滋賀県には「びわ湖の日」があります。また、MLGsにも取り組んでいます。
それらとしっかり連携し、未来に豊かな琵琶湖を届けるためにも、世界湖沼デーの理念実現に向けて貢献していきましょう。
3つ目。
5月14日の県政経営会議で論議事項になっていましたが、今年度は、「ヒト・財源の配分のシフト」の集中取組期間、2年目を迎えます。
現在県では、子どもに向けた施策の充実に力を入れて取り組んでおります。子ども施策はもちろん大切ですが、健全な行財政を次の世代に引き継いでいくこともとても重要だと思います。
健全な行財政が維持されてこそ、次の世代の選択肢・可能性を広げることができる。
今示されている収支改善に向けた取組をやりきることに加えまして、もう一段中長期的な収支改善を考えるタイミングにしたいと思います。
その際に、二つの視点から考えて欲しい。
一つは人口が減少局面に入り、これまでの社会情勢が変わる中で、必要性の薄いもの、非効率になっているものを大胆に「やめる」「閉じる」「統廃合する」という視点。
もう一つは、事業の実施にあっては、とりわけ大規模事業の実施にあっては、必要な財源をセットで考えるという視点。
この二つの視点を持ってほしいと思います。
そして、次期行政経営方針の策定も見据えて、その方針に盛り込むような改革・取組を考え、次の世代に確かな行財政基盤を引き継いでいく準備をしていきましょう。
最後になりますが、今年度も早くも2か月が過ぎました。
新しい職場で働く方や新しい業務に携わる方も、少しずつ仕事の流れやコツを掴み、軌道に乗ってくる頃かと思います。
一方で、知らないうちに疲れが溜まってくる時期ではないでしょうか。
今月から夏季休暇も最大6日間取得できますので、十分な休息とリフレッシュの機会を持ち、仕事とプライベートのメリハリを意識して、こころとからだの健康を保ちながら、今月も元気に、一緒に頑張りましょう!