新年度,2023年度,令和5年度が始まりました。
張り切って新しいネクタイを新調してみんなより時間早くエレベーターを使わず階段で上がってきました。
新しい体制、新しい立場、新しい職員を迎えて新しい同僚、新しい先輩、新しい後輩と共に新たな気持ちでスタートをいたしました。
今年度、令和5年度は2030年に向けた基本構想、基本構想の第2期の実施計画、並びに行政経営方針を新たにスタートさせる年度になります。
そういう意味で、一つの大切な節目、起点になる年度にしたいと思います。
特に連合長をお預かりしている関西広域連合をはじめとする広域自治体の視点と先月3月に文化庁が京都に移転してきましたので、文化や歴史の視点を大切に仕事をしてほしいと思います。
3年を超えるコロナ禍をいよいよ乗り越え「シン・ジダイ」へ、「健康しが2.0」へバージョンアップさせる、そういう年度にしましょう。
「シン・ジダイ」のシンには新しいの「新」、そして進化させる進めるの「進」、伸びるの「伸」、深めるの「深」と様々な意味を込めて皆さんに呼びかけ、問いかけをしております。
私達自身に問いかけて、そして様々な意味に置き換えながらですね、挑戦していく、そういう年度にしていこうではありませんか。
また、「健康しが2.0」は気候変動、自然災害、感染症、人口減少という様々な変化に負けずに、価値観の変化、DXの進化、滋賀の強み、いろいろなものを活かしながら、幸福感を実感できるように、みんなで描き、共につくる「健康しが」、ということで政策を展開していきたいと思います。
新しい境地を作って、開いていくという、そういう意味を皆さんに込めて投げかけていきたいと思います。
重点的に取り組む政策の柱、そして仕事の進め方、大きく二つ申し上げたいと思います。
まず一つ目、重点的に取り組むことは五つです。
一つは子ども・子ども・子どもです。
一人一人主体としての子ども、社会の一員としての子ども、未来への希望としての子ども、「シン・ジダイ」の希望は子どもです。
子どもを真ん中に置いた、子どもと共に、子どものためにつくり進める滋賀県政を追求していきたい。
「子ども基本条例」の検討、「こどもとしょかん」の検討、医療費をはじめ切れ目ない支援の拡充の検討など、国のこども家庭庁発足、また、子ども子育て政策の強化にも呼応しながら、滋賀県の子ども政策を充実強化していきたいと思います。
そのために私を本部長といたします関係部局が参画する滋賀県子ども政策推進本部を設置します。合同事務局を作ります。
全体的、横断的、機動的に政策を作り進め、必要に応じて国への提言要望なども行っていくことといたします。
二つ目はひとづくりです。
笑顔あふれる学校づくり、高校の魅力化、高専設置の準備加速など、既に取り組んでいることをさらに前に進めると同時に、医療福祉の拠点整備、防災まちづくり、グリーンリスキリングなど、人材育成に精力的に取り組んでいきます。
三つ目はこころの健康です。
こころの健康重視の滋賀づくりを行います。
多職種異分野も取り込んで地域包括ケアシステムを進化させ、健康寿命をさらに伸ばし、日本のリーディングモデルをつくっていきたいと思う。
シガリズムの本格展開、世界一魅力的な公園づくり、スポーツ文化芸術の振興、動物にも人にも優しい社会をみんなで一緒につくり進めていきたいと思います。
四つ目はコロナから反転させ、グリーンとデジタルで新たな経済と社会をつくることです。
暮らし、産業、行政、あらゆる分野のDXを進め、CO2ネットゼロ、特に生物多様性の取組を推進します。
DXやゲームチェンジを先導する新たな産業立地にも取り組むことといたします。
五つ目、全ての基礎土台として安全・安心の滋賀づくりを行います。
犯罪、交通事故の抑止、再犯防止の取組の強化、道路河川など社会資本の着実な整備、2025年に国スポ障スポ大会を開催できること、またデフリンピックが開催されること、大阪関西万博が開催されることを活かした共生社会づくりを行います。
地域交通ビジョンの策定と負担分担の仕組み、交通税の議論を通じて滋賀の公共交通、スマートアクセス実施へ一歩前に進めます。
これら五つの重点テーマを絡めて北部振興、北の近江振興プロジェクトに新たに拠点を設置し、本格的に着手していくことといたします。
大きな柱の二つ目、仕事の進め方で三つ申し上げます。キーワードはシェアです。
楽しいことも苦しいことも思いや情報もみんなで共有することを基本にします。
その上で、一つ目はひとづくりです。
人こそ県庁仕事の最大重要な資源です。一人一人の職員、自分を、私を、あなたを、周りを大切にしよう。
本日200名を超える新採職員が入庁してくれます。それぞれの職場に配属になります。新たなチームとして、弱さも見せ、支え合いながらチームワークを大切に、職場をつくってほしい。
そのためにとりわけ全部局長、幹部の方々に要請します。若手職員、女性職員の育成を全ての部局長、課長の使命といたします。勉強会の開催やオフサイトミーティングなど、あらゆる機会を作って、使って、県庁のひとづくりに取り組んでほしい。
二つ目はパーパスです。
滋賀県庁のパーパスの議論を始めました。今更と思われるかもしれませんが、改めて、何のために、誰のために、私達が、今、滋賀県庁で働いているのか、みんなで考えたいと思う。
新しい地方公務員像を探り、描き、滋賀から発信していきたい。今年度方向性を出せればと思いますので、1年間かけて議論をしていこうではありませんか。それぞれの職場所属においても話し合いをしてください。
最後三つ目は、業務の見直しです。
皆さんの御尽力でいろんな取組で様々な業務改善を進めてきましたけれども、IT化もDXも進めてきましたけれども、まだまだできることがあります。また、やらなくていいこともあります。もっとうまくやれることもあるでしょう。それらを進めていきます。
AIに置き換えられるものは置き換えていく。やめていいものは果断にやめる。ペーパーレスとキャッシュレスをさらに進めます。
財務会計業務のDX、再構築を行うことといたしますので、ぜひ皆さん、部局を越えて職員一丸となって対応してください。
以上申し上げましたが、このメンバーで仕事ができることを誇りに思い、みんなで助け合って県民の皆様方の負託に応えられる滋賀県政を一緒に作っていきましょう。
倒れずに1年間頑張りましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。