皆さん、おはようございます。
昨年度よりも多くの皆様方がご参集いただいたと聞きました。また、オンラインでご視聴いただいている方もいらっしゃいます。
新年度、令和6年度が始まりました。新体制でのスタートでございます。
今年は、桜の開花が例年よりも遅かったので、新年度のスタートを励ましてくれているように思います。
今、世界、社会は、分岐点、大きな変化の只中にあります。
したがって今年度は、根を張り、つぼみに力を蓄える、そういう1年にしなければいけないように感じています。
ともに生きる、「健康しが2.0」をつくろうということを標榜し、今年度も予算、体制等をつくりました。
一つ一つの大切な「いのち」、これを大切にしながら、一人一人、誰もが自分らしく、お互い慈しみ、支え合っていける「健康しが」をつくろうと。
「ひとの健康」、これは心の健康、体の健康を含め、「ひとの健康」と人と人との関わり合い、交わり合いである「社会・経済の健康」と、土台となる「自然の健康」を保ち、高めていく取組をさらに充実させていきたいと思います。
能登震災から3か月が経ちます。「治に居て乱を忘れず」、常に備えようということを皆さんに呼びかけたいと思います。
重点的に取り組むことは、5つの柱で表現しています。
もうすでに皆様方、よくよくご案内のことと思いますが、新年度、新体制ですので改めて申し上げたいと思います。
一つ目は、子ども・子ども・子ども。子ども・子ども・子ども、です。
3つ重ねて表現している意味は、一人一人主体としての子ども、社会の一員としての子ども、未来の希望としての子ども、この心を込めています。
司令塔として、子ども若者部を新設いたしました。
医療助成の拡充を行いましたし、市町向けの交付金を新たにつくりました。子ども、若者の声を大切に、子ども基本条例の制定に向けた検討を進めていきます。
企業等と連携した「こどなBASE」、昨年度スタートさせたこの取組をさらに前進させていきたいと思います。
二つ目の柱は、ひとづくりです。
人権、多文化共生を尊重しながら、人材育成を進めていきます。医療や福祉の人材、外国人材、リスキリングを含めた産業人材、農業・林業・漁業の人材、様々な主体と連携しながら、確保・育成をしていきましょう。
この取組では、魅力ある高校づくり、引き続き進めていきたいと思いますし、令和10年、2028年の開校を目指した高等専門学校、高専の設置に向けた準備をさらに進めていきたいと思います。
三つ目の柱は、安全・安心の社会基盤と健康づくりです。
着実なインフラ整備を進めるとともに防犯・防災の力を高め、健康づくりについては、検診データベースを活用、アクティブシニア、元気な高齢者を増やしていく取組を進めていきます。依存症や、再犯防止、孤独・孤立の対策を広げていこうではありませんか。
また、このテーマでは特に2つ。一つ目はTHE シガパーク。公園の魅力を向上させる取組と、暮らし、生業(なりわい)を支える地域の公共交通を充実させていく取組については、特に力を入れていきます。
公共交通については、ビジョン実現のための施策づくり、交通税を含めた財源づくりの議論を進めていきます。
四つ目の柱は、持続可能な社会・経済づくり。ここでは、農業・農村を大事にしたいと思います。農業と農村です。
琵琶湖システム、世界農業遺産、きらみずき、みおしずく、新品種のブランド力づくりを高めていきたいと思います。
琵琶湖魚グルメ、CO2のネットゼロヴィレッジ、しがのふるさと支え合いプロジェクト、大いに期待しています。
また、中小企業の活性化のための取組、条例改正を認めていただいておりますので、これをさらに進めると同時に、未来に向け、蓄電池をはじめとした産業立地を進めていきます。
文化財を守る・活かす取組を進めるとともに、シガリズム、世界につながる観光を充実させていきましょう。
五つ目の柱は、自然環境や生物多様性の保全です。マザーレイクゴールズ、MLGsを発信していくことと合わせまして、サーキュラーエコノミーを進めていこう。
やまの健康2.0の取組では、木育拠点づくりを進めると同時に、分収造林あり方検討をしていきましょう。
生物多様性しが戦略2024を策定いたしました。
伊吹山保全、企業認証をはじめ、これらに基づく取組を展開していくこととします。
5つの柱ですが、この5つの柱に共通する、また貫くテーマとして2つ。
一つは、北の近江振興プロジェクトです。
事務所を開設して2年目。北陸新幹線敦賀開業、JR湖西線50周年の節目を大切に、地域に根差した振興策を一緒につくっていきましょう。
また、2つ目のテーマは、大阪・関西万博、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ。いよいよ来年に迫ってきました。
そのレガシーづくりを今年度、本格的に進めていきます。
そのために、レガシー2025創出推進本部を立ち上げることといたします。
最後に、仕事の進め方について、3つ申し上げます。
一つ目は、出会いやご縁を大事に。助け合う、力を合わせて前進するチームを作りましょう。
新規採用職員は、今年度210名、後ほどお迎えすることとなりますし、昨年度から今年度、役職定年を迎えられた職員の皆さんも仲間に加わっていただいております。
ぜひ、情熱を持って仕事をしてほしい。
二つ目は、パーパス。志。1年以上かけてみんなで作ってきました。
「琵琶湖とくらしを守る。三方よしで笑顔を広げる。豊かな未来をともにつくる。」
この滋賀県職員のパーパス、志を、今年度から本格的にみんなで共有し、仕事の中で体現していきたいと思います。
ぜひ、立ち戻る原点として、職場の連帯をつくる素材として活用してください。
最後、所属長の皆さんに強く呼びかけます。
職場にゆとりと潤い、また、やりがいを生み出す業務の見直しに果断に取り組んでほしいということです。
いよいよ新年度スタートいたしました。
それぞれ決意を新たに臨んでいただいていると思います。
力を合わせて、今年度、県民の負託に応えられる滋賀県政をともにつくってまいりましょう。
以上を申し上げて、新年度にあたってのご挨拶とさせていただきます。