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人と人とがつながり、支え合う「滋賀の自治」

皆さん、おはようございます。師走に入りました。

「ここ滋賀」オープンから1か月が経ち、7万6,000人を超える多くの方々に来館いただいています。

職員の皆さんの中にも行ってみられた方もいると思います。それぞれの実感を含め、多くの方々から様々な御提言をいただいており、これらはもっと良くしていける改善へのヒントです。

東京本部、情報発信拠点、広報課の担当の皆さんは懸命にがんばっています。できるところから一つひとつ改善を実行し、県庁職員がみんなで力をあわせて「ここ滋賀」を盛り上げていきましょう。「ここ滋賀」をPRする年賀状も活用し、みんなで協力してPRしていきましょう。

さて、先月24日に「滋賀の“縁”」認証式を県公館にて行いました。

滋賀の“縁”認証事業は、現行の制度で解決できない生活や福祉の課題に対し、気づいた方々が協働して解決に取り組まれている活動を認証するもので、県、滋賀の縁創造実践センター、県社会福祉協議会の3者で実施しています。

今回、4つの団体に認証書、9つの団体に奨励書を授与いたしました。

認証団体の一つ“NPO法人四つ葉のクローバー”では、児童養護施設等を退所した若者が気軽に相談し、立ち寄れる居場所をつくるなど、支援制度の狭間にいる若者をサポートされています。

認証式では、認証を受けることで活動に対する信用が高まるといった声もいただきました。認証を機に取組の輪が県内各地に広がることを期待しています。

また、「子どもの笑顔はぐくみプロジェクト」という取組も今年8月から始まっています。

“子どもを真ん中においた地域づくり”を目指し、小学校区に最低一つの「子ども食堂」を開設することを目標に県社会福祉協議会が立ち上げられたプロジェクトです。

「子ども食堂」は、運営側の負担が大きいと継続しないという課題があるため、本プロジェクトでは活動を支援するスポンサーの募集を行っています。

先月には、株式会社平和堂様を第一号として64の企業・団体と12名の個人の方々にスポンサー登録をいただきました。県からも積極的に働きかけ、理解と支援の輪を今後さらに広げていきたいと思います。

こうした滋賀の“縁”認証団体の取組や子ども食堂の活動が地域にもたらすものが「人と人とのつながり」です。

私は、地域社会の中で、人と人とがつながり、見守り、支え合う取組が、住民の皆さんの暮らしに安心感を与える一番のセーフティネットであると考えています。

自分たちの地域のことは、自分たちで考え、良くしていく。課題を見つけた人が、行動を起こしていく。この草の根自治の力が「滋賀の自治」の最大の強みだと考えています。

健康、福祉、文化、交通、防犯、防災、環境など、あらゆる分野において、「滋賀の自治」の力が発揮されるよう、広域や専門性を担う県として何ができるのか、地域に暮らす人の視点で、対話を通して考えていきたいと思います。

今年の初め、私は「仕事や艱難を楽しむこと、物事の全体像や将来像を俯瞰することに努めよう。中江藤樹先生の貌、言、視、聴、思(ぼう・げん・し・ちょう・し)『五事を正す』の姿勢で公務に臨もう」と決意して、一年を過ごしてきました。

今年できたこと、できなかったことを振り返り、来年にやるべきことにつなげてまいりたいと思います。

今月も元気にがんばりましょう。